トワイライト・ゾーンの”A Penny for Your Thoughts”

トワイライト・ゾーンの”A Penny for Your Thoughts”を観ました。プールは銀行の会計マンでした。街頭の新聞売りから新聞を買おうとコインを投げたら、それは表でも裏でもなく何とエッジ部で立って止まりました。新聞売りはこの確率は100万分の1で、きっとラッキーなことが起こりますよ、とプールに言います。その瞬間から、プールは人々が心の中で思っていることが音として聞こえるようになります。銀行に着いて、上司が浮気旅行の電話をしているその内容を知ったり、銀行のある女性が自分に好意を持っていることを知ったり、またある融資申込者が借りたお金をギャンブルにつぎこもうとしていることを全部聴き取ります。その後、彼の近くに座っている、その銀行でもっとも長く働いている地位の低いスミザーズという男が、今日の4:30に銀行の金を自分のバッグに詰めてバミューダに逃げようとしているのを声として聞きます。プールは銀行の女性にも相談した上で、スミザーズの計画を上司に言います。しかし4:30に銀行を出ようとするスミザーズの鞄を調べても現金は出て来ませんでした。そのためプールは首を言い渡されます。スミザーズはしかし「どうして私の夢を知っていたのか?」と聞きます。実際にスミザーズはお金を盗むことを何度も夢として考えていましたが、臆病なのでそれを実行に移すことはありませんでした。その内上司がまたやって来て、さっきの融資の客が違法ギャンブルで逮捕されたことを伝えます。銀行の危機を救ったプールは復職を提案されますが、銀行の女性の声では無いアドバイスを聴き取って、その上司の副というポジションを勝ち取ります。そしてスミザーズのためにバミューダ旅行のチケットを銀行の費用で買ってやることを、上司の浮気をネタに脅して勝ち取ります。銀行の女性と銀行を出たプールはまた新聞を買おうとして自分が立てたコインを倒してしまいます。その瞬間、プールの心を読む能力は消え失せました。しかし彼には昇進と恋人が残されていました…
というストーリーで、まあほのぼの系でいいかな、と思いました。

アウター・リミッツの”The Mice”

アウター・リミッツの”The Mice”を観ました。地球から10光年離れた惑星のクロモから地球に通信が入り、地球との友好を求めて来ました。彼らは「転送装置」(スター・トレックのそれと同じ)の技術を地球側に伝え、地球側はその装置を組み立てます。ネズミでの実験は成功しましたが、地球からの使節団を送る前に、人体実験が必要になります。自分の妹の夫を殺害した罪で終身刑に服していたチノがその役目を志願します。チノを実験する前に、クロモ側からも犯罪者が一人先に地球に送られて来ました。それはクラゲにカニの手が付いた様なグロテスクな姿をしており、光合成により生きているので食物は必要ないと言います。チノは一度逃げ出そうとして窓にフォースフィールドが張り巡らせられていたため失敗します。しかしある日何故かそれが解除され、チノは今度は逃亡に成功します。しかしチノはすぐ警察官に捕らえられ、また研究所の近くの池で死んでいた研究所の科学者殺害の犯人と疑われます。ジュリアという女性研究者は、その池でクロモ人が何かを栽培していてそれを摂取している(食べている)のを目撃しました。チノは結局転送装置に入れられますが、その転送は何故か失敗しチノは気を失いました。ジュリアの証言で、クロモ人が光合成で生きているのは嘘だと分ります。研究所の科学者を殺したのもクロモ人でした。クロモ人は研究所に戻り転送装置で自分の星に戻ろうとしますが、この騒ぎで解放されたチノが戦い、何とか寸前でそれを阻止します。再度クロモ人の星と交信した所、彼らの星では既に食物生産が出来なくなっており、その解決のために地球が食物生産に使えるかの検証のためにクロモ星でもっとも優秀な科学者が送られて来たことが暴露されました。チノは今回の活躍で刑を軽減されることになりました。
というお話でなかなか良く考えられた話でした。しかしいつもながらアウター・リミッツのエイリアンはグロ過ぎで、今回のも気持ち悪さが先に立ちます。

トワイライト・ゾーンの”The Invaders”

トワイライト・ゾーンの”The Invaders”を観ました。ある田舎の一軒家で、電気もガスも来ていないような家の中で、初老の女性が一人で食事の準備をしていました。そこに突然耳をつんざくような高周波の音が聞こえ、何かがその家の屋根裏に侵入したのを女性は察知します。女性がロウソクを持って恐る恐る屋根裏部屋に上がってみると、そこには直径1.5mくらいの小型のUFOが不時着していました。やがてその中から手の平サイズのロボットのように見えるエイリアンが出てきました。女性は悲鳴を上げつつも、手持ちのものでそのエイリアンを攻撃します。何度か攻撃を繰り返した後も、エイリアンは続けて家の中を動き回っています。その内エイリアンは台所の包丁を取って、女性の手足を切りつけて攻撃して来ました。女性はエイリアンを一匹捕まえてシーツにくるんで床に叩きつけて殺しました。また斧を取ってきて屋根裏部屋に再度上がり、UFOをその斧で破壊します。すると男性の声で「攻撃されている。ここは信じられないような巨人の星だ。」という声が聞こえてきます。女性はついにUFOの全機能を停止させますが、そこに書いてあったのは「アメリカ空軍宇宙探査船1号」という文字でした。つまりエイリアンは地球人でした。何だかアーウィン・アレンの「巨人の惑星」みたいな話ですし、また前に観たエイリアンが核戦争になりそうな自分の星を捨て、地球にやってくるというのともちょっと共通性がある話でした。

アウター・リミッツの”The Zanti Misfits”

アウター・リミッツの”The Zanti Misfits”を観ました。ザンティという星からエイリアンの乗ったUFOがやって来ます。地球側と通信した内容によれば、彼らは彼らの星の犯罪者・はみ出し者の流刑地として地球を選んだと言います。エイリアン側の兵力が不明なため、取り敢えずアメリカ政府はカリフォルニア州の砂漠地帯にある、「モルグ(死体置き場)」という名前のゴーストタウンを彼らのための着陸場所に定めます。そこは当然立ち入り禁止にされましたが、そこにおそらく銀行強盗か何かをして女性と一緒に車でやって来た犯罪者が、ゲートを突破して中に入ります。二人は岩山の上にUFOを見つけ、男の方がそれを調べにUFOに接近します。UFOの中からは蟻のようなエイリアンが出てきて、男の身体に取り付き、おそらく蟻毒かなんかで男を殺します。この侵入者のおかげでエイリアンとの交渉戦略が狂ってしまったアメリカ側は、スティーブ・グレイブという記録係としてそこにいた歴史学者を交渉のためUFOの着陸場所に送り込みます。そこでグレイブは蟻のようなエイリアンに襲われていた女性を助け、その時にエイリアンを殺してしまいます。グレイブと女性は急ぎ基地に戻りますが、そこに蟻のエイリアンの大軍が襲って来ます。アメリカ側はピストル、機関銃、手榴弾等の武器で戦い、結局数百匹の蟻型エイリアンを全て殺してしまいます。そこにエイリアンの母星から通信が入り、「我々は報復はしない。我々自身は犯罪者といえども自分で処刑することが出来ないので、『経験豊富な処刑人』である地球人に、彼らの処刑を委ねた。」と説明します。銀行強盗と一緒だった女性が「経験豊富な処刑人ね…」と自嘲的に笑う所で終わりになります。
このエピソードはTVガイドという雑誌の「ベストドラマ100」の98位に選ばれているそうです。私的には蟻型エイリアンがちょっとしょぼすぎると思いました。

トワイライト・ゾーンの”The Whole Truth”

トワイライト・ゾーンの”The Whole Truth”を観ました。ハーヴィー・ハニカットという中古自動車屋のオーナーがいますが、口八丁手八丁で、実際はオンボロの車を上手く言いくるめて客に売りつけていました。そこにある上品そうな老人がフォードのモデルAという非常に古い車を売りにやって来ます。彼は例によって上手く言いくるめて、25ドルという安値でその車を買いました。しかしその老人は金を受け取った後、この車は呪われていて、その呪いから逃れるには、また別の者に売るしかない、と言います。ハニカットはそれを信じませんでしたが、その後ハニカットは車を売りつけようとしていた男女に対しては「ここに置いてある車は全部ガラクタだ。車を買いたかったらちゃんとしたディーラーに行け。」などと言ってしまい、奥さんから電話が掛かってきた時には、「今晩棚卸しで遅くなると言ったのは、単にポーカーをやるだけだ」などと言ってしまいます。そうです呪いとは、この車のオーナーは嘘を言うことが出来なくなる、ということでした。その後ある政治家が、このフォードのようなオンボロの車に乗っていると有権者に見せることは選挙の時に有利になるということでそれを買おうとします。しかし嘘の言えないハニカットはこの車を買うと嘘が言えなくなる、と伝えたので政治家は車を買うのを止めます。そして新聞を見せて、そこに載っている男に車を売ったらと勧めます。ハニカットはそれを聞いてどこかに電話し、車を買いに人がやって来ます。何とそれはソ連大使館の職員で、車を買って、アメリカの製品はこんなに非道いという宣伝に使おうとしていました。結局車は売れましたが署名のサインはおりから訪米中だった「ニキータ・フルシチョフ」とありました。それでハニカットはケネディ大統領に今ならフルシチョフは本当のことしか言えない、と連絡しようとします。
うーん、何というか、当時の時事ネタで今観てもイマイチですね。ハニカットの口八丁手八丁ぶりは面白かったですが。

アウター・リミッツの”Tourist Attraction”

アウター・リミッツの”Tourist Attraction”を観ました。
ある中南米の、マーキュリオという独裁者が支配する国で、デクスターという大金持の傲慢な探検家が、その国のある湖に棲んでいるといわれる謎の水棲生物の調査をしていました。ソナーと水中カメラによって、半魚人のようなモンスターを発見したデクスターは、水中で格闘してそいつを生け捕りにします。独裁者のマーキュリオはしかし、それに自分の名前にちなんだ名前を付け、外国人観光客を呼び寄せる目玉に使おうとします。モンスターは一度閉じ込めていた容器の温度調整が外れて蘇生し、超音波で鉄のドアに穴を開け逃げ出そうとします。しかしデクスター達が何とかまた網をかぶせて捕まえ直すことに成功します。デクスター達はマシンガンを持ったマーキュリオの部下を倒して、モンスターをアメリカに輸送しようとします。しかし車に乗せようとした所、湖から10匹以上のモンスターが仲間を助けようとやって来て、デクスターのマシンガンも効果がなく、結局捕まえたモンスターを解放せざるを得ませんでした。仲間を助けたモンスター達は今度は協力して、マーキュリオが湖に築いたダムを超音波で破壊します。その国の首都はそのため洪水になり、マーキュリオも溺死します。彼が作った道路も街もすべて水に漬かって破壊されてしまいました。
まあ半魚人のようなモンスターの造形は面白かったですが、デクスターの性格がどうの、はあまり本質に関係のない、ちょっとまとまりが無い話だと思いました。

ウルトラQの「ゴメスを倒せ」

ウルトラQの第一話「ゴメスを倒せ」を観ました。アメリカ・イギリスの60年代SF系ドラマと比べて、日本の特撮の方が優れているのは怪獣やエイリアンの造形です。まあゴジラを創り出したのは日本の円谷プロですから当然ですが。このゴメスがウルトラシリーズの怪獣1号になります。ゴメスのデザインはまあ明らかにゴジラの変形ですね。でも感心したのは顔に毛が生えていることで、最近の研究では恐竜は従来考えられていたのと違い、体毛があったとされています。
それに比べるとリトラは何か鶏みたいで可愛いです。尻尾は孔雀の羽でした。このお話では卵から孵ったばかりの幼鳥(?)のリトラが、トンネル工事でぶち当たった洞窟から出てきたゴメスと戦い、その強力な溶解液でゴメスを倒すも力尽きて自分も死ぬ、というものです。
ちなみに、ウルトラQ放映時に私は5歳で、かろうじて内容を記憶している世代です。

トワイライト・ゾーンの”Back There”

トワイライト・ゾーンの”Back There”を観ました。トワイライト・ゾーンというより、タイム・トンネルみたいな時間旅行ものでした。ピーター・コリガンはあるクラブでブリッジをしながら、タイム・トラベルで過去を変えられるかについて友人達と話していました。その際に1929年の大恐慌のスタートなる10月24日の「暗黒の木曜日」の直前にタイムスリップして、何とか株価を操作出来ないか、という議論になりました。ピーターはクラブを出ようとし、ウィリアムというウェイターとぶつかり、コーヒーがこぼれて彼の服にかかります。その後店を出てすぐ、彼は一瞬気が遠くなり、気が付くと過去に来ていました。それは1865年4月14日で、リンカーン大統領が観劇中に銃で撃たれて死亡した日でした。ピーターは劇場に行って今晩大統領が銃で撃たれると叫び続けますが、当然誰も信じず警察に連れて行かれます。彼は酔っ払っているか頭がおかしいとして牢に入れられましたが、ウェリントンという男が彼の身元引き受け人になり、ピーターを救い出します。ウェリントンの部屋でピーターはワインを勧められ飲みますが、それには薬が入っていてピーターは気を失います。その部屋の大家と、ただ一人警官でピーターの言うことを信じかけていたウィリアムがやって来て、彼を介抱します。ピーターはウェリントンは何処だ、と聞きますが、大家はそんな名前の者はここには住んでいないと言います。ピーターがウェリントンからもらったハンカチにはJ.W.B.という刺繍がありました。大家はそれはここに住んでいるジョン・ウィルクス・ブースのことだと言います。それこそがリンカーン大統領暗殺の犯人でした。何故か暗殺のことを知っていたピーターを黙らせようと薬入りのワインを飲ませたのでした。その後ピーターは気が付くと現在(1961年)に戻っていました。もう一度店に戻って仲間に自分の体験を話そうとします。そこには何故かウェイターだったウィリアムが大金持ちの身なりで座っていました。その話す所によると、彼の曽祖父が警官で、リンカーン大統領暗殺の時にそれを予言するようなことをしたため、警官として出世し、後に実業に転じて大金持になったということでした。つまり、リンカーン大統領暗殺という大きなことは変えられなかったけど、このウィリアムという警官の運命は変えられた、というオチでした。
まあこの手のタイムトラベルもので、過去を変えられない、というのは良くあるパターンですが、このエピソードはそれにほんの少し捻りが入っていて、まあまあ楽しめました。

アウター・リミッツの”The Borderland”

アウター・リミッツの”The Borderland”を観ました。何というか、アングロサクソンが大好きなSF+オカルトのミックスでした。
3人の科学者が高電圧をかけて磁界を作る実験中に、たまたま極性を急に反転させることによって、この世界とおそらく4次元がつながるという現象を発見します。その代償として一人の科学者、フレイザーの右手は反転して左手と同じ配置になってしまいました。この実験を更に続けるためには大電力と大金が必要なため、3人は最近ディオンという息子を亡くしたハートレーという金持ちに接近します。ディナーに招かれた3人ですが、そこでは霊媒師がディオンの霊を呼び出そうとしていました。しかし、フレイザーはそのインチキを暴きます。そしてハートレーに自分の反転した右手を見せ、資金援助を依頼します。3人はディオンを4次元世界で探す、という条件である大きな発電所の電気を一時間だけ全部使えるようになります。静物やネズミで実験して、4次元に接続する実験は上手く行っていました。そこでフレイザーは最後に自分が実験台になって4次元接続の状態を観察しようとします。しかし実験の途中でフレイザーに恨みがある霊媒師のアシスタント(演じている俳優は、原子力潜水艦シービュー号でドイツのUボートの艦長の亡霊を演じていたアルフレッド・ライダー)が故意に発電機の一つを破壊したため、フレイザーは高電圧磁界の中に閉じ込められ、不思議な異世界を目撃します。彼の妻で同僚科学者のエヴァは何とかフレイザーを連れ戻そうとします。そんな中フレイザーは亡くなった息子のディオンをその異世界に発見します。エヴァはフレイザーの手を引っ張って何とか普通の世界に連れ戻すことに成功します。しかしハートレーは異世界に死んだ息子がいることを知って、高電圧磁界の中に飛び込み、消滅します。
お話自体は大したことはなかったですが、特撮がこの当時としては優れていたと思います。光学合成、という奴でしょうか。

トワイライト・ゾーンの”Dust”

トワイライト・ゾーンの”Dust”を観ました。ある西部の町で、一人の男が絞首刑にされそうになっていました。彼は酔っ払って馬を乗り回し、子供を殺してしまっていました。ルイスという行商人が、一方で保安官に絞首刑用のロープを売りつけていながら、もう一方で絞首刑にされる若者の年老いた父親には、単なるそこら辺の砂を「魔法のダスト」で、これをふりまけば人々の心に愛が芽生え、若者は許されると言って老人を騙し、大金を巻き上げます。いよいよ処刑の時、父親は「魔法のダスト」を撒いて、人々に慈悲の心を呼びかけます。しかし効果は無く、死刑が執行されます。そこに奇跡が起き、ロープが途中で切れて若者は無事でした。殺された子供の両親は、「犠牲者は一人でいい」と言い、再度の死刑執行を求めず、若者は家に帰ることを許されます。ルイスは切れたロープを確かめ、どこにも問題が無いことを確かめます。しかし彼はそこにやって来た貧しい子供達に折角巻き上げた金貨を上げてしまいます。そしてあの「魔法のダスト」が本物になったのではないか、と訝るという話です。
脚本はホストのロッド・サーリングですが、ちょっとあまりにもありがちな話で、もう少し捻りが欲しかったです。