今のリスニングルームというか寝室にアナログレコードを聴くことが出来る体制が完成したので、それに合わせ荷物置き部屋に置いていたLPレコード約1,000枚のお引っ越しをしました。オーディオユニオン特製の上下の棚で合わせて約200枚のLPが収録可能なボックスを5つ使っています。CDは今現在4,000枚くらいでLPはその1/4ですが、LPは本当に嵩張りますし、また重くて収納が大変です。SPレコードと違って床に落としても割れたりしないことは利点ですが。これからこの1,000枚のLPを全部リーンメイトNEOでクリーニングする積もりです。現在までに完了したのが170枚くらいです。後大体3ヵ月はかかりそうです。ちなみに1,000枚の内、140枚くらいがジャズで後はクラシックです。クラシックの方は以前渋谷のレコファンでまとめて買い込んで、実はまだ聴いていないのもあります。
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SPレコードで大編成のオケ→ちょっと辛い…
ヴィラ=ロボスの「神秘的六重奏曲」
レコードクリーナーのお陰で、中古盤だけではなく、学生時代に聴いていたけど、バチバチノイズだらけになって聴く気がしなくなっていたLPが復活し、再生して学生時代を思い出しています。これはトリヴィオ・サントスというギタリストのアランフェス協奏曲(2回目の録音)ですが、お勧めはそちらよりB面の最後のヴィラ=ロボスの「神秘的六重奏曲」です。7分弱の短い曲ですが、楽器の選択が非常に特殊なんでめったに演奏されません。その楽器というのが、ギター、サキソフォーン、フルート、オーボエ、ハープ、チェレスタというものです。オーボエ以外のほぼ全ての楽器が演奏出来たというヴィラ=ロボスらしい選択ですが、おそらく他にこういう編成はないでしょう。ヴィラ=ロボスは1959年まで生きていたので、時代としては現代音楽の時代ですが、彼は決して無機的で実験的な曲というものは作らず、どういう曲を作ってもある種の歌心にあふれていると思います。私はヴィラ=ロボスの交響曲不完全集(一曲だけ楽譜が行方不明で録音されていません)とか弦楽四重奏曲全集、あるいはハーモニカ協奏曲といったものまで持っています。
なお、トリヴィオ・サントスというギタリストは、高校の時に鹿児島にいて、そこの十字屋という音楽ショップでアランフェス協奏曲を求めた時に勧められた人です。それは1300円の廉価盤で高校生には有り難かったですし、サントスというギタリストも気に入ったので、こうして2度目のアランフェス協奏曲のLPも買っています。当時の地方の音楽ショップはなかなか良心的だったと思います。
このレコードクリーニングマシン本当にいいです。
このクリーンメイトNEO レコードクリーナーを使い始めてもう80枚くらい処理しましたが、本当に効果抜群です。特にいいのは、HMVの中古レコードのジャズのLPで、盤質Bで500円くらいで売られているものを、これで処理するとほとんど新品同様でとてもお買い得です。手持ちのLPは約1,000枚ちょっとですが、全部これでクリーニングするつもりです。
こつですが、クリーニング液はマニュアルには4mlとか書いてありますが、けちらず十分に使うこと。そしてブラシを使う時にこのクリーニング液が白っぽく泡立つくらいにブラシを小刻みに揺らしながら洗浄することです。ブラシを15°くらいちょっと傾けるといいようです。あまり力を入れる必要はありませんが、逆にこのブラシならレコードの盤面を傷つけることはありませんので、こするような感じでやった方がいいと思います。
SPレコードのデジタル化
手持ちのSPレコードが40枚くらいになりましたが、SPを聴くためには、カートリッジをSP用に交換し、またフォノイコライザーも専用のものに付け替えてと結構面倒です。なので、少しずつデジタル録音していこうとしています。方法は、アンプのRec OutをタスカムのUS-366-CUというUSBオーディオインターフェースにつないで、これをPC上のSound Engine Freeというソフトで録音します。不思議なのは、モノーラルなんですが、何故か波形のプラスとマイナスがアンバランスになっています。聴感上はまったく問題ありませんが。SPの音はコンプレッサーがかかっている感じでダイナミックレンジはやはり狭いですね。そのためピアノとかは苦手のように思います。やはりボーカルが一番いいです。
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初SPレコード体験
STRAIGHT RECORDというWebのショップでSPレコードを二枚買いました。パハマンのショパンと織井茂子の「黒百合の歌」です。本日届きました。カートリッジを購入済のオーディオテクニカのAT-VM95SPに変えます。針圧は何と5gもかけないといけません。それでテクニクスのSL-1200MK7のDIPスイッチを78回転ありの方にして、33回転と45回転のスイッチを同時に押すと78回転になります。またSPレコードのイコライザーカーブはLPとは違うので、本当は専用のイコライザーが必要です。それは注文していて到着待ちなので、今日はアンプのトーンコントロールを使い高音を上げて、低音を下げて聴きました。話には聞いていましたが、スクラッチノイズはすごいですが、曲が始まるとそんなに気にならなくなります。それで新しく発見したのは、パハマンの方は針を音楽信号の刻まれていない外周に落としただけだといつまで経っても曲が始まらないことです。音楽信号が刻まれている溝の最初の所に正確に針を落とす必要があります。これは結構面倒でした。織井茂子の方はそんなことはなくて、LPと同じで外周に落とせば自動的に針が進んで曲が始まりました。音質は悪くないと思いました。高い方の音が途中で切れている感じですが、中音域はクリアーでした。
問題は価格が高すぎることで、この2枚だけで1万円しました。
アルゲリッチのバッハ、オリジナルと復刻盤の差
HMVからアルゲリッチのバッハの復刻のLPが届いたので、1980年盤(初出)と音質を聴き比べました。
今回の復刻版は180gの重量レコードであり、それが利いていて重心が少し低い方に移動し、中低音に関してはむしろこの復刻版の方がいいかもしれません。
しかし、高音に関しては1980年盤の方がいい意味でよく伸びていて音場もいい感じです。おそらく長岡鉄男が言うようにピアノでチェンバロらしさを出すためにイコライジングでハイ上がり気味に処理しているのかもしれません。復刻盤はこれはこれで良い録音であり価値はありますが、この復刻盤を聴いたら長岡鉄男はおそらく「小粋な録音」とは言わなかったと思います。
なお、今回の復刻盤とDSD音源は非常に似ています。もしかすると復刻盤はDSDでリマスターしたものを使っているのかもしれません。1980年盤を録音した人はもう41年経っていますから、既にグラモフォンにはいないでしょうね。なので今回の復刻盤を担当したエンジニアは元のエンジニアの意志を正しく理解していないのではと思います。まあそうであっても私が持っている1980年盤は傷が沢山入り、途中針飛びする箇所もありますので、レコードという形でもう一度入手出来たのは良かったです。
アルゲリッチのバッハのDSD音源入手
私の愛聴盤である、アルゲリッチのバッハがハイレゾ音源(DSD2.8MHz)でe-onkyoで発売されました。
最初は1980年の夏頃、西ドイツからの輸入盤のLPで買ったもの(当時のLPは日本プレスより欧州のプレスの方が音が良い場合が多く、マニアは石丸電気の本店の外盤売り場などで外盤を買っていました)で、演奏も録音も良いものでした。しかしLPは聴きすぎてノイズが増え、やむを得ずその後出た普通のCDで聴いていました。しかし音質はLPよりも落ちるものでした。
それが3~4年前にエソテリックからSACDとして発売され狂喜して買い、不満はかなり解消されました。
それで今度ハイレゾ音源です。SACDもDSD2.8MHzですので差は無い筈ですが、やはりCDはスタンプ転写で作られるせいか、音の鮮度、音場の見通しの面でハイレゾ音源よりも劣るように思います。今回購入したハイレゾ音源がアナログの記憶の音に一番近く満足です。
ちなみに発売当時の長岡鉄男による録音評(別冊FM Fanの1980年の夏号の巻末の外盤ジャーナル)は以下。
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「元々がハープシコードの曲であり、ハープシコードの音というのは、立ち上がりが極めて鋭く、しかも落ち着いた耳当たりの良い音である。ピアノで弾く場合、ハープシコードの音色を意識するか、無視するかは演奏者、録音技師の自由だろうが、このレコードはハープシコードの音色を生かした優れた演奏と録音になっている。A面のトッカータが特に良い。タッチが極めて明快でクールで切れがいいのだが、決してオンに過ぎず、やかましさ、金属的な鋭さがない。余韻、ピアニッシモが綺麗で、透明感と静寂感がある。小粋な録音だ。」
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P.S.
ある人からバッハ生誕333年記念でLPも復刻されていることを教えてもらい、HMVに注文しました。