本日のNHK杯戦は黒番が小山空也4段、白番が佐田篤史4段の対戦です。この碁の焦点は右下隅の劫争いでした。結局白がこの劫に勝って右下隅に大きな地を得たのですが、黒が代償として得たのが右上隅ですが、元々黒の構えだった所で右下隅に比べると小さく、更には後に出て来るように上辺とからめて右上隅で活きる手が残り、かなり黒には不満な別れで白がリードしました。その後の折衝でも黒が紛れを求めて難しく打ってくるのを白が冷静に対処し、左下隅から左辺にもかなりの地がまとまり、また多少は黒地が付きそうだった中央も白がうまく消して、むしろ白の中地が付いては白のリードを黒がひっくり返すことは出来ませんでした。白の中押し勝ちでした。
月別アーカイブ: 2020年7月
古関裕而と丘灯至夫の「乗り物シリーズ」
古関裕而は作詞家の丘灯至夫(古関と同じ福島の出身で、私の世代には「ハクション大魔王」や「みなしごハッチ」の主題歌の作詞者としてなじみがあります。舟木一夫の「高校三年生」も。名前は「おかとしお」→(逆にして)→「おしとかお」(押しと顔)で、元新聞記者で、新聞記者は「押しと顔」が重要というのをもじったものです。)と組んだ作品で、歌手は岡本敦郎で「乗り物シリーズ」というのがあります。
1. 高原列車は行く 歌:岡本敦郎
https://www.youtube.com/watch?v=a-3SBR3287k&list=RDa-3SBR3287k&start_radio=1&t=16
2.あこがれの郵便馬車 歌:岡本敦郎
https://www.youtube.com/watch?v=9sixegaddYQ
3.みどりの馬車 歌:岡本敦郎
https://www.dailymotion.com/video/x59x313
4.人工衛星空を飛ぶ 歌:岡本敦郎
https://www.nicovideo.jp/watch/nm2735537
5.登山電車で 歌:岡本敦郎
https://www.uta-net.com/movie/216790/ (歌詞のみ)
(その他、ケーブルカーとヨットの曲があったようです。)
古関裕而の自伝によると古関と丘は「乗り物シリーズ、良く作ったね。後は乳母車と霊柩車だけだね。」という冗談を言い合っていたようです。前者は作られませんでしたが、丘の方は自分が死ぬ一年前の2008年に(古関は1989年に死亡)「霊柩車はゆくよ」というのを本当に作ります。(作曲は小林亜星)
https://music.oricon.co.jp/php/music/MusicTop.php?music=88347 (有料ダウンロード)
これ誰だっけ?
何となく森山加代子の「白い蝶のサンバ」が聴きたくなって買ったのがこのCD。左上はヒデとロザンナ、右上はいしだあゆみで、それはすぐ分ったのですが、左下と右下が誰だっけ?状態。Googleの画像検索で調べて、左下が平山三紀、右下が辺見マリでした。何となく髪型が時代を感じさせます。今の感覚だとちょっと重い感じ。「白い蝶のサンバ」の作詞が阿久悠だというのを初めて知りました。阿久悠の最初の大ヒット曲みたいです。それから、この頃の女性歌手の歌には、女性が男性に一方的に尽くすといった内容が多いと思います。これも時代ですね。
ヴェーバーの「中世合名会社史」、英訳も全集版の注釈も問題…
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳、またも英訳の明らかな間違いと同じ箇所で
コロナ接触確認アプリの惨状(第2アベノマスク)
この記事(週刊文春、「メンタルが破綻」 コロナ接触確認アプリ不具合の裏に安倍政権の”無理な発注”)を読んで暗澹としました。まるっきりアベノマスクと同じ、いやお金をきちんと払わないで安直にやっているだけアベノマスクより悪いです。
この接触アプリの開発の件、良く考えると本当におかしいです。
1)そんなに重要なアプリが何故無償のボランティア開発者1人+少数の協力者任せなのか。ア
2)個人のプライバシーに深く関係するアプリなのに、使う人への説明もほとんど無く、
3)きちんとした検証期間が当初から盛り込まれていない。
4)国民の6割が使わないと十分な効果が出ないと言いながら、どうやってそれを実現す
アベノマスクも物を作ることに関わったことの無いド素人が仕切った結果の惨事でしたが、これもソフトウェアの開発がどういうことであるのか、どういうプロセスが必要なのかまったく知識が無い官僚が仕切った結果でしょう。一番問題なのは政治家なのに政策のド素人である安倍晋三首相ですが。
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第34回目を公開
ヴェーバーの「中世合名会社史」の日本語訳の第34回目を公開しました。これで全体の70%を訳し終わりました。最近は順調です。今訳している部分はラテン語が出てきても断片的なものが多いので、それほど時間がかかりません。
なお、英訳の誤りと思われるものを別のポストで指摘しましたが、私の解釈で前後はきちんとつながりますので、やはり誤訳だと思います。訳者にメールしましたが、今の所返事はありません。
古関正裕の「君はるか 古関裕而と金子の恋」
古関正裕(古関裕而の息子さん)の「君はるか 古関裕而と金子の恋」を読了しました。読んでる途中は飛び交うキスマーク、ハートマークに当てられて中々独り者には辛い部分はありましたが、通して読んで二人の本当に真剣な恋に感銘を受けました。なお、現在残っている手紙は古関裕而が保管していたもので、奥さんが保管していたものは夫婦喧嘩の時に全部燃やしてしまったみたいです。この鴛鴦夫婦がどうしてそんな大げんかしたのかにちょっと興味がありますが。二人の恋は、昔のことで郵便によるというのがある意味丁度いいペースを保つのに成功したんじゃないでしょうか。今みたいにメールとかLINEでやりとりしていたとしたら、盛り上がるのも速いですが、醒めるのもまた速いのではないかと。ともかく二人で何百通もの手紙を交換しただけで、一度も直接会うこと無しに、ただ写真の交換ぐらいで二人は結婚を決意します。前に調べたことがありますが、確かこの頃の見合い結婚の比率は8割くらいあった筈です。そんな時代によくもこんなピュア100%の恋愛を貫いて結婚までにこぎつけたものだと感心します。
なお、ちょっと収穫だったのが山田耕筰が古関裕而のことを天才だと評価していたということで、だからこそコロンビアの専属作曲家という生計の道をわざわざ用意してあげたんだと思います。セクハラ親父で晩年は特に悪名の高い山田耕筰ですが、この点に関しては一人の貴重な才能を世に出したということで高く評価されるべきと思います。
それから残念なのが、手紙の中に出て来る古関裕而が心血を注いで完成させた5台のピアノのための協奏曲他の楽譜が失われて聴くことが出来ないことです。これは本当に残念です。
マイナポイントの申し込み
マイナポイントをスマホのお財布ケータイのEdyで登録しようとして、悪戦苦闘。初日のPCからの登録ではID番号とセキュリティ番号を入れろというので、スマホのEdyにはどこを探してもそんなの無いので、別にRakutenポイントカードを申し込みました。しかし7月3日になってスマホのEdyにマイナポイント登録メニューが出てきたので、そこから登録しようとしました。そうしたら今度はマイナンバーカードのスマホでの読み取りが上手くいかず悪戦苦闘。SONYの機種は機種毎にカードを当てる場所がてんでバラバラで違います。結局スマホのカバーを付けた状態では上手くいかないことが分って、カバーを外してやってやっと何とか登録完了。しかしポイントが反映されるのは10月10日以降でまだ先の話。別に申し込んだRakutenポイントカードは無駄でした。しかしこんなの普通の高齢者には絶対無理だと思うけど。
NHK杯戦囲碁 鈴木歩女流棋聖 対 安斎伸彰7段
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が鈴木歩女流棋聖、白番が安斎伸彰7段の戦いです。序盤は左上隅で黒の三々入りに、白が応対の途中で右下隅の小目に付けていったのが研究済みなのでしょうが面白く、これがシチョウアタリになって左上隅で黒1子をシチョウに取り、全体に黒の実利、白の厚みという展開になりました。この碁の焦点は右辺の攻防で、白が黒のシチョウアタリに天元の左斜め上に打った手がちょっとAI風でしたが、右辺の打ち込みに役立ちました。黒は右辺で白が三間に開いて右上隅の黒に迫ったのに、逆にその真ん中に打ち込み、のっぴきならない戦いになりました。しかし一段落した結果は白が右辺で黒3子を取り込んで20目以上の地を持って治まり、対して黒が得たのは上辺の白地を少し食い破っただけで、右上隅の黒の一段はまだ治まっておらず、ここで白が優勢になりました。白はその後も左辺を大きくまとめ、黒は下辺の白地を少し減らしたぐらいで白の優勢は変わりませんでした。最後に左下隅で劫が発生して一瞬事件起こる起きたかと思いましたが、白が若干譲歩して手厚くまとめ、白の中押し勝ちになりました。
古関裕而とアイヌ
古関裕而のリンクについて落ち穂拾い。
古関裕而とアイヌ
菊田一夫が台本を書き、古関裕而が音楽を担当した「君の名は」の映画版の第2部は、ようやく氏家真知子に巡り会った後宮春樹が、真知子が既に誰かと結婚してその子を宿していることを知り、傷心して北海道に渡ります。そこでアイヌの娘であるユミと出会い、ユミは春樹を好きになって…というストーリーです。