宇宙家族ロビンソンの”No Place to Hide”

宇宙家族ロビンソンの”No Place to Hide”を観ました。放送開始前のおそらくTV局のお偉いさん説得用に作られたパイロット版で未放映です。設定が本番とは違っていて、ジュピター2号ではなくジェミニ(ジェミナイ)12号になっています。また、ドクター・スミスとロボット(フライデー)は登場しません。宇宙船は従ってドクター・スミスが密航したことによって軌道が狂って迷子になったのではなく、途中で小惑星帯にぶつかって宇宙船がダメージを受け、見知らぬ惑星に不時着したということになっています。その後の話は第1シーズンに登場した話ばかり、というか第1シーズンがこのパイロット版の映像を使っているのであり、アーウィン・アレンお得意の使い回しです。第1シーズンで、ジュピター2号が不時着した星が急に寒くなるということでロビンソン一家がチャリオットで南の方に脱出する話が何話かありました。その時何故か臆病な筈のドクター・スミスが一人ジュピター2号に残るのですが、その理由はこのパイロット版のフィルムを使うのにドクター・スミスが映っていないというだけのことでした。
ドクター・スミスとロボットを入れたというのは、ある意味大正解で、善人ばかりのロビンソン一家とドンだけでは話が単調になったと思います。しかし、ドクター・スミスは両刃の剣でもあり、彼の参加によってシリアスSFだった筈がドタバタ喜劇になってしまったということも否めません。
ともかくこれで第1シーズンは全部観終わりました。次からカラーの第2シーズンになります。