大町観光は、黒部ダム見学が10時過ぎには終ってしまって大幅に時間が余りました。それでまず信濃大町駅周辺に行き、その後山岳博物館を見学し、それでもやっと12時ぐらいだったので、仁科三湖で一番大きな青木湖に行って来ました。キャンプ場が湖畔に沢山ありましたが、今のシーズンはまだガラガラで人気が無く寂しいくらいでした。しかし非常に澄んだ水の美しい湖でした。冬に野鳥を見に来るのがいいかもしれません。
投稿者「kanrisha」のアーカイブ
ライチョウ
以前野鳥の写真に凝っていて、結局100種類くらい(日本で見ることが出来るのは約200種)は撮影したと思います。しかしライチョウだけは、登山をやっている知り合いから「撮ったことないだろう」と馬鹿にされたのが悔しかったのですが、ようやく撮影出来ました。もちろん重たい望遠レンズとカメラをかついて登山をするなんていう趣味はないので、飼育しているものです。大町市の山岳博物館の付属施設の自然園です。地味な方がメスです。ちなみに予想よりもサイズはかなり大きく、卵は鶏の卵より少し小さいくらいです。先祖は北米の七面鳥に近いそうで、それならサイズが大きいのは理解出来ます。高山地帯など寒いところに住むようになってサイズが小さくなったんでしょう。
黒部ダム(2)
黒部ダム
故橋本昌二9段の直筆署名入り本(「松和・雄蔵」)
NHK杯戦囲碁 村川大介9段 対 鶴山淳志8段(2023年4月30日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が村川大介9段、白番が鶴山淳志8段の対戦です。この二人は先期も当たり、その時は鶴山8段が勝っています。布石は黒が向かい小目から二間高ジマリで、また右下隅と左下隅で黒が三々に入ったので、左辺が白模様となりました。そこに入っていった黒を白が攻める展開になりました。それに関連して、白が左上隅の黒の根拠を奪って攻め、黒が単純に活きる手を打たず外の白を切って行きました。白は上辺の黒に切りを入れ、白2子の犠牲で中央の黒6子を取りました。その後左辺の黒への白の攻めとなり、その攻防が下辺に及び、黒は裂かれ形を承知で下辺に出て行き、その結果左下隅で劫になりました。しかし劫は黒が勝ち、左辺から中央の黒のしのぎが焦点になりました。しかし黒は先ほど下辺に突き出した壁を頼りに、中央の白を切って行き、逆に左辺下方の白への逆襲を敢行しました。ここから先は左辺下方の白と下辺右方の黒との攻め合いになり、形勢はまったく不明になりました。しかし右下隅の白を黒が取りに行ったのがミスもあって失敗し、下辺右方の黒は取られてしまいました。それでも黒は右上隅の地を大きくまとめて追い上げました。しかしその後中央の黒の眼が無くなり、また左辺の攻め合いになりましたが、白は下辺の6子を捨て、その結果下辺右方の黒が復活しまし、さらに左下隅の白が黒を取っていた所もセキになりましたが、その代償で中央の黒が攻め取りとはいえ取られて、差は縮まりませんでした。結局白の8目半勝ちでした。
碁石の黒石を椿油で磨く
ベン・アフレックの「エア」
「エア」を観て来ました。今月映画8本目で、いい加減に観たいものが無くなって来て、まあ観てみるか、という感じでしたが、なかなか良い「ビジネス」映画でした。1984年当時の話で、その頃バッシュのシェアはトップがCONVERSE、2位がAddidasで、NIKEのシェアはわずか17%で、撤退寸前でした。それが担当者がまだNBAに入る寸前のマイケル・ジョーダンに注目し、3人分の予算をつぎ込んでジョーダンの個人ブランドを作って一発逆転を図るという話です。なんか結構「こういうのビジネスであるある」が多くて、子供には分からない映画ですね。リスクの話ばかりして消極的だったCEOも最後にCEOらしいいい仕事をします。エアージョーダンの大成功でナイキはトップシェアになり、1996年にCONVERSEを買収しているんですね、知らなかった。それからAddidasの創業者の本当の名前が「アドルフ」で元ナチ党員だったというのが出て来ましたが、本当なんでしょうか。(今調べたら本当でした。)
古碁の棋譜
エイゼンシュテインの「アレクサンドル・ネフスキー」
エイゼンシュテインの「アレクサンドル・ネフスキー」を観ました。この映画のDVDは2年前くらいに買ったのですが、ロシアがウクライナに攻め込んだため、いわばロシア愛国映画なこれを観るのを保留していました。この映画は、しかし昔から音楽で知っています。この映画のBGMはプロコフィエフによって作曲されており、それがカンタータとして作り直されています。アバドの指揮する演奏のLPやCDを持っています。改めて映画で観てみて、その音楽が本当にぴたりと内容にはまっているのを確認出来ました。
アレクサンドル・ネフスキーは13世紀のノヴゴロド公国の王子で、まずスウェーデン軍をネヴァ川の戦いで打ち破ってから「ネヴァ川の」という意味の「ネフスキー」と後世呼ばれるようになります。さらにはこの映画で描かれているように、侵略して来た(といよりカトリックのギリシア正教に対する十字軍です)ドイツ騎士団と冬のチュド湖で戦い、これを打ち破っただけでなく、ドイツ騎士団が割れた氷によって湖に落ち、ほぼ全滅しています。(多分偶然でしょうけど、この映画ではアレクサンドルがノヴゴロド軍より重武装しているドイツ騎士団の兵士を、氷が薄い所に誘い込んでそうなった、ということにされています。)
アレクサンドルの時代は、実はロシアは東からはモンゴルによって侵略されており(タタールの軛)ましたが、モンゴルはアレクサンドルの武勇を恐れてノヴゴロドには攻め込まなかったようです。このように、ロシアは侵略ばかりしている国ではなく、歴史上はモンゴル、スウェーデン、ドイツ騎士団、ポーランドといった所から侵略も受けています。だからといってもちろんウクライナ侵攻が正当化される訳ではまったくありません。
ちなみに英語字幕でしたが、かなりひどいブロークンな英語でした。おそらく機械翻訳かと。