ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第46回目公開(完結!)

ついに、ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の46回目を公開し、最後まで行きました!(去年の10月4日から、丁度11ヵ月です。)
これから校正に入ります。
しかし、この最後の所、何か言い訳めいたことが沢山書いてあって明解さに非常に欠けていると思いました。想像ですが、当時のゲルマニステンとロマニステン(ゲルマン法派とローマ法派)の間の論争があって、ヴェーバーはそこに立ち入るのをなんとか避けようとしているという印象を受けました。

ポリオのワクチンについてのTimeの記事

この記事は今年の5月頃、Time誌に載っていたもので、良記事でした。今新型コロナウイルスのワクチンがいつ開発されるのかというのが非常に話題になっていますが、過去の教訓は忘れてはいけないというのがこの記事です。スペイン風邪が流行ったのは1918年からですが、その2年前にニューヨークでポリオが大流行します。当時まだ電子顕微鏡は無かったですが、ポリオの原因がウイルスであることは突き止められていました。それでワクチンの開発が始まるのですが、最初のワクチンが出来たのが1935年でした。しかしその最初のワクチンを打たれた子供の内12人がポリオを発症し、6人が死亡するという痛ましい事故が起きます。ポリオのワクチン開発はやり直しになり、結局安全なワクチンが出来たのは1955年で、ニューヨークのパンデミックから実に40年近くかかっています。また日本でも近年子宮頸がん予防ワクチンの副作用が問題になっています。私は予防接種否定論者では決してありませんが、私自身も子供の時何かの予防注射を打つと熱を出したりとかの経験があり、法的に必須なもの以外では予防注射を受けなかったものもあります。またインフルエンザのワクチンも打ったことはありません。(それでも冬は手洗いと水でのうがいを欠かさないのが利いているのか、20年以上インフルエンザにかかった経験はありません。)ともかくワクチンが出来れば全てが解決するといった(例えばトランプ大統領)、そういう乱暴な議論にはとても賛成出来ませんし、拙速ではなく安全性の確認に十二分な時間を掛けて欲しいと思います。

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第45回目を公開

ヴェーバーの「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳の第45回目を公開しました。
この箇所で注39に長いラテン語がありましたが、このラテン語は比較的分かりやすく、訳には苦労しませんでした。逆にドイツ語本文が結構分りにくかったです。ともかく後1回になりました。