塩野七生の「ローマ人の物語」の「悪名高き皇帝たち]の[一]と[二]を読了。皇帝としては2代のティベリウスと3代のカリグラです。この「物語」については、第1巻から「パクス・ロマーナ」までつまりアウグストゥスまで読んでいて、それ以降はまあいいかと保留にしていたものですが、最近ヴェーバーの「ローマ土地制度史」を訳していて、古代ローマに関する基礎知識の不足を感じるので、また読み始めたものです。ティベリウスについては「悪名高き」とされているのが可哀想なほど、名君として描かれています。ティベリウスの名誉復権が塩野七生の秘かな狙いだったようです。またティベリウスを再評価した最初の人がモムゼンだったというのも興味深かったです。ティベリウスは、クンクタートス=愚図、のろまと罵られてもローマの守りを優先してハンニバルを苦しめたファビウスの系譜に連なる人であり、ポピュリストの正反対です。しかし当時民主主義で選挙でプリンケプス(第一人者)が選ばれていたとしたら、ティベリウスはあっという間に消えていたでしょう。そのまったく反対でポピュリストそのものだっただけではなく、自分を神と称したカリグラが対照的に描かれています、というか事実そうだったんですが。カリグラの治世が4年にも満たず、最後は自身の近衛兵に殺されたのは知りませんでした。なんせ日本では(というか世界でも)映画カリギュラ(ポルノ映画)のイメージが強いですから。しかし国家でも会社でも、大体3代目にダメになることが多いですね。例外は徳川幕府ぐらいでしょうか。
トワイライト・ゾーンの”The Last Night of a Jockey”
トワイライト・ゾーンの”The Last Night of a Jockey”を観ました。主人公のグレイディをミッキー・ルーニーが演じているという以外はつまらないお話でした。競馬の騎手のグレイディは、八百長や馬へのドーピング疑惑で出場停止になっています。半分自棄になっているグレイディに部屋の中で誰かが語りかけ、それがグレイディの良心とまた悪魔(?)でした。良心はグレイディに今回の件をきっかけに立ち直るように勧めますが、悪魔はグレイディに何になりたいかと聞きます。グレイディは良心の言うことは無視し、悪魔に「大きくなりたい」と願います。目が覚めるとその願いは聞き入れられグレイディは身長3mの巨人になっています。彼は喜んでガールフレンドに電話しますが相手にされません。そこに競馬界の審議団体から電話が掛かって来て、グレイディの疑惑が不問になり、またレースに出場出来るようになりました。しかしふと気付いて、身長3mになった彼がもはや馬に乗ることは出来ません。それで後悔する、という話ですが、そもそも何で大きくなりたがったのかが不明(良く考えたらミッキー・ルーニーは160cmしかない小柄なので有名でそれにかこつけた設定ですね)で、またバスケットボールの選手で活躍したいみたいなことも言っていたので、別に騎手をやれなくても、そのバスケの選手とかプロレスラーとかをやればいいと思いますが。まあミッキー・ルーニーが出た、というだけのエピソードです。
西島三重子のワーナーパイオニア時代のLP
NHK杯戦囲碁 李沂修8段 対 洪爽義5段(2024年5月5日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が李沂修8段、白番が洪爽義5段の対戦です。李8段はNHK杯戦5回目の出場ですがまだ勝ち星が無く、初勝利を上げたい所です。洪5段は最近院生師範をやられているそうです。元々洪道場で多数のタイトルホルダーを育成していますので、適役と思います。対局はじっくりしたペースで進みましたが、白が右辺の黒模様に打ち込んでからのサバキがあまり上手くなく、その前に右下隅で黒が手を抜いていて切りがあったのですが、そこが最初は黒が継げずに上から当てて妥協する所でしたが、この右辺の折衝の結果の後白が切って行きましたが、黒は継いで頑張りました。その後白は2回守りの手を打ち、それぞれ黒1子、2子を取り込んで自身を安定させました。その2手で形勢という意味ではある意味遅れたのですが、その後の攻めが見事でその遅れを取り戻しました。黒は逆にあちこちが薄く、上辺に踏み込んでいった手が無理気味で、上辺が大した戦果を上げなかった反面中央の黒が取り込まれてしまい、ここで白が勝勢になりました。その後も白は緩まず黒の薄みを追及して利益を上げ確実に勝ちを目差し、結局黒の投了となりました。
猿橋
「キャプテン2」(甲子園編)の新キャラ
ちばあきお/コージィ城倉の「キャプテン2」、ついに甲子園編が始まりました。この「キャプテン2」のキャラクター、ちばあきおがすでに書いているキャラは真似するだけですが、新しいキャラクターは考えるのが大変だろうと思います。それでこれまでは「校舎裏のイレブン」とか「磯ガラス」みたいなちばあきおの他の漫画のキャラが転用されていました。しかし甲子園大会というと、すべて新キャラで本当に大変だろうと思います。そこで墨谷高校と同じ宿になった鳥取の大山(だいせん)高校の野球部監督、これはどこから持ってきた?のかと思いましたが、ひょっとするとちばてつやの「おれは鉄平」の東大寺学園の剣道部の先生ではないかと思いました。前髪は違うけど眉毛と鼻はそっくりです。元々ちばあきおは実兄のちばてつやの漫画を手伝っていたので、絵は共通点が多いです。
電子部品(小さなもの)の撮影
4月30日と5月2日は、在宅勤務にして、Webサイト用の会社の製品(電子部品)の撮影をしました。この手の撮影については前の会社でもやっていて私が撮った写真が一部ですがカタログに掲載されていましたし、またイベント用にも使われたことがあります。この手の製品の写真は撮ったそのままを使うのではなく、Photoshopで背景から切り抜いて改めて白バックに貼り付けます。このために背景と本体のコントラストがはっきりしていることが必要で、逆光で撮ります。私の場合は撮影台の下からLEDランプを当てています。後はメインのライトは上からトレーシングペーパー経由で拡散させた光を当てます。これは天トレ(天井からトレーシングペーパーの意味)と言います。
西島三重子聖地巡礼2:池上線
西島三重子聖地巡礼のその2で、千渡世橋と同じ日に池上線の池上駅に行って池上線に乗って雪が谷大塚まで行ってまた池上に戻って来ました。(雪が谷大塚は以前の会社の上司が住んでいた街なので興味があった。)首都圏に住むようになって44年になりますが、これまで池上線に乗ったことがなく、今回が初乗車です。本当に小さな3両編成の最高速度80Kmの電車で、これなら上京してから44年乗ったことが無いのもうなづけます。ちなみに今は最新のステンレス電車で、「古い電車」「(ドアの所の)すきま風」という趣は全くなかったです。(池上)駅を歩いて商店街を抜けて踏み切りを渡って、というのも確かに池上駅周辺の風景であることが納得出来ました。
センチメンタル・ジャーニー
センチメンタルジャーニー:上京して最初に住んだ雑司ヶ谷2丁目の賄い付き下宿の「○○荘」。千登世橋を訪れた後に、その場所を探してみました。当時既に相当年数が経った木造だったので、もう残っていないだろうとは思っていました。しかし大体の場所に記憶のままに行ってみて、そこにいらしたお婆さんに聞いて見事場所を突き止めました!ちなみに当時は斜め向かいが銭湯でしたが、その銭湯はもう廃業になったようです。「○○荘」の跡地はおそらく相続で土地を半分売ったんだと思いますが、現在は前が賃貸、その後ろに元の大家の○○さんがまだお住まいでした。すぐ近くの鬼子母神にもお参りしました。最初の写真は目白通りで記憶よりも狭かったです。