ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳、またも英訳の明らかな間違いと同じ箇所での全集の注釈が適当な所を見つけてしまいました。英訳者の訳し方が表面的であることは既に分ってきたので今さらですが、全集版の注釈は本来ドイツの学界の全力を挙げてこれを出した筈(2004年にシュルフター教授からもらったメールには「歴史的な史料批判が加えられたマックス・ヴェーバーの全著作が、批判に対する反批判の注釈付きで、もうすぐ出版される」とありました。)なので、困ったもんです。少なくとも3万円を超える価格(この巻は送料含めずに€259です。私が買っているのは全て自腹です。)に見合った研究レベルではないと思います。ラテン語の引用の綴りの間違いとかは非常に沢山注が付いていますが、肝心な内容の理解に関する注が突っ込み不足です。ランゴバルド法のmetaの解釈もおかしかったですし。