ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第32回目を公開

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第32回目を公開しました。これで既訳分が全体の2/3を超えました。完了予定日も現在の計算では2020年10月29日まで戻しています。一時は2021年になっていました。
この箇所は「プロテスタンティズムの倫理を資本主義の精神」を読む上では押さえておきたい所です。理由は教会法の利子禁止原理と資本主義の発達との関連についてのゾムバルトへの反論の中で言及されている海事利息制度、コムメンダ、ソキエタス・マリス、dare ad proficuum de mariの全てがここで出そろうからです。
個人的にはまたRentenkauf(地代徴収権購入)がここで出て来るのが興味深いです。
さらにヴェーバーはコムメンダやソキエタス・マリスは教会法の利子禁止をかいくぐるという目的で発達したのではないと 言いますが、実は最近の学説ではコムメンダはイスラム圏のムダーラバ契約が中東から北イタリアに伝わったのでは、という説が有力で、そのムダーラバ契約はまさしくイスラム教での利子禁止の教えの元で商売を行うために考え出されたもので、それがキリスト教圏でも利子禁止をかいくぐる手段として使われたのはある意味当然と言え、この点はヴェーバーの説は見直す必要があると思います。

PENTAX HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW

もう後1年で定年なので高いレンズは買うのを止めようと思っていましたが、HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AWには結局手を出してしまいました。実質的な発売日が私の誕生日という偶然と、長年愛用してきたSMC PENTAX A★85mm/F1.4が長年の経年変化でグリスが固くなっていて使いにくくなっているというのが自分への言い訳。
それで新旧を比較してみると、びっくりするくらいサイズが違います。フィルター径で比べると新が82mm、旧が67mmですので、差は明らかです。実はこの2つの間にもう一つSMCペンタックスFA★85mmF1.4ED[IF]というのが1992年に発売されていて、それはフィルター径67mmなので、オートフォーカスにしたからサイズが増大したということではなく、新は完全に新設計なんだということが言えるかと思います。旧は久し振りに取り出してみたら、グリスが固くなっているのは、気温のせいか問題なくなっていましたので、こちらもまた使ってみようと思います。

新旧のボケの比較は以下。ちょっと心配していましたが、上が旧で下が新です。新もなかなかのボケ味です。

NHK杯戦囲碁 大西竜平5段 対 蘇耀国9段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が大西竜平5段、白番が蘇耀国9段の対戦です。この碁は何と言っても大西5段の石の捨て方、大局観の素晴らしさが光りました。まずは左上隅で一度劫争いになった白を切っている5子をあっさり捨てました。白が劫争いの中で左上隅から脱出するのに何手もかけており、白が取りきる間に黒は上辺と左辺を連打しており、これで十分という判断でした。さらには右下隅で、ここは黒が先着して黒石の方が多かった所ですが、ここもあっさり捨て、代償に右辺でポン抜きを打ちました。この場合、右下隅を白が完全に取りきれているなら白も打てましたが、黒からダメ元の劫にする手が残っていたため、これで黒がリードしました。ヨセで中央でのっぴきならない劫が発生しましたが、劫材は黒が多かったため、左上隅の劫材に白は受けずに劫を解消しました。しかし、元々取られていた5子が白を取りながら復活し、なお周辺に対して先手で利かす手も残り、これで黒の勝ちがほぼ確定しました。作って黒の4目半勝ちでした。

エチルアルコール70%のアルコールジェル

会社用にアルコールジェルをAmazonで物色していました。結果的に写真のこれを買ったのですが、右手前のアルコール度数計(エチルアルコールの屈折率を利用して度数を調べるもの、3000円弱くらいで入手出来ます。元はお酒の度数チェック用だと思います。)でチェックしてぴったり度数70%でした。まあ本当はエチルアルコールだけの場合は75%くらいがいいんですが。ちょっと高いけど一応お勧め出来ます。

ちなみにこの度数計は、エチルアルコール以外のアルコール、例えばIPAとかNPA(ノルマルプロピルアルコール)が混ぜられているものは駄目です。そういう混ぜ物をすると屈折率が変るため、正しい値が測定出来ません。(IPA70%で試してみましたが、目盛りが圏外になってしまいました。またアルコールの入っているアフターシェーブローションも駄目でした。)

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B087RF7HPW/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o03_s00?ie=UTF8&psc=1

宇宙家族ロビンソンの”Time Merchant”

宇宙家族ロビンソンの”Time Merchant”を観ました。シーズン3の中では一番見応えのあるなかなかスリリングなストーリーでした。ウィルが宇宙嵐による雷をトラップしようと実験している所に間違えて、クロノスという名前の時間商人を引っかけてしまいます。彼はビジネスを邪魔されたことに腹を立てウィルを自分の世界に連れ去ってしまいます。ロビンソン博士とロボット、そしてドクター・スミスが後を追います。ドクター・スミスは例によって自分だけ地球に戻ろうとし、首尾良く時間を遡ってジュピター2号の発射直前の地球に戻ります。そしてドクター・スミスがジュピター2号に乗り込まなければ軌道は変わらず、アルファ・ケンタウリへの旅は上手くいく筈ですが、そうすると過去が変わってしまうため、クロノスは軌道にない小惑星とジュピター2号が衝突して全員死ぬと言います。その運命を変えるには、ドクター・スミスを再度ジュピター2号に乗り込ませるしかありません。その目的でロボットが送り込まれましたが、ドクター・スミスはうんと言いません。しかし最後に珍しく人情に目覚めたドクター・スミスがロボットと一緒にジュピター2号に乗り込み、無事に過去は変わらず、という話です。しかし今回ロボットは、アルファコントロール発射基地の警備員を2回殴り倒します。ロボット三原則はどうした?という感じです。

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第31回目を公開

ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第31回目を公開しました。ここの所快調で、停滞気味だった4月頃のペースの倍近いペースで作業出来ています。ようやくヴェーバーのドイツ語の解読についての勘が戻ってきたのと、後中世のラテン語の解読のコツも分ってきたということかもしれません。この箇所では初めて「合資会社」が登場します。

花王で「ハイター」が付く製品

花王で、「ハイター」を含む製品を検索してみたら、以下のようになりました。
おそらくドラッグストアの店員でもきちんと全部の違いを言える人はほとんどいないのでは。また全てが塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)で統一されているのなら誤解はされませんが、ワイドハイター系は過酸化水素ですし、洗濯槽ハイターは酸素剤です。病院用ハイターとメディカルハイターというネーミングについてはもはや冗談としか思えません。おそらくピューラックスと同じく医薬品なのがメディカルハイターで、病院用ハイターは単なる雑貨でおそらく中身はハイターそのものであり、クリティカルでない箇所の消毒には値段の高いピューラックスではなく、こちらをどうぞ、一応名称も「病院用」にしました、という理由でのネーミングではないかと思います。

ハイター
ハイターE
キッチンハイター
キッチン泡ハイター
キッチンハイター除菌ヌメリとり
ワイドハイター
ワイドハイターEXパワー
ワイドハイター CLEARHERO
ハイドロハイター
パイプハイター
キッチンワイドハイター
病院用ハイター
メディカルハイター
カビハイター
トイレハイター
パイプハイター
洗濯槽ハイター

22日のエール 「山崎育三郎の『船頭可愛や』」

22日の「エール」で山崎育三郎が演じる佐藤久志が流しで「船頭可愛や」を歌うシーンがありました。しかし、全体に音が不安定で、特にサビの「ええええー、せんどーかーわーいーいいいいや」の「いーいいいい」の所でかなり音を外したのに気がつきました。この人一応東京音大の声楽コース中退みたいですが、ちょっとねー。(一応録画でも再確認しましたけど、間違いなく音を外しています。)この三橋美智也の歌と比べてもらえば誰でも分ると思います。
最近、毎日「船頭可愛や」を聴いていて、音丸だけじゃなくて、都はるみ、三浦環、美空ひばり、その他までチェックしていますので、厳しく評価しています。この歌、ちょっと聴いた感じでは簡単な民謡調に聞こえますが、実際は冗談じゃなく歌手の実力を露わにする難曲です。

古関裕而の「鳴門くもれば」

古関裕而の鳴門のご当地ソングは、やはり高橋掬太郎の作詞で、伊藤久男の歌で「鳴門くもれば」というのがあります。YouTubeにあるのですが、何故か会員限定のようです。CDの伊藤久男の全集には収録されていますので、それを購入すれば聴くことが出来ます。「鳴門しぶき」と違いこちらは短調です。しかし詞の内容は恋心と鳴門の渦をからめたありがちなものです。

NHK杯戦囲碁 伊田篤史9段 対 呉柏毅 5段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が伊田篤史9段、白番が呉柏毅 5段の対戦でした。布石は黒が右上隅を大高目、右下隅が目外しと意欲的な布石です。私の記憶では、伊田9段は時々こういう布石を打つように思います。右下隅で白が三々に入り黒が大ゲイマにかけた時に白は手を抜きました。右上隅でも同じ形になり、今度は白は受けて治まりに行きましたが、黒はじっとこの白への攻めを見ました。その後白が下辺の中央に打ち込んでいった時、黒は左側から付けました。これに白は受けずに半分取られていた右下隅を動き出しました。結果的に振り替わりになり黒は下辺で連打し、白は右下隅を脱出しました。しかし脱出した白にまだ眼が無く、黒は上下の白の弱石をにらむ展開になりました。その後左下隅で黒が両ガカリして白を攻め、白が中央に出て行きました。その白を黒が切断を狙いましたが白は取られていた下辺の利きを利用して左下隅に地を持って治まりました。その後黒が右辺上下の白を攻めに行きましたが、白は再三手を抜いて左上隅の地模様を拡げました。黒はそこでまず右辺下方の白を攻めましたが、白がじっと黒の2子を当てたのがしぶとく、黒が継ぐとダメヅマリになり、下辺の白が攻め取りになって締め付けが利き、右辺下方の活きが確保されました。そこで黒は今度は上方を攻めました。ここは劫になったのですが白が劫争いの最中にまたも手を抜いて左上隅を確定地にしました。結局劫は黒が勝ち、白は右辺で振り替わり右辺下方の石と連絡しました。この収支は黒の右上隅の実利が大きく、形勢は黒に傾きました。白は黒の中央の孤立した黒を攻めこれを取ろうとしましたが、白もあちこち薄みがあり、結局黒が白の数子を取り込んでシノギました。こうなる地合で白は足らずここで白の投了となりました。