アルコール系の消毒用品

ここ1週間くらいの状況ですが、アルコール系の消毒用品は徐々に出回り始めているように感じます。一説によるとエチルアルコールの製造能力は、要は醸造して蒸留すればいいのですから、設備さえあれば誰でも作れ不足しておらず、不足しているのは容器(ポンプ容器)の方だということです。
とはいえ、世界規模での消毒剤争奪戦の状況ですから、コンビニやドラッグストアで消毒剤を売っている時はなるべく買うことにしています。また「○○シート」の類いで、成分を見ればエタノールが入っているものはかなりの確率で見つかり、そういうのも十分代用品になると思います。完全に新型コロナウイルスを殺菌出来なくても、数を大幅に減らせば効果があると言える訳ですから。

登戸郵便局 コロナ感染2人目

14日に新型コロナウイルス感染者が出て営業停止になっていた登戸郵便局ですが、17日に営業再開した所、次の感染者がやはり配送員で確認されて、また営業停止になっています。しかもどうも私の所に良く来ていた配達員のようです。(オペレーターが口をすべらせて、17日に私の所に再配達に来たその配送員の感染が分ったと言いました。)取り敢えず不在連絡票を消毒しましたが、もはや感染リスクが目の前まで来ています。

登戸郵便局コロナ2

自家製強化マスク

マスクに関しては、私の場合1月下旬のギリギリのタイミングで品不足になっているのに気がつき、その時点でAmzonで30枚、コンビニで14枚買え、その後家の中を探したら以前買った30枚が出てきたため、今の所マスクが無いという事態には陥っていません。それ以外にやはりAmazonでウレタン製マスクも9枚購入しています。今日ちょっとコンビニに行くのにこのウレタン製マスクを試してみましたが、ちょっと心もと無いので、不織布(ポリプロピレン+パルプ)を切ってステップラーで4箇所止めた自家製強化マスク(?)を作ってみました。試してみたら気密性も通常のサージカルマスクよりむしろある感じで、しかも眼鏡も曇らずなかなかいい感じです。不織布はまだ売り切れになっておらず買うことが可能です。ウレタン製マスクが無い方は、アベノマスクをベースに使ってもいいんじゃないでしょうか。使ったらステップラーを外してウレタン製マスクを次亜塩素酸ナトリウムで消毒して再利用可能です。キッチンペーパーを押し当てて水分を取って干したら一時間くらいで乾きました。ウレタンなんで何回か使うと駄目になるかもしれませんが、10回は持つとして不織布は沢山持っているので90日分くらいにはなります。

ポビドンヨードの色落とし

私が書いた家庭用消毒剤についての記事を見て、どのくらいの方がポビドンハンドウオッシュとかイソジンウオッシュみたいなポビドンヨード製品を買われたか知りません。もし、ポビドンヨードを使って服にシミが出来た場合は、以前は右のハイポアルコールを紹介しました。これはチオ硫酸ナトリウム(ハイポ)をエタノールに溶かしたもので、病院で使っているのはこれです。(手術する患者の皮膚の消毒にポビドンヨードを使いますが、まれですが色が皮膚に染みてしまったりする場合があり、その場合このハイポアルコールで拭き取ります。)
しかし、ハイポアルコールは一瓶1000円以上するんで、左の金魚の水槽用の水道水のカルキ抜きに使われる、固体のハイポを試してみました。適量を水に溶かして、ポビドンヨードを付けたキッチンペーパーを漬けてみたら、見事に簡単に色が落とせました。こちらは熱帯魚ショップなどで270円くらいで売っています。

突っ込みどころ満載の消毒剤についての経産省情報

台所洗剤でコロナ消毒可能 経産省、来月検証試験で確認っていう記事ですが、あれこれ突っ込みどころ満載ですね。

(1)そもそも厚労省ではなくて何で経産省?(おそらく今回のコロナウイルス対策の総責任者が経産大臣だからでしょうか。)
(2)文献調査で確認、って新型コロナウィルスに関する各種消毒剤の有効性の文献なんてまだ無いと思いますが。
(3)「第四級アンモニウム塩」が効果があるって本当?これは例えば塩化ベンザルコニウム(逆性石鹸)がそうですが、これは多くのウィルスには効果が無いとされています。エタノールとか一緒に混ぜれば効果があるでしょうが、これ単体で新型コロナウイルスを本当に殺せるというエビデンスは無いと思います。
(4)先日まで次亜塩素酸水を効果が不明としながら、一転して効果がある、になっています。また「第4級アンモニウム塩は手指にも使える。」とあって、次亜塩素酸水が手指に使えないように書いてあるけど、これ変で次亜塩素酸水に毒性は無い(低塩素濃度のものは食品添加物として認められています)から別に手指に使って何の問題も無いと思いますが。

こういう記事で、今度は塩化ベンザルコニウムが売り切れたりするんでしょうね。やれやれ。ともかくまた専門家に十分諮らないで未確認情報を確認情報のように流しているだけに見えます。

川崎市多摩区登戸郵便局の集配担当職員の新型コロナ感染

本日(15日)の午前中に再配達を依頼した日本郵便の荷物が届かないので登戸郵便局に電話したら自動音声で、「本日登戸郵便局の局員が新型コロナウイルスに感染したことが判明したため、現在業務を停止しております」だと!こうなると荷物も本当に玄関前放置にしてもらわないと危ないかも。

登戸郵便局コロナ

次亜塩素酸水について続報

次亜塩素酸水について更に続報。この「ジアナイン」っていう製品を作っている会社は「株式会社インターフェイス」という東日本橋の会社で、名前から分るように何とIT会社です。事業概要の一番下に「食品添加物と同成分の安全な除菌・消臭剤「Zianine(ジアナイン)」の販売」と確かにあります。「製造・販売」では無く、「販売」というのがミソです。実は次亜塩素酸水は原料は水と少量の食塩、または塩酸でそれを電気分解するだけで作れます。ホシザキみたいな食品機械の会社が製造装置を出していますが、一日にトン単位で作れる液体です。従ってコストは非常に安く、おそらくこの会社はどこかの食品製造会社か何かから次亜塩素酸水を分けてもらって、それをよりによって飲料みたいな透明ペットボトルに入れて(いくら毒性が無いと言っても飲用はすべきではないのでPETボトルを使うべきでは無いですし、また普通塩素は光で容易に分解するので、良心的な会社なら多少は遮光を意識した例えば不透明ボトルとかを使う筈です)、もっともらしいホームページを作って(IT会社だからその辺りはお手のものです)、500mlで1200円以上という暴利で売っている訳です。まあこれもマスクの転売屋と同じですね。
なお、前回の記事で次亜塩素酸ナトリウムの場合は200ppmは殺菌には不十分と書きましたが、次亜塩素酸水の場合は80ppmとかの低い塩素濃度でもかなりの殺菌力があるみたいです。ですが、次亜塩素酸水を買いたければ他にもっと安いものがいくらでもありますから、このような詐欺みたいな商品を買うのは止めた方がいいと思います。

危険なタブレットによる注文システム

今日理髪店に行ってその後外食したのですが、その時の注文方法が最近増えて来たタブレットに指で触って注文するもの。これって一番危ないような気がするんですが、側に消毒剤などありませんでした。
皆注文する時は例えば最後の確認のボタンなど、画面の同じ場所を指で触る訳です。その人が感染者だったらタッチパネル画面にウィルスが付着し、次の人の指に付くわけです。それでその後食事する訳で、かなり感染確率が高いと思います。実際にどこかの病院でタブレットを使い回して集団感染しています。
前に仕事で調べたことがあって、抗菌仕様のタッチパネルってあります。ただ抗菌というのは殺菌でも消毒でも無くて、単に菌が増えにくくするというだけで、今回想定しているようなケースではほとんど効果が無いと思います。
結論としては、こういう店で食事する時はアルコールティッシュ類を持参しましょう。以前ちょっと紹介したかと思いますが、OAクリーナーとか使えます。また怪しい中国製ならAmazonで何とか買えます。(納期2週間ぐらい、下記写真のもの。到着して開梱したらアルコールが漏れて外側が濡れていました。でも無いよりはマシ。)

次亜塩素酸水

次の消毒剤は次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウムではない)を買ってみました。塩酸または食塩水を電気分解して作るのだそうです。(ということはコストはほとんど電気代ということになります。また製造装置も簡単そうで、ググれば沢山出て来ます。)これを買ってみたきっかけは横須賀市でこれをアルコールの代りということで住民に無償で配布している、というニュースを見たからです。
まず塩素濃度を測定してみましたが、到着時で0.02%(200ppm)です。この塩素濃度はハイターやピューラックス10mlを3Lの水で希釈したレベル(300倍希釈)で、正直な所、次亜塩素酸ナトリウムの使用での最低レベルくらいの濃度です。(「消防職員のための消毒・滅菌・感染症対策マニュアル」には、消毒の目的には次亜塩素酸ナトリウムの濃度を0.05~0.1%にしろ、とあります。0.02%はその低い方の半分以下の濃度です。)次亜塩素酸ナトリウムなら、強い殺菌力を求めるなら、濃度を上げればいいし、また量も十分過ぎる量が簡単に作れます。それに対し、この次亜塩素酸水は、200ppm以上はダメで、それでいて価格が500mlで1375円。あまりにもコスパが悪すぎます。(本来これは食品等で大量に流しながら殺菌するために使うもので、この価格は今の状況での異常かつ便乗価格だと思います。)
メリットとしては、毒性が無いので食品の殺菌等にも使えるのと、塩素ガスがほとんど出たりしなくて(本当かどうか確認していません)安全だということですが、肝心の殺菌力がこの程度では、という感じです。また金属に対する腐食性が次亜塩素酸ナトリウムより弱い、という説もありますが、塩素が殺菌成分である以上それも本当かなと思います。スマホ等に使うのはリスクがあると思います。
それに今日のニュースによると、政府は次亜塩素酸水のコロナウイルスに対する効果は「未確認」としています。その答弁自体もちょっと、ですが(次亜塩素酸ナトリウムと同じ塩素濃度であれば同等の殺菌力がある筈でそれを否定するのは非科学的です)ともかくこれを積極的に選ぶ理由はあまり無いように思います。

ポビドンヨードのハンドウオッシュ

会社で提供されていたアルコール消毒剤の在庫が底をつきつつあります。アルコールと違って速乾性ではありませんが、私はポビドンヨードの方が殺菌の持続性があって(手の皮膚の上に薄いヨウ素の膜を作ってくれるみたいです)、傷にしみることもなく、ずっといいと思うんですが。うがい薬で有名なイソジンとまったく成分は一緒です。(ちなみにイソジンでうがいするのは喉の人間にとって有用な細菌も殺してしまってかえって各種ウィルスに感染しやすくなるため、止めた方がいいです。)殺菌の効果を出しているのはヨウ素で、塩素・ヨウ素・臭素といったハロゲンはいずれも強い酸化力を持ち殺菌効果が高いです。(塩素は次亜塩素酸ナトリウムに含まれます。臭素の消毒剤は毒性が強いため、家庭用のものはありません。下水などで塩素でもなかなか消毒出来ない場合に臭素系の消毒剤が使われます。)どの位殺菌効果が持続するのか、色々探しましたが具体的な数字は見つかりませんでした。しかし臭いの持続と、医者が手術の前の手の消毒に使うことを考えると、おそらく一時間くらいは保つのではないかと思います。消毒できる細菌やウィルスの範囲は、芽胞と呼ばれる胞子みたいな構造を持った細菌には効果が薄いですが、その他の細菌やウィルスには有効で、エチルアルコールと同等以上です。エタノールが売り切れている一方でこれがまだ在庫があるのが不思議なのですが、今日も会社用に2Lを3本買うことが出来ました。右のポビドンハンドウオッシュ500mlは、Amazonは通常2個ずつしか在庫していないみたいです。売り切れになると1~2日で補充されますが、その度に価格が100円ずつくらい上がっています。現在2,200円くらいです。イソジンウオッシュの2L品は送料込みで9,200円くらいです。なおこれらは一般家庭用です。病院では複数の濃度の違うポピドンヨードを目的に合わせて使い分けます。