コロナ接触確認アプリの惨状(第2アベノマスク)


この記事(週刊文春、「メンタルが破綻」 コロナ接触確認アプリ不具合の裏に安倍政権の”無理な発注”)を読んで暗澹としました。まるっきりアベノマスクと同じ、いやお金をきちんと払わないで安直にやっているだけアベノマスクより悪いです。
この接触アプリの開発の件、良く考えると本当におかしいです。

1)そんなに重要なアプリが何故無償のボランティア開発者1人+少数の協力者任せなのか。アベノマスクに100億円以上かけておいて、何故ソフトウェアにはきちんとお金を出さないのか。通常IT外注の1人月の相場は80万円~120万円くらい(IBMとかは除く)だと思いますが、仮に30人月かかっても最高で3600万円です。そんなの安倍首相のポケットマネーでも出せるでしょう。私は昔からLinuxをサーバーに使っているのでオープンソースは良く知っているつもりですが、こういう最低でも何百万もの人が使うアプリに責任の所在が不明なオープンソースは合わないと思いまし、また公開したアプリのバグ出しと改修には通常最低でも半年はかかると思います。
2)個人のプライバシーに深く関係するアプリなのに、使う人への説明もほとんど無く、また法的な検討もほとんどされていない。
3)きちんとした検証期間が当初から盛り込まれていない。
4)国民の6割が使わないと十分な効果が出ないと言いながら、どうやってそれを実現するかの計画がまったく無い。

アベノマスクも物を作ることに関わったことの無いド素人が仕切った結果の惨事でしたが、これもソフトウェアの開発がどういうことであるのか、どういうプロセスが必要なのかまったく知識が無い官僚が仕切った結果でしょう。一番問題なのは政治家なのに政策のド素人である安倍晋三首相ですが。