宇宙家族ロビンソンの”A Change of Space”を観ました。
突然出現した謎の宇宙船にウィルが乗り込んだらそれはいきなり出発し、光速の2乗のスピードで宇宙を飛び、また戻ってきます。宇宙船から出てきたウィルは、ロビンソン博士とドンをはるかに超える知性の持ち主に変身していましたが、そんなウィルにモーリーンとロビンソン博士は戸惑いを隠せません。そこに例によってドクター・スミスがしゃしゃり出て、自分もウィルみたいになれればというのと、その宇宙船で地球に帰れないかと言うことで、スミスも宇宙船に乗り込み、ウィルと同じように光速を超える旅をして戻って来ます。しかし、出てきたスミスはヨボヨボの老人になってしまっていました。ウィルは責任を感じ、宇宙船の設定を逆にして旅をすれば元に戻るのではと考え自分自身を実験台にします。ウィルが宇宙にいる間に、その宇宙船の持ち主であるエイリアン(原子力潜水艦シービュー号に出てきた半魚人)が現れ、宇宙船をすぐ戻すように言います。その内ウィルが戻り、無事に元のウィルになっていました。ウィルはエイリアンにドクター・スミスを元に戻してくれるように頼みますが、エイリアンは一行の王がスミスだと思い、スミスを連れ去って宇宙に消えます。一行はスミスの墓標を作ってスミスを偲びましたが、やがてスミスは戻ってきて元の姿になっていました。エイリアンはウィルが頼んだ優しさを理解し、スミスを元に戻したのでした。しかし半魚人がエイリアン…相変わらず使い回しのアーウィン・アレンでした。
ステマだらけのオンライン英会話レビュー
先日のDMMのセルビアの女性講師の英語レベルがあまりにひどかったので、似たような情報が無いかとググってみましたが、上位に出て来るDMMのレビューはおそらくほとんどがステマであると思われます。その証拠にユーザーのレビューなのにDMMの無料トライアルへのリンクがあったり、DMMの使い方が詳しく書いてあったりします。純粋なレビューにそんなものは必要無く、要するにDMMからお金をもらってヨイショ記事を書いているということです。後はそういうリンクはSEO対策でもあると思われます。(Googleでの検索順位には、そのサイトにいくつリンクが張られているかが、大きなポイントになります。最近、ステマからのリンクは評価が下がるようになっているので、一見ステマとは見えないような個人サイト的な作りが増えているのだと思います。SEOをやっている広告会社にお金を払えば、そういうサイトをいくらでも作ってくれます。私は会社のサイトの管理を一時やっていたので、その辺りは精通しています。)
私がこのブログに掲載しているレビューは、すべて自分でお金を払い自分で試した結果としての、私自身のレビューです。このブログではいわゆるアフィリエイトも一切やっておらず、100%個人運営のサイトです。
ジャーナリストに忍び寄る危機
今日のEigoxのディスカッションのお題は「危険にさらされるジャーナリスト」というものでした。昨年は世界で逮捕されたジャーナリストの数がこれまでで一番多かったとか。その関連で、1972年の外務省機密漏洩事件の西山太吉記者の話をしました。
(ご存知ない方は、Wikipediaの西山事件(外務省機密漏洩事件)をを参照ください。)
この事件に私が未だに特別の関心を持っている理由は、この西山記者は山口県下関市の西高等学校出身で、なんと私の亡父の高校での同級生だったからです。
更にもっとすごい偶然は、大学を卒業してある化学会社で働き始めた時に、最初に就いた先輩がNさんという人でしたが、ある時の飲み会で「私の親父は外務省機密漏洩事件の西山太吉記者の高校の同級生です。」と言ったら、その先輩が「え、俺の親父もだよ!」という回答が帰って来たことです。つまり、西山記者、私の亡父、Nさんの父親はすべて下関西高の同じクラスでした。しかも更にオマケがついて、Nさんのお父さんはその後中学の社会の先生になりますが、私の兄が下関市のN中学でその先生に習っていました。
これだけでも十分に「世間は狭い」ですが、さらにオマケがあって、以前J社の営業にNさんという同じ名字の人がいて、SGML関係で一緒に仕事をしていました。Nさん、という名字はそうそういないのである時聞いてみたら、「下関には遠い親戚がいる」とのことでした…
NHK杯戦囲碁 依田紀基9段 対 羽根直樹碁聖
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が依田紀基9段、白番が羽根直樹碁聖という実力者同士の対戦です。布石は黒の初手三々がちょっと珍しいです。左上隅で黒が大斜にかけましたが、比較的簡明な分かれになりました。左下隅から下辺の攻防で、左辺の白に黒が置いていったのが鋭い手でしたが、白も反撃の手を用意しており無難に分かれました。しかし先手は黒に回り、下辺を詰めて、下辺の白を攻める体制になりました。しかし、羽根碁聖のしのぎは巧みで、黒にただつながるだけの手を2回打たせてその間に中央に進出しました。さらに中央を押していって厚くし、黒が右辺を詰めて来ている所に打ち込んでいきました。この結果、右辺の黒3子が白の包囲網の中に入りました。黒は白の包囲網を切っていきましたが、その影響で右上隅が包囲され、また結局右辺は活きないといけなくなりました。この一連の攻防は白がうまく立ち回って形勢をリードしたようです。その後白は右上隅の星を包囲する一間飛びを打ち、上辺を囲いましたが、ちょっと薄く、黒からまずハサミツケを打たれ、次の黒のコンビの手がうまく、黒は白の地になりそうだった上辺を大幅に値切ることに成功しました。こうなると形勢はまったく不明で、ヨセ勝負となりましたが、白にどこかで1目損する手があったらしく、最終的には黒の半目勝ちで終わりました。
白井喬二の「富士に立つ影」読み直し 運命篇
白井喬二の「富士に立つ影」の読み直し、運命篇を読了。日光の霊城勝負の時に約束された両家の10年目の再度の対決の日がやって来ます。この篇の全体を通じて、佐藤兵之助の嫌な奴ぶり、冷酷ぶりが非常に目立ちます。まずはこの再度の対決で、「(黒船がやって来ているといったこのご時世で)江戸城を改築すべきかどうか」という城師同士の対決にふさわしいお題を与えられ、兵之助ほど弁論の才があれば正々堂々と赤針流側公太郎を言い負かせばいいのに、突然公太郎が異人の家に出入りしている、ということを議論の中に持ち出します。異人サンダーの家に出入りしたのは公太郎ではなく、その義理の兄である錦将晩霞ですが、その目的は政治がらみのものではなく、単に音楽についての研究熱心からであることは読者は誰も知っています。その晩霞の行動をこっそり覗いていて、サンダーにピストルで撃たれそうになったのは兵之助本人です。この兵之助の卑怯な議論は、結局その場に立ち会っていた晩霞が責任を取って自害をすることになり、公太郎は晩霞の仇を取るため刃傷に及び、対決は斬り合いに終わってしまいます。その結果、この勝負に勝てば喜運川家再興も叶う筈だったのがお流れになってしまいます。いわば自業自得です。一方で公太郎の行動は直情径行で刃傷に及んだのはともかく、そこに一切の打算はありません。晩霞の今際の際の言葉の「公太郎を本当の弟のようにかわいく思っていた」が読者の涙を誘います。
兵之助の打算的で冷酷な行動は更に続き、公太郎が100両を盗んだ罪に加え冤罪も付け加えられて死罪=打ち首に決まった助一をあわやの所で刑場に馬で駆けつけ、あらぬことか助一を堂々と連れ去りあまつさえ「熊木公太郎である」と名乗ります。そして佐藤兵之助は調連隊長としてこの公太郎と助一の追捕を命じられたのを、喜運川家再興の大きなチャンスと捉え、公太郎側にどのような言い分があるのかも一切考えようとしません。更には公太郎の親友であった大竹源五郎がお園を探し出し、熊木家の大危機を救うため佐藤兵之助との関係を証言するように求めたのに対し、まだ兵之助を愛していたお園はそれを断ります。お園はその後、その代りもう会わないと約束していた兵之助を訪ね、自分が秘密を守ったことを告げ、その代償として兄である公太郎を追捕するのを止めて欲しいと懇願します。しかしここでも兵之助はお園の行動には感謝しつつも、公私の公が大事、という勝手な理屈で公太郎探しに出かけ、二ヶ月以上もかけて、ようやく筑波山麓に潜んでいた公太郎を発見します。これが二人の最後の対決になり、「熊木、まてッ、手向かいいたすか」「いや、わしは何もいたさぬよ」というセリフを残して、公太郎は兵之助の部下に銃で撃たれ、命を落とします。(この結末は後の方を読まないとすぐには分からないようになっています。)
兵之助もこの時、公太郎の死の代償に自分も大きなダメージを受けますが、それはまた残る篇の話になります。
なお、白井の作品に「金色奉行」というのがあり、その中に龍胆寺主水(りんどうじ・もんど)というのが登場します。この主水が兵之助とほぼ同じようなキャラクターです。そしてこの主水はある女性を川勝三九郎(後の大久保岩見守長安)と争い、見事その女性を勝ち取りますが、それからが転落の人生で最後はかなり哀れな運命に陥ります。白井がこうした秀才で功利的な人間を嫌っていたということが、この二つの作品から良く分かります。
DMM英会話のセルビア人女性講師の実力
現在、オンライン英会話はEigoxを週3回、それからMyTutorというのを週2回やっています。MyTutorはIELTSのスピーキングの練習でやっていて、後10回くらいで終わりです。そうしたら、Eigoxを毎日1回出来るコースに変えようかと思っていました。そうしている内に、私の勤めている会社がDMMの非ネイティブコースの月の料金の8割を補助するというのを始めました。個人負担は1250円~1450円/月くらいです。これは非常にお得なので、10月からDMMを現時点では週に1回やっています。DMMの非ネイティブコースの先生はフィリピン人か、後はほとんどはセルビアの人です。それでセルビアの女性講師と今日が3回目のレッスンでした。これまでのオンライン英会話の先生から、時々前置詞の使い方を間違えているという指摘をもらったので、前置詞の使い方のレッスンを受けています。それで今日が”to”と”for”だったのですが、to Londonはロンドンに行くけど最終目的地ではない、for Londonはロンドンが最終目的地という説明がテキストにありました。それでThis train is bound for London.という文を言ったら、恐るべき事にこのセルビアの女性講師は「そんな表現は聞いたことがない、欧州では使わない」と言いました。更にサイモン&ガーファンクルの名曲の”Homeward- bound”(早く家に帰りたい)を例に挙げたら、何とこの用法も知りませんでした。”bound for”で目的地を表すのは列車に乗ればかなり頻繁に出てきますし、これが地域限定の表現という話も聞いたことがありません。念のためOEDを調べたら、シェイクスピアのハムレットにも登場します。発音がきれいなんで騙されていましたが、この先生も英語を人に教える前に習うべきなのではないでしょうか。S&Gを知らないのは、まだ20代だから仕方がないのかもしれませんが。ともかくこの先生とのレッスンは今回で終わりにして、来週からは別のセルビア人の先生を試してみます。もし他のセルビア人講師も大同小異なら、いくら会社が補助してくれても、DMMは止めます。念のため、この先生の生徒による評価は5点満点で4.93と非常に高いです。おそらく決まった教科書を使って教える分にはボロが出ないんでしょう。
冠水車その後
冠水車は幸いなことに、浸水しても嫌な臭いとかはありません。多分ほぼ純粋な雨水だけだったんでしょう。ただ後部座席のフロアマットの下がぐっしょり濡れてますから、この数日は吸水シートやキッチンペーパーを使って、水を吸わせています。また室内の湿度が上がって、エアコンのフィルターなどにカビが生える場合もあるとのことなので、窓を少しだけ開けた状態にしています。また今日この屋外用の電源コードリール(20m)が届いたので、家のドア近くまで車を持ってきて、このコードで家の中から電源を取り、1200Wのヘアードライヤーでマットレスを乾かしました。ちょっとやそっとじゃ全部乾かすのは無理ですが、触ってみてちょっと濡れてる、ぐらいにはなりました。
そうこうしている内にディーラー(ネッツトヨタ)から修理の見積りが来ました。フロアマットとカーペットの交換、ワイヤーハーネスの交換、ボディ下部のチェックで、21万円くらいとのことでした。向こうが一応保険会社と相談してみたら、ということでソニー損保に電話してみました。電話に出た人の話だと、車両保険で115万円くらいまではカバーされているので、台風被害ということで全額保険でカバー出来るのではないかということでした。なお、保険処理の時はダメージを受けた箇所の証拠写真が必要ですが、幸いなことにそれは先日車を持っていった際にディーラーの方で撮影してくれていました。もし保険OKなら一件落着でヤレヤレです。この程度で済んだのならマシでしょう。車の査定が下がる件は、元々乗り潰すつもりで買った車なので問題はないです。
白井喬二の「富士に立つ影」読み直し 帰来篇
白井喬二の「富士に立つ影」の読み直し、帰来篇を読了。この巻では、登場時はあれほど輝いて見えた佐藤兵之助が、結局伯典の娘と深い仲になり公職をないがしろにしたり、その動静を探りに来た武士を切り捨てたり、また自分への使者二人が山賊に馬を奪われたのを、きちんと幕府に報告せずごまかそうとしたり、そんなこんな小手先の微茫策や失策が重なり、ついには日光の霊城の城師の職を解かれています。一方で熊木伯典が指揮した富士山麓愛鷹山の調練城も、この巻で結局建設されないで終わってしまっていることが明らかにされます。江戸時代の新築の城の建築は裾野篇の感想で書いたように実際にはほとんど無く、白井がフィクションで2つでっち上げたのですが、結局その2つとも実現しません。しかもこの篇での佐藤兵之助の独白にあるように、両派の築城術は、黒船の大砲といった西洋式新兵器の時代にはもはや古すぎて無意味になっています。そうなると熊木と佐藤の両家は一体何を争っているのか分からなくなりますが、その関係だけはもつれにもつれます。この篇では、裾野篇の花火師竜吉がどこか富士山麓の岩牢に終身刑として捕らわれていて、その捕らわれていた時の調書が熊木伯典の旧悪の証拠として重要になるため、熊木公太郎と佐藤兵之助がそれを手に入れようと争います。日光の霊城勝負では兵之助の圧勝でしたが、その後那須での山賊狩りの時の真剣勝負では公太郎は兵之助の刀を曲げてしまう程の実力差を見せつけます。この篇でも兵之助を出し抜き、伯典の入れ知恵で菊太郎の息子であると偽って調書を先に手に入れます。その後腕尽くでそれを取り返そうとした兵之助に、またも剣技で勝ち兵之助に怪我をさせます。この辺り二人の運命は対照的で、兵之助の方は何もかもうまくいかなくなっていき、逆に公太郎は大器晩成という訳ではないのですが、やることなすことがうまく行き出します。このことは女性関係でもそうで、兵之助は前篇でこともあろうに敵の家の娘と恋仲になり、妊娠させてしまいます。しかも酷薄なことに、自分の出世のため、お園とそのお腹の子を秘かに切り捨てようとします。逆に公太郎の方は、那須で知り合った錦将晩霞の妹の貢(みつぎ)と何ともほほえましい感じで恋愛関係になり、伯典と小里の両親にも認められて一緒になります。貢はお園に比べると描写が少ないのですが、美人で明るく朗らかな女性として、小里が一目で気に入ってしまう女性として描かれています。
後はこの篇で面白いのは、裾野篇での伯典と菊太郎の対決に巻き込まれた人々の、約25年後が描かれていることで、伯典側についた人も、その後伯典が築城を放棄して富士の裾野を離れてしまったため、不幸に陥ったことが描写されます。例えば牛曳きの源六の孫の文六などで、この文六は伯典側に協力した者の孫ということで村人から疎まれた結果、すっかりひねくれて誰にでも喧嘩を売るようになり、最後は兵之助に刺されて死んでしまいます。ある意味無くてもいいようなキャラクターですが、しかしこういう人物を登場させることで、両家の対立が両家だけに留まらず様々な人の運命を狂わせていくことが描写され、物語の重厚さを増すことに成功していると思います。
宇宙家族ロビンソンの”Lost Civilization”
宇宙家族ロビンソンの”Lost Civilization”を観ました。今回はドクター・スミスは最後にちょっと出るだけです。ロビンソン博士とドンとウィルは飲料水を求めてチャリオットで遠征に出かけます。途中で火山の噴火に出くわします。それを回避した後、気温が上がりはじめますが、チャリオットの空調が動きません。昨晩ドクター・スミスがチャリオットの空調の部品を盗んで自分の部屋の空調に使ったためでした。暑さを避けてチャリオットの空調を修理するために一行は大きな洞窟に入ります。ロビンソン博士とドンが修理している間にウィルとロボットは洞窟の奥に進みますが、そこで地震が起きて、井戸のような穴にウィルが落ち、その後ロボットも落ちます。二人でその中を調べていると、それは信じられないような地下帝国で、二人はジャングルの中に眠っている少女を見つけます。ロボットがウィルにその少女にキスするように言い、そうすると少女は目を覚まし、自分は王女であると言います。そしてウィルに自分の軍隊を見せようとします。それは何千年も前から計画されていたものであり、宇宙全体を征服しようとする狂気に満ちた計画でした。ウィルの王女へのキスがその計画を発動させてしまいます。しかも最初のターゲットは地球です!結局色々あって地震を利用してその王国の装置を壊し、追いかけて来たロビンソン博士とドン、ウィルとロボットはその王国を脱出します。王女は再び眠りに入り、再度誰かがやってきてキスで目を覚まさせてくれるのを待つと言います。ちょっと王女に心が残るウィルでした。
宇宙家族ロビンソンの”All That Glitters”
宇宙家族ロビンソンの”All That Glitters”を観ました。タイトルは、All that glitters is not gold. で「光るものすべてが金ではない」ということわざの略。ドクター・スミスが宇宙の警察に追われていた大泥棒のオーハンから、触るものすべてをプラチナに変えられる不思議なリングを奪い取ります。で、そこから先はギリシア神話のミダス王の話そのもので、最初は触るものすべてがプラチナに変わって喜んでいたのですが、食べるものも飲むものもすべてプラチナに変わってしまい、何も食べられなくなります。またミダス王は自分の娘を金の彫像に変えてしまいましたが、ドクター・スミスはペニーを間違ってプラチナに変えてしまいます。しかし今回のドクター・スミスはそこからが殊勝で心から自分がやったことを悔い、ペニーをなんとか元に戻してくれるようリングの霊みたいなのに頼みます。ドクター・スミスが反省しているのを見て取った霊がペニーを元に戻して、リングもドクター・スミスの首から取れて一件落着。