トワイライト・ゾーンの”It’s a Good Life”

トワイライト・ゾーンの”It’s a Good Life”を観ました。「宇宙家族ロビンソン」のウィル・ロビンソン役で有名な子役ビル・マミーがまた出ています。オハイオ州の小さな田舎町ピークスヴィルでは、世界の他の場所が消えてしまいそこだけが残っています。そこではアンソニー・フリーモントという6歳の男の子が、神のような力を持つ暴君として猛威を振るっていました。アンソニーが嫌う電気や自動車は使えなくなります。そしてアンソニーが誰かのことを嫌いになると、その人間は消されて、コーンフィールドという異世界に飛ばされてしまいます。なので町の人間は皆アンソニーのご機嫌を取るのに必死です。アンソニーは週に一回、自作のテレビ番組を皆に見せます。今回のは2匹のトリケラトプスが互いに殺し合っている凄惨なものでしたが、皆は口々に今までので一番良かったと褒め称えます。その晩はダン・ホリスの誕生パーティーで、彼はプレゼントにブランデーとペリー・コモのレコードをもらいます。しかしアンソニーが歌が嫌いなので、そのレコードをかけることが出来ません。ホリスはブランデーで酔っ払って、どうして誰もハッピーバースデーを歌ってくれないのか、とからみ始めアンソニーを非難します。アンソニーは彼のことをとても悪い人間と呼び、彼をまずびっくり箱のピエロに変えて、最後はまたコーンフィールドに送ってしまいます。アンソニーは真夏の最中に雪を降らせ始めますが、それは町のなけなしの自給の作物の半分をダメにしてしまうものでした。しかしアンソニーの両親すらアンソニーには文句を言えません。
ということで、これは独裁国家の一種のパロディーかと思います。ちょっともう一ひねり欲しいうように思います。

ド素人の知ったかぶりサイト

Leica(ライカ)のおすすめレンズ14選。魅力と選び方」というサイトがあったのですが、冒頭で「言わずと知れた老舗カメラメーカーである「Leica(ライカ)」。一眼レフカメラを世界で初めて開発した企業として、カメラ愛好家でなくともその名前を聞いたことがある方は多いでしょう。」だと。HAHAHAHAHAHAHAHA….、LOL!

カメラマニアなら誰でも知っていますが、ライカは「レンジファインダーカメラ」で一世を風靡したメーカーです。それに対して日本メーカーは1960年代から一眼レフカメラで対抗し、ほどなく報道などを中心に一眼レフカメラが主流になりました。ライカが一眼レフカメラを出したのはようやく1970年代の半ばであり、それもミノルタとの技術提携で一眼レフの基礎技術を提供してもらってのことです。
ライカの初めては、ライカ判と呼ばれる24x36mmの画面サイズのフィルムを使うカメラを初めて作ったことです。

Rei Shinozuka (Rshino), CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

こちらがライカIIIfというレンジファインダーカメラ。ファインダーは距離計経由の風景を捉え、レンズに入る風景をそのまま見せている訳ではありません。シャッターを切った際に一眼レフカメラだと一瞬ファインダーが真っ暗になりますが、レンジファインダーカメラはそれが無く、撮影の瞬間も被写体を見続けることが出来、それ故にスナップ撮影に強いとされています。

AsahiPentax AP right

Andriy Matusevich, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

 

そしてこちらがアサヒペンタックスAPという一眼レフカメラです。上部にある山型の部分がペンタプリズムで、シャッターの前にあるミラーと合わせて、レンズから入って来た風景をそのままファインダーに写します。シャッターを切るとそのミラーが跳ね上がってフィルムの方に光を通します。

 

ウルトラQの「悪魔ッ子」

ウルトラQの「悪魔ッ子」を観ました。あるサーカス団の団長の娘のLilyは幽体離脱の芸で舞台に立っており、父親からあまりにも何度も催眠術にかけられたため、夜中に自分の精神が肉体から抜けて数々の事故や盗難を引き起こし、という話。
ウルトラQは怪獣が一番人気があったのでその路線になりましたが、本来はトワイライト・ゾーンやアウター・リミッツと同じく、こういう路線が本線だったと思われます。
Lilyを演じている女の子(坂部紀子)の顔が、何と言うか先日鳴子で見たこけしの顔とそっくりだと思いました。つまり非常に伝統的な日本の女の子の顔ということで。

アウター・リミッツの”Cry of Silence”

アウター・リミッツの”Cry of Silence”を観ました。ある中年のカップルが田舎道をドライブしていて、道に迷って未舗装の道路に入って、岩にぶつかり止まります。二人はそこでまるで意思を持っているかのような回転草(タンブルウィード)の群を見ます。奥さんの方が崖から落ちて足を挫き、御主人が介抱しているのを回転草の群れが取り囲みます。二人は火を使ってそこから脱出しようとしますが、燃やすものが無くなりかけた所に、ラモントと言う農夫がやって来て二人を助けて、自分の家に連れて行きます。その説明によると一週間前に隕石が近くに起きてから、この奇妙な回転草が現れ、彼の奥さんは逃げてしまったと言います。回転草は夜になると農家を取り囲みますが、次の朝になると消えていました。しかし次の日今度は大量の蛙の群れが現れ、逃げようとした二人を襲います。それでも蛙が水に弱いことが分り、何とか崖下まで来ましたが、今度は岩が落ちて来て、ラモントは死にます。しかし彼は操られて死んだ状態で農家に戻って来ました。それを見て、旦那の方はこれは何かの肉体の無い意思だけの生命体が操っているのだと悟り、死んでいるラモントにペンを持たせて文字を書かせましたが、それは何かの記号で理解不能でした。そこで旦那は自己催眠術で眠り、自分をその生命体の媒体としてしゃべらさせ、その記録を奥さんに取らせます。それによればその肉体の無い生命体は単なる好奇心で地球にやって来たものの、地球人とのコミュニケーションに失敗し、結局コミュニケーションのためには地球人の進化を待たないといけない、と言い残して去って行きます。なんかずっとホラー調で、ちょっと頭がおかしい農夫とか、襲ってくる回転草とか蛙とか、変型のゴシックホラーという感じでした。

トワイライト・ゾーンの”The Grave”

トワイライト・ゾーンの”The Grave”を観ました。ここは西部劇の世界です。ならず者のピント・サイクスを、町の者達が協力して撃ち殺すことに成功します。町の人はコニー・ミラーという腕の立つ男を雇ってサイクスを追いかけさせていましたが、ミラーが倒す前に町の人が先に殺してしまいます。そのサイクスが死ぬ直前にミラーを臆病者と罵り、もし墓にやって来たら引き倒してやる、と言い残して死にます。そこにミラーが戻って来ますが、町の人はミラーが恐れてサイクスの墓には行けないだろうということで、20ドルの金貨を賭けます。真夜中にミラーはサイクスの墓に行き、サイクスが埋められていた土にナイフを突き刺しますが、彼の上着が何かにより固定されて、引き倒されてしまいます。次の日、町の人が墓に行くとそこにはミラーが死体となって倒れていました。町の人は風が強かったので上着が煽られて、ミラーが自分の上着を刺してしまったのだろうと想像しますが、サイクスの妹が、風向きが逆だと指摘します。
うーん、何だかイマイチの話でもう少し捻りが欲しいと思いました。

NHK杯戦囲碁 許家元十段 対 関航太郎天元


本日のNHK杯戦の囲碁は、準決勝第2局で、黒番が許家元十段、白番が関航太郎天元のタイトルホルダー同士の組合わせです。なんと二人は今回が初手合いです。布石で白が右下隅で手を抜いて、その代わりに左下隅から左辺、下辺と模様を築きました。これに対して黒が左辺下方から侵入し、この黒への攻めが焦点になりました。左上隅は実は黒からシチョウの逃げ出しの手が残っていて、シチョウアタリが気になりましたが、白は左辺の白を攻めながらこのシチョウの逃げ出しを上手くカバーしました。その代わり黒は下辺に進出し、下辺はむしろ黒の勢力圏になり、4線にある白の逃げ出し具合が焦点になりました。黒は右辺にモタレて白への攻めを見ましたが、ちょっと黒が無理に攻めてる感が有り、攻めで黒が得をする部分が少なかったように思います。その後黒は右辺と下辺から延びる白を分断し、その余波で上辺から中央の白地を削減しようとしましたが、途中で成算がないとして止めてしまいました。この結果白の左辺、中央、上辺の地模様はほとんどそのまままとまり、地合いは盤面でいい勝負で、黒はコミが出せない状況でした。最後黒が投げ場を求めて左辺の白地の中で策動しましたが、白に的確に受けられて不発で、黒の投了となりました。来週はいよいよ決勝ですが、三連覇を目指す一力遼棋聖にとっては一番嫌な相手が勝ち上がったように思います。

ウルトラQの「ゴーガの像」

ウルトラQの「ゴーガの像」を観ました。以前火星人の贈り物でナメクジの怪獣のナメゴンが出てきましたが、今度はカタツムリ+アルファの怪獣のゴーガです。ウルトラマンのオープニングの影絵で、カタツムリみたいなのが登場するの何だろうと思っていましたが、このゴーガでした。ナメゴンはナメクジらしく塩に弱いということで、海に落ちてあっさり死にましたが、このゴーガは眼から溶解光線を出したり、お尻にはドリルがあって土に潜ったり、なかなか強いです。しかし結局火に弱いということが分り、火炎放射器その他で攻められて最後は燃え上がってジ・エンドです。

アウター・リミッツの”Demon with a Glass Hand”

アウター・リミッツの”Demon with a Glass Hand”を観ました。トレントという記憶を無くした男が、エイリアン達に襲われます。彼の左手には透明な樹脂のようなものによって作られたスーパーコンピューターが取り付けられていました。しかし、その内の指3本がエイリアンに奪われていました。トレントはコンピューターに質問し、今から1000年後に地球がカイバンというエイリアンに襲われ、地球はわずか19日でカイバンに征服されます。しかし最後の瞬間に700億の地球人は消えてしまい、後には放射性物質を撒散らすウィルスが残り、カイバン達はそのウィルスにやられて倒れていきます。700億の地球人がどこへ行ったか、そのウィルスを退治するにはどうするかは、すべて左手のコンピューターだけが知っていましたが、現在は不完全なためその答えを出すことが出来ません。トレントは「鏡」と呼ばれるカイバンのタイムマシンが設置してあるビルに行き、残った3本の指を奪い返し、また鏡を破壊しようとします。トレントはビルの中でコンスエロという女性を発見し、手伝ってもらうようになります。トレントは一度銃に撃たれて死にましたが、コンスエロがコンピューターの指示により手当をすると蘇りました。結局トレントとコンスエロはエイリアン達を倒し、最後の指を取り戻し、コンピューターを完全なものに戻します。しかしそこでコンピューターが告げたのは、700億の人間はトレントの胸にあるソレノイドのコイルとして電子化されており、トレントはそれを1000年とさらにウィルスが全て消え去る200年の間、守り抜いていかなければならない、ということでした。そうです、トレントは人間が作ったロボットでした。コンスエロはそれを知ると去って行き、トレントはそれから1200年間一人で生き続けなければならない、という終わりです。
トレントの活躍がスパイものみたいで楽しめました。演じていたのはロバート・カルプで、刑事コロンボで犯人役で3回登場していたそうです。

トワイライト・ゾーンの”The Mirror”

トワイライト・ゾーンの”The Mirror”を観ました。今回の脚本はロッド・サーリング自ら書いていますが、サーリング自身のセリフで「このドラマの出演者が現実の誰かに似ていてもそれは偶然です」とか言っていますが、誰が見てもキューバとカストロをからかったような内容の話です。ある中南米の国で革命が起き、ガルシアという独裁者の政権を倒し、ラモス・クレメンテが権力のトップに立ちます。クレメンテは前大統領のガルシアを尋問しますが、ガルシアはクレメンテに対し、独裁者は常に恐怖につきまとわれ、誰かに裏切られるという心配に常に苛まれると言います。そして大統領室の鏡は裏切り者の姿を写す、と言い残して処刑室に連れて行かれます。その後、鏡を見たクレメンテは、腹心4人の内一人が自分を銃で撃とうとしているのを見ます。クレメンテはその男をバルコニーから突き落として殺します。同じようにして他の3人も次々と殺してしまいます。処刑を止めないクレメンテを牧師が諫めに来ますが、クレメンテは聞き入れず、ついに錯乱して自分を撃って死んでしまいます。ちなみにクレメンテを演じているのは、後に刑事コロンボ役で有名になるピーター・フォークです。まったく刑事コロンボとイメージが違いますが。またチェ・ゲバラみたいな人も出ています。

ウルトラQの「南海の怒り」

ウルトラQの「南海の怒り」を観ました。今回の怪獣(?)は大ダコです。その名もスダール!タコ→酢蛸→スダールというとても安直なネーミングです。しかも南海の原住民(演じているのは全て日本人俳優みたいです)の言葉として、それ何なの、という感じです。大体、ダイオウイカみたいな大イカが実際にいるんですから、大ダコがいても不思議ではなく、いま一つ怪獣ぽさがありません。しかも、爆撃で爆雷を投下されても死なないのが、青年が投げた槍が刺さったくらいで倒れるというのはかなり矛盾しています。それからタコなんだから、墨を吐いて隠れるとかすればいいのに、単に触手(?)で人を握りつぶすだけです。