宇宙家族ロビンソンの”The Magic Mirror”

宇宙家族ロビンソンの”The Magic Mirror”を観ました。ペニーは宇宙嵐に襲われた時に、エイリアンが残していった不思議な等身大の鏡を見つけます。ペニーのペットのお猿さんがその鏡の中に入って、銀の鐘を持ってきます。ペニーも誤って鏡の中に入り込んでしまいますが、そこには不思議な少年がいて、ここは時が止まった世界で、年を取らず楽しいことばかりだと、ペニーにここで暮らすことを勧めます。お年頃のペニーは、ウィルみたいな髪型にして遊び回りたいと言ってジュディを困らせたりしていましたが、鏡の中に入ってやはり人にとっては年を取ることが必要なのだということをようやく理解します。その内ドクター・スミスが鏡の世界に入ってきて、彼はこれが自分の夢だと思っていましたが、中で怪物に襲われてそれが夢で無いことが分かります。ドクター・スミスが銃で水に映った自分の映像を撃ったら、外へ出ることが出来ました。ペニーは自分も銃を取り、同じように外に出ようとしますが、少年にも同じことをやって外に出るように言います。ペニーは首尾良く脱出出来ました。しかし中の少年はそもそも映る影を持っておらず、中に閉じ込められたままです。その内ドクター・スミスがハンマーで鏡を割ってしまったので、ペニーがもう一度少年と会うことは永久に出来なくなってしまいました。ちょっと鏡の中のアリスとか、ミラーマンとか、R・シュトラウスの「影の無い女」とか、色んなものを思い出させました。SFというよりファンタジーの世界で、ペニーが中心の話はこういうのが多いようです。

東映の昭和31年の映画「怪力類人猿」(水戸黄門)

この写真は昭和31年4月の「文藝」臨時増刊号の裏表紙の東映の広告です。注目すべきは「怪力類人猿」!「マタンゴ」みたいなSFと思ったら大間違い、何と「水戸黄門」です!Movie Walkerでストーリーを見たら、結局「ゴリラ」なんですが、格さんが「空手チョップ」でゴリラを倒すとかもう無茶苦茶。明らかに「キングコング」のパクリと思います。キングコングのパクリで一部で有名なのは吉川英治の「恋山彦」で、映画の「キングコング」を観た吉川英治が感激して日本に舞台を置き換えたある意味での翻案です。しかし登場するのは巨大ゴリラではなく、平家の残党の若い武士で2mぐらいの身長があるという設定で、柳沢吉保の六義園の開所式に乱入し、吉保の側室の一人を脇にかかえて六義園の塔を登っていく、という無茶苦茶さではこちらも負けていません。

宇宙家族ロビンソンの”The War of the Robots”

宇宙家族ロビンソンの”The War of the Robots”を観ました。本題に入る前に、この宇宙家族ロビンソンに登場するロボットをデザインした人って、ロバート・キノシタという日系人なんですね。戦争中はアリゾナの日系人収容所に入れられていたみたいです。それでウィルが釣りの帰りに「ロボトイド」(命令によって動くのではなく、自分の意志で動けるロボット)を見つけます。それは長い間放置されていてあちこちが錆び付いていましたが、ウィルはロボットが強い警告を発したにも関わらずそのロボトイドをジュピター2号に持ち帰って修理します。ロボトイドは動き出すと、自発的に動き回ってロビンソン一家を支援し、全ての点でこれまでのロボットよりも優れた働きをします。ロボットは何故か「嫉妬」の感情を見せますが、結局ロビンソン一家とドクター・スミスが新しいロボットの方をチヤホヤし、ロボットは自ら出ていきます。ロボットはそこで自殺を試みますが、保護回路が働いて出来ません。ロビンソン一家の中でウィルだけがロボトイドについて不審を抱き、警戒します。それは正しくロボトイドはある動物みたいな顔をしたエイリアンの手先でした。ロボトイドはジュピター2号にあるすべての武器を隠してしまい、自分に従うようにロビンソン一家に命令します。そしてボスであるエイリアンをその星へ導こうとします。かろうじて逃げ出したウィルがロボットを見つけ、作戦を立てます。ロボットはロボトイドの味方になるといって接近し、そこで煙幕を張ってロボトイドのレーザービームの的にならないようにし、ロボトイドの後ろに回って電撃でロボトイドを無力化します。このロボトイドも、ロバート・キノシタが「禁断の惑星」という映画のためにデザインしたものです。この回は今まで観た中では一番の傑作の回だと思います。

宇宙家族ロビンソンの”Ghost in Space”

宇宙家族ロビンソンの”Ghost in Space”を観ました。出ました、アングロサクソンのオカルト好き!何とドクター・スミスは地球からはるかに離れたこの惑星上で、「コックリさん」をやってタデアスおじさんという霊を呼び出そうとします。(「謎の円盤UFO」でも「コックリさん」をやっているシーンがありました。)しかしやって来たのは、ドクター・スミスが燃料採掘用の爆薬を沼の中で爆発させたことにより出現した、目に見えないモンスターでした。ドクター・スミスが「コックリさん」に使ったボードは、Ouija Board(ウィジャ盤)と呼ばれています。これ調べてみたら欧米ではゲーム盤の一種として広く販売されていて、簡単に手に入るようです。(名称はフランス語のOuiとドイツ語のjaを合成したもので、どちらも「はい」の意味です。)でこの目に見えないモンスターが良く分からないのは、エネルギーを好むということと、また朝陽に弱くて、光に当たると消えてしまうということで、その点はほとんど幽霊です。この話の中で、ウィルもまた姿が見えなくなってしまったりしますが、その理由についてはまったく説明されず、最初から最後まできわめてナンセンスな話でした。

宇宙家族ロビンソンの”The Sky Pirate”

宇宙家族ロビンソンの”The Sky Pirate”を観ました。ロビンソン一家の住む星に不時着でやってきたのは、何と地球人の自称海賊です。生まれは何とカスター将軍がインディアンを虐殺していた頃ということで年齢は140歳です。19世紀に地球に宇宙船がある訳はなく、自称海賊のタッカーはエイリアンのUFOに拉致されて宇宙に出たと話します。老けていないのは途中で冷凍催眠を受けていたからだと説明します。タッカーはウィルを人質にし、自分の宇宙船の修理をロビンソン博士にさせようとします。ウィルはタッカーから海賊の話を聞く内にすっかりその内容に魅了されてしまい、タッカーと傷を付けた親指同士をくっつけての「海賊の誓い」をします。タッカーが持っていた何かの銃のようなものは、結局は銃ではなく未来を予知する機械でした。それが映す映像で、ドクター・スミスがまたもタッカーの宇宙船を盗んで自分だけ地球に帰ろうとしていることが判明します。そのうち、タッカーを追って不気味な球体のエイリアンがやってきます。タッカーはそのエイリアンと戦おうとしますが、エイリアンは未来予知の機械を手に入れると去って行きます。最終的に宇宙船の修理が完了し、タッカーは去っていこうとしますが、ウィルは一緒に行きたいと言います。しかしタッカーは実際には自分は単なる泥棒で、お宝なんてどこにもないんだ、とわざと冷たくウィルに言って、一人去って行きます。タッカーはドクター・スミスと同じようなある意味悪者ですが、その話し方と行動は人を魅了するものがあります。また、タッカーが自分の肩に機械の鳥を載せていますが、高速エスパーに出てくるチカを思い出しました。