ジョニー・ティロットソンの「涙くんさよなら」

これは子供の頃家にあったEP盤で、ジョニー・ティロットソンの「涙くんさよなら」です。作詞・作曲が浜口庫之助で、1965年の作品で、最初坂本九が歌いましたがヒットせず、このジョニー・ティロットソンがA面が英語版、B面が日本語版で出し直したら大ヒットした、というもののようです。子供の時は英語版の歌詞についてはまったく意味が分かっていませんでしたが、今見ると結構日本語版とは違って、涙の中から希望を見つけていこう、みたいな日本語版より複雑な歌詞になっています。ジョニー・ティロットソンは、1960年代前半にアメリカで何曲かビッグヒットの曲を持っていて、それなりに有名な歌手だったようです。なお同名の映画が日本で作られていますが、ティロットソンもそのままの役で出演しています。日本語版は素朴ですが名曲で、色んな歌手がカバーしています。懐かしかったのでヤフオクで落としたものです。

シュトックハウゼンのSirius

シュトックハウゼンのSiriusを探し始めて実に40年ぶりでようやくゲットしました。このLPは、現代音楽ファンよりも長岡鉄男信者の間で有名で、A面の冒頭に電子音での超低音25Hzくらいが中域と同レベルで入っており、肉眼でレコードの表面を見ても溝がうねっているのが分かります。長岡鉄男曰く、ボリュームを上げて再生すると「スピーカーか部屋か人間かのどれかが壊れる」と評しています。2枚組で全部聴くと96分にもなります。内容はSiriusからやって来たエイリアンと地球人4人の対話劇みたいなものです。現代音楽でジョンケージみたいなのはハッタリ100%という感じですが、シュトックハウゼンはワケワカながらそれなりの芸術性は感じます。シュトックハウゼンはもう一種タイトルは忘れましたがCDも持っています。ちなみにゲットしたのはeBayで$50くらいで落札出来ました。

上白石萌音の「あの歌1」

上白石萌音の「あの歌1」をポチりました。完全なジャケ買い。内容はカバー集で、1は70年代のヒット曲集で私には耳タコのものばかり。この人、すごい美人という感じではありませんが、何というか不思議な雰囲気を持っています。歌い方も決して絶叫するような感情的な歌い方ではなく、淡々としていますが、耳には快い、そういう歌です。「あの歌2」も同時に出ていますが、そちらは80年代でそれほど懐かしい感じはしないので買いませんでした。上白石萌音ってまったく知りませんでしたが、「君の名は。」のヒロインの声はこの人だったんですね。

はっぴいえんどの「風街ろまん」

はっぴいえんどのこのアルバム(「風街ろまん)もビニール(LP)で購入。A面が「風」でB面が「街」なんですね。これはレコードじゃないと分かりません。このアルバムの曲は素晴らしいですが、このジャケットだけはどうも…何というかとても鬱陶しい…まあこの当時は皆こんな髪形していましたが。考えて見れば今は当時よりずっとLGBTなどに対しての理解が進んでいるのに、今こういう髪形している男性はまず見かけません。

アバド/LSOによるプロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」

アバド/LSOによるプロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」を久しぶりにLPで聴きました。学生の時LPで持っていましたが諸般の事情で売ってしまい、その後社会人になってからCDで買い直しましたが、今回ヤフオクでまたLPを落札したもの。
演奏も録音も素晴らしいです。特にB面1曲目の「氷上の戦い」はド迫力で、クラシック音楽における戦いの描写でこれ以上のものは無いと思います。元々はエイゼンシュテインの1938年の映画用の音楽を劇場用カンタータに変えたもの。指揮者のゲルギエフはこの「アレクサンドル・ネフスキー」の映画音楽を、最高の映画音楽と評しています。
録音はアナログ録音の傑作です。CDも悪くないですが、聴感上はダイナミックレンジも周波数レンジもLPが上回ります。部屋の中が戦いの場に変わります。

オヤジというよりジジイの懐メロ(2)

更に懐かしのロック・ロカビリー・ポップスのビニール盤追加購入。ジジイの懐メロです。全てCDでもダウンロードでも簡単に入手出来ますが、LPの存在感は圧倒的です。それにこれらが最初に発売された時のメディアは言うまでもなくLPなのです。

レコードの内袋の向き

音楽メディアがレコードからCDに切り替わったのが1985年頃とすれば、既に36年も経っていることになります。最近アナログレコードがブームだそうですが、中古のLPを買うと良く内袋の開口部がジャケットの開口部と同じ方向になっているのを良く見かけます。こうしている人はおそらく内袋はジャケットの中に入れたままレコードだけを取り出すためにこうしているのでしょうが、その他何のメリットも無く、逆にデメリットがいくつかあります。
(1)レコードがある意味剥き出しに近く、ゴミが開口部から簡単に入ります。
(2)レコードの表面を指で触ってしまいやすくなります。指で盤面を触ると最悪そこにカビが生えたりする場合があります。そうではなくても手の脂でホコリをくっつけてしまうことになります。
(3)場合によってはジャケットからレコードが滑り落ちて、レコードを傷つけることになる可能性があります。

(1)のゴミ侵入対策という意味では、ジャケットの開口部と内袋の開口部を180°逆にするのが、効果としては最大です。しかしやってみれば分かりますが、中の内袋がくしゃくしゃにならないでこの向きに入れるのはかなり大変です。

ということでお勧めはジャケットの開口部と90°ずらして内袋の開口部を上向きにして入れることです。最初は入れにくいかもしれませんが、途中まで入れて、ジャケットの背をトンと叩いてやると慣性の法則で上手く入ります。
また時々内袋の角を45°に折って入れる人がいますが、これをやると最悪盤の表面に擦り傷を付けてしまう危険性があります。入れやすくするためにそうするのでしょうが、上述したように折らなくても綺麗に入れることが出来ます。

ロックの懐メロ

すっかりレコードづいているので、何十年ぶりにロックをLPで買いました。やはり私にはまずこれ。アコギでホテル・カリフォルニアのイントロと、ジェフ・ベックのこのアルバムには入っていませんがSuperstitionのイントロをなんちゃってコピーしようと練習していました。
それから初めてアメリカに出張したのがアナハイム(展示会があった)で、そこで泊まったホテルがまさしくこのアルバムのホテル・カリフォルニアそのままで感激したのを覚えています。

ヤフオクでピアノのLPを46枚入手

先日ヤフオクでジャズのLP45枚を1枚380円くらいで落札しましたが、今度はクラシックのピアノのLPを46枚、何と1枚当たり130円という低価格で落札しました。ジャズの方はクリーニングマシンで洗浄してほとんど問題なく聴けています。このピアノのLPもそうだと非常にお買い得です。どうも最近若い時にLPを多数買っていた人が80歳代に入って、終活・身辺整理で大量にLPを手放しているのではないかと思います。個人的な趣味はもちろんありますけど、LPの中にはCD他になっていないものもあり、貴重な文化資産だと思います。ヤフオクではこれ以外にも2件クラシックのLPを入札中です。

SPレコードの頭出し

LPレコードは外周部に針を落とすと自動的に針が内周部へ移動し音楽が始まりますが、SPの場合は、後期のものはLPと同じようになっていますが、多くは外周部と音楽が録音されている溝の部分はつながっておりません。従ってLPと同じように外周部に針を落とすと、いつまで経っても音楽が始まらないどころか、遠心力で針がレコードから落ちてしまいます。かといって直接音楽が録音されている溝に針を落とすと、頭出しに失敗して曲の途中から再生が始まってしまうことが起きます。
昔の人はではどうしていたのかというと、コロンブスの卵で、針を外周部に落とした後、手でカートリッジを円の中心方向に軽く押してやると、針が音楽が録音されている溝にうまく移動します。LPでこれをやると下手をするとレコードに傷が付きますが、蓄音機の鉄針での100g超の針圧に耐えるように作ってあるSPレコードはこの位ではびくともしません。「今日からはじめる蓄音機生活」(梅田英喜)という本に書いてありました。