トワイライト・ゾーンの”A Thing About Machines”を観ました。うーん、本当にシーズン2になってからつまらないです。この話は人間嫌いのグルメ評論家のフィンチレーが、家の中のマシン全部に反逆され、最後は自分の車に追いかけられ、結局はプールに落ちて溺死する、という話です。家の中のタイプライターが勝手に「ここを出ていけ、フィンチレー」とタイプし始めたり、電気剃刀が襲ってきたり、テレビが勝手にONになって、そこに出てくるフラメンコのダンサーがやはり「フィンチレー出ていけ」としゃべるとか、ホラーとしては十分怖いんですが、ストーリーとしてそうなった理由とか背景説明もまったくなく、ただ機械に襲われる男の話に過ぎません。
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アウター・リミッツの”The Architects of Fear”
アウター・リミッツの”The Architects of Fear”を観ました。
またエイリアンものですが、そのエイリアンがとてもグロくて悪夢に出てきそうです。(このグロさのため、このエピソードはアメリカの多くの州で放送禁止になったみたいです。このためここの写真もいつもよりサイズを小さくしています。)
冒頭で核ミサイルがあるアメリカのどこかの都市を目がけて飛行しており、人々が逃げ惑っています。そのしばらく後、キノコ雲が立ち上ります。
その録画をある部屋で10人くらいの科学者が集まって観ており、これを止めるためには人類が共通の恐怖を持つ必要があるという結論になります。そこで彼らはクジを引いて、アレン・レイトンという男が当たりになります。彼らの計画は、たまたま捕まえたどこかの星のエイリアンをモデルにして、人間を一人エイリアンに改造して宇宙船に乗せ、国連ビルの中庭にそのロケットを降り立たせ、そのエイリアンに地球侵略の計画を語らせ、それによって敵対する国同士の団結を図ろうとするものです。レイトンにはイベットという奥さんがいますが、レイトンは突然事故で死んだことにされます。レイトンは身体の組織を変性させる薬を注射され、また内蔵も取っ替えられて、窒素を呼吸するようになります。そしてロケットに乗せられ衛星軌道に送られました。しかし、再び大気圏に入ったそのロケットのカプセルは、国連ビルでは無く研究所を目指していました。直感でそこにやって来たイベットは、そのエイリアンが、額を縦に撫でる魔除けのおまじないのポーズをやったことから、それがレイトンであることを理解します。しかしレイトンは何かの身体の不調でそのまま死んでしまいます。しかし、最初に捕まえたエイリアンはどこからやって来たか不明ですし、また人間を改造してエイリアンにしなくても、偽の動画でも作って衛星軌道状から地球に向けて放送するとか、色んな手がありそうに思います。ともかく話が暗くて辟易しました。
トワイライト・ゾーンの”Nervous Man in a Four Dollar Room”
トワイライト・ゾーンの”Nervous Man in a Four Dollar Room”を観ました。
ジャッキー・ローズというチンピラは、ボスからの指令を待って、一泊4ドルの安ホテルで電話を待っています。やがてそのボスのジョージからの電話が来て、すぐその後にジョージが部屋までやってきます。ジョージはローズにピストルを渡し、あるバーの老マスターが彼らにみかじめ料を支払わないので、見せしめに殺すように言います。ローズはこれまでチンケな仕事しかしたことが無く、殺人は未経験でした。ホテルの部屋で葛藤していると、部屋の鏡に写ったローズの像が突然しゃべり出します。その像は自分はローズの中の別の部分だと言い、ローズにギャングは辞めて人生をやり直すように言います。そしてローズが好きで結婚する筈だったのに、ローズが犯罪によって牢に入れられた間に別の男と結婚したことを思い出させます。像は自分が今のローズに入れ替わると主張します。ローズは葛藤しますが、結局殺しには行きませんでした。ボスがローズが仕事をやらなかったことを咎めに部屋にやって来ます。しかしローズは「もうこんな仕事は辞める」と言い放ち、ボスを殴り倒して部屋を出て行きます。おそらくどこかで鏡の中のローズと入れ替わったんでしょう。
うーん、イマイチでした。何だかシーズン2になってから脚本の質が低下したように思います。おそらくシーズン1で人気が出てシーズン2の放映が決定されると、今までのような攻めの姿勢で新しいジャンルのドラマを作っていくんだという意気込みが薄れ、ある意味守りに入り、素晴らしい作品とまでは行かなくてもそこそこのものを作る、という姿勢に(無意識の内に)変わったんじゃないかと思います。
アウター・リミッツの”The Hundred Days of the Dragon”
アウター・リミッツの”The Hundred Days of the Dragon”を観ました。第1話はエイリアンもので、そういうエイリアンとかモンスターみたいなものばかりかと思ったら、第2話は何と中国ものでした。おそらく毛沢東をモデルにしたと思われる首席の前で、モンゴルの研究所のスタッフがある男の紹介をしています。その男はアメリカの大統領戦でセルビィという当選確実の男と背格好が同じです。実は中国は人間の筋肉をプラスチックのように可塑化する薬品の開発に成功しており、その男はそれを注射された後、金型に顔を押し当てそれを外すとセルビィの顔そのものになっていました。一行は大統領戦が行われているロサンゼルスに行き、そこでセルビィをやはり薬品で顔を変えた後殺して、その中国人がセルビィに入れ替わります。首尾良くセルビィは大統領になりましたが、その内これまで対立していた中国と親和的な政策を行おうとするので、副大統領が怪しみます。そのため中国は副大統領もそっくりさんに入れ替えようとしますが失敗し、副大統領自身が自分のそっくりさんを目撃し、中国側のトリックがばれます。中国側は再度副大統領を殺して入れ替わろうとしますが、失敗してそっくりさんが逮捕されます。副大統領は大統領が出席しているパーティーにその偽物を連れていって中国の陰謀を暴き、偽の大統領には可塑化剤を注射して顔を戻して偽物であることを皆に分らせる、というストーリーです。
うーん、そこまでやるほど中国とアメリカが当時対立していたんだろうか、と思いましたが、まあ確かに朝鮮戦争ではお互いに戦っている訳で、1963年ぐらいではそういうお話が作られる素地はあったということなんでしょう。
トワイライト・ゾーンの”The Man in the Bottle”
トワイライト・ゾーンの”The Man in the Bottle”を観ました。何というか良くある願いをかなえてくれるランプの魔神(ジーニ)ものでした。アーサー・キャッスルは祖父の代からのアンティーク商ですが、商売は儲からず借金ばかりで破産寸前でした。そんな日近所の老婆が古いワインボトルを買ってくれと持ってきます。キャッスルはこんなものはガラクタで価値は0だ、と言います。でも老婆が可哀想になったので、その壺を1ドルで買ってやりました。キャッスルが壺を誤って床に落とすと、栓が開いて煙りが出、やがてファレル・ウィリアムスみたいな格好の男が登場します。男はランプの魔神(ジーニ)で願い事を4つ叶えてくれると言います。キャッスル夫妻はかなり疑っていましたが、まず一つめの願いで、割れていたショーウィンドウのガラスを修理して欲しい、と頼んだら魔神はあっという間に修繕しました。これで魔神が本物だと分り、次にキャッスルは100万ドルを要求します。そうすると100ドル紙幣が天井からバサバサと降ってきました。大喜びの夫妻は近所の人達に大盤振る舞いで紙幣を配りますが、そこに招かれざる客の税務署の人間がやって来て、税金が90万ドルだと言います。キャッスルが慌てて紙幣を数えたら、残ったのはたったの5ドルでした。次に国で一番偉い人、を考えつきましたが、選挙で選ばれる首長はダメなので、選挙で変えられることのない、そして現代のどこかの外国の支配者を望みます。そうするとキャッスルは、何とヒットラーになり、しかも1945年5月のベルリン陥落の直前でした。部下が自殺用の毒薬を持ってきますが、それを飲まずに最後の望みで元のキャッスルに戻ります。結局4つの願いはどれもダメで、でもショーウィンドウが綺麗になったからいいか、と言っていたら、それも傘の柄で突いてまた割ってしまいました…
という話で、これは別にトワイライト・ゾーンで無くてもきわめて色んな所で使われているもので、もう一つでした。
アウター・リミッツの”The Galaxy Being”
ジョー90を観終わったので、アウター・リミッツを観始めました。1950年代後半から1960年代にかけて、トワイライト・ゾーンと並ぶSFTVドラマの代表で、日本のウルトラQなどにも影響を与えました。最初のエピソードが”The Galaxy Being”でした。60分もの。あるラジオの放送局のエンジニアのアラン・マックスウェルは、ラジオ局の出力を半分に落とすまで、局内の電気を使って何やら宇宙との通信を試みていました。ある日彼はついに遠いアンドロメダの中の惑星の光るターミネーターみたいなエイリアンと通信することに成功します。そのエイリアンが言うには、地球人が炭素で出来た生物なら、そのエイリアンは窒素で出来ているということで、死ぬこともないと言います。マックスウェルはその晩どうしても出席しなければならないパーティーがあり、一時間ほど局から離れます。その間に局のDJがカナダからのリスナーからのリクエストに応じて、局の出力を全開に戻します。そうすると何故かそのエイリアンは通信経路を使って地球に転送され、町へ出たエイリアンは何か雷鳴のようなものを発して接触するものに被害を与えます。慌てて局に戻ったマックスウェルは、エイリアンに元の星に戻るように言いますが、そのエイリアンは向こうの法を破ってしまったので、もう戻れず、消去されると言います。マックスウェルの奥さんが駆けつけた警官に撃たれて死にかけますが、エイリアンが彼女を蘇らせます。結局エイリアンは消えて行きます。
という感じで、トワイライト・ゾーンと違って、捻りがなく、ただ恐ろしいエイリアンの話という感じで、子供が観たらこちらも悪夢を見そうな内容でした。
トワイライト・ゾーンの”King Nine Will Not Return”
トワイライト・ゾーンの”King Nine Will Not Return”を観ました。この話から第2シーズンで、オープニングの音楽があの有名なものに変わります。時は1943年で、チェニスから南イタリアへの爆撃に飛び立った、ジェームズ・エンブリ-が指揮するB-25ミッチェルが、燃料タンクに開いた穴でアフリカの砂漠に不時着します。エンブリーが気絶から醒めると、破壊された機体だけが残されており、他のクルーはどこにもいません。クルーを探している中で、エンブリーは乗組員の幻を2回見ます。そしてあるクルーの墓を砂漠の中に見つけます。また上空をジェット機が飛んでおり、エンブリーは何で1943年にジェット機が飛んでいて、また自分がジェット機を知っているのかをいぶかります。結局また気絶しますが、目を覚ますとそこは病院のベッドでした。医者の言うには、数日前にアフリカの砂漠の中でB-25の残骸が発見された新聞記事が彼をおかしくしたとのことです。実はエンブリーはたまたま急な病気になり、そのB-25には載らずに助かったのです。しかし自分だけが助かって部下が皆死んだという良心の呵責が、新聞記事によって触発され、悪夢を見たということになります。
エンブリーが実はB-25に乗らなかったというのは、実は聴き取れなくて、Wikipediaで解説を読んで初めて分りました。ちょっと第2シーズンの始まりにしては暗いだけの話でした。
ジェームズ6世による最初の戦争スピーチ(原文と日本語訳)
英国王のスピーチに出てくるジェームズ6世の最初の戦争スピーチの全文を入手しました。ついでに英語の勉強会用に日本語訳したので紹介します。ちなみにpeoplesと元々複数扱いのpeopleにsが付いていますが、これは一つの国の人々をpeopleとして、本国及び100以上の植民地の人々に対して呼びかけているためです。
1.1939年9月3日、英国王ジョージ6世による国民へドイツとの戦争開始を告げるスピーチ
In this grave hour, perhaps the most fateful in our history, I send to every household of my peoples, both at home and overseas, this message, spoken with the same depth of feeling for each one of you, as if I were able to cross your threshold and speak to you myself. For the second time in the lives of most of us, we are at war. Over and over again we have tried to find a peaceful way out of the differences between ourselves and those who are now our enemies. But it has been in vain. We have been forced into a conflict, for we are called to meet the challenge of a principle, which, if it were to prevail, would be fatal to any civilized order in the world. Such a principle, stripped of all disguise, is surely the mere primitive doctrine that might is right. For the sake of all that we ourselves hold dear, it is unthinkable that we should refuse to meet the challenge. It is to this high purpose that I now call my people at home, and my peoples across the seas, who will make our cause their own. I ask them to stand calm and firm and united in this time of trial. The task will be hard. There may be dark days ahead, and war can no longer be confined to the battlefield. But we can only do the right as we see the right, and reverently commit our cause to God. If one and all we keep resolutely faithful to it, then, with God’s help, we shall prevail.
この重大な、そして我々の歴史の中でもっとも過酷な運命にさらされている今この時において、私はこのメッセージを国民一人一人の全ての家庭に、国内だけでなく海外在住の方々に対しても送ります。そのメッセージには皆さん一人一人が感じられていることと同じ重さの思いが込められていますし、私はあたかも皆様の家の玄関から中に入り、皆様一人一人に直接語りかけられているように思っています。皆様の中のほとんどの人にとっては人生で2度目となりますが、今や私達は戦争の真っ只中にいます。私達は何度も繰り返し、私達と今や敵となっている国々との考え方の違いを乗り越えて、平和的な解決を図ろうと模索して来ました。しかしその努力が実を結ぶことはついにありませんでした。私達は今や紛争の中に無理矢理送り込まれてしまいました。というのも私達はある政治思想からの挑戦を受けているのであり、もしそれが仮に勝利を収めた場合には、世界の全ての文明秩序が致命的な打撃を受けるからです。そういった政治思想は、その表面のごまかしを全て取り払ってしまえば、力こそ正義、という本当に野蛮きわまりない教義に過ぎないのです。私達全員が愛し尊重する全てのもののために、私達はこの挑戦を受けなければなりません。この高邁な目的のために今私は国内におられる全ての皆さんそして海の向こうにいる皆さんに呼びかけ、それらの人々が私達の大義の実現を図ることを要請します。私はそれらの人に今こそ余計なおしゃべりはせずに確固として立ち上がり、この困難な試みにおいて一致団結して苦難を乗り越えようと呼びかけます。やるべき事は決して簡単なものではありません。おそらく行く手に待ち受けているのは暗黒の日々でしょうし、戦争はもはやただ戦場だけのものではあり得ません。しかし私達は正義を傍観するだけなくそれを実現するのみであり、そしてこの大義を心の底から神に捧げるのです。我々の一人一人、そして我々の全員がこの大義を貫らぬこうとする時、その時こそ、偉大なる神のご加護により、我々は勝利するのです。
ジョー90の”The Birthday”(最終回、ProsとCons)
ジョー90の”The Birthday”を観ました。珍しくちゃんと最終回を意識した話でしたが、中身はジョーの10歳の誕生日をWINの2人とマクレーン教授が祝う中で、過去のジョー90の活躍を振り返るという、過去フィルムの使い回しでした。そのため紹介するようなストーリーが無いため、ジョー90のProsとConsをまてめておきます。
Pros
・ビッグラットで、他人の脳波を移して、それを使えるというアイデアの面白さ。
・そのビッグラットで脳波を移すシーンの何というかサイケデリックな雰囲気。ちなみに普通にビッグラットを見たら洗脳マシンにしか見えませんが。
・主要な視聴者である子供が感情移入しやすい9歳の少年のスパイとしての活躍。
Cons
・ビッグラットで知識とか記憶を移せるのは分りますが、肉体的な鍛錬が必要なものまで能力を移せるというのは不自然です。例えばウェイトリフティングの金メダル選手の脳波を移してもジョーが200Kgのバーベルを頭上に持ち上げたりは出来ないでしょう。
・キーアイテムである眼鏡を落としたり、敵に取られたりというのが1回だけで、後はあまりピンチになることがありませんでした。
・9歳の少年に命がけの仕事をさせたり、人殺しをさせたり、という不自然さとモラルに反する内容。
・ビッグラットで知識が移せるのが最初は一人のものだけだったのが、最後の方では複数人可になり、そうなると何でも有りで、却って面白みが薄くなりました。
・ビッグラットの技術は平和利用すれば、世界的な学者の知能を保存したり、あるいは脳の機能異常がある人の役に立てたり、とか色々あったと思いますが、スパイ活動での利用だけで後味の悪さが残ります。
という感じで、懐かしさはありましたが、正直な所ジェリー&シルビア・アンダーソンの作品の中では地味でした。メカもフライングカーぐらいで魅力に乏しかったです。一番良かったのは、あるパイロットの脳波を移したら、そのパイロットの着陸恐怖症もそのまま引き継いでしまい、着陸が出来なくなる、というエピソードです。
トワイライト・ゾーンの”A World of His Own”
トワイライト・ゾーンの”A World of His Own”を観ました。これが第1シーズンの最後です。グレゴリー・ウェストはアメリカの有名な脚本家で、今は家で30歳ぐらいの美人で優しそうなマリアという女性が彼にマティーニを作ってくれていて、とても幸せそうでした。しかし映画を観に出かけていた彼の奥さんのビクトリアがそれを外から見ていて、部屋の中に駆け込んで来ます。しかしマリアの姿はどこにも見つかりませんでした。ビクトリアはウェストを問い詰めますが、彼はマリアは自分が作り出したキャラクターが実在化したもので、その内容を吹き込んだ口述テープを暖炉の火に放り込んで彼女は消滅したと言います。ビクトリアはそんなことは当然信じたりせず、外に行って離婚の手続きを始めようとします。しかしウェストはアフリカ象の内容をテープに吹き込んで実在化させ、ビクトリアが出ていくのを阻止します。しかしビクトリアはさらにウェストを糾弾しますが、彼は本棚の奥の金庫からやはりテープの断片を取り出して、何とビクトリアもウェストが作り出したキャラクターだと言います。ビクトリアはそれを信じず、テープが入った封筒を暖炉に投げ入れます。テープが燃えた所でビクトリアは消えてしまいます。邪魔者がいなくなったウェストは、再度マリアを作り出します。笑えるのがそこにロッド・サーリングが登場して、「皆さん、もちろん現実の人生ではこんな馬鹿げたことは起きませんが…」と説明し出すと、ウェストは「馬鹿げたと言うな」と怒り、金庫の中から「ロッド・サーリング」と書かれたテープ入りの封筒を取り出し、それを暖炉に投げ入れてロッド・サーリングも消えてしまいます…
今回はいつもと違ってホラー色の少ないコメディータッチのお話でした。