本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が志田達哉8段、白番が呉柏毅5段の対戦です。布石は黒が各所で地を稼ぎ、白が左辺から中央にかけて大模様を築くという展開になりました。黒は白の大模様を浅く消そうとしましたが、白はボウシし、黒が二間に踏み込んでということになり、この黒のシノギが問題になりました。黒は途中で自らの眼形を確保する守りだけの手を打たず、上方の白の包囲網を切って行きました。この積極策が成功し、打ち込んだ一団は上手く左上隅と連絡しました。白は中央で孤立した黒の4子を攻めようと、上辺を利かしてからコスミツケました。これに手を抜いて中央の4子を捨てたのが好判断で黒が優勢になりました。白はそこで必死に右下隅の黒に迫りました。ここでの折衝で黒に誤算があり、右半分の黒が取られてしまい、白の逆転中押し勝ちとなりました。
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シュトックハウゼンのSirius
シュトックハウゼンのSiriusを探し始めて実に40年ぶりでようやくゲットしました。このLPは、現代音楽ファンよりも長岡鉄男信者の間で有名で、A面の冒頭に電子音での超低音25Hzくらいが中域と同レベルで入っており、肉眼でレコードの表面を見ても溝がうねっているのが分かります。長岡鉄男曰く、ボリュームを上げて再生すると「スピーカーか部屋か人間かのどれかが壊れる」と評しています。2枚組で全部聴くと96分にもなります。内容はSiriusからやって来たエイリアンと地球人4人の対話劇みたいなものです。現代音楽でジョンケージみたいなのはハッタリ100%という感じですが、シュトックハウゼンはワケワカながらそれなりの芸術性は感じます。シュトックハウゼンはもう一種タイトルは忘れましたがCDも持っています。ちなみにゲットしたのはeBayで$50くらいで落札出来ました。
スタートレックの第2シーズンの”The Gamesters of Triskelion”
スタートレックの第2シーズンの”The Gamesters of Triskelion”を観ました。ガンマIIという惑星にある施設の定期チェックをしようとしていたカークとチェコフ、ウーフラの3人が転送装置での転送ではなく、突然ある星に飛ばされます。そこで彼らは首にカラーを付けられて奴隷にされます。プロバイダーという上級知能がこの星の全てをコントロールしていて、奴隷達をトレーニングして互いに戦わせて、それに賭けるがプロバイダーの娯楽となっています。カークは自分の世話と訓練をしてくれる女性(シャナ)を手懐けながらプロバイダーに関する情報を聞き出します。それは人間の形をしておらず、コンピューターのようなものでした。カークは牢の中でシャナにキスしながら彼女を気絶させ、鍵を奪って逃げます。しかしそれはすぐにプロバイダー側に見つかります。カークはプロバイダーに対して正体を見せろと要求し受け入れられます。それは人間が進化した3つの脳でした。カークは他の2人の部下と他の奴隷と戦って勝ったら解放、負けたらエンタープライズ号の全ての部下が奴隷になるという賭けを提案します。それは結局カーク対3人の奴隷という形で認められます。カークは2人の奴隷を倒し、最後の相手がシャナでしたが、彼女を殺さず降参させます。カークはプロバイダーに残った奴隷達を解放し教育することを誓わせエンタープライズ号に戻ります。シャナは色々と学んでいつの日か宇宙に出てカークにまた会うことを誓う、という話です。ちょっとフレデリック・ブラウンの短篇と同じプロットのエピソードのアリーナと似ている話でした。
上白石萌音の「あの歌1」
上白石萌音の「あの歌1」をポチりました。完全なジャケ買い。内容はカバー集で、1は70年代のヒット曲集で私には耳タコのものばかり。この人、すごい美人という感じではありませんが、何というか不思議な雰囲気を持っています。歌い方も決して絶叫するような感情的な歌い方ではなく、淡々としていますが、耳には快い、そういう歌です。「あの歌2」も同時に出ていますが、そちらは80年代でそれほど懐かしい感じはしないので買いませんでした。上白石萌音ってまったく知りませんでしたが、「君の名は。」のヒロインの声はこの人だったんですね。
はっぴいえんどの「風街ろまん」
立花隆氏は知の巨人か?
立花隆氏が亡くなられたそうですがお悔やみを申し上げます。私は氏をジャーナリストとしては優れた業績を挙げたと評価しますが、「知の巨人」などとはまるで思いません。「知の巨人」という呼び方に値するような、どんな学問的業績を氏は残されたのでしょうか。氏の著作リストを見る限り、どこにもそんなものはありそうにありません。要するに出版社が本を売るためのキャッチコピーに過ぎないと思います。
以下は、私が2004年に氏の本に対してAmazonでレビューしたものですが、この本などは本当にひどい内容でした。かなりネガティブなレビューにも関わらず、64人も「役に立った」としています。私と同様立花隆氏の「学問的」業績には眉唾な人が多いのだと思います。
「ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術」
5つ星のうち2.0
ファーストフードとしての読書
2004年4月28日に日本でレビュー済み
立花隆氏が、なぜあのような内容のない見当外れの書評やエッセイをばらまくのか、その秘密がわかる本である。要は氏は書籍をファーストフードとしてひたすら大量に「消費」し続けているだけである。その結果、栄養は偏ってどうでもよい些末な知識のゴミだけがグロテスクに肥大化し、本質を見通すべき眼力は磨かれることなく、むしろ日々失われていく、といった惨憺たる状況に陥っている。であるのに本人には自覚症状がなく、却ってそれを声高に自賛するという倒錯に陥っている、そういう本です。私は途中で読むのをやめてゴミ箱に捨てました。
64人のお客様がこれが役に立ったと考えています
「巨人の惑星」の”Panic”
「巨人の惑星」の”Panic”を観ました。ベティとフィッチューがある科学者が仕掛けた電子式の麻痺装置により意識を失い、巨人の警備員に捕まり、その科学者の元へ連れて行かれます。しかし取り調べの途中で、二人は急にどこかへ飛ばされます。それはある別の科学者が物質転送装置を完成していて、その力で二人を救ったものでした。フィッチューはその装置は人間を無限大の距離まで転送出来ると聞き、地球に戻れると狂喜します。しかし別の科学者はその発明を悪用しようとしており、博士を捕まえて牢に入れます。ダンとベティ-は博士を救出しようとしますが、捕まってしまい、一分間に1°温度が下がっていく冷凍ボックスに入れられます。悪い方の博士は、良い博士に対し転送装置の秘密を話せば二人を助けるといいます。キャプテン達は転送装置のある部品を博士の家まで取りに行き、博士の無線での指示で転送装置を動かし始めます。フィッチューは何とかそのマシンで地球に帰ろうとしますが、キャプテン達はまず皆を転送して救出し、次に良い博士を救い、最後に良い博士から教わった、そのマシンの破壊モードをセットします。悪い博士はそのマシンの爆発に巻き込まれて死亡、というものです。しかし、「巨人の惑星」は地球より20年くらい科学が遅れているという設定だった筈ですが、この話ではむしろ地球よりはるかに進んでいて矛盾しています。
NHK杯戦囲碁 横塚力7段 対 安斎伸彰7段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が横塚力7段、白番が安斎伸彰7段の対戦です。右上隅で白が大ゲイマジマリの黒に付けて行って、難解ながら最近定石化している攻防になりましたが、黒からシチョウアタリを打った後、シチョウの逃げ出しを狙うという形が残りました。この黒の狙いの効果を減らすため、白は取られている隅の1子を下がった後、更に黒の構えの急所に置いて行き攻め取りにして上辺で1線の下がりを先手にしようとしました。これに対して黒は左下隅の白に対してノゾキからシチョウアタリで大ゲイマに打ち、右上隅を受けませんでした。この結果右上隅は白地に変わり、黒はシチョウを逃げ出しました。この振り替わりはAIの判定では白の実利の大きさにも関わらず黒が優勢でした。次に左下隅で黒が覗いて白が継がないでいた所を黒が切り、ここでも戦いになりました。しかし白は左下隅をあっさりと捨てて打ちました。しかしこれはさすがに黒の実利が勝り、黒のリードは拡がりました。その後白は下辺に打ち込んでいた黒を切り離し下辺から右下隅に大きな地を作りました。しかし左辺から中央の白の眼が無く、ここのシノギ勝負になりました。白は手順を尽くして中央に何とか一眼を作りましたが、左辺を切られ劫になりました。しかし側劫が白にはいくつかあったものの、黒からは右上隅で取られている黒を活用して3手ぐらい劫立てが利くため、白の劫材は尽き白の投了となりました。
コロナワクチン接種第1回目完了
コロナワクチン接種の第1回目を受けて来ました。場所は大手町の自衛隊による大規模接種センターです。ワクチンはモデルナ製です。14時の予約で13時半頃に行きましたが、すぐ中に入れ、最後の待機の15分を除くと全部で15分くらいですべて完了し非常にスムーズでした。しかしそのためにきわめて大量の人員が動員されており推定ですが500人以上いたのではないかと思います。土曜日のお仕事お疲れ様でした。接種の時の痛みはほとんど感じませんでした。接種後も今の所は何も異常はありません。考えて見るとこれは当り前で、mRNA(メッセンジャーRNA)型のワクチンですので、それ自体がアレルギー反応を引き起こすようなものではなく、まず人体の細胞に取り込まれてその遺伝子により疑似的なウィルスが生成され、そこで初めて体に異物と見なされ、抗体が形成される過程で何らの反応が出るかも、ということだと思います。
アバド/LSOによるプロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」
アバド/LSOによるプロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」を久しぶりにLPで聴きました。学生の時LPで持っていましたが諸般の事情で売ってしまい、その後社会人になってからCDで買い直しましたが、今回ヤフオクでまたLPを落札したもの。
演奏も録音も素晴らしいです。特にB面1曲目の「氷上の戦い」はド迫力で、クラシック音楽における戦いの描写でこれ以上のものは無いと思います。元々はエイゼンシュテインの1938年の映画用の音楽を劇場用カンタータに変えたもの。指揮者のゲルギエフはこの「アレクサンドル・ネフスキー」の映画音楽を、最高の映画音楽と評しています。
録音はアナログ録音の傑作です。CDも悪くないですが、聴感上はダイナミックレンジも周波数レンジもLPが上回ります。部屋の中が戦いの場に変わります。