ソフトレンズによるボタン

botan08sbotan09sbotan10s
PENTAXの特長として、ソフトレンズのラインアップが充実しているというのが挙げられます。私は、6X7 120mm、85mm F2.8、28mm F2.8の3本を持っています。このうち、28mmの広角レンズでのソフトレンズは、PENTAXにしかないユニークなものです。いずれのレンズも球面収差を補正しないで残していることでソフトフォーカス効果を得ています。また明るい所から暗い所に向かって光りがにじむようになることも特徴です。6X7 120mmのソフトレンズが、故秋山庄太郎さんが花の撮影に使っていたもので、PENTAXファンの間では有名です。フォトレタッチソフトでもソフトフォーカス効果を得ることはできますが、私はソフトレンズを使ったソフトフォーカスはフォトレタッチでは得られないものだと思っています。被写体は、神代植物公園で撮影したボタンです。

小林信彦の「虚栄の市」(2)

小林信彦の「虚栄の市」、今読んでいますが、ひどく読みにくいです。色々実験的な手法を取り入れていますが、必然性が感じられず、肩に力が入りすぎている感じです。後年のサービス精神はまだ見られないです。後、何か人間に対する不信感のようなものも感じられます。

小林信彦の「虚栄の市」

kyoeinoichi
小林信彦の処女作(初版時は中原弓彦名義)である「虚栄の市」が何とKindle版で売られていましたので、購入しました。これと「冬の神話」は未読でした。「冬の神話」はあまりに暗そうなオーラを漂わせていたので、学生時代、手に取ったことはありますが、買わないうちに絶版になってしまっていました。「虚栄の市」は単に入手するチャンスがなかっただけです。

虚栄の市(2)
虚栄の市(3)

小林信彦の「袋小路の休日」

fukurokoji01
小林信彦の短編集である、「袋小路の休日」です。
好きな作品なんで、中公文庫で持っていましたが、講談社文芸文庫で再版された時にまた買いました。
小林信彦が芥川賞の候補になっていた頃(小林信彦は1975年から1977年にわたり、3回芥川賞の候補になっています)の一連の作品のうちの一部です。(初出は、「北の青年」が「文学界」、他は「海」、1977年~1979年、この作品集に収められている作品の誕生には、「海」の編集長だった塙嘉彦が関わっています。)
これについては、以前amazonで書評を書きましたので、それを引用します。(一部誤字訂正)
————————————————————————————
小林信彦ファン待望の復刊。
世の中の最先端に接して生きながら、その流れにうまく乗れない不器用な人間を味わい深く描いた珠玉の短編集です。
特に、博文館の「譚海」の元編集長であり、小林信彦が宝石社でヒッチコックマガジンを編集していた頃、嘱託として勤務していた真野律太をモデルにした「隅の老人」が秀逸。国枝史郎の「神州纐纈城」がきっかけになって、主人公と老編集者が交誼を結ぶエピソードは非常に印象的です。

また、「路面電車」も、言ってしまえば都電の荒川線に乗って、家族でちょっとした旅をするだけのお話ですが、主人公が下の娘さんを気遣う暖かさが、心に残ります。(このモデルとなった下の娘さんも、今や子供がいるのですが…)
————————————————————————————

私は、国枝史郎もその作品「神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)」もこの作品で知りました。(話は逸れますが、国枝史郎にはその後はまって、青空文庫に入っているほとんどの作品を読みました。)何度呼んでも飽きない作品ばかりです。また、「路面電車」はあらためて読み直してみると、実は結末部は幻想的なSFのようで、私は好きな作品といいながら、長い間それを読み落としていました。

スマホのバッテリー

smartphone-gamen-01新しいスマホ(ソフトバンク、AQUOS Xx2、502SH)、バッテリーの保ちが懸案事項でしたが、本日試した所、昼休み時点で残91%でまったく問題なしです。Wifi、データ通信、GPS、Bluetooth、画面の回転等々すべてOFFにしています。

追記:17:10現在で残81%です。なかなか優秀です。

ササゴイ

sasagoi01
2007年9月1日に東京港野鳥公園の潮入りの池で初めて見たササゴイです。
シンガポールのジュロン・バードパークで、良く似たハシブトゴイ(このブログのトップ画像)を見てから、是非見てみたい鳥でした。ハシブトゴイはかつて小笠原諸島にも亜種がいたらしいですが、残念ながら絶滅してしまったということです。