ちばてつやの「おれは鉄兵」と村上もとかの「六三四の剣」

今まで誰も指摘しているのを見たことがありませんが、ちばてつやの「おれは鉄兵」と村上もとかの「六三四の剣」には結構共通項があります。といっても、「六三四の剣」の方が後なので、村上もとかがちばてつやの影響を受けているというのが正しいのでしょう。むしろオマージュと言ってもいいかもしれません。ちばてつやは村上もとかの漫画のファンのようなので、別にちばてつやも何も気にしていないと思います。

(1)「六三四の剣」で六三四が小学生の時に中学校の剣道部に武者修行に行って、そこで出会う剣道部の主将が、「おれは鉄兵」の東大寺学園剣道部の一人にそっくり。(2)「おれは鉄兵」で鉄兵は、中学生大会の個人戦で、菊池と対決するのに、菊池のお祖父さんに、「竹刀を弾き飛ばされないように」というヒントを受け、それが「巻技」だと思って急遽その技を身につけます。「六三四の剣」では小学生の大会で、東堂修羅が六三四との対戦で追い詰められて「巻技」を使います。
(3)「おれは鉄兵」では結局菊池の取って置きの技は巻技ではなく「木の葉落とし」でした。この「木の葉落とし」は「打ち落とし」(面打ち落とし面)です。「六三四の剣」で高校生の大会で修羅がこの技を決め技とします。