スタートレック・TNGの”Deja Q”を観ました。タイトルはDeja vuのもじりで「またQ?」という感じでしょうか。エンタープライズ号はブレールIVからのSOSで、その星の月が軌道を逸れ地上に落下するのを何とか止めてくれということで、努力しますが如何せん相手が大きすぎてトラクタービームで牽引しようとするとインパルスエンジンが焼き切れそうになります。そこに話をややこしくするようにまたQが登場します。Qは仲間から罰を受け、そのパワーを一切剥奪され、完璧に人間となった状態でエンタープライズ号にやって来ました。Qは月を何とかする手段として、宇宙定数?を変更して月の重量を減らすというアイデアを出し、それでジョディが成功しかけますが、突然現れたカラマリアンの宇宙船が人間体のQを攻撃して来ます。言うまでもなくカラマリアンも過去Qにひどい目に遭わされており、その復讐です。2回目の攻撃の時に、攻撃を受けたQを助けようとして、データが動かなくなってしまいます。結局Qは今回は人間らしく?シャトルでエンタープライズ号から離れ自殺?しようとしますが、監視していたQの仲間がもう罰は十分と考えたのか、Qの力を戻します。Qは少しは恩義を感じていたのか、データに笑う能力を与え、かつ月を軌道に戻します。
という話ですが、正直なところ、このQが出てくる話は好きではないです。Omnipotent(全能)の神のようなパワーというのが、SFとは相容れないように思います。
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ウルトラマンタロウの「血を吸う花は少女の精」
ウルトラマンタロウの「血を吸う花は少女の精」を観ました。どうでもいいけどタロウのタイトル、説明しすぎのように思います。親に捨てられ施設に入れられていた少女がある家庭に養女として引き取られるけど、世間体上子供があった方がいいからという打算的な理由で引き取って、少女は捨て子塚の花と同調し、結局その花が吸血植物怪獣で…という話です。タイガーマスクじゃないですけど、結構この頃孤児にからめた話というのは多かったように思います。今だと差別的ということでなかなか微妙な扱いになるのではないかと思います。
ウルトラマンタロウの「牙の十字架は怪獣の墓場だ!」
ウルトラマンタロウの「牙の十字架は怪獣の墓場だ!」を観ました。セイウチの怪獣でその名も「デッパラス」であまり強そうではありませんが、一旦ZATに倒された後自力でより強力に再生します。一方東はボクサーとして新人王戦を戦おうとしていますが、減量でフラフラです。試合は何とか勝ちましたが、空腹で倒れていたのをさおりの作ったサンドイッチ他で復活して、怪獣を倒すという話です。しかし新マンの時は郷秀樹にウルトラマンの能力が移って格闘技では無敵(キックの鬼の沢村忠とスパーリングして、ウルトラキックを使わなかったので負けたというのはありましたが)でしたが、東光太郎は人間状態ではタロウの能力はまったく受け継いでいないようです。この辺りはごく普通のウルトラシリーズで可も無く不可も無い、という感じです。
ウルトラマンタロウの「東京の崩れる日」
ウルトラマンタロウの「東京の崩れる日」を観ました。蟻が新建材から出るガスで巨大化してビルを食い荒らして、ビルが次々に倒壊していく…という話ですが、それはシロアリで、シロアリと蟻はまったく違う分類の生物です。(シロアリはゴキブリの仲間)それで蟻酸を使ってビルから追い出して焼き殺そうとしたら、全部一体化して巨大な怪獣になる、というご都合主義的展開です。光太郎は新マンの郷秀樹のように、ビルの屋上から墜落する途中でタロウに変身してから、何故かいきなり決め技のストリウム光線を使いますが、これもお約束で通じません。蟻酸とか炎で苦しめられますが、最後は自身が炎と化して倒します。という訳で平凡なエピソードでした。ただ東光太郎を演じている篠田三郎は、本当に爽やかな好青年というタイプで、歴代の主人公の中でも傑出していると思います。
トワイライト・ゾーンの”From Agnes – with Love”
トワイライト・ゾーンの”From Agnes – with Love”を観ました。ジェームス・エルウッドはNASAみたいな所のプログラマーで、アグネスと女性名で呼ばれるコンピューターを担当して、水星探査計画の軌道計算をしていました。別のプログラマーが使っていたアグネスは突然狂いだし止まらなくなりますが、エルウッドが来るとピタリと治まります。エルウッドは同じ職場のミリーに恋していますが、なかなか積極的にアプローチ出来ません。それに対して何故かアグネスがアドバイスして、家に誘え、とか、バラの花を贈れ、とか、自分より劣った人を紹介しろ、などを提案しますが、全てが逆に作用して、アグネスは紹介した男のものになってしまいます。実はアグネスはエルウッドが好きで、告白しますが、エルウッドに機械に恋は出来ない、と言われて狂いだし、それを何とかしようとしたエルウッドは頭がおかしくなります…
という訳で今のAIだったら十分成立しそうな話で、それを60年前にやっているのがトワイライト・ゾーンの素晴しい所です。
ウルトラマンタロウの「人喰い沼の人魂」
ウルトラマンタロウの「人喰い沼の人魂」を観ました。ある湖の側に住む少年がオネショをして父親から外に追い出されます。明日が誕生日の父親のために湖に花を摘みに行った少年はそこで人魂を目撃します。同じ頃東もその人魂を目撃しますが、どちらもZATのメンバーに信じてもらえません。結局人魂の正体は怪獣の目で少年の父親も捕まってしまいます。ZATは地底戦車ベルミダーⅡ世で地下を探索して怪獣を発見して攻撃します。そこで捕らえられた人達のカプセルも発見します。東は怪物を槍で攻撃しようとする少年に必ず父親を助けると約束し、タロウになります。ZATの女性隊員の援助もあって怪獣を倒します。
どうでもいいですが、ZATの地底戦車、何故かドリルが2つで、これでは地下を掘り進むの無理だと思いますが…(というかそれまでのシリーズの地底戦車も、自分が回転してしまって穴は掘れないと思いますが…)元々この手の元祖はサンダーバードのジェットモグラですが。
スタートレック・TNGの”The Hunted”
スタートレック・TNGの”The Hunted”を観ました。エンタープライズ号はアンゴシアIIIという惑星が連邦への加盟を申請して来たのでその交渉に来ています。その最中にその星では囚人が逃亡したという連絡が入り、エンタープライズ号はその囚人の逮捕を依頼されます。しかしその囚人であるローガ・デイナーは信じられないタクティクスでエンタープライズ号を翻弄し、何とか捕縛した後も、転送ルームで大暴れしますが、4人がかりで何とか取り押さえました。カウンセラーのトロイはデイナーと話して、彼がまったく暴力性の無い普通の人間であることに気付きます。彼はアンゴシアIIIが戦争に勝ち抜くために作られたスーパー兵士でした。しかし戦争後、その一部が問題を起して、その全員がルナ5という流刑星に収容されていました。デイナーは結局収容に来たアンゴシアの宇宙船を乗っ取り、ルナ5で仲間を解放し、本星を攻撃しようとします。救援を依頼されたピカードは、スーパー兵士は危機に陥らないとその能力を発揮出来ないことから、手向かいしないように言います。そして彼らを元の普通の人間に戻すことを試みるように勧めて、それ以上は干渉せず引上げます。まあキャプテン・アメリカとかのスーパー兵士ものは良くあるのですが、その負の面を描いた秀作でした。
ウルトラマンタロウの「天国と地獄 島が動いた!」
ウルトラマンタロウの「天国と地獄 島が動いた!」を観ました。八丈島付近で夜中に5隻の大型船が消息を絶ち、ZATが調査に乗り出します。副隊長以下3人は、地図に無い岩礁を見つけ、そこに着陸して調査します。しかし3人が夜を待って仮眠している間にその岩礁は動き出して八丈島にぶつかりそうになります。その島が実はカニの怪獣でそこにタコの怪獣も出て戦いになり、カニが勝ちます。八丈島に上陸して暴れるカニの怪獣を、遅れてきた東がZATコンドルでやっつけようとして逆にやられ、タロウに変身します。何でも溶かすカニの泡にやられて危機に陥りますが、特殊な光線でその泡を除去し、改めてカニ怪獣を倒すと、そこからは多数の子ガニが…というお話です。うーん、全体的にタロウは話が緩く、またBGMも帰マンのMATのワンダバに相当するのが「ダーバダダーバダ…」という気の抜けるもので、緊張感に乏しいです。まあより低年齢層を狙って視聴率を上げようとしたのでしょうが…
トワイライト・ゾーンの”Night Call”
トワイライト・ゾーンの”Night Call”を観ました。ある老婆の元に嵐の晩の2時に2回電話が掛かってきますが、雑音だけのいわゆる無言電話でした。次の日は、何度もハローを繰り返すだけというものでした。その内、「あなたと話がしたい」に変わります。いずれも返事をしても同じ言葉を繰り返すだけです。電話局に調べてもらったら、それはある墓場のある墓にかかっている切れた電話線からということで、老婆はそれを見に行きます。それは彼女の元フィアンセの墓で、彼女が若い頃乱暴な運転をして事故を起し、そのフィアンセが死に、彼女は歩けなくなったというものでした。彼女は正体が分ったフィアンセと話しをしたいと思いますが、彼女が「放っておいて」という返事を前にしたため、もう電話は来なくなる、というお話です。以前も死んだ祖母が孫に与えたオモチャの電話にあの世から電話をかけて来るという話がありましたが、それのバリエーションに過ぎず、もう少し捻りが欲しいと思いました。
ウルトラマンタロウの「宝石は怪獣の餌だ!」
ウルトラマンタロウの「宝石は怪獣の餌だ!」を観ました。初めての単発ストーリーですが、光太郎がエジプトから持ち帰ってさおりに上げた宝石が実はナメクジ怪獣ジレンマを呼び出すとんでもないもので、そんなものを持ち帰ってまた無責任に人に上げてしまうという光太郎の責任は重いのですが、さおりはそんな光太郎をかばおうとして、宝石を怪獣が狙っているのを知りながら、それを離そうとしません。ナメクジの怪獣というと、ウルトラQのナメゴンが有名ですが、あれは最後は海に落ちて、一ノ瀬博士に「ナメクジの怪獣だから塩水には弱い」と笑われて溶けていくという、実に情けない最後でしたが、こちらのジレンマは強力な酸を吐きタロウを苦しめます。しかしZATがアルカリ性の液体を撒いて中和してくれたので、何とか倒せた、ということで、今回もタロウはあまり強いという感じがしません。