スター・トレック・TNGの”Up the Long Ladder”を観ました。ある星系からの原始的なSOSシグナルを受信したエンタープライズ号は救助に向かいます。そこは22世紀の第三次世界大戦の後、宇宙に新天地を求めて飛び立った人達が植民していました。しかし300年経った後、そのブリングロイディの植民星の人々は、ほとんど18世紀くらいの暮らしをしていて、そのトップはアイルランド出身でした。(いつも陽気で飲んだくれている、というステレオタイプなアイリッシュ描写です。)エンタープライズ号は全員を機内に転送しますが、彼らは家畜を持ち込み、またそこで煮炊きをしようと火を使って、コンピューターによる装置で雷撃の罰を受けたりします。
そうこうする内に、同じ宇宙船の別の植民星が見つかり、そこは着陸時の事故で男3人、女2人しか生き残らず、しかしそのメンバーは全員科学者だったため、クローン人間を作り出して何とか生活していました。しかしクローン人間は繰り返し複製すると劣化していくという欠点があり、新しいDNAを必要としていました。そこのリーダーはライカーとポラスキーのDNAをくれるよう頼みますが、断られたので、麻酔銃で二人を眠らせ二人の胃のDNAを抜き取ります。しかし結局ライカーとポラスキーがそれに気がついてクローンを破壊しました。ピカードはそこで、ブリングロイディの人々をこちらに合流させるという名案を思いつきます。科学の進んだ側はあまりに文明程度が違うので嫌がっていましたが、結局受け入れました、というお話です。しかし2つのコミュニティは元々一緒だったのでは、という素朴な疑問は残りました。まあなんというか緩い感じのエピソードでした。
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ウルトラマンAの「ピラミットは超獣の巣だ!」
ウルトラマンAの「ピラミットは超獣の巣だ!」を観ました。ヒッポリト星人の登場かと思ったらまだ一話ありました。ちなみに「ピラミット」は誤記でしょうが、当時は緩かったんでしょうね。それでオリオン星人というのが登場し、何と昔は地球を植民星にしていたけど、大洪水が起きたのでピラミッドを作ってその中で人工冬眠していた、という「ムー」みたいな設定です。そしてミチルというオリオン星人のスパイが登場しますが、何故か北斗だけが彼女を悪者とは決めつけず、その気持ちにほだされて(?)最後はミチルが北斗を助けようとし、またAとスフィンクスの戦いの時にAがピンチに陥ると、笛を吹いてスフィンクスを操りAを助けます。しかしAの武器は多彩で、今回は日本刀みたいな剣でスフィンクスの首をはね、さらにはそれでも動く胴体をカラータイマー部からの光線で倒します。まあこういうのないといわゆる「怪獣プロレス」にしかならないので仕方がないんでしょうが。
トワイライト・ゾーンの”Nightmare at 20000 Feet”
トワイライト・ゾーンの”Nightmare at 20000 Feet”を観ました。またもカーク船長のウィリアム・シャトナーが主演しています。シャトナーが演ずるのは、37歳の男で半年ほど神経衰弱(今だとうつ病)で休んでいて、その療養所から故郷に飛行機で戻る所です。その男ウィルソンはしかし、飛行中の飛行機の翼の上に、何と人間がいるのを目撃します。彼は横に座っていた妻やフライトアテンダントにそのことを伝えますが、その度にその翼の上の男は姿を消します。しかし再度眺めていると、その雪男みたいな格好の男は、今度はエンジンのカバーを外し、エンジンを壊そうとしていました。結局ウィルソンは飛行機の中の警備員が拳銃を盗み取り、たまたま非常窓だったのでそれを開け、空気圧で飛ばされそうになりながらも、その雪男みたいなの(これは第1次世界大戦のイギリスの飛行機パイロットの間での伝説的存在で、グレムリンと言うみたいです)を撃って飛行機から落します。結局ウィルソンは自殺を図ったとして空港でまた病院に運ばれますが、飛行機の翼の上には剥がされかかったエンジンのカバーがはっきりと残っていました…
しかし、ウィリアム・シャトナーはこういう演技をやらせても上手いですね。グレムリンの着ぐるみが安っぽかったのが残念ですが、この当時はこの手の役専門のスーツアクターがいて、自分の所有の着ぐるみで出演していました。ちなみに今気付いたのですが、シーズン5からまた30分に戻っています。
ウルトラマンAの「見よ!真夜中の大変身」
ウルトラマンAの「見よ!真夜中の大変身」を観ました。ヤプール人は死んだと思ったら、一人(?)だけしぶとく生きていて、配下のマザロン人を使い、身重の女性を使って超獣を作り出そうとします。というストーリーはイマイチですが、全体に幻想的なシーンが多く、映像的には良く出来ていると思います。超獣との戦いも最初は噴火した富士山のマグマの中ということで、真っ赤なバックです。それから身重の母親役の岩本多代さんが何だか妙に色っぽくて、「昭和の色気」という感じです。ググったら2020年に80歳で亡くなられていました。これでヤプール人は完全に滅びましたが、次のエピソードからまたウルトラ兄弟とか更にはウルトラの父とかが登場します。
スター・トレック・TNGの”Samaritan Snare”
スター・トレック・TNGの”Samaritan Snare”を観ました。タイトルは「(良き)サマリア人の罠」です。このエピソードのピカードは不可解というか、賢明なキャプテンらしくない言動と行動が多いです。まずは若気の至りで昔あるエイリアンと喧嘩になって心臓を撃たれたため、ピカードの心臓は人工心臓で、定期的な交換が必要です。女医のポラスキーはエンタープライズ号で手術することを勧告しますが、ピカードは「自分の(無敵の)イメージが悪くなる」ということで、近くの基地で手術を受けることを選びます。そうしている内に、エンタープライズ号にSOSが入り、駆けつけると、明らかに文明レベルの低いエイリアンがその宇宙船が故障したとして助けを求めていました。ライカーはラフォージュを転送させます。しかし修理が終わった時、そのエイリアンはラフォージュのフェイザーを奪い、スタンモードでラフォージュを撃ちました。このエイリアンはこうやって色んなより文明の進んだ種族から技術を奪うことで短期間に進化しようとしていました。結局ライカーは暗号を含んだメッセージをラフォージュに伝え、ラフォージュはそのエイリアンの味方をして光子魚雷を彼らの宇宙船に実装しようとします。ラフォージュは芝居をして、結局彼らの武器はエンタープライズ号からの攻撃(ただの花火のようなもの)で無力化されてしまった、と言い、無事エンタープライズ号に戻れました。そうこうしている内にピカードの手術は失敗して瀕死の状態になり、結局ポラスキーが駆けつけピカードの命を救います。しかしピカードはポラスキーにだけは手術されなかった、と言い放ちます。全体的にピカードがこのようにつまらないプライドを気にする小人物ぶりが目立つエピソードで、またピカードの危機とラフォージュの危機がほとんど関係なく、イマイチのエピソードでした。
TOHO立川立飛のIMAXの音のひどさ
昨日の「デューン 砂の惑星 Part2」は、TOHOシネマズの立川立飛のIMAXで観ました。ところがこのIMAXの音がひどくて、一応オーディオマニアの私には耐えられないレベルの汚い音でした。何が問題かというと、IMAXということで重低音が強調してあるのですが、その重低音がホールの中で特定の周波数が共振しまくって、全体で聴くに堪えない汚い音になっていたということです。音楽ホールでは同じ問題の発生を防止するため、例えば壁の表面を波形にして、共振が発生しないようになっています。ところがこの映画館はそういう配慮がまったくありません。また平日で観客が少なかったのも悪い方に作用したように思います。大きなディスプレイは持っていませんが、少なくともサウンドに関しては家の方がはるかに上質です。
デューン 砂の惑星 Part 2
「デューン 砂の惑星 Part 2」をIMAXで観てきました。映像としてはPart 1以上に見事でそこは素晴しいです。しかし脚本という意味では、原作との色々な違いが気になってしまって、物語に没頭出来なかった所がありました。例えばポール側の盟友であるダンカン・アイダホとかガーニー・ハレックの描写が適当で魅力が感じられないとか(これはもし更に続篇を作るとすれば大きな問題になります。何故かは「デューン メサイア(砂漠の救世主)」を読めば分ります。)またハルコネン男爵は、原作ではポールの妹、男爵から見ると孫娘、にあっさり殺されるのですが、映画では妹はまだ生まれてすらいません。これまた続篇を作る時は困ると思います。どうも観ていて、「風の谷のナウシカ」の映画を思い出して仕方がなかったのですが、「ナウシカ」の原作が「デューン」の影響下にあるので当り前かもしれません。(例えば王蟲{オーム}の元は明らかに砂虫{ワーム}でしょう。)ナウシカの映画も複雑な原作をはしょって、予言が成就して、ナウシカという救世主に救われました、目出度し、でしたが、デューンの映画も救世主ポールによってフレメンを含む惑星アラキスが救われました、になっていてその意味で構図としては一緒です。今丁度旧約聖書を少しずつ読んでいますが、フレメンの宗教はイスラム教というより古代ユダヤ教に近く、預言者とか士師とか英雄はこういう風にでっち上げられるのだな、というのが納得出来ました。まあ映画化はほとんど不可能と言われた原作をここまで仕上げたのは評価すべきと思いますが、それでも色々と不満が残る映画でした。
トワイライト・ゾーンの”Steel”
トワイライト・ゾーンの”Steel”を観ました。舞台は放送時の10年後の1974年で、その時代にはボクシングは禁止され、人間の代わりにアンドロイド同士が戦うことだけが許可されていました。ケリーとポールの二人は、マクソというポンコツのボクサーアンドロイドを連れてB7というアンドロイドと6ラウンドの戦いをしてお金を得ようとします。実はマクソはあちこち壊れていて、本当は修理しないといけないのですが、二人はお金がありませんし、また部品も既に製造中止で手に入りません。試合前のマクソのチェックで、マクソの左腕のバネが取れてマクソは戦えないことが判明します。ケリーは元々ヘビー級ボクサーで、”Steel”と呼ばれたほど無敗のチャンピオンでしたが、結局マクソに扮して自分が戦うことにします。しかし人間より強力なアンドロイドに敵う筈がなく、ケリーは1ラウンドでボコボコにノックアウトされます。
ファイトマネーは1ラウンドしか持たなかったので、半分の250ドルしかもらえませんでした。しかしそれも二人はバスで帰って残ったお金でマクソを修理して更に戦わせようとします…
うーん、ちょっとどこがトワイライト・ゾーンなのか理解に苦しむのと、アンドロイドが人間に似過ぎていて、いま一つ普通のボクシングの試合にしか見えなかったことが難点でしょうか。
ウルトラマンAの「逆転!ゾフィ只今参上」
ウルトラマンAの「逆転!ゾフィ只今参上」を観ました。Aに敗れ続けたヤプール人はついに最終作戦ということで、奇妙な老人に化け、クレージーキャッツの「学生節」(♫あなたの息子を信じなさい、ほれ信じなさい、というアレ)の替え歌で子供達を惹き付け、やがて世界中で子供達が消えていくという事件が起きます。北斗はその現場の一つを目撃し、崖から落ちて大怪我をしますが、夕子以外誰も信じてくれません。しかし世界で同じように子供が消えていく事件が多発し、ついには竜隊長のお姉さんの二人の息子も消えてしまいます。結局ヤプールが異次元に連れ去ったのだろうということで、北斗が志願してメビウスの輪の原理?で四次元に行きます。って夕子と一緒じゃなければ変身出来ない筈ですが。というよりウルトラマンAならそのまま異次元に行ける筈です。それで結局その辺りの矛盾の解決のため、唐突にゾフィが登場し、夕子を四次元に送り届けるだけをやって消えます。(タイトルは期待させすぎ!)そしてA対合体ヤプール人の戦いが始り、Aは苦戦しますが光線技でヤプール人をバラバラにします…
ということで早くもメインの敵が滅びてしまいましたが、飛び散ったヤプール人の残骸が新たな超獣を産むということで、まだ続きます。しかし今回は「学生節」の替え歌のフランス語版、スペイン語版、英語版まで作ってその意味では手間がかかっていました。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Q Who”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Q Who”を観ました。出ました、Qの三度目の登場。前回QはQの共同体から追放されていましたが、今回は何とエンタープライズ号のクルーにして欲しいと言って来ます。ピカードが断ると、Qはエンタープライズ号を何千光年も吹っ飛ばし、未知の宇宙空域に連れて行きます。そこにはボーグと呼ばれるサイボーグ的なエイリアンが居て、個々の思考は持っておらず種族全体で一つの意識を共有していました。彼らの内の一人がエンタープライズ号に侵入し、エンタープライズ号のシステムを調査しようとします。ウォーフがフェイザーのキルモードで最初のエイリアンを倒すとすぐに次のエイリアンがやって来て、これにはフェイザーも効かず、調査を終えると引き返していきます。エンタープライズ号はトラクタービームで捕らえられますが、フェイザーで反撃し相手の船にダメージを与えます。ライカーとデータ、ウォーフが相手の船に乗り込みますが、そこでは宇宙船の修理が猛スピードで行われており、そのために一時的にエンタープライズ号への注意が無くなっていました。3人をすぐエンタープライズ号に戻して、ピカードは全速力でそこを離れようとしますが、ボーグの船が追って来ます。しかもエンタープライズ号のシールドは3度の攻撃で無力化され、エンタープライズ号は危機に陥ります。ピカードは結局Qに助けを求め、Qはエンタープライズ号を元に戻します。しかしボーグによって18名の乗員が死んでおり、ピカードはQに感謝出来ず、Qは消えます。これによってボーグは連邦の存在を知ってしまい、やがて彼らが攻撃してくることが予知されます。ちなみにバーのアフリカ系アメリカ人だと思っていたガイナンは、実は何世紀も生きており、Qとも過去に2回会っているという、怪しげな過去が暴露されています。私はどうもこのQが出てくる話は好きじゃないです。