ウルトラマンAの「変身超獣の謎を追え!」

ウルトラマンAの「変身超獣の謎を追え!」を観ました。特撮番組に出演した回数ではおそらく日本でNo.1でしかもウルトラシリーズと仮面ライダーシリーズの両方に出た小林昭二が宇宙飛行士で、超獣ブロッケンに乗り移られる役で登場します。冒頭でヤプール人によるワニと宇宙生物の合体化のシーンが出てきます。まだCGがなかった時代でウルトラマンAの特撮は、空が割れたり、結構高いレベルに達していると思います。ブロッケンの戦いで、いつものようにピンチに陥ったAに対し、またもウルトラ兄弟からウルトラサインが届きます。そんなに心配なら、最初から複数のウルトラ兄弟が地球に滞在すればいいと思いますが。ともかくウルトラ兄弟はAでは濫用され、さらにウルトラの父や母まで登場します。小学生の時、畏友の岡田君は「ここまで来れば次は太郎や花子が登場する。」と「予言」しましたが、その通りにAの次はウルトラマンタロウになりました。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”A Matter of Honor”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”A Matter of Honor”を観ました。連邦のスタッフ交換プロジェクトで、ベンザイト人のメンドンがエンタープライズ号にやって来ます。ピカード船長は、クリンゴンの宇宙船とのスタッフ交換を思いつき、それにライカーが志願します。クリンゴンの船のパーがやって来た時、メンドンはその外壁におかしなものを発見しますが、それを完璧に調査して対策が分るまでは上官に報告すべきではないというベンザイト人の考え方でピカードに報告しません。そしてウォーフがそのおかしなものがエンタープライズ号にも発生していることを見つけます。それは一種のバクテリアで外壁を食べて増殖して行くものでした。クリンゴンの船でもそのバクテリアが見つけられましたが、既に手遅れの状態でした。クリンゴンの船長は、それがエンタープライズ号による攻撃と解釈し、ライカーに対しエンタープライズ号への攻撃を命じます。ライカーはウォーフからもらった非常シグナル発生装置をクリンゴンの船長に渡し、エンタープライズ号はライカーを転送させようとしたのがその船長がエンタープライズ号に転送されます。船長がいなくなったので、ライカーが船長になり、エンタープライズ号に対し、シールドを解放して降伏することを命じます。すぐにライカーの意図が分ったピカードはその通りにします。そしてエンタープライズ号はそのバクテリアの対処方法をメンドンが見つけ、エンタープライズ号はクリンゴン船のバクテリアを除去します。それが完了すると同時にライカーはエンタープライズ号に戻り、クリンゴンの船長は自分の船に戻されます。
クリンゴンの考え方というのが色々出てきてそれなりに楽しめた話でした。しかしメンザイト人は何か良く分らない存在でした。

ウルトラマンAの「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」

ウルトラマンAの「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」を観ました。ヤプール人に仕える地底人がアリブンタという超獣を使って、人間のO型の血液型の女性を蟻地獄に落して捕まえるという事故が頻発し、夕子も危うく犠牲になりかけます。TACが竜隊長以下3人で、ジェットモグラみたいなので、地下に潜って攻撃しますが、逆襲され地下で動けなくなります。酸素は一時間分しかありません。ここでウルトラマンAの意外な弱味が暴露され、地底に潜ることが出来ないので助けに行けないことになりました。星司は、夕子にもう一度蟻地獄に捕まることを命じ、実際に夕子が吸い込まれた時、星司も一緒に穴に飛び込んでAに変身します。しかしそれは実は地底人の罠で、Aは敢え無く地下に閉じ込められ動けなくなります。そこでご都合主義のウルトラサインをM78星雲に送り、何とゾフィーが助けにやって来ます。ここでウルトラシリーズ初の怪獣と地底人、Aとゾフィーというタッグマッチが始ります。最後はAとゾフィーがそれぞれ超獣と地底人を脇に抱えて頭を衝突させるという、完全なプロレス技で両方を一度に倒します。このウルトラマンAではウルトラ兄弟路線が定着し、やたらとウルトラ兄弟が出てきますが、第1話に続いてゾフィー登場の回でした。あそれからアリブンタは蟻という設定ですが、実際は蟻と蟻地獄が混ざってます。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Unnatural Selection”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Unnatural Selection”を観ました。エンタープライズ号は宇宙ステーションインディアに向かう途中で救助信号を受信します。それは連邦の輸送船ラントレーからでしたが、エンタープライズ号が駆けつけた時には全員が死亡していました。残された船長のログから、彼らがダーウィン遺伝研究所を訪れた後、急速に老化が進む病気に感染したことが分ります。エンタープライズ号はダーウィン遺伝研究所と連絡を取りますが、そこでも同じ病気が進行中でした。しかしそこの女性研究者は、「子供達」は感染していないから、エンタープライズ号に収容させてほしいと頼みます。しかし危険があるため、医者のプラスキーは、結局シャトルを使いそこに子供の一人を転送させます。そしてその子供、実は遺伝子操作によりテレパシー能力を持ち、病気への免疫も大幅に強化されていました。しかしプラスキーは感染し、その子供がキャリアーになっていることが判明します。結局、ラントレーの乗員の一人が軽い風邪のライノウィルスを研究所に持ち込んだのを、子供達の免疫機構が強力な抗体を作り出し、それが実は健康な人間のDNAを書き換え、老化させるということが分りました。しかしこのDNAの変化は不可逆であり、治療方法がありません。ピカードはしかし、転送装置が一度人間の身体を分解し、元に戻す過程で、本来のDNAと改変されたDNAの間の違いをフィルタリングするという方法を発見します。この方法は成功するかどうか不明でしたが、プラスキーは無事に元の年齢に戻り、他の研究所のメンバーも回復します。
ということで、ストーリーはなかなか良く出来ていたと思います。またピカードとプラスキーが今一つしっくりいっていない様子も描かれますが、おそらくファーストシーズンのカークとドクター・マッコイのようなやり合いをネクスト・ジェネレーションでも再現しようとしているのかと思いました。

ウルトラマンAの「3億年超獣出現!」

ウルトラマンAの「3億年超獣出現!」を見ました。中学生の時に、美川隊員にラブレターを渡したけれど、その場で突き返されたという、漫画家久里虫太郎(小栗虫太郎ファンが怒るぞ!)の描いた絵がヤプール人に超獣化された、ガランが登場します。まあヤプール人が人間の欲望や妄想を利用したということで、虫太郎の描いた漫画通りのことが実際に起きますが、ウルトラマンAが光線技でガランの右腕を切り落としたのが、精神感応で虫太郎の右手も使えなくなり、結局Aの光線技3連発で倒されます。元が漫画だけあって、ガランもまさしく漫画的でいま一つ実在感が弱いです。しかし北斗隊員と南隊員、毎回無理矢理なタッチをします。今回は北斗隊員がアローから脱出して、地上からジャンプした南隊員とタッチします。脚本家も苦労しているように思えます。

トワイライト・ゾーンの”The Parallel”

トワイライト・ゾーンの”The Parallel”を観ました。このタイトルはすぐに内容を予想させてしまい、その通りにパラレルワールドものでした。宇宙飛行士のロバート・ゲインズ少佐は、地球周回のロケットの飛行士として打ち上げに臨みます。打ち上げ後、突然本部との連絡が取れなくなり、彼は強い衝撃を受け、気を失います。彼が目を覚ますと、基地の病院のベッドの上でした。彼は6時間連絡不通だった後、打ち上げの場所のすぐ近くに、大気圏再突入時の高熱の痕跡もまったく無いカプセルに乗って無事着陸している所を発見されました。彼は家に戻されると、妻と娘が出迎えましたが、そこに何故か無かった筈のフェンスがあるのに気付きます。妻に聞くとそれは家を買った時からある、と言います。そしてゲインズは自分の帽子に少佐ではなく中佐の徽章が着いているのに気付きます。帽子を間違えたのかと思ったら、机の上の写真も中佐の徽章を付けていました。その内に彼の妻も娘も、ゲインズが別の人だということに気付き始めます。そして現在の大統領がケネディでは無いということも分ります。彼は百科事典をチェックしますが、そこには彼が知っている歴史とは微妙に異なる歴史が書いてありました。実は基地の方でもゲインズが乗って来たカプセルが、元々打ち上げたものと微妙に違うことに気付きます。ゲインズは自分がパラレルワールドに来ていることを自覚します。基地で取り調べを受けている時に彼はまた飛行中の宇宙船の中に戻ります。彼は基地に「今の大統領の名前は?」と聞きます。
結局ゲインズは元の世界に戻りましたが、彼がパラレルワールドにいたということを誰も信じてくれません。しかしその時基地のレーダーにUFOが現れ、それはゲインズのと同じようなカプセルで、その飛行士は自分が「ゲインズ中佐である」と言っていて、ゲインズが言っていたことが真実であったことが証明されます。
うーん、パラレルワールドと言っても、2つだけで、多元宇宙ではなく、まあSFを読んでいればすぐ出てくるアイデアのように思います。私だったら、ゲインズが現大統領の名前を聞いたらケネディだったけど、微妙に違うケネディにして、結局また別のパラレルワールドに来てしまったことにしますが。

ウルトラマンAの「燃えろ!超獣地獄」

ウルトラマンAの「燃えろ!超獣地獄」を観ました。北斗隊員と南隊員はTACでは新顔であり(といってもTACは出来たばかりであってあまり先輩・後輩はない筈ですが)、新マンで郷隊員が岸田隊員にいろいろ批判されたように、ここでは山中隊員が二人の言うことを信じずきつく当たります。それに比べると自分が責任を取る、と言って南隊員の謹慎を解除する美川隊員はなかなか格好いいです。
それである離島での老夫婦の孫が、超獣バキシムが化けていたという設定ですが、何故にそんな辺鄙な離島でそんなことをする必然性があるのか不明ですが、まあ離島にTACを誘い出して、その隙にTACの本部を攻撃するため、ということなんでしょう。
今回のAはあまり苦戦せずに、強さが目立ちます。バキシム自体が超獣といっても普通の怪獣並みの大きさということもあるかもしれません。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Schizoid Man”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Schizoid Man”を観ました。エンタープライズ号はグレイブス博士のいる星より緊急信号を受け救助に向かいます。グレイブス博士は人間と機械の融合の研究の権威ですが、人間嫌いで助手である若い女性のカリーンとだけで研究を続けていました。ウォーフと女医のセラ(バルカン星人でしょう)とデータの3人がその星に転送されます。セラのチェックではグレブス博士はある難病の最終ステージで余命いくばくも無いということでした。グレイブス博士はデータを見て、それが自分の弟子のソン博士が作った物であることを見抜き、データに自分を「お爺ちゃん」と呼ぶように強要します。結局グレイブス博士はデータと何時間か話した後亡くなります。その葬儀がエンタープライズ号で行われましたが、データは突然意味不明の弔辞でグレイブス博士を褒め称えました。トロイの言動はそれだけに留まらずおかしくなり始めます。カウンセラーのトロイは、データの中に二つの人格があって、データではない人格がデータの人格を侵食し始めていると言います。(タイトルは「統合失調症の男」ですが、おそらく古い言い方の「精神分裂病」のイメージで、多重人格のことをSchizoidとしていますが、これはまったくの間違ったイメージです。)結局、グレイブス博士が自分の精神をデータの中に移したのでした。グレイブス博士の心を持ったデータは、エンタープライズ号のクルーに次々危害を加え、ついにはピカード船長まで気絶させます。結局グレイブス博士は自らの知識をエンタープライズ号のコンピューターに移した後、データの人格(?)を回復させます。
オリジナルのスター・トレックでも誰かが別の誰かに精神を乗っ取られるという話がいくつかありましたが、それをアンドロイドのデータにした所が新しかったです。しかし、タイトルの間違ったSchizoidの使い方もあって、ちょっともう少し捻りが欲しいと思いました。また冒頭で連邦の別の輸送船からもSOSが入り、ドクター・プラスキーがそちらに向かうというのがありましたが、はっきりってまったく無くてもいいストーリーでした。

ウルトラマンAの「大超獣を超えてゆけ!」

ウルトラマンAの「大超獣を超えてゆけ!」を観ました。このウルトラマンAは、第一話では「大いなる力を知るだろう」などとかなり上から目線でしたが、その割りには苦戦することが多いです。まあ戦う相手が怪獣から超獣に格上げされているから仕方がないといえばそうなのですが。
このAの特長として、瑳川哲朗の演じるTACの竜隊長の存在感があることが挙げられます。今回も超獣カメレキングへのピンポイント攻撃を提案し、部下に危険を指摘されると「危険だから私がやるのだ」と率先垂範します。ですが攻撃は失敗してAに助けられます。

トワイライト・ゾーンの”No Time Like the Past”

トワイライト・ゾーンの”No Time Like the Past”を観ました。物理学者のポール・ブリスコルは、20世紀の戦争と核兵器の恐怖が続く現状に嫌気が差し、同僚の手助けでタイムマシンを開発し、それによって過去に行って現在を変えようとします。まずは1945年8月6日の広島に行き、現地の警察官に原爆投下を警告し、女性と子供だけでも避難させるように勧めますが、狂人扱いされただけでした。次に1939年8月の第2次世界対戦の勃発寸前のドイツに行き、そこでヒットラーを狙撃しようとしますが、銃は不発でした。次に1915年5月6日のルシタニア号に乗船し、船長にコースを変えないとUボートの魚雷攻撃で沈没すると言いますが、ここでも彼の説得は無意味でした。結局過去は変えることが出来ないのだと、ブリスコルは悟り、次に1881年のインディアナのホームヴィルという小さな町に行き、そこに定住しようとします。しかし彼が着いた次の日にガーフィールド大統領が狙撃されることを思い出します。しかし彼は何もしないことを決意し、歴史通り大統領は狙撃されます。ブリスコルはその町である下宿屋に住み始めましたが、そこの住民の一人がアメリカの帝国主義を推進することを主張するのに対し、これから起こる戦争の例を挙げて反対します。彼のそのような姿勢は小学校教師のアビゲイルという女性で、父親と兄を南北戦争で失っていた女性を惹き付けます。二人は惹かれ合いますが、ブリスコルは彼女の小学校が次の日に火事になり、12人の生徒がひどい火傷を負うのを知ります。最初は何もしない積もりでしたが、結局火事の原因となるランプを持ち込んだ行商人を去らせようとして、却ってその馬を暴走させて、火事の原因を自分で作ってしまいました。彼は反省し、アビゲイルに別れを告げ、自分の時代に戻って自分なりに努力して未来を変えることを決意します。という訳で、トワイライト・ゾーンといよりタイムトンネルのようなお話でした。