アウター・リミッツの”I, Robot”

アウター・リミッツの”I, Robot”を観ました。アシモフの同名の小説と2004年の映画とは別で、エアンド・ビンダーの1939年と1942年のアダム・リンクシリーズに基づいています。アダム・リンクは登場するロボットの名前です。ドクター・リンクはヒューマノイド形ロボットの開発に成功します。しかしある日不幸な事故が起き、棚が壊れて発電機が落下してきてドクター・リンクは頭を強く打って死にます。ロボット、アダム・リンクは声を聞きつけ博士を助けようとしていましたが、そこに運送業者がやってきて、アダム・スミスが手に持っていた棚の金具を見て、ロボットが博士を殺したと思い、警察を呼びます。アダム・リンクは逃げている途中で水際で遊んでいた小さな女の子に出会い、女の子は驚いて水の中に落ちます。アダム・リンクは女の子を水の中から引っ張り上げますが、力が加減できず、その腕を骨折させてしまいます。結局、博士の姪のニーナが、引退していた弁護士カトラーを呼び、その意見もあってロボットは裁判にかけられることになります。カトラーは手を尽くして弁護しますが、検察側は、博士の家にあったフランケンシュタインの本に言及して、ロボットがこれを読んだ筈だと言います。また助けられた女の子は恐怖のあまり、ロボットに襲われ傷付けられたという証言をします。さらに別の博士が呼ばれ、ロボットの回路を少しいじると、ロボットは法廷内の椅子や机を破壊し始めます。これらの諸々の不利な証拠で、結局ロボットは有罪の判決を受け、解体されることになります。解体場に連れて行かれる途中で、例の女の子がロボットを見つけ走って来ますが、そこにやってきた輸送用のワゴンに轢かれそうになります。ロボットはダッシュして女の子を拾い上げニーナに向かって投げ、女の子は助かりますが、ロボットはワゴンにぶつかりバラバラになります。
というアイロニーの利いた、なかなか感銘を受けたエピソードでした。なお、ニーナの夫の新聞記者の役で、ミスター・スポックのレナード・ニモイが登場しています。