獅子文六(岩田豊雄)の「海軍随筆」を読了。昭和17年に、真珠湾で散った9軍神の内の一人である横山少佐をモデルにした「海軍」を朝日新聞に連載して非常に好評を博したため、その後も朝日新聞に、海軍の各種学校、つまり土浦・霞ヶ浦の航空兵学校、呉の海軍潜水学校や、横須賀の海軍水雷学校を訪問して、そこの見学記をいくつか出しています。これらの一連の著作のため、獅子文六は戦後一度戦犯として「追放」の仮指定を受けてしまいます。獅子文六は「大東亜戦争というものがなければ『海軍』は書かなかった」としていますが、太平洋戦争の緒戦で真珠湾、マレー沖と大きな戦果を上げたことに感激したことが、直接の動機のようです。しかし、「海軍」とこの「海軍随筆」を読んでも、露骨な軍国主義賛美という感じではまったくなく、純心な若者とそれを育てた優れた学校システムに感激しているのが主です。それは、現在の人が、高校野球の名門校が、優れた監督の指導の下で甲子園で活躍するのに感激する、というのとほとんど変わらないように思います。また、獅子文六という人は大衆が望んでいるものを上手く文章とする人であって、それは戦中も戦後も同じだと思います。惜しむらくは、もう少し批判的な目があってもよかったのではないかということですが、戦争中の雰囲気の中で大衆作家にそれを求めるのは酷かもしれません。
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マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送響のベートーヴェン交響曲全集
マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送響のベートーヴェン交響曲全集を聴きました。ベートーヴェンの交響曲全集はブラームスの1番みたいに積極的に買い集めた記憶はないのですが、いつの間にか増えていて、今回のヤンソンスので12種類目です。手持ちは以下の通り。
1.フルトヴェングラー/ウィーンフィル他
2.クレンペラー/フィルハーモニア・ニューフィルハーモニア
3.バーンスタイン/ニューヨークフィル
4.バーンスタイン/ウィーンフィル
5.カラヤン/ベルリンフィル(1975-1977年録音)
6.イッセルシュテット/ウィーンフィル
7.クリュイタンス/ベルリンフィル
8.ガーディナー/オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
9.ノリントン/ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ
10.ティーレマン/ウィーンフィル
11.ケーゲル/ドレスデンフィル
12.ヤンソンス/バイエルン放送響
で、今回のヤンソンスのですが、スタイルはいわゆるピリオドスタイルではなく、伝統的なものです。演奏には熱気を持ちながら精緻さも失わないというヤンソンスのいい所が出たものです。ですが、どれを聴いても他の大指揮者と区別されるような要素に乏しくて、聴いた後残るものがありません。ちょっと残念でした。手持ちのものの中ではティーレマンよりはいいですが。
ニッカウヰスキー余市醸造所
動物園に持っていくレンズ
動物園に動物の写真を撮りに行くとき、どういうレンズを持っていくか。一番良さそうなのは、レンズメーカー各社から出ている高倍率ズームで、私もタムロンのAF18-250mm F/3.5-6.3 Dというのを持っており、これで動物園を撮影したことが一回あります。このレンズはAPS-Cのカメラにつけると、35mm換算で27mm-375mmとなり、広角から超望遠までカバーし、文句ないように思えます。しかし、このレンズで撮った写真は立体感のないべたっとした写真になり、失望しました。
今回持っていったのは、ペンタックスのFズーム70-210mmF4-5.6というレンズです。とてもコンパクトなズームレンズですが、実はこのレンズはEDレンズを使用しており、ペンタックスファンの間では「隠れEDレンズ」として有名です。(レンズ名に「ED」が付いていないのは、小型化のためにEDレンズを使用したからで、画質向上を狙ったためではないからだそうですが、実際にEDレンズを使っているんだからそう名乗ればいいようなものなのに、ペンタックスというメーカーは謙虚です。)この70-210mmという焦点距離が、動物園ではぴたりでした。70mm側にすれば、キリンの全身も入りますし、望遠も210mmあればまあ不足ありません。ただ欠点はあって、F値が暗いので、特にPLフィルターをつけると、ファインダーが暗くなり、暗い室内の撮影ではファインダーが見にくくなります。でもそうはいっても、このコンパクトさは旅行の時には本当に重宝します。(FA★ズーム80-200mmF2.8ED[IF]というレンズも持っていますが、馬鹿でかすぎて、持ち出す気になかなかなれません。)
小樽運河クルーズ
NHK杯戦囲碁 向井千瑛5段 対 山城宏9段
本日のNHK杯戦の囲碁は黒番が向井千瑛5段、白番が山城宏9段の対局です。向井5段は司会の長島梢恵2段の妹です。女流のタイトル獲得歴もある強豪です。対する山城9段はかつて全盛期の趙治勲名誉名人や小林光一名誉三冠ともタイトル争いをした強豪で、58歳の今でも第1線で活躍しています。対局は白が左上隅の黒を上辺に挟んでいって仕掛けました。白が上辺の黒に付けた時にはねれば普通でしたが、伸び込んでいったのが意表を突きました。白は上から押さえると利かされになるので、黒を分断する手を打ちました。この一連の折衝はほぼ互角に分かれましたが、上辺の白に厳しい寄り付きはなく、折衝の間に左辺を大きく囲った白が優位に立ちました。白が右辺に連絡しようとしたのを黒がうまく立ち回り、右下隅は大きく黒地となりそうでした。白はそこで中央の黒を分断に行きました。その後黒は中央に一手備えておけば安全でしたが、それでは勝てないと見て、右下隅に白から侵入する手を防ぎました。そのため中央の黒は白から打たれ一眼もなくなりました。(写真の場面)この黒が活きるか死ぬかがそのまま勝ち負けとなる展開になりましたが、結局一眼しか出来ず、それではと左辺の白の眼を取りに行きましたが、最善で攻め合いですが、攻め合いは大差で白が良く、ここで黒の投了となりました。
アニマルカフェジャンゴー狸小路店
2017年5月1日の夜、食事を終わって狸小路商店街をぶらぶら歩いていたら、アニマルカフェジャンゴー狸小路店という店を発見しました。店内で放し飼いの鳥と戯れることができるお店です。100円でヒマワリの種を買って手の平に載せると、インコがわらわら飛んできて手や肩に止まってくれます。昼間旭山動物園に行って、夜アニマルカフェですから、私の動物好き・鳥好きも相当なものです。鳥好きの人には本当にお勧めです。