久し振りに300Bアンプ

ここの所、50日間ぐらいずっと、先日完成したPCL86全段差動プッシュプルアンプを聞いていました。さすがにちょっと飽きて来たので、気分を変えるためにまた300Bアンプを取り出しました。久し振りに聴くととてもいいですね。アンプは連続でずっと使うより時々休ませた方がいいのかも。

折原浩先生の「宗教社会学」私家版日本語訳を公開

日本マックス・ヴェーバー研究ポータル、での一大イベントです。折原浩先生から私が提唱し「中世合名・合資会社成立史」の無償公開で実践もしている、「オープン翻訳」の主旨にご賛同いただき、先生がご自身で使用するために訳された「宗教社会学」の日本語訳をいただき、公開しました
ヴェーバーの「経済と社会」の中にある「宗教社会学」ですが、既に創文社から1976年に日本語訳が出ています。これは宗教上の細々とした事項について詳細な訳者注が付いているという長所はあるものの、この「宗教社会学」で使われている社会学的な概念が「理解社会学のカテゴリー」に拠っている、ということをまったく分っていない翻訳であり、社会学的な基礎用語の翻訳が適切でない物が非常に多いという欠点があります。折原先生の日本語訳はこの点の大幅な改善を意図されたものです。

ジョー90の”King for A Day”

ジョー90の”King for A Day”を観ました。ある中東の王国で、王位を狙う者が現在の国王をトンネルの中で鏡を使ったトリックで事故で殺します。そしてその後継者である王子(イギリスに留学中)を誘拐します。そのために、ジョーがビッグラットで王子の知識を身につけ、王子に扮してその王国に向かいます。ビッグラットで得た知識のお陰でうまく誤魔化すことが出来ましたが、王位を狙うシャザールはジョー一行の食事に薬を入れ、全員が寝こんだ所をジョーを誘拐します。その間にWINは囚われていた本物の王子を救い出し、戴冠式に向かいます。シャザールはジョーを誘拐している間に本物の王子が到着して戴冠式が始まります。ジョーの指輪に仕込まれていたホーミングデバイスで、シャザールの隠れ家は突き止められ、間一髪でジョーは助かります。シャザールは逃げ出しましたが、例のミラーによるトリックのあるトンネルの中で対向車線のトラックをミラーによるトリックだと思い込み、正面衝突して死にます。
まあちょっとお話が緩いかな、と思います。もっとジョーがビッグラットと通信する眼鏡を無くして危機に陥るとかがあってもいいかと思います。

ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の第9回目公開

マックス・ヴェーバーの「ローマ土地制度史」の日本語訳の第9回目を公開しました。今回の箇所は比較的長いラテン語の引用が2箇所あり、いいラテン語の演習になりました。しかし、このペースだと早くて後一年半くらいかかりそうです。

トワイライト・ゾーンの”The Last Flight”

トワイライト・ゾーンの”The Last Flight”を観ました。第一次世界大戦中の1917年、フランスの上空を複葉機でパトロールしていたイギリス空軍のテリー・デッカーは完全に迷ってしまい、フランスにある空港に着陸します。彼がそこで見たのはしかしはるかに進歩した飛行機群でした。そこは1959年でした。すぐに基地の者に逮捕され、基地の責任者の尋問を受けます。彼はそこで今年が何年か聞かれ、1917年と答えます。基地の者は困惑しますが尋問を続けます。そしてデッカーはたまたまその日にアレクサンダー・マッケイというお偉いさんが基地に視察にやって来ることを聴きます。思わずその名前を聴き返したデッカーでした。何故ならその者は彼の同僚のパイロットだったのであり、ドイツの飛行機にやられて死んだ筈だったからです。しかし基地の者はマッケイは第二次世界大戦でドイツの爆撃機を撃墜しロンドンの市民何千人の命を救った英雄だと言います。デッカーはさらに尋問され、本当は彼はパイロットと言っても戦場では常に逃げ回っていただけだと言います。しかし彼はマッケイが生きていることを聞き、もしかするとこれはあの時の自分の卑怯な行為をやり直すために神が与えたチャンスではないかと思い、見張りを殴り倒して彼の飛行機にまた乗り込み、雲の中に消えていきます。基地ではマッケイが到着したので、テリー・デッカーのことを知っているかと聞きます。そうしたらデッカーは彼は自分の命の恩人で、ドイツ機に囲まれた時、一度は彼は逃げ出したと思っていたら、突然雲の中から現われてドイツ機を撃墜してくれたが、その直後彼も撃たれて死んだ、と言います。それを聴いて、基地の者はデッカーがやり直しに成功したことを悟ります。
まあタイムスリップものは良くありますが、どちらかというと現代の軍隊が過去に行くというのが多いと思いますが、逆のパターンはちょっと面白かったです。

ジョー90の”Business Holiday”

ジョー90の”Business Holiday”を観ました。マクリーン教授とジョー90は何年かぶりに休みを取ってどこかに出かけようとしており、WINのサムが持ってきた仕事を断ります。サムは諦めた振りをして、バカンスの場所にボローヴァを推薦し、ジョーに水泳の達人の脳波データをビッグラットで移すことを提案します。しかしサムはビッグラットで移すデータを指定する時、スイマーのではなく、軍用車輌の運転のエキスパートの脳波パターンをジョーに入れさせます。ボローヴァについた教授とジョーでしたが、何者かがジョーの水着を盗んだので泳ぐことが出来ません。しかもマクリーン教授が代わりの水着を買ってやろうとしたら、誰かに買い占められてしまっていました。結局サムの陰謀(?)で、このボローヴァのビーチに元世界軍の基地がありました。この国の新しい政府が世界軍が放棄した基地を入手して、本来は破壊しなければならないのを、自分達で利用しようとしていました。それを破壊するのがサムが元々持ってきた仕事でした。結局ジョーはその仕事を受け、爆薬を満載した特殊軍用車輌で相手の戦車やミサイルの攻撃をかわし、そのまま基地に突っ込んで自分は脱出します。基地は大爆発を起して破壊されます。最後にWINはマクリーン教授から休暇の費用の交通費・ホテル代全ての請求書を渡されて…というオチです。
やっと人助け路線に変わったのかと思いきやまたも後味の悪いミリタリー路線でした。

トワイライト・ゾーンの”The Fever”

トワイライト・ゾーンの”The Fever”を観ました。フランクリンとフローラのギブソン夫妻はラスベガスのホテルに2泊3日で招待されます。それはフローラの広告コピーが優勝した賞でした。フローラはスロットマシンをちょっとやってみようとしましたが、フランクリンはギャンブルが大嫌いで強く止めます。それでもコイン一枚だけやってみましたが、それは外れます。部屋に帰ろうとしたフランクリンでしたが、そこに酔っ払いがやってきて、彼に無理矢理一ドルを渡し、スロットマシンをやらせます。するとそれは小アタリとなり、フランクリンは10ドルを稼ぎます。それでも部屋に帰ったフランクリンでしたが、真夜中にそのコインが彼を呼ぶのを聞き、それが2倍にも3倍にもなった幻覚を見ます。それで深夜に彼はカジノに出かけ、先ほどのスロットマシンに儲けたコインを投入します。それは5枚コインを使うと4枚返ってくるという調子で、次々にコインを投入したフランクリンは止められなくなり、小切手を切ってコインを買い、次々にそれをスロットマシンに投入します。それを5時間以上続けて朝になり、とうとう最後の1枚のコインになります。それを入れてレバーを引こうとしましたが、マシンは故障してしまいレバーが引けません。フランクリンは興奮して俺の1ドルを返せとマシンに怒鳴り、とうとうマシンを叩いて倒してしまいます。フローラとカジノの職員によって部屋に戻されたフランクリンですが、しかしベッドでまた彼を呼ぶ声が聞こえます。ドアを開けるとなんと先ほどのスロットマシンが彼を求めて動いてやって来ていました。恐怖に駆られたフランクリンは逃げようと後ずさりし、それでホテルの窓から下に落ちて死んでしまいます。その側にさっきのスロットマシンがやって来て、彼の最後の1ドルを返して去って行きます…
という今回もかなりホラー調のストーリーでした。まあでもこの手のギャンブルで、ビギナーズラックで最初大当たりしてはまる、というのは一つのパターンですよね。私も会社の出張で展示会に出るためにラスベガスのホテルに泊まったことがありますが、ともかく空港に降りた瞬間に空港の中にまでギャンブルマシンが溢れていたのにはあきれた思い出があります。

NHK杯戦囲碁 辻󠄀篤仁3段 対 依田紀基9段(2022年6月19日放送)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が辻篤仁3段、白番が依田紀基9段の対戦です。辻3段は関西棋院期待の若手で初出場です。局面が動いたのは白が左辺の黒の構えに打ち込んでからで、黒白双方眼が無い石で攻め合いになり、攻め合いは黒が有利かと思いきや、白の放り込みがAIも予想していなかった妙手で、攻め合いは白の勝ちになり、白は左上隅から左辺に大きな地を作りました。これで白の優勢となりましたが、解せないのがその後の白の打ち方で、左辺に残された白を動き出したのは厳しくて良かったのですが、中途半端に途中まで打って、下辺に転じてしまいました。この結果黒は2箇所の白の種石を取って中央が厚くなり、形勢は互角に戻りました。その後白は右下隅に潜り込んで生還し、細かい碁になりましたが、黒は右辺を広げまた中央にも地を付けてリードし、白は挽回のために上辺で策動しましたが上手く行かず差が広がり、結局黒の3目半勝ちとなりました。辻3段の戦いとヨセが見事でした。

ジョー90の”Relative Danger”

ジョー90の”Relative Danger”を観ました。今回は、ある鉱山の採掘用の坑道で、そこは昔銀山でしたが銀が掘り尽くされた後放置されていたのが、今度はその地下にウランがあるかも、という所で3人の調査員が坑道に入り、ダイナマイトを使った所で坑道が崩れ3人が閉じ込められる、という話です。何だかサンダーバード的な話ですが、サンダーバーならジェットモグラが活躍するシーンですが、ジョー90はあくまでジョー一人の救助なんで地味です。しかし最初はジョーがスパイとなって人殺しを厭わないという話が多かったですが、さすがに批判が多かったのか、人助けの話が増えて来たように思います。今回の話がちょっと特異なのは、閉じ込められた内の一人がWINのサムの実の父親で、サムが公私混同になるので、ジョーを使わずに自分で何とかしようとする所です。まあでも結局ジョーが地下に潜っていって3人を助けます。
ちょっと気がついたのはこのジョー90は1968年に放送されていますが、その頃の流行りで「サイケ」感が溢れています。バリー・グレイの主題メロディーも、またビッグラット自体が、変なテープがうねうね、光がピカピカでとてもサイケです。ビッグラットってそういう意味では知識伝達マシンというより、洗脳マシンにしか見えませんが。(笑)

トワイライト・ゾーンの”The Hitch-Hiker”

トワイライト・ゾーンの”The Hitch-Hiker”を観ました。ナン・アダムスは27歳の女性で休暇を取ってニューヨークからロサンゼルスまで車で行こうとします。途中でタイヤがパンクし、それを修理してもらっている時に、おかしなヒッチハイカー、黒い服と帽子をかぶった冴えない中年男を目撃します。彼女は当然無視しましたが、数マイル離れたガソリンスタンドまで行った後もまたそのヒッチハイカーを目撃します。今度も無視しましたが、そのヒッチハイカーは彼女の車に先回りするように彼女の行く先々で現われます。耐えられなくなったナンはハイウェイを降りて回り道をしようとしますが、そこでガス欠になってしまいます。そこで知り合った若い水兵でサンディエゴまで行くのを乗せて、何とかヒッチハイカーの姿から逃れようとします。しかしまたも現われたヒッチハイカーに思わず事故を起しそうになり、若い水兵は去っていってしまいます。たまらなくなった彼女は誰か知っている人に話を聴いてもらいたいと、自分の実家に電話します。しかし見知らぬ人が電話に出て、彼女の母親は神経がやられて入院しているということです。その理由は6日前に彼女の娘(=ナン)が自動車事故を起して死んでしまったからだ、と言います。呆然として車に戻った彼女にまたもヒッチハイカーが現われ、彼女の車に乗り込み「私の行く場所に行ってくれますね」と言います…
という、何だか笑うセールスマンを思い出すホラーな話でした。しかし、普通車でニューヨークからロスまで若い女性が一人で行こうとするか、という疑問は残りました。Wikipediaによると元はラジオドラマで主人公は男性だったようです。