「帰ってきたウルトラマン」の「暗黒怪獣 星を吐け!」を観ました。暗黒怪獣というよりほとんどブラックホールのバキューモンが北斗七星とかに座の星々を飲み込み、そこに住んでいたザニカ(何と言う安直なネーミング!)が地球に逃げて来て暴れる、というストーリーです。ちょっと待て、「蟹座」って地球から見た星の並びが巨大な蟹に見えるというだけで、実際の星は蟹とはまるで関係ないだろ!
ともかくも、その可哀想な怪獣をMATもウルトラマンも無慈悲に攻撃します。ウルトラマンがやっと倒す直前に気が付いて、本当の敵バキューモンを倒しに向かいますが、地球が角砂糖一個分になってしまう超引力の怪獣の体内で、ウルトラマンは暴れます。地球上ではあれほど弱っちいのに、何故か今回はブラックホールにも負けないスーパーヒーローぶりです。
それからどうでもいいけど、丘隊員の私服姿の超ミニスカートが時代を感じさせました。
月別アーカイブ: 2023年8月
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Home Soil”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Home Soil”を観ました。これはファーストシーズンの”The Devil In The Dark”のある意味質の落ちたリメイクだと思います。
エンタープライズ号は、Velara IIIを訪れます。目的はその星で行われているテラフォーミング(無生物の惑星を生物が住める惑星に変えるという壮大なプロジェクト)の予定の遅れの理由を確認するためです。しかしそこの責任者のマンデルは非協力的で、何かを隠していました。エンタープライズ号の調査隊が惑星のラボを訪れた際に、研究員の一人が暴走したレーザードリルによって瀕死の重傷を負うという事故が起きます。データが原因を調査しようとしていると彼もまた襲われ、何とか無事でしたが、その事故が誰かによって意図的にプログラムされたものであることを発見します。データとラフォージュはまたある採掘穴の中に光りながらパターンを変えていく無機物を見つけ、それをエンタープライズ号に持ち帰ります。シックベイで分析した所、それは何と無機質で出来た生物でした。しかも知性を持っていて、エンタープライズ号のクルーと通信しようとし、シックベイを乗っ取ります。彼らと話した結果は、テラフォーミングは彼らの住処を破壊して死に至らしめるものであり、何度も警告したのに聞き入られなかったので、戦争を宣告するというものでした。ピカードらは彼らのエネルギー源が光であることを突き止め、シックベイの照明を切ります。そして弱った無機質生物に対し、これまでのことを謝罪し、テラフォーミングを中止し、彼らを元の惑星に戻すことを約束します。無機質生物は承諾しますが、完全に人類を信頼出来るようになるのは後数世紀必要だと言います。つまり彼らの文明は連邦のはるかに先を行っていた、ということです。
ということで、ファーストシーズンの”The Devil In The Dark”がある星で貴重な資源を採掘している際に出てきたセラミックのボールを破壊していたのが、それがある無機質生物の卵であって、復讐で作業員を殺す、という話であり、ファーストシーズンの中でもっとも良く出来た話の一つでした。それに比べると感動という点でははるかに劣りますが、ネクスト・ジェネレーションの話の中では良く出来ている方です。
「帰ってきたウルトラマン」の「この怪獣は俺が殺る」
「帰ってきたウルトラマン」の「この怪獣は俺が殺る」を観ました。このエピソードから、MATの隊長が加藤隊長から伊吹隊長に変わります。後にも先にもこういう防衛組織の隊長が交代するのは他に記憶がないのですが、視聴率の梃子入れでしょうか。
でその新隊長がいきなり強烈な印象を残します。まずは夢の島で発火したのを自主的にマットジャイロで消火に行った郷隊員をいきなり出動停止にします。理由は火を消すと地下のガスが消費されず怪獣ゴキネズラが出現するから、ということですが、それはあなたが指示するのが遅いからでしょ、と突っ込みたくなります。しかし伊吹新隊長は相変わらず弱いウルトラマンがゴキネズラに苦戦する(右腕を怪我してブレスレットが使えない)のに颯爽とマットアローで支援に現れ、他のMAT隊員が全員ゴキネズラの吐く蜘蛛の糸みたいなのにやられたのに見事な操縦でそれをかわします。そして伊吹機が発射したミサイルをゴキネズラがくわえますが、それをウルトラマンがスペシウム光線で撃ってようやく倒すという結末です。しかし伊吹新隊長は厳しいだけではなく、命令違反をして出動して腕を怪我をした郷に対し、「階段から落ちたんだよな」とかばって度量の大きい所を見せます。