「巨人の惑星」の”The Secret City of Limbo”を観ました。考古学者が2人、キャプテン達が潜む森で発掘調査をしています。そこに突然謎の巨人が現われ、岩を熱線銃みたいなもので撃って考古学者2人を殺そうとします。2人は何とか助かりますが、キャプテン達をたまたま見つけたため、キャプテン達が彼らを殺そうとしたと思い込みます。一方でフィッチューが岩の破片が頭に当たって気絶していたため、何とか介抱しようと入った洞窟のような所で、あるグリッドの上に乗った3人(ダン、フィッチュー、ヴァレリー)は突然どこかに転送されます。そこは地底人の秘密の都市でした。地底人は以前地上の巨人達と争い、地下に安住の場所を求めて逃げ出していました。しかし考古学者が発掘を進めるとその都市が見つかってしまい、その場合は地底人と地上人の間の戦争になります。地底人の間ではそのトップの地位を巡って選挙が行われていましたが、キャプテン達は科学者の方に味方し、何とか戦争を回避するために、考古学者が探している化学物質を地底人の科学者に作らせて、それを考古学者に発見させようとします、といったお話ですが、これまで一度も出て来なかった地底人が出てきたり、また以前は海の向こうにはまた違う人々が住んでいたりで、巨人の惑星はなかなかに複雑です。なお考古学者の内の一人はホイット・ビッセル(タイム・トンネルで司令官を演じていた人)が出てきました。
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クラフトワークの「ヨーロッパ特急」
KT88全段差動プッシュプルアンプ用真空管ガード
KT88全段差動プッシュプルアンプに、自家製真空管ガードを追加。前もやったことありますけど、Amazonで売っている金属メッシュのペン立てを改造しています。とても簡単。真空管の保護もありますけど、このアンプ常に最大電流が流れていて真空管がかなり熱くなるため、火傷防止でもあります。
全段差動プッシュプルアンプの電源ケーブル交換
KT88の全段差動プッシュプルアンプを入手
オーディオへのAddiction(中毒)は止まらず、今度はヤフオクでKT88全段差動プッシュプルアンプ完成品を入手しました。超三結アンプと並んで、真空管アンプの新しい回路としてぺるけさんが2000年頃考案(正確には以前からあったアイデアを具現化したといった方がいいでしょう)したものです。プッシュプルの高い出力は犠牲にしますが、その代りプッシュプルの2つの真空管に完全な補完動作を定電流回路で行わせるものです。特に定位感の向上に効果があります。ただ、プッシュプルの一番のメリットである高出力が無くなってしまうのに対して、メリットの方はある意味玄人受けというか、初心者だとほとんど違いは分からないと思います。退職金をもらったのでいっそのことヴィンテージの真空管アンプでも買おうかとも考えましたが、それより真空管アンプの新しい可能性を試してみたくてこうなりました。
定位感は本当にいいです。今、フィッシャー・ディースカウのレーヴェのバラードのLPを聴いていますが、本当にそこで歌手が歌っているという感じが出ています。
別冊FM fanのカートリッジフルテスト(1976、1978、1980年)
ヤフオクと日本の古本屋で、別冊FM fanのカートリッジのフルテストを行っている、1976、1978、1980年の各号を入手。この内1980年の号は実際にリアルタイムで所有していました。テストしているのはすべて長岡鉄男です。今こんなに詳しいカートリッジのテスト記事は無いです。感心するのが、すべてのカートリッジで、20時間テストレコードをトレースするというエージングをやってからテストしていることです。このため1976年の最初の40機種のテストには実に4ヵ月かかったそうです。またレビューの中身も単なる様々なソースを聞いての印象批評だけではなく、それぞれのカートリッジの技術的な特徴を、自分の言葉でちゃんと説明しています。それに比べると今のカートリッジ評はメーカーの宣伝文句をそのまま繰り返すだけで自分で理解して書き直すということがまずないですし、またエージングをやっている例も少ないです。長岡鉄男も色々に評価される人ですが、このカートリッジの評価ではいい仕事をしていると思います。
コージィ城倉の「プレイボール2」完結
コージィ城倉の「プレイボール2」ついに完結。といってもこれで終る訳ではなく、別の雑誌で連載されていた「キャプテン2」が「プレイボール2」を包含することになります。谷口は墨谷高校野球部の監督となり、学校から月5万円の手当をもらい、それで予備校に通い大学を目指すという展開です。
それでこの谷口監督の墨谷高校野球部がすごくて、ピッチャーが井口、イガラシ、近藤と松川という素晴らしい布陣です。これはまあ甲子園に出場しても不思議はないでしょう。
コージィ城倉の絵は最初はちょっと違和感がありましたが、次第に慣れてきました。お話の展開はちばテイストを上手く出しながら、現在の野球の味も付け加えてあり、非常に巧みでした。また他のちば作品から新顔のキャラを発掘してくるのも上手かったです。コージィ城倉は1963年生れでほぼ同世代です。
NHK杯戦囲碁 山田規三生9段 対 瀬戸大樹8段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が山田規三生9段、白番が瀬戸大樹8段の対戦です。局面が動いたのは下辺で、黒が白に右下隅から詰められて、普通は下辺の黒を何か補強して守る所でしたが、黒は敢然と白の間に打ち込んで行きました。この手は若い頃「ブンブン丸」と言われたくらい力が強く強引に戦いに持って行くのが得意な山田9段らしい手でした。しかしその後の瀬戸8段の打ち回しが巧妙で、黒はこの後少しずつ形勢を損ねて行き、結局それは最後まで覆りませんでした。ポイントは2つあり、白が下辺左の黒にもたれて中央の白を強化し下辺右の黒を封鎖した時、黒は右下隅の三々に打ち込んで、場合によっては隅で地を稼いで振り替わろうとしました。しかし白の冷静な応手でこの手は不発になり、黒の一団は上方に脱出したものの、右下隅に打ち込んだ黒はそのまま持ち込みになりました。2番目のポイントは白が下辺右からの黒をまだ狙っている時に、右上隅の黒の二間ジマリの間に付けていった場面です。この手は単なる黒地の侵略の手段としても最近は普通の手ですが、白の狙いは隅を捨て石にして右辺から締め付けて壁を作り、黒の下辺右からの石を攻めることでした。この狙いは見事に奏功し、下辺右からの黒石は命からがら逃げ出し何とか右上隅に連絡しましたが、その代償として上辺中央の黒1子が切り離されて上辺が白地に変わり、なおかつ中央にも白地が見込めるようになりました。この結果、AIの判定では白の勝率が95%になり、以降黒の逆転のチャンスはありませんでした。白の名局で白の中押し勝ちとなりました。
Pentax K-1のカードスロット回りまたも故障
サテンのMCカートリッジ
昔京都にサテン音響という会社があり、学生の頃そこのM-21というMCカートリッジを使っていました。この会社はもうありませんし、創業社長ももうお亡くなりになっています。しかしこのカートリッジは今でも忘れられない素晴らしい音のカートリッジでした。そもそもMC型のカートリッジを世界で最初に作ったのがデンマークのオルトフォンで、最初の製品はSPUというものでした。(今、そのレプリカを使っています。)この時にオルトフォンが採用した構造は、今でもMCカートリッジのおそらく8割くらいで採用されています、というか真似をしています。ところが、このサテン音響はオルトフォンのMC型に真っ正面から挑戦し、その欠点である所を全て解決した製品を出していました。オルトフォンのSPUの欠点とは、
(1)出力電圧が低く、昇圧トランスやヘッドアンプを必要としSN比が悪い。
(2)カンチレバーの後ろに十字型の枠があり、それにコイルを巻く構造です。このためMM型のような簡単な針交換が出来ませんでした。
(3)コイルを巻くのに鉄芯を使っていましたが、それは磁性体歪を発生させます。
上記3つ以外に、筐体が柔いというのも欠点でしたが、それは省略します。
サテンのMCカートリッジは、
(1)独自のリボン型巻線を採用し、出力電圧をMM型並みにした。
(2)針先の近くに、パンタグラフ状の金属バネを付け、針の振動はこのパンタグラフ状の金属を経由してコイルに伝えられました。針先とパンタグラフは接着されていないため、簡単に針交換が出来ました。しかもスタイラスユニットと本体の固定は、本体の中に磁気回路として入っている磁石でくっつけていました。
(3)コイルは歪の発生しない空芯コイルを採用していました。
といった構造で、オルトフォン型の欠点を全て解決した独自の構造を持っていました。
また(2)の構造はカンチレバーの共振とか、歪、群遅延特性といった問題をある程度解決しており、ビクターのMC-1、MC-L10、MC-L1000といったダイレクトカップル方式に先んじていました。現在こういう構造のMCはオーディオテクニカのAT-ART1000だけです。
以上のように素晴らしい製品でしたが、使いこなしは結構難しく、ビリツキが出るのをなかなか解決出来なくて苦労しました。針圧も0.01g単位で調整してください、みたいなことが書いてあって、本当は専用のアームを使わないと真価を発揮しなかったのかもしれません。