メリットリンス→コンディショナー

ドラッグストアで、シャンプーとリンスの詰め替え用を買おうとしたら、パッケージのデザインが変わっていました。シャンプーは簡単に見つかりましたが、何故かリンスが無い。それでよく見たら、「コンディショナー」に名前が変わっていました。しかし、裏面に書いてある正式な商品名は「メリットリンスDE1(コンディショナー)」でリンスのまま。また、「リンスのいらないシャンプー」「リンスインシャンプー」というのが別にありますが、そちらは「リンス」のままです。確かに「リンス」は和製英語で、英語の意味は「濯ぐ(すすぐ)」という意味で、半導体の前工程でリンシングと言えば、純水でエッチング液などの薬液を洗い流すことです。また、昔どこかの国語辞書で編者が、「シャンプーは辞書に入っているけどリンスが入っていない」と娘に言われた、と語っていたことがあります。
この「メリット」という製品を使っている人は、かなりの部分昔から使っていて特に変える理由もないので使い続けているという人が多いと思い、つまりメインのユーザー層は年寄りだと思います。だとしたら、こういう消費者を戸惑わせるような名称変更はやらない方がいいと思うのですが。

NHK杯戦囲碁 牛栄子3段 対 山田規三生9段

本日のNHK杯戦の囲碁は黒番が牛栄子3段、白番が山田規三生9段の対局です。牛3段はあの牛力力(ニュウリーリー)さんの娘さんだということです。(牛力力さんは、ハルビン出身の中国人棋士で、日本に来て晩年の呉清源9段のお手伝いをして、誠文堂新光社の「囲碁」に連載された呉9段の囲碁記事を呉9段に取材して執筆していました。また自身も名前の通りかなり力の強い棋風であったことを何となく覚えています。)まだ19歳ですが、既に女流棋聖戦で挑戦手合いを戦っており、謝依旻女流棋聖を後一歩の所まで追い詰めました。布石は黒も白も非常に手堅い手が多く、黒の打ち方はまるで置き碁の下手を思わせるものでした。しかしこれは牛3段の棋風で序盤は手堅く打ってしっかり地を確保し、後から力を出してくる棋風のようです。右上隅でかかった白が隅に付けていって治まりに行ったのに黒が反発し、ちょっとした小競り合いが起きましたが、結局黒が右上隅と上辺の両方を打ち、白が中央に厚みを築く展開になりました。次に局面が動いたのが、白が下辺に打ち込んで、黒がその石にコスミツケた時で、普通は白は伸びて立ちますがそれだと調子で左下隅の黒にすんなり中央に頭を出されて面白くないと見て、白はカケという強手を打ちました。黒が出て白が押さえ、黒が切っていく、という激しい展開になりました。しかし黒は切り離された左下隅が薄く、下辺で2線のハネを打たざるを得ず、下辺の白はその間に中央に顔を出すことが出来、一応白の強手は成功しました。その後黒はこの下辺の白を攻めましたが、白は劫の形が出来、弾力がある形になりました。そこで白は中央の黒を攻めに行きましたが、結局下辺で黒が一回劫を抜きそこから更に白を切っていってむしろ黒から劫を仕掛けた形になりました。この劫は中央も絡んでかなり大きな劫となり、結局下辺で白が劫を解消して治まり、代償に黒は中央で白1子をカカエるという分かれになりました。黒は中央の石から大ゲイマで左辺に下りましたが、白はその石に付けて中央との間を分断に行きました。黒は左辺と中央で別々に活きる道を選びました。左辺が一旦治まるかというタイミングで黒は左上隅の白の一間ジマリを覗いて行きました。この踏み込みが強手で左辺の黒は左上隅に食い込んで地をもって治まり、ここでは明らかに黒がポイントを上げました。残ったのは白1子を抱えたとはいえ、まだ全体に眼がない中央の黒でした。白は右辺を広げつつこの黒へのヨリツキを狙います。ここで黒が右上隅の白にノゾキを打ち、これを中央の石のシノギに役立たせようとしました。しかしこれがある意味打ち過ぎで、白に反発されて右上隅の黒と覗いた黒が切り離されて、結局覗いた石を含む4子くらいが白に飲み込まれてしまい(しかも黒は上辺から白に対しハネツギを打ち、切りを強調したのですが、白の継ぎは手を抜かれて黒4子が取られてしまいました)、更に中央の黒がまだ活きていないという、黒にとっては最悪の展開になり、ここで白がはっきり優勢になりました。白はその後安全運転で中央の黒に手を入れさせ、後は大きなヨセを先手で打ちました。特に左下隅は黒は白から三方から先手でヨセられ、最終的な黒地はわずか4目弱になってしまいました。最終的には盤面で白がいいという形勢になり、ここで黒の投了となりました。

ミラノ(2)スカラ座とドゥオモ

ミラノで「最後の晩餐」を見た後は、歩いて市街の中心部へ向かっていたら、偶然スカラ座に出遭わしました。オペラ鑑賞はその夜なんですが、スカラ座に併設してスカラ座の博物館があったので、そこを見学しました。中は実はつながっていて、開演前の舞台の準備の様子を見ることが出来ました。(オペラの本番は一眼レフを持ち込むのを差し控えたため、一眼レフで撮影した写真はありません。オペラ自体{「フランチェスカ・ダ・リミニ」}はソプラノの出来は今一つに思いましたが、ファビオ・ルイージの指揮と音楽は素晴らしく、楽しめました。)(写真はクリックで拡大します。)


その晩の演目の「フランチェスカ・ダ・リミニ」(ザンドナイ)のポスターです。
偉大なる名指揮者、トスカニーニ!トスカニーニは1898年に31歳の若さでスカラ座の芸術監督に任命されます。
そしてマリア・カラス(本名:マリア・カロゲロプーロス)!

スカラ座の外観です。想像していたより外観も中も小さいと思いました。サイズ的にはむしろ日本の新国立劇場オペラ劇場の方が大きいのではないかと思います。
ここから先はドゥオモのゴシック式の大聖堂です。イタリアで
最大だそうです。