NHK杯戦囲碁 鈴木伸二8段 対 六浦雄太8段(2025年4月13日放送分)


本日のNHK杯戦囲碁は黒番が鈴木伸二8段、白番が六浦雄太8段の対戦です。序盤右上隅の攻防で、左下隅でのシチョウアタリが問題になり、黒が左下隅で当てたのに白が継ぐとシチョウの逃げ出しが成立するところで、白は敢えて継ぎ、黒のシチョウ逃げ出しとなりました。白はこの結果両側が薄くなり、また分断した黒は逃げ出すことが丁度下辺の白模様を消すことになり、ここで黒リードになりました。しかし白はその後頑張って下辺の白模様を目一杯拡げました。そこに黒が深く入っていき、これでしのげれば黒の勝ち、取れれば白の勝ちという勝負になりました。ここの折衝は結局白が黒2箇所を取り込み、黒は中央から下辺に侵入出来たものの、ここで形勢は互角に戻りました。そして残った左辺の攻防で、白が左辺の黒1子を抜いて中央で攻め合いに持ち込めば白が勝つ可能性が高かったですが、実戦心理としてそこまでは踏み込めず、結局黒の3目半勝ちに終わりました。

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