Web見てたら、ifiのフォノイコライザーでこういうの見つけました。何とDIPスイッチでAC回路かつアナログ回路を制御しています。完全に間違ったDIPスイッチの使い方です。DIPスイッチは要は1か0かの判定に使うためのスイッチで、安定した接触抵抗は期待出来ませんし、また耐久回数も一般のスイッチより低めです。おそらく昔のマッキントッシュのC5というプリアンプが10個のスライドスイッチで2の10乗のイコライザーカーブを設定するようにしていたののある意味真似でしょうが、DIPではなく普通のスライドスイッチを複数使うか、あるいはロータリースイッチにすべきです。
ウルトラマンAの「ベロクロンの逆襲」
ウルトラマンAの「ベロクロンの逆襲」を観ました。ヤプール人が全滅して登場しなくなって久しいですが、唐突にまたヤプール人の生き残り?の女性が登場し、第1話に登場したベロクロン(実際は本当のベロクロンではなく偽物と評されていました)を使って、北斗星児とウルトラマンAに復讐しようとします。北斗はその女ヤプール人が化けた歯医者に幻覚装置を歯に付けられて、ベロクロンの幻覚を見て銃を乱射し、機動隊に制止されます。
それから今回の新機軸は画面9分割で、これは何か新しい装置を入れたのかと思います。そしてまたエースが四股を踏みますが、これ前に倉敷を舞台にした時のエピソードと同じで、もしかすると同じ監督かと思います。
1Fレコード再生環境のグレードアップ
NHK杯戦囲碁 芝野虎丸名人 対 小池芳弘7段(2024年9月1日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が芝野虎丸名人、白番が小池芳弘7段の対戦でした。対局前の挨拶で、芝野名人が「今日は初手を石音高く打って相手を驚かせたい」と言っていましたが、その初手はいつもよりは確かに音がしましたが、それでも「ぽそっ」という感じで、後はいつものように「そっと置く」スタイルに戻りました。それはともかく、黒は2連星から右下隅で一間にしまったのが珍しいです。白が右上隅の三々に入った時、黒がケイマにかけたのに白が付けて、やや大型定石気味の展開になりましたが、黒が上方の3子を捨てて厚みを築くということになりました。結局黒の石を切っている白が逃げ出し、その白と上辺の黒の戦いになりました。どちらかというと白が黒を攻めていたかと思いきや、黒が天元の一路上に割り込んでから白を切って行き(写真の場面)、どちらかの白を取ろうとする攻めが非常に鋭く、AIも解説の三村智保9段も予想していなかった、まさに芝野名人らしさの出た妙手でした。結局白は攻め合いではありますが、右上隅からの白が取られてしまい、ここで黒のリードとなりました。とってもまだ大きな差ではなかったですが、黒は着実に左辺の白模様を侵略し、結局白の投了となりました。白も中央の黒の逆襲が読めていなかったことで、戦意喪失したみたいです。
大雨の影響
台風10号(サンサン)の影響による大雨で、29日(木)の夜は、19:30頃中央本線は運転見合わせになり、私が乗っていた列車(元々人身事故で25分くらいの遅れ)は、相模原湖駅まで行ってそこでストップ。私の自宅の最寄り駅(といっても6Kmも離れていますが)は次の駅ですが、結局「復旧の見込みは立っていません」ということだったので、相模原駅を降りて、大雨の中を1時間以上歩きました。そうしたら後で知ったんですが、私が歩いた旧甲州街道のすぐ南の道路が22時から通行止めになっていました。大体この辺りの道路は連続雨量150mmmになると通行止めになります。30日朝も中央本線は動いているものの遅延ということと、家の近辺の道路も通行止めになる可能性があるということで(ちなみに中央高速も八王子と相模湖間通行止め)、会社に在宅勤務にさせてもらいました。2019年10月の台風では川崎で自分の車が冠水しました。今の自宅は標高が230mくらいなので、鉄砲水を除いて水が貯まるということはまず考えにくいです。しかし自宅から駅へ向かう一本道はこの2019年の台風の時にあちこちで土砂崩れが起き、死者まで出ています。そういう訳で現在水と保存食は最低5日分くらいキープしています。
塩野七生の「ローマ人の物語 勝者の混迷」
塩野七生の「ローマ人の物語 勝者の混迷」を読了。カルタゴとの三度の戦いで、カルタゴを最終的に滅亡させ、ローマが地中海の覇者となります。そうなるとこれまで共通の敵に対することに必死で表面化しなかった、内部の矛盾が吹き出します。それが貴族と平民の対立で、特に平民の中心であった独立農民層がシチリアなどの新しい領土から入ってきた安い小麦に対抗出来ず没落していわゆる無産階級に落ちぶれます。そうなると市民が支えて来たローマ軍も質量共に低下するという、誰から見てもはっきりした社会的問題が発生します。そこに登場するのが護民官としてそれを改革しようとしたグラックス兄弟で、土地改革法を制定し、カルタゴなどの新しくローマの公有地になった土地をこうした無産階級に無償で供与して彼らを再生させようとします。しかしこうした改革を行うものにはいつの世でも抵抗勢力というものがつきものでですが、兄は元老院の一部に扇動された民衆に殺され、弟も元老院最終勧告を宣言されて暴徒扱いされ、自死します。その後、叩き上げの軍人であるマリウスが軍を志願制に変えることで無産階級を吸収し、ローマ軍の危機は一応解決します。そのマリウスの配下で、マリウスと違って軍事的才能も政治的才能もあったスッラが独裁官に就任し、民衆派の力を抑え、元老院の力を強めて共和政を昔に戻しますが、しかしそれはスッラの死後たちまち元に戻り、その後スッラ以上の軍人的才能があったポンペイウスが登場し、オリエントを制圧し、ローマの地中海の覇者としての地位を完璧にします。そこでいよいよユリウス・カエサルが登場し…ということになります。
台風10号の進路
スタートレックIIの”The Wrath of Khan”
スタートレックIIの”The Wrath of Khan”を観ました。オリジナルのメンバーベースの映画版第2作です。お話は、ファーストシーズンの”Space Seed”を元にしたもので、そのエピソードでは優生学によって肉体的にも知的にも優れた形で作り出された人々が戦争を起しますが敗れて、宇宙に新天地を求めてコールドスリープ状態で宇宙を彷徨っていたのをエンタープライズ号が発見して彼らを蘇生させた所、一行のリーダーであるカーンがエンタープライズ号を乗っ取ろうとし、結局敗れて、カークによってある未開拓の惑星に島流しにされる、という話でした。そのカーンが流された星は15年後に隣の惑星が爆発して軌道が変わったため、生物の住むのが非常にタフな星に変わり、カーンの奥さん(元連邦所属の人類学者)も死んでしまい、そのせいでカーンはカークを深く恨んで復讐の機会を探っていました。色々あってカーンは宇宙船リライアントを乗っ取り、エンタープライズ号に不意打ちの攻撃を仕掛け成功します。等々で途中は省略しますが、最後はエンタープライズ号の攻撃でほぼ破壊されたリライアント号でカーンがジェネシスという装置の自爆装置を作動させ、ワープエンジンが攻撃で使えないエンタープライズ号が逃げられないという状況で、スポックが強い放射線の下で反物質エンジンを修理し、エンタープライズ号は間一髪助かりますが、スポックが死んでしまいます。カーク、スポック、マッコイの3つのキャラクターが揃ってこそオリジナル・シリーズではあり、このままでは次の映画は作れなくなりますが、トレッキーが強い抗議があって製作会社が復活を約束していたということで、次の映画版はスポックが復活する話になります。この映画、一般受けは良く興行成績も良かったみたいですが、スターウォーズとかクリストファー・リーブのスーパーマンとかの単純明快なSFが好まれていた時代なので、そういう影響を強く感じ、深みはあまりなかったように思います。まあ創世記マシンというアイデアは面白かったですが。ちなみにそのマシンを開発した女性がカークの昔の恋人でカークの息子も登場します。
スタートレック・TNGの”Booby Trap”
スタートレック・TNGの”Booby Trap”を観ました。エンタープライズ号が1000年前に二つの種族が争って双方が滅びた宙域を調査しています。そこから救助信号が出ていて、それは何とその争いの時の片側の宇宙船からでした。ピカードは子供の頃その宇宙船のボトルシップを作ったことがある、と言って自分からその宇宙船の調査に行きます。一行はそこでその船の船長のラストメッセージを発見します。一行がエンタープライズ号に戻るとエンタープライズ号は何かの原因でエネルギーが吸い取られ、ワープエンジンもインパルスエンジンも使えなくなります。しかもそこに放射線が浴びせられ、シールドが使えなくなると全員死んでしまう状況になります。ジョルディはエンタープライズ号のエンジンを設計した女性エンジニアをホロデッキで再生して、そのアドバイスでエネルギーを抑え込んでいる何かのブービートラップ装置の裏をかこうとして、何とかそれに成功します。そこでピカードがエンタープライズ号の操縦を自分で行い、ある惑星の残骸の引力を逆利用してその空域が抜けます。
ということで、中々緊迫感はあったのですが、何故最新の宇宙船が1000年も前のブービートラップ装置に簡単に引っ掛かるのか、ということについての納得出来る説明はありませんでした。またジョディの女性エンジニア(ブラームス博士)との恋もなんだか取って付けたようなエピソードでした。
オーディオテクニカのAT33PTG/II
棚卸しで久し振りに聴いてみたAT-33ML/OCCが非常に良かったのですが、このカートリッジはもう1000時間近く使ったものなので、長くは使えません。それで現役のオーディオテクニカのカートリッジでこのAT-33ML/OCCの仕様に一番近いAT33PTG/IIを結局ポチりました。この2つの違いはカンチレバーの材質で、ML/OCCがベリリウム、PTG/IIがボロンになっています。ベリリウムの方が比重は小さく振動系の軽量化にはいいんですが、ベリリウムは毒性があるため使えなくなったということのようです。まったくオーディオ投資は、これが最後!と思ったのが4~5回あります。いつまで続く泥沼…
音質はAT-33ML/OCCの方が使い込んでいただけあって何とも言えないまろやかさが出ていましたが、それに比べるとAT33PTG/IIはまだちょっと硬いです。まあエージングが進むと良くなるでしょう。なおAmazonでの価格は¥61,939で、かつての価格の1.5倍くらいになりますが、仕様を考えると現行の他製品に比べてCPは高いです。要するに前も書きましたが、オーディオテクニカも他社も1990年頃ぐらいまででMCカートリッジの技術は完成していて、後はバリエーションを付けてるだけかと。長岡鉄男はこのPTG/IIの一つ前のPTGについて、ほとんどのソースでビクターのMC-L1000(長岡鉄男が当時レファレンスで使っていたカートリッジ)に遜色ない、と評価しています。(1997年のFM Fanのダイナミック大賞です。)