トワイライト・ゾーンの”The Thirty-Fathom Grave”を観ました。真夏に観るのに適当な怪談ものです。1963年4月にアメリカのある駆逐艦がガタルカナル沖を航行中、水中に金属物を発見します。近付いてみるとそれは潜水艦であり、その中から誰かがハンマーで金属を叩く音がします。ダイバーを潜らせて調査しますが、それは難破した潜水艦であり、生存者はいなさそうでした。しかし音は断続的にし続けます。その音を聞いて、甲板長のベルは気を失い、医務室に寝かされます。その潜水艦は、1942年4月の第1次ソロモン沖海戦で日本の駆逐艦により沈められたもので、実はベルはそのただ一人の生き残りでした。彼はその潜水艦で信号係を担当していましたが、浮上中に探照灯に付けた赤外線フィルターを落してしまい、そのために潜水艦は日本軍に見つかり爆雷攻撃を受けます。その攻撃で潜水艦の乗員はベル一人を残して全員死亡しました。ベルは死んだ乗員の亡霊が自分を招くのを見ます。彼は自分のせいで潜水艦が沈んだにも関わらず、自分だけが生き残ったことに自責の念を感じており、亡霊に呼ばれた彼は甲板から海へ飛び込みます。そしてその身体はどこにも見つかりませんでした…
ダイバーが再度潜って潜水艦の中を調べたら、そこに8人分の骨があり、その中の一人がハンマーを持っていました…
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「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」
「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」を観ました。このエピソードはこの新マンの話の中で一番の問題作です。何がかというと、親に捨てられ北海道江差から(少年はアイヌでは?とうのが暗示されています)東京に出てきた少年を、町の人がよってたかって宇宙人だろうと決めつけいじめる、という陰湿な話だからです。少年は地球に何かの調査にやって来たエイリアンによって、怪獣ムルチが引き起こした暴風雨の中で死にかけていたのを助けられ、実の親子のようになります。そしてエイリアンが地中に隠した宇宙船を掘り出してその母星であるメイツ星に一緒に行こうとしています。子供達が少年をいじめるだけではなく、町の人まで少年にパンを売るのを拒んだり、あげくの果ては集団で少年を連れに来て暴行しようとします。そしてそれを止めようとして出てきたメイツ星人を、警官はあろうことか撃ち殺してしまいます。その星人が念力で封印していた怪獣ムルチが同時に登場しますが、郷隊員は「怪獣をおびき出したのはあんた達だ」と言って戦おうとしません。そこに何故か雲水の格好をした伊吹隊長がやって来て、「町が大変なことになっている」と郷を諭します。それでやっとウルトラマンになって怪獣を倒します。
その怪獣が魚怪獣ムルチという名ですが、これは雷魚の韓国名のカムルチーから取ったのではないでしょうか。またメイツ星人の人間としての姓が「金山」も在日の人を思いださせる姓です。脚本を書いた沖縄出身の上原正三はおそらく関東大震災の時の朝鮮人殺害とかも意識しながらこの話を書いたのかと思います。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Skin of Evil”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Skin of Evil”を観ました。このエピソードでは、ヤール中尉があっさりと、地獄の黙示録のカーツ大佐のような、タールのようなものに覆われたエイリアンに殺されてしまいます。最後にこのエイリアンを殺したら蘇りました、とかを予想していましたが、最後まで死は変わりませんでした。このエイリアンはおそらく何かの大きな罪を犯して、仲間達からこの星に一人生きるよう追放されたもののようです。このエイリアンはトロイともう一人が乗ったシャトルを座礁させこの星に不時着させます。そしてやって来たエンタープライズ号からの救助隊の邪魔をし、そしてシャトルに近付こうとしたヤールを殺してしまいます。エンタープライズ号はこのエリアンのフォースフィールドが、エイリアンが自分の境遇を思って感情的に取り乱すと低下することを察知し、結局このエイリアンを放置して全員をエンタープライズ号に転送します。
最後に、メンバーがヤールが残していたホログラムのお別れのメッセージを観て悲しみにひたる、というものです。
しかし何だかヤール中尉の死が犬死にみたいに私には思えます。もう少し意義のある死に方をさせてあげたかったです。
「帰ってきたウルトラマン」の「落日の決闘」
「帰ってきたウルトラマン」の「落日の決闘」を観ました。どうもこのシリーズ、予算が厳しかったのか、やたらと山間部ロケが多いように思います。都市部と違って特撮のミニチュアにお金がかからないのです。今回に限って伊吹隊長は隊員を私服の登山客風で、最近原因不明の地震が頻発している山間部に向かわせます。(そのせいで今回はマットアローによる攻撃がありません。)そしてトンネルの亀裂部の奥の鍾乳洞みたいな所に、氷漬けになっていたキングマイマイが目覚めるのですが、郷隊員は十分な備えもせず洞窟に入って行き、怪獣の目覚めで起きた地震で落ちて来た岩で頭を打って気絶。とてもウルトラマンと一心同体とは思えません。それで伊吹隊長等が怪獣を攻撃しますが、意味不明なのが上野隊員ですが、一人だけはぐれて旅をして、怪獣に煽られて空中に浮き、何故かバックの中に爆弾が仕掛けてあってそれを怪獣に落します。それは何故か効果があって怪獣は一度倒れます。しかし結局成虫タイプに変身して蘇ります。子供に助けられやっと目を覚ました郷隊員は再びの地震にようやくウルトラマンに変身です。そして割と簡単に勝ったと思いきや、怪獣の死んだふりに騙され、またも苦戦します。結局またブレスレットに頼ってやっと勝ちます。
村の駐在さん役で浜村純さん(浜村淳さんじゃないです)が出ていました。
トワイライト・ゾーンの”In His Image”
トワイライト・ゾーンの”In His Image”を観ました。このエピソードから第4シーズンになりますが、何と30分延びて60分(実質50分)になりました。しかしそれで何だかアウター・リミッツぽくなって、トワイライト・ゾーンらしい軽さが無くなったような気もします。お話は、人間そっくりに作られたロボットで自分は人間だと思っている者が、何かの衝動に煽られ宗教を勧誘する老婆を地下鉄のホームで線路に突き落として殺し、その後恋人を連れて自分の故郷を久しぶりに訪れたら、全てが記憶とは違っていて、自分の家にさえ他人が住んでいました。ロボットはドライブ中に急に襲って来た衝動で恋人を殺しそうになります。記憶の中にあったウォルターという名前を電話帳で探し、ロボットはその家を訪れます。そこにはロボットと同じ顔をした人間がいて、彼がそのロボットを作ったと言います。その目的はより完璧な自分を作りたかったと言います。とはいえロボットは老婆を殺したようにどこかがおかしくなっていましたが、そのロボットの成功はある意味偶然の部分が多く、ウォルターは修理出来ないと言います。しかしロボットは女性が待っているので、もう一人の完璧なロボットを作るようにウォルターに言います。最後のシーンで女性の家にその完璧なロボットが向かいますが、ウォルターの家ではウォルターとロボットの両方が倒れていました…
という話ですが、やっぱり私は30分枠の方が好きですね。今回のは60分枠に変えて話が複雑に成りすぎているように思います。
「帰ってきたウルトラマン」の「悪魔と天使の間に…」
「帰ってきたウルトラマン」の「悪魔と天使の間に…」を観ました。二代目マンで初めて地球侵略を企む宇宙人が登場。しかもかなりの知能犯で、郷秀樹とウルトラマンを苦しめます。ゼラン星人が聾唖の障害がある子供に化け、あろうことか伊吹隊長の娘と仲良くなり、MATにやって来ます。そして郷隊員にテレパシーで話しかけ、怪獣プルーマを連れてきたが、その怪獣をウルトラマンが倒した時がウルトラマンの最期だと言います。郷隊員はその宇宙人を捕まえようとしますが、障害のある子供に暴行するMAT隊員ということで、頭がおかしくなったとされます。その子供は怪獣プルーマが暴れた時に、アドバルーンに捕まって怪獣の近くに登場したので、MATは怪獣を攻撃出来なくなります。入院した子供を見舞った郷隊員に、今度は明日病院の側にプルーマを出現させると予告します。郷隊員は子供を殺そうとして、病院関係者に取り押さえられます。伊吹隊長は郷を強くしかりますが、郷は明日病院の側に怪獣が現れると予告し、もしウルトラマンが苦戦したら子供を捕まえてくれ、と言い残して出撃します。
さて、ウルトラマンはプルーマをブレスレットで倒しますが、その直後何とブレスレットが何者かに操られウルトラマン自身を襲います。伊吹は郷の言葉を思い出し少年を探し、病院の霊安室でブレスレットをリモコン操作していた少年を撃ちます…
という訳でこれまでの能天気路線からいきなりシリアスになりました。脚本は市川森一です。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Symbiosis”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Symbiosis”を観ました。エンタープライズ号はあるフレアが非常に強くなった太陽系の観測に来ています。そこにある輸送宇宙船からのSOSが入ります。エンタープライズ号は太陽からの干渉でトラクタービームを使うことが出来ず、結局乗組員を転送しようとします。しかし彼らがまず転送して来たのは乗員ではなく、貨物でした。結局6人の内4人だけを救助します。その4人の内2人がオルナラン人で、残り2人がブレッカ人でした。4人は貨物の所有権について言い争いをしていました。それによるとその貨物は薬品で、オルナラン人はある慢性の病気にかかっていてその薬品を定期的に打たないと死んでしまうということでした。そしてブレッカ人はその薬品だけを作ってオルナラン人に提供し、その代償に全ての生活物資を得ていました。クラッシャーは実際にはオルナラン人は病気ではなく、その苦しみの症状は麻薬の禁断症状であることを見抜きます。クラッシャーは中毒性の無い麻薬の代替物を作ることをピカードに提案しますが、ピカードはそれは連邦の最優先指令(他の文明に干渉してはいけない)に違反するとして了承しません。しかしピカードは、その麻薬の輸送に必要な宇宙船が故障した原因であるコイルの供給も断ります。そうなると結局オルナラン人は麻薬を輸送出来ず、その禁断症状から何とかして抜け出すしかない、ということになります。タイトルは「共生」ですが、クラッシャーは2つの星の関係は一方の星が他方を搾取しているだけだと言います。まあ設定は面白いですが、もう少し捻りが欲しいと思いました。
「帰ってきたウルトラマン」の「呪いの骨神オクスター」
「帰ってきたウルトラマン」の「呪いの骨神オクスター」を観ました。この怪獣オクスターですが、デザインの元は、水木しげるの「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる「牛鬼」じゃないの?確かゲゲゲの鬼太郎では、牛鬼を倒した者は今度は自分が牛鬼になる、ということでしたが、ウルトラマンがオクスターを倒した後、オクスターになってしまう、という話なら面白いのですが、そうはなりません。今回のブレスレットは何と湖の水を全部空中に吸い上げる強力ポンプになります。まったくドラえもんのポケットみたいで、ちょっと万能過ぎて白けます。物語中に怪しげな民俗学者が二人登場しますが、宮本常一辺りのイメージでしょうか。ところで、坂田兄弟の兄の方は足が悪くて杖を使っているのに、登山していますが、それは無謀というものでしょう。
トワイライト・ゾーンの”The Changing of the Guard”
トワイライト・ゾーンの”The Changing of the Guard”を観ました。シーズン3の最後のエピソードで、久しぶりに泣かされる、そして私にとっては身につまされる話でもありました。
エリス・ファウラー教授は、あるプレップスクール(私立高校)の英文学の先生で、もう50年も教壇に立っていました。あるクリスマスの休暇の前に、学校の支配人に呼ばれたファウラーは、引退を言い渡されます。ファウラー自身は自分が100歳になるまで教え続ける気でいましたが、学校側は若返りを望んでいました。家に戻ったファウラーは、自分の教えて来たことは何だったのだろう、どの生徒にとっても退屈で、自分が感動した引用句は生徒には響かず、単に彼らにとって時間つぶしに過ぎなかったと思い、ピストルを取り出して、彼がいつも教えていたある詩人の像の前で自殺しようとします。その瞬間に奇妙なことに学校の授業開始のベルが鳴り始めます。訝って教室に入ってみると、そこに7人の生徒が現れました。その生徒は全てかつてファウラーの教え子であり、そして事故や戦争で皆死んだ筈の人でした。彼らは順番にファウラーに習った詩句を引用し、一人はその詩句のおかげで勇気を得ることが出来、硫黄島の戦いで戦死したけど死後勲章をもらうことが出来たと言い、また別の一人は真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナに乗艦しており、ボイラー室に残された仲間を助けようとして死亡していましたが、人を助けることの大切さをファウラーが教えてくれた詩句で学んだ、と言います。他の生徒も皆口々にファウラーの教えが有益であったことを証言します。授業の終わりの鐘が鳴ると、7人は消えてしまいました。しかしファウラーは自分の人生が無駄では無かったことを悟り、自殺を止めて生きていくことを決意しました…
トワイライト・ゾーンはまだシーズン4があるのですが、このエピソードは場合によっては打ち切られることも想定して作られたのではないかと想像します。
「帰ってきたウルトラマン」の「次郎くん怪獣に乗る」
「帰ってきたウルトラマン」の「次郎くん怪獣に乗る」を観ました。何と言うか今回の郷隊員はたるんでいて、次郎くんが友達のよし子ちゃんの家から勝手に持ち出した箱根細工の箱を持っていってしまい、あろうことかそれをスペースアローの中に持ち込み、勤務中に開けようとします。しかもそれを点検した無人宇宙ステーションの中に置き忘れる、というひどさの二乗くらいの体たらくです。そんないい加減な勤務態度のバチが当たったのか、宇宙ステーションからはデータが送信されなくなり、行方不明になります。それは何故か地表に降りてきていて、次郎がその中に閉じ込められます。そしてそこにヤドカリンというヤドカリそのままの怪獣が現れ…という話です。どうも郷隊員が最初の頃に比べると三枚目的になってきています。ヤドカリンとウルトラマンの戦いは、最後はブレスレットを槍(ウルトラランスとか言った筈)に変えザリガニンを刺して動けなくし、久し振りにスペシウム光線で仕留めます。