K-1とImage Transmitter 2によるテザー撮影

K-1を購入する前に、テザー撮影に必要なImage Transmitter 2を購入しましたが、現状ではまだこの2つの組み合わせによるテザー撮影はできません。K-1のファームウェアのアップデートと、Image Transmitter 2のアップデートが必要で、どちらもまだ準備中だということです。

K-1のギミック

jpeg000 31K-1の新機能で便利そうなのが、液晶の角度を自由に変えられること。単に変えられるだけでなく、台座から液晶を離すと、このようにウェストレベルでの撮影に便利に使えます。ライブビューでテザー撮影をする時に便利そうです。

PENTAX K-1到着

K-1_K-5IIsPENTAXのフルサイズデジタル一眼レフのK-1が到着しました。左がK-1で右がK-5IIsです。写真で見ると大きさはそれほど変わらないようにも見えますが、手に持つとずっしりと来ます。操作系で、前ボタン、後ろボタンに加え、もう一つボタンが追加になったので、これで絞り、ISO値、露出補正を行うことができて便利です。別売りのImage Transmitter 2も購入済みで、早速テザー撮影をやってみようとしたのですが、ソフトのアップデートが必要でまだアップデーターが公開されていないようです。

FAソフト85mmF2.8

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FAソフト85mmF2.8の描写はこんな感じです。このレンズはソフトレンズですが、オートフォーカスなのが助かります。ソフトレンズとはいえ、ピントはきちんと合わせる必要があり、これがマニュアルだとピントのあった位置がずれて見え、結構大変です。

ソフトレンズによるボタン

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PENTAXの特長として、ソフトレンズのラインアップが充実しているというのが挙げられます。私は、6X7 120mm、85mm F2.8、28mm F2.8の3本を持っています。このうち、28mmの広角レンズでのソフトレンズは、PENTAXにしかないユニークなものです。いずれのレンズも球面収差を補正しないで残していることでソフトフォーカス効果を得ています。また明るい所から暗い所に向かって光りがにじむようになることも特徴です。6X7 120mmのソフトレンズが、故秋山庄太郎さんが花の撮影に使っていたもので、PENTAXファンの間では有名です。フォトレタッチソフトでもソフトフォーカス効果を得ることはできますが、私はソフトレンズを使ったソフトフォーカスはフォトレタッチでは得られないものだと思っています。被写体は、神代植物公園で撮影したボタンです。

メジロ

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ケンコー製のミラーレンズ500mm F6.3 DXで撮影したメジロです。このレンズは、韓国のSamyang製だということですが、良く写るレンズです。PENTAX製ボディとの組み合わせだと、ボディ内手ぶれ補正を生かして手持ち撮影ができます。逆光に弱いですが、専用のフード(金属製でなかなか立派なもの)が売られていますので、それを使いましょう。

レンズによる描写の違い

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同じバラを4本のレンズで撮り比べてみたものです。
上から
(1)SigmaのAFマクロ70mmF2.8EX DG
(2)PENTAX A★85mm/F1.4
(3)PENTAX FA100mm/F2.8 Macro
(4)PENTAX 67 SOFT 120mm/F3.5
です。
(1)のSigmaのマクロレンズは非常にシャープなレンズです。でも(2)の85mmF1.4と比べると描写が平面的で、花びらの質感も(2)には劣ります。(2)はマクロレンズではありませんが、素晴らしい描写で、私にとっての神レンズの一本です。(3)の100mmマクロは、同じPENTAXの(2)と同じ傾向の絵柄ですが、やや大味な感じです。(4)はPENTAX 6X7用の120mmソフトレンズをある程度絞り込んで撮影しました。4本の中では、一番花びらが厚ぼったく写っています。
私は花を撮る時は、マクロレンズよりも85mmF1.4をよく使いますが、それはやはりこのレンズの描写に惚れているからです。

PENTAX SMC TAKUMAR 55mm F1.8

takumar55-01takumar55-02takumar55-03中古市場でわずか3000円弱で買えるレンズの実力です。このレンズは、ベストセラー機アサヒペンタックスSPとセットで売られていたレンズなので、中古市場では数多く出回っており、とてもリーズナブルな価格で入手できます。写りは発色・柔らかさ・抜け、素晴らしいレンズです。最新のズームレンズは15枚も20枚もレンズを使ったものがほとんどですが、このレンズはシンプルな5群6枚の構成です。オーディオでいえば真空管アンプで、元の被写体の情報量がそれだけ失われることがなく残っているのでしょうね。また、このレンズは「アトムレンズ」としても有名で、微量の放射性物質を含みます。ガラスにトリウムなどの放射性物質を微量加えると、屈折率が上がるので、レンズを小型化する際に使われた手法です。もちろん、健康に害があるようなレベルではありません。