トワイライト・ゾーンの”He’s Alive”

トワイライト・ゾーンの”He’s Alive”を観ました。人種差別主義者、反ユダヤ主義者、反共主義者のピーター・ヴァルマーは、街角で演説しますが、聴衆の心を掴むことが出来ず、トマトを投げつけられ、また群衆に殴られる始末。家に戻ると、彼にとっての実質的な育ての親である、ユダヤ人のエルンストが彼を慰めます。そんな彼の前に、顔の見えない中年男性が現れ、聴衆の心を掴むスピーチのコツを教えます。その教えに従って、ヴァルマーはスピーチが格段に上手くなり、彼のグループは次第に多くの聴衆を熱狂させるようになります。しかしある日エルンストが演壇に現れ、これは昔の繰り返しだとして、エルンストのスピーチを止めさせようとします。顔の見えない男はヴァルマーにピストルを渡し、エルンストを殺すよう命じます。ヴァルマーはその命令の通りに育ての親を撃ち殺し、後悔の念に駆られていました。そこに男がまた現れ、それはアドルフ・ヒトラーでした。ヒトラーは君が私を呼んだのだと言い、鉄のような心を持つように言います。しかしそこに警察がやって来てヴァルマーを逮捕しようとし、逃げ出そうとしたヴァルマーは撃たれて絶命します。
うーん、途中から男の正体は見え見えで、あまりにも単純なストーリーと言わざるを得ません。

「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラの星光る時」

「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラの星光る時」を観ました。ブラックキングとナックル星人のタッグに倒された新マンが処刑のためにナックル星に運ばれます。そこに「♫胸につけーてる」と初代マンの主題歌、そして「♫はるかな星が故郷だ」のセブンの主題歌で、まずはハヤタ隊員とモロボシダンが登場し、二人の変身シーンまで見せてくれます。そしてこれまでセブンは登場していますが、初代マンは初めてで、この回で新マンが初代が帰って来たのではない、ということがある意味証明されます。そんな訳で新マンは無事復活しますが、今度はMATの隊員がナックル星人の基地を吹っ飛ばそうとして逆に催眠術にかけられ、正気の丘隊員を襲います。それでも郷が戻って来て丘隊員と協力して皆を正気に戻し、ブラックキング+ナックル星人との再度の戦いに臨みます。また苦戦する新マンでしたが、最後はウルトラギロチン?でブラックキングもナックル星人もやっつけます。
それでアキがいなくなったと思ったら、すぐに別の女性登場、で次郎君にとっては良かったのでしょうが、郷隊員はそれはないでしょう、という感じです。
ともかく前回と今回が良くも悪くも新マンでもっとも劇的な展開の回でした。

「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラマン 夕陽に死す」

「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラマン 夕陽に死す」を観ました。出た!新マンの最大のトラウマ回です。郷隊員の恋人であるアキと、坂田兄がナックル星人に殺されます。しかも二人の殺され方まで描写して、よく子供番組でこんなひどい脚本が書けたなと思って脚本家を調べたら、上原正三でした。セブンの時にもガッツ星人が怪獣を使ってセブンの能力を分析して倒す、というのがありましたが、このエピソードは本当にひどいです。またブラックキングとナックル星人に挟み撃ちにあって苦戦し、太陽エネルギーを欲するけど、夕日では光が弱すぎて、というのもリアルタイムで観ていた時にはせつなく感じたことを覚えています。まあこの回があったから次の回のカタルシスが大きい、ということはありますが、今観てもそれにしても…です。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Conspiracy”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Conspiracy”を観ました。ピカード艦長は、ある夜突然USSホレーショの艦長のウォーカー・キール艦長より、秘密回線での連絡をもらいます。ウォーカーはピカードの旧友です。ウォーカーは面と向かって話したいことがあるということで、ある廃れた鉱山のある惑星を指定します。そこにピカードが行くと、ウォーカー以外に2人の別の艦長が待っていました。ウォーカーによると、連邦の幹部達の間から、ここ数ヶ月おかしな命令が発せられており、何かの陰謀が進行しているから気を付けるように、ということでした。その会見の後、元の目的の星に向かう途中で、USSホレーショが何者かによって完璧に破壊されているのを発見します。ピカードはこの陰謀を暴くため、地球に戻ることを決意します。地球では3人の司令官からピカードとライカーがディナーに招待されます。その内の一人のクイン提督はエンタープライズにやって来ますが、突然ライカーをものすごい力で襲います。別人のようなクインはラフォージュとウォーフまで倒しかけますが、クラッシャー医師がフェーザーで気絶させます。クラッシャーがクイン提督の身体を調べると、頭の後ろに何かの昆虫のようなものが入り込んでクインを操っていました。一方地球ではディナーが始ろうとしていましたが、そのメインディッシュはボールに山盛りの毛虫でした。つまり他の2人も何かの昆虫に既に操られていました。遅れてディナーに参加したライカーは、自身も昆虫に操られている振りをしながら、フェイザーで他の2人を倒します。ピカードとライカーは、逃げる昆虫を追って、クインの部下のラミック(前のエピソードでエンタープライズ号の犯罪を捜査に来た人)の部屋にたどり着きます。そこではラミックが巨大な虫を食べていました。二人はフェイザーでラミックを撃ち、中から映画のエイリアンのエイリアンそっくりのが出てきます。このエイリアンが昆虫エイリアンを操っていました。ピカードとライカーが何とかフェイザーでこのエイリアンを倒して目出度し、という話です。
連邦の中に陰謀があって、という話はいいと思いますが、それが単に何かに操られていて、というのはちょっと幼稚過ぎるように思います。虫を食べようとしたりグロテスク趣味が勝ったエピソードでした。

「帰ってきたウルトラマン」の「夜を蹴ちらせ」

「帰ってきたウルトラマン」の「夜を蹴ちらせ」を観ました。吸血鬼と化した謎の女性の正体は、心臓麻痺で死んだ若い女性で、父親がその姿をそのまま止めておこうとして火葬にせず洞窟の中に安置していたのを、宇宙人に利用されて…という話です。何と言うかあまりにドラキュラ伝説そのままでもう少し捻りが欲しいです。で巨大化した宇宙人が「ドラキュラス」でそのまんま。ウルトラマンは血ならぬエネルギーを吸い取られてほとんど倒れかけますが、万能ブレスレットで強力な光を発し、ドラキュラスが弱った隙に今度はブレスレットを十字架状の槍に変えて、ドラキュラスの胸に突き刺して倒します。再度までドラキュラの設定に寄りかかりすぎです。
次のエピソードはついに最大のトラウマ回で坂田兄とアキがナックル星人に斬殺されます。

トワイライト・ゾーンの”Valley of the Shadow”

トワイライト・ゾーンの”Valley of the Shadow”を観ました。新聞記者のフィリップ・レッドフィールドはある日道に迷い、ガソリンを入れるために偶然ピースフル・ヴァリーという町にたどり着きます。そこで彼が連れていた犬が女の子が操る何かのマシンで消されてしまうという事件が起きます。彼がそれをその女の子の父親に詰め寄ると、その男は犬は裏庭にいると言って、やはり同じようなマシンを操り、彼の犬を出現させます。レッドフィールドは食べ物屋を探してその町のホテルに立ち寄りますが、そのホテルは客は誰もおらず、そこの新聞は1953年の非常に古いものでした。彼は車で町を出ようとしますが、突然車がクラッシュし彼の犬が死んでしまいます。現れた男たちによって彼はその町の町長のところに連れていかれます。それによるとその町は100年ほど前にある星のエイリアンがやって来て、地球の科学レベルをはるかに超えた科学をもたらし、町の人はその科学によって作られたマシンで何でも作ることが出来、あらゆる病気や怪我もそのマシンで治すことが出来ました。町長はこの技術が世界の他の人に知られると戦争に使われるため、この町だけの秘密になっていると言います。秘密を外に出さないため、レッドフィールドは町の住民になるように言われ、家を与えられます。しかしその回りにはフォースフィールドが張り巡らされ、彼は一種の囚人と同じでした。しかしホテルで知り合った女性が彼を好きになり、彼が逃げ出す手伝いをします。レッドフィールドは何でも作れる機械で銃を作り、町長達3人を撃って逃げようとします。しかし彼が盗み出した秘密を書いたノートは白紙でした。結局、彼は罠にはめられて試され、銃を使ったことでやはり暴力のためにこの力を使ったとされ、処刑されます。その処刑とは記憶を消されて町を出て行くことでした…
まあ面白くなくはないですが、30分ものに比べてより面白くなったとは言えないと思います。前も書きましたが、アウター・リミッツ調になってしまったと思います。もちろんアウター・リミッツの方が影響を受けているのでしょうけど。

「帰ってきたウルトラマン」の「残酷!光怪獣プリズ魔」

「帰ってきたウルトラマン」の「残酷!光怪獣プリズ魔」を観ました。「光の国」から来たウルトラマンに、光の怪物プリズ魔が襲いかかる、ということで、今回もウルトラマンは大苦戦します。しかし特撮シーンはこの当時の円谷プロの光学合成技術の限りを尽くしたという感じで、幻想的である意味サイケなシーンが連続します。初代マンでも無機物みたいなブルトンに苦戦しましたが、新マンもこのプリズ魔には本当に苦しみ、最後は小さくなって中に入り込み、中からスペシウム光線を撃ってようやく倒します。いつもは怪獣を倒した後、死んだかと思われていた郷隊員が能天気に「おーい!」とか言って出てきますが、今回は郷隊員に戻った後地上に倒れて苦悶し、「俺にとってもギリギリの賭けだった」と独白するという珍しいエンディングでした。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”We’ll Always Have Paris”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”We’ll Always Have Paris”を観ました。タイトルは映画「カサブランカ」のセリフであり、「二人の心の中にはいつまでもパリがある」という意味です。それで今回は艦長ジャンルックの大学時代の恋人ジャニスが登場します。ジャンルックはパリでの学生時代、彼女との待ち合わせをすっぽかしてそのまま別れてしまった、という残酷なことをやっています。その彼女は今はポール・マンハイムという宇宙物理学者の妻となっています。マンハイムはある星に移住してその星の近くのパルサーの巨大な重力を利用して時空をコントロール出来るという自分の理論を実証しようとしますが、それが暴走して2つの次元の間に裂け目が出来、その副作用でエンタープライズ号を含む広範囲で、同じ時間が2回繰り返されたり、まったく同じ人間が複数出来たりという現象を引き起こします。しかもそのままにすればこちらの次元が向こうの次元に飲み込まれてしまいます。という非常にシリアスな展開の一方で、ジャニスはジャンルックに何故あの時来なかったのかの理由を問い詰めます。時空の裂け目はデータが反物質をマンハイム博士の実験装置に投入し修復されました。ジャンルックはホロデッキで、待ち合わせの場所だったパリのカフェを再現し、そこでジャニスに改めて別れを告げます。ジャンルックが待ち合わせに行かなかった理由は、ジャニスと結婚して平凡な暮らしを送るより、スターフリートの軍人の波乱の道を選んだ、ということみたいです。それは理解出来ますが、何て身勝手な奴、と思います。

「帰ってきたウルトラマン」の「許されざるいのち」

「帰ってきたウルトラマン」の「許されざるいのち」を観ました。郷隊員の小学校の時の親友がマッドサイエンティストとなって、植物であるウツボカズラとトカゲを合成した新しい生物を創り出します。それが巨大化して暴れ、というお決まりの展開で、発明者が郷に説得されてそれの弱点である光線で怪獣となったレオゴンを倒そうとしますが引き金を引けず、自らがレオゴンに食べられてしまいます。後はウルトラマンがレオゴンを倒す訳ですが、今回は比較的苦戦せず、ブレスレットで怪獣をバラバラにして倒しました。なお、この回の脚本は公募であり、それを書いた人は後に「ゴジラVSビオランテ」の脚本を書いた人とのことです。うーん、植物系怪獣って、ウルトラQのマンモスフラワー(ジュラン)から、グリーンモンス、ケロニアと既に色々あったので目新しさはありません。むしろ本当に動物と植物の間の存在である粘菌の怪物で、南方熊楠が蘇ってそれを操って神社合祀政策を進める政府を倒す、ぐらいはやってほしかったです。(笑)

トワイライト・ゾーンの”The Thirty-Fathom Grave”

トワイライト・ゾーンの”The Thirty-Fathom Grave”を観ました。真夏に観るのに適当な怪談ものです。1963年4月にアメリカのある駆逐艦がガタルカナル沖を航行中、水中に金属物を発見します。近付いてみるとそれは潜水艦であり、その中から誰かがハンマーで金属を叩く音がします。ダイバーを潜らせて調査しますが、それは難破した潜水艦であり、生存者はいなさそうでした。しかし音は断続的にし続けます。その音を聞いて、甲板長のベルは気を失い、医務室に寝かされます。その潜水艦は、1942年4月の第1次ソロモン沖海戦で日本の駆逐艦により沈められたもので、実はベルはそのただ一人の生き残りでした。彼はその潜水艦で信号係を担当していましたが、浮上中に探照灯に付けた赤外線フィルターを落してしまい、そのために潜水艦は日本軍に見つかり爆雷攻撃を受けます。その攻撃で潜水艦の乗員はベル一人を残して全員死亡しました。ベルは死んだ乗員の亡霊が自分を招くのを見ます。彼は自分のせいで潜水艦が沈んだにも関わらず、自分だけが生き残ったことに自責の念を感じており、亡霊に呼ばれた彼は甲板から海へ飛び込みます。そしてその身体はどこにも見つかりませんでした…
ダイバーが再度潜って潜水艦の中を調べたら、そこに8人分の骨があり、その中の一人がハンマーを持っていました…