トワイライト・ゾーンの”The Old Man in the Cave”

トワイライト・ゾーンの”The Old Man in the Cave”を観ました。舞台は1974年のアメリカのある村で、そこでは20人くらいの人々が細々と暮していました。1964年に核戦争があり、その村の人達はその生き残りでした。彼らが生き延びられた理由は「洞窟の中の老人」という者からいつもメッセージをもらっていて、例えば「明日は強い雨になり、その雨にはストロンチウム90が大量に含まれているので、全ての飲料水のタンクに覆いをしろ」などです。その村には外側が真っ黒になった缶詰めや飲料の瓶が多数残されていましたが、老人によればそれは放射能に汚染されているので身体に入れれば死ぬ、と言います。そんな時、村に武装した4人の兵士がやって来て、村を彼らの管理下に置く、と言い放ちます。そして「洞窟の中の老人」を迷信だと笑い、洞窟に案内させてその入り口を手榴弾で吹っ飛ばします。しかしその奥には鋼鉄の扉があり中には入れませんでした。兵士は缶詰めが汚染されてなどいない、と言い張り自分達で食べ、飲み、村の人もそれを見てそれらを食べ始めます。一人リーダーであったゴールドスミス(この名前は通常ユダヤ系です)だけがそれを拒否します。結局兵士は洞窟のドアをゴールドスミスに開けさせ(彼だけがその方法を知っていました)、中に皆が入ると、そこにあったのは一台のコンピューターでした…兵士と村の人はコンピューターを破壊します。そして何日か後、村の大地の上は死体でいっぱいで、兵士を含め缶詰め・瓶詰めを摂った者は全員死に絶えて、ゴールドスミスだけが生き残っていました…
おそらくですが、旧約聖書の世界の暗示であり、ヤーウェの神を信じないユダヤの人が罰を受けて死に絶えた、ということのように思いました。

ウルトラマンAの「あの気球船を撃て!」

ウルトラマンAの「あの気球船を撃て!」を観ました。南がいなくなってからの北斗は判断の誤りが多くなり、今回も本当は超獣である気球が発する異常なエネルギーを気球に初めて乗った子供達の熱気だと解釈してさっさと偵察を止めてしまいます。更にはいつもの山中隊員のように、気球に乗せられた子供達がおかしくなっていっていて気球はやはり超獣だというダンの情報を信じようとしません。それどころか結局気球が超獣だと分りましたが、子供が乗っていて攻撃出来ないため、北斗はダンを気球に乗り込ませます。ダンは最初は怖がって断っていたのを「ウルトラ兄弟達に笑われるぞ」と無理矢理な説得をします。しかしTACの作戦は結局失敗し、子供達は超獣の腹の中に吸い込まれてしまいます。最後はエースが切断技で超獣の首をはねて、子供達を解放するというものです。南がいた時は北斗に対して南が意見してそれで北斗が誤りに気付くとかがありましたが、一人になった北斗はレベルが落ちている感じです。この頃おそらく視聴率も落ちていたのではと思います。

NHK杯戦囲碁 横塚力7段 対 表悠斗2段(2024年5月26日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が横塚力7段、白番が表悠斗2段の対戦です。表2段は16歳初出場です。対局は黒の実利、白の厚みで進み、AIの判定は白が有利でしたが実際には拮抗した状態が続いたように思います。右上隅から右辺にかけて劫になったのですが、白が黒が下辺を打った劫立てに受けず劫を解消しました。これに黒は下辺を渡って行っただけでしたが、もしかすると13の16に跳ね出して行くより厳しい手が成立したかもしれません。ヨセで黒は左辺上方の地の所に白から真ん中に置いていくヨセがあるのをうっかりしていたようで白に渡られ黒地が減り、ここでは白がリードしたようです。しかし黒も左上隅を劫に持ちこんで若干挽回し、結局最後まで形勢不明の勝負になりました。最後右下隅で半劫が残り、これに白が勝ったことで白の半目勝ちというきわどい勝負でした。表2段は初出場ながら良く戦いきったと思います。次は張栩9段との対戦です。

スター・トレック・TNGの”Peak Performance”

スター・トレック・TNGの”Peak Performance”を観ました。ロミュランとかフェレンギとかの関係が良くない上にボーグという新しい敵も出て来た連邦は、スターシップの艦長候補の訓練が必要だということで、ピカードとライカーがシミュレーションゲームで対戦することになります。しかしライカーが指揮するのは数十年前のハサウェイというぼろ宇宙船です。立会人として連邦からコルラミと呼ばれる参謀が派遣されて来ます。その男はストラテジェマという3Dのボードゲームの達人としても有名です。医師のプラスキは自身過剰のコルラミの鼻を折ってやろうと、データをそのゲームで対戦させますが、データは敗れ、アンドロイドながら自己反省モードに入ってしまいます。一方、ライカーはウォーフ、ラフォージュ、ウェスリーなどを自分のチームに選びます。ウェスリーは自分の学習キットに隠して反物質を持ち込み、ハサウェイは2秒間だけですがワープが出来るようになります。エンタープライズ号側はデータがピカードの説得でNo.2に戻り、対戦が始ります。ライカー側は、ロミュランが攻撃してくるという偽データをエンタープライズ号に流し、エンタープライズ号が驚いている間に攻撃し、先制点を稼ぎます。ところが次にフェレンギの宇宙船が出撃して来て、これは本物でした。エンタープライズ号はシミュレーションのため、本物の武器が使用出来ず、あっと言う間にフェレンギに制圧されてしまいます。フェレンギはハサウェイに何か貴重なものが載せられているためエンタープライズ号が攻撃しなかったと誤解し、ハサウェイを渡すように迫ります。コルラミはハサウェイを見捨てて逃げるよう主張しますが、ピカードは断ります。ライカーは、2秒間のワープをブラフに使ってその間に別のトリックを仕掛ける案を提案します。しかし疑われないようその前にエンタープライズ号の光子魚雷を撃ってくるように言います。2秒のワープの成功確率は不確かですが、ピカードとライカーはその作戦を決行します。ライカーのトリックは今度は別の連邦の宇宙船がフルシールドで攻撃準備が出来た状態で接近中という偽データをフェレンギの宇宙船に流すことでした。それは成功してフェレンギは引き上げて行きます。コルラミはライカーとピカードの高い能力を改めて認めた、という話です。余談で再度コルラミと対戦したデータが、勝たないで引き分けに持ち込む戦略を続けて、コルラミを疲れさせるという作戦に出て、ついにコルラミが試合放棄します。
今回のエピソードは、エンタープライズ号のクルーがそれぞれ持ち味を生かした活躍を見せたのが評価出来ます。

ウルトラマンAの「ウルトラの星に祈りを込めて」

ウルトラマンAの「ウルトラの星に祈りを込めて」を観ました。ウルトラ6番目の弟のダン少年は完全に常連化しています。そのダン少年が車に轢かれそうになったのを助けた少年が実は超獣人間で、北斗はその少年の力でTACアローで飛行中に目眩を起して錐もみ状態になり、危うく墜落しかけます。ここでいつものパターン通り、山中隊員が北斗がぼーっとしていたと決めつけ真相の究明を行おうとしません。この辺はダメな上司の典型みたいです。
結局ダン少年が少年→超獣人間の弱点を見つけ、それをウルトラの星に伝え、それがエースに伝わって超獣を倒すという話です。
しかし、このダン少年シリーズ、私にはまったく面白くありません。当時現役で観ていた小学生には視聴率で効果あったんでしょうか。

塩野七生の「ローマ人の物語」の「危機と克服」上・中・下

塩野七生の「ローマ人の物語」の「危機と克服」上・中・下を読了。この3巻で何と言っても驚くのは、わずか50年ちょっとで8人もの皇帝が登場すること。ネロが軍団に叛旗を翻されて自死に追い込まれた後、ガルバ(在位約7ヵ月)、オト-(在位3ヵ月)、ヴィテリウス(在位8ヵ月)の3人は特に異常で、わずか1年半で3人の皇帝、しかもローマの軍団同士が凄惨な内戦をイタリア半島の中で繰り広げます。その後を収拾したのがヴェスパシアヌスでこちらは10年の在位で寿命を全うします。その息子がティトゥスで名皇帝と言われましたが、在任中にヴェスヴィオ火山の噴火(ポンペイ最後の日)、ローマの大火、疫病と次々とトラブルが襲いその心労なのか在位期間2年で41歳の若さで病死します。そしてティトゥスの弟のドミティアヌススが跡を継ぎますが、15年間の在位の後、暗殺され、元老院に厳しかったためその業績が抹殺されます。そして五賢帝の時代になり70歳のネルヴァが1年半治めた後、トライアヌスが新皇帝になります。ということで目まぐるしい変化の時代ですが、アウグストゥスの血を引く皇帝は途絶え、その後軍閥の争いになり、その混乱を属州出身のヴェスパシアヌスが解消するという流れになります。以前「タイムトンネル」でネロの亡霊がガルバが自分の死の原因だということでその子孫に復讐するという話がありましたが、やっとガルバが誰なのかわかりました。また今訳しているヴェーバーの「ローマ土地制度史」に丁度皇帝ヴェスパシアヌスが出て来て、その形容に”divus”(神聖な、神の)が付いていますが、その理由がローマの皇帝は死んで神となる、というのがこの3巻に出て来て容易に理解出来ました。(ヴェスパシアヌスの最期の言葉が「やれやれ、可哀想な俺、神にされてしまいつつある。」だそうです。)
それから塩野七生のこのローマ史は、歴史の専門家からは不正確だという批判が多いみたいですが、私も一つ見つけました。「ソキエタース」(塩野七生はイタリア風にソチエタスと表記)を株式会社みたいなもの、と書いてますが、それは断じて違います。また「ソキエタースの社長」とも書いていますが、通常ソキエタースは対等の仲間が作る組合で「社長」的な人はいません。
その他この期間にはガリアでゲルマン民族が大反乱を起したり、ユダヤ戦争でエルサレムがティトゥスの手によって陥落し、ユダヤ人がついに自分達の神殿と故郷を失います。

家の中の蛍光灯のLED化完了!

AmazonからLED蛍光灯が昨日・今日と届き、家の中の全ての照明をLED化しました。蛍光灯のナツメ球も含めてです。ただ蛍光灯のスタンドだけは残りました。インバーター式の照明器具のをLED蛍光灯にするのは、写真のように中を開けて、インバーターをバイパスして天井からのコードがつながるコネクターの反対側に、LED蛍光灯に付属していた線を半田付けして直結しました。スイッチもバイパスしたので、片方だけ点灯させたりとかナツメ球が使えなくなりますが、元々壁スイッチでON-OFFしていて使っていなかったので問題ありません。私は半田ごてもニッパーもワイヤストリッパーも全部持っていますからこの程度の配線は問題有りませんが、一般論としてはつなぐ場所を間違えてインバーターをバイパスしていないと、最悪発火して火事になる危険性があるのでお勧めはしません。

トワイライト・ゾーンの”Living Doll”

トワイライト・ゾーンの”Living Doll”を観ました。エリック・ストリーターは、子連れのアナベルと結婚しますが、彼自身は子供を作れない体質で、そのフラストレーションを娘であるクリスティーに向けます。ある日アナベルがクリスティーのために、ゼンマイ仕掛けのしゃべる人形を買って来ますが、ストリーターはそれが気に入らず、いくらしたんだと問い詰めます。その人形は普通は自分の名前を言って、I Love you!と喋るのですが、ストリーターにだけは I hate you!と言います。その後も人形はストリーターに悪意のある言葉を言い続けたので、ストリーターは人形を捨ててしまいます。しかし次の日、人形はクリスティーのベッドの中に戻っていました。そして彼にI kill you!と言います。ストリーターはその人形を万力で頭をつぶしたり、電動ノコで首を斬ったりしようとしますがすべて失敗します。そして再度ゴミ缶に入れ、上から重しを載せます。しかしそのことでアナベルになじられ、アナベルが出ていこうとしたので、人形をまたクリスティーに戻します。そして夜中、何かの電動音がしたので起きたストリーターは階段で人形を踏んで足を踏み外し、階段から落ちて頭を打って死にます。うーん、今だったらAI付きの人形があって、それを使ったホラー映画も一年前くらいにありました。なのでちょっと素朴すぎなアイデアでした。

蛍光灯をLEDタイプに全交換

家の中の照明を全てLED化することを決意し(電球は既に全部交換済み)、まだ蛍光灯を使っているものを調べたら直管と丸管で合計12本で、その分のLED蛍光灯をAmazonでポチりました。点灯管(グロー管)を使用しているものは、点灯管を外して交換するだけです。インバーター式のものはインバーターをスキップして直接AC100Vにつなぐ必要があります。(LED蛍光灯に配線は付属しています。)真空管アンプを10台近く組み立てている私にはそのぐらいは朝飯前です。
お値段は12本で19,000円弱です。このメリットは1.電気代低減 2.交換頻度低減(おそらく5年以上は大丈夫、蛍光灯はご存知の通り1~2年です。)3.点灯管の交換不要、になります。
ご承知かと思いますが、最近色んな電気用品が値上がりしていますが、普通の蛍光灯はLED電球よりはるかに高い率で値上げになっています。また蛍光灯は2027年で製造中止です。
注意としてインバーター式でそのままつなぐと最悪火事になります。直結配線の自信がなければ照明器具ごと変えた方がいいです。

NHK杯戦囲碁 蘇耀国9段 対 沼舘沙輝哉7段(2024年5月19日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が蘇耀国9段、白番が沼舘沙輝哉7段の対戦です。黒が初手高目、3手目が大高目と珍しい布石で、白が4手目で左下隅の星に入っていきました。その後左辺から左上隅の折衝で黒が白のノゾキに受けず隅を跳ねて行き、ここが劫になりました。黒の左下隅への劫立てに受けずに劫を解消するのが有力だったようですが、白は受け結局黒が劫に勝ちました。そして上辺で白が劫立てに打った手で連打し、黒は中央の石を捨てるのかと思いきや愚形に曲がって逃げました。しかし白の左辺からの大石は取られるような石ではなく、この辺りはほぼ互角でした。焦点となったのは白から11の5に切る手があり、ここを黒が守るのか白が切るのかが焦点になりましたが、結局黒が守り、この守ったことで形勢が黒に傾きました。その後白が下辺の黒に打ち込みましたが、ちょっと白に誤算があって打ち込んだ白2子が取られました。また右辺で1線の急所に打たれて、死にはしないものの、黒が白2子を先手で取ったのは大きく、この辺りの大ヨセで差が少しずつ開きました。結局小ヨセでも蘇9段が正確に打ち、結局は黒の10目半勝ちという大差になりました。ところで、最初の挨拶で2人ともがお互いに顔が似ていると言われてきた、と言っていましたが、今回見た感じではそうは思いませんでした。