国会図書館からの受領書

先日、国会図書館に「中世合名・合資会社成立史」のペーパーバック版を2冊納本しました。そして今日受領書が届きました。これで私が死んでも最低限この翻訳は残ることになります。(Amazonでの印刷がどの程度保つのかは分かりませんが。)
折原先生他に紹介してもらって、ちゃんとした出版社から出すという選択肢もありましたが、そうするとおそらくこの分量だと価格が5,000円を超すでしょう。私はお金の無い学生さんとかにも読んでもらいたいと思います。昨今は図書館も予算が削られてなかなか新刊本を買えない状況のようです。
また電子版ベースの出版のメリットとして、訂正・修正・追加がいつでも自由に出来ることが挙げられます。実際今回ペーパーバック版を最初に作成してから、細かい改訂を10回ぐらいやっています。Amazonは注文を受けてから印刷・製本しているようなので、変更がすぐ反映されます。

キャプテン・スカーレットの”Renegade Rocket”

キャプテン・スカーレットの”Renegade Rocket”を観ました。何というかこれまでの最悪の脚本を更新しました。ミステロンズがリーヴスというミサイルの専門家を殺してロボットにし、ある基地にあるミサイルをどこかに向けて発射させます。そのロケットをターゲットで爆発する前に破壊するには、アルファベット4桁のパスワードをコントロール装置に入力する必要があります。で、ミサイルは結局垂直上昇してレーダーの追跡を振り切り、今度は垂直降下します。結局ターゲットは元の基地そのものでした。ジェット機に乗って逃げたリーヴスを3機のエンジェルスが追いますが、1機は撃墜され、残りの2機はリーヴスをはさんで戻るようにいいますが、リーヴスは高度を下げ海面に突っ込み爆発して死にます。同時にミサイルのコントロール装置も海底に沈みます。基地ではキャプテン・ブルーとキャプテン・スカーレットが10,000種類あるパスワードを一つ一つ入力するという原始的な方法でミサイル爆破命令を出そうとしますが、パスワードはZEROで、ミサイルの命中直前になっても二人はまだAから始まるパスワードを試していました。キャプテン・ホワイトが二人に待避するよういいますが、二人は命令を無視します。”AMEN”(アーメン)を試した時、偶然海底にあったコントロール装置の破壊ボタンが何かに押されて、基地に命中する直前にミサイルは爆発して目出度し、というオチです。キャプテン・スカーレットが不死身であるという特長もこのエピドードではまったく活かされておらず、また二人が命令を無視する理由も不明で、さらにオチもひどく、駄作としか言いようがありません。

NHK杯戦囲碁 大竹優5段 対 林漢傑8段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が大竹優5段、白番が林漢傑8段の対戦です。この碁は激しい戦いは無く、中盤から終盤直前まで互角の形勢が続くというある意味玄人好みの渋い碁でした。まずは右上隅で黒が白の一団を追い立てましたが、白は右上隅の黒にプレッシャーをかけつつ上手く右辺の白に連絡しました。その後白は左上隅の黒に急所のハサミツケを打ちました。黒は左辺の活きを重視し、3子をあっさり捨てました。黒はそれに対して下辺の黒から中央に飛び、左下隅の白にプレッシャーをかけました。しかし黒も上辺から延びる一団に眼が無く、結局白は中央の黒2子を取って左下隅と中央がつながって活きました。黒も上下がつながって安泰になり、やや黒のリードとなりました。黒はしかしその白の連絡の不備を付いて、左辺でケイマ2つの所をハネ出して行きました。しかしここの折衝で分断された白が下方でまず左下隅で先手でハネツギを打ち、その結果下辺の黒地にある程度侵入出来ました。また中央と左辺も何とか連絡し、黒は取られていた2子を生還させましたが、この収支は白の得が大きく白のリードとなりました。それでも黒はそのつながった白の切断との見合いで白3子をもぎ取って中央に地を作りましたが、下辺の損を取り戻すまでには行きませんでした。結局白の2目半勝ちでした。

スター・トレックの第3シーズンの”The Tholian Web”

スター・トレックの第3シーズンの”The Tholian Web”を観ました。3週間前に消息を絶ったままのUSSデファイアントの捜索にエンタープライズ号が未知の宇宙空間にやって来ます。そこでは計器類がまともに働きませんが、クルーは目視でデファイアント号が漂っているのを発見します。カーク達4人は念のため宇宙服を着用してデファイアント号に転送で降り立ちます。そこでは船長もクルー全員もお互いに争いながら死んでいました。カークはデファイアント号が異次元空間に飲み込まれそうになっているのを察知して戻ろうとしますが、転送装置は3人ずつしか使えません。カークは自分が残り、スポック、マッコイ、チェコフの3人をエンタープライズ号に戻します。その後、カークの転送は失敗し、カークはデファイアント号と一緒に異次元空間に消えてしまいます。スポックは次にこの宇宙と異次元空間が接触するのは2時間後と計算して待とうとしますが、そこにトーリアンというエイリアンの宇宙船が近づき、領域を犯しているので至急立ち退くように通告します。スポックは2時間後に探しているものが現われるのでそこまで待って欲しいと頼みます。しかしおそらくトーリアンの宇宙船がやって来たため時空が乱れ、2時間経ってもカークは現われず、エンタープライズ号はトーリアンの宇宙船から攻撃されます。2回目の攻撃の後、スポックはフェイザー発射を命じ、相手の宇宙船を無力化します。しかし別のトーリアン船が現われ、最初の船を修理し、2台で何やらエネルギーシールドによる網みたいなものをエンタープライズ号の周りに構築し始めます。しかしエンタープライズ号もエンジンが故障して動けなくなります。そうこうする内にデファイアント号のクルーを狂わせた何かと同じことがエンタープライズ号の中でも起き始め、一人二人と凶暴になって仲間に襲いかかるクルーが出始めます。スポックはカークの宇宙服の酸素が切れてカークは死んだと判断し、クルーを集めて説明します。マッコイはスポックの指揮ぶりを批判し始めます。二人はしかし、カークが残した非常用の動画メッセージを見て、自分達がすべきことを思い出し和解します。その内、ウフーラが宇宙空間を漂うカークを目撃し、最初は幻覚を見たということにされますが、そのうちスコッティも目撃、更にはスポックやマッコイもカークが生きていることを確認します。エンタープライズ号はトーリアンの網が完成寸前に脱出し(しかしどう考えても網の構築に時間がかかり過ぎで、武器としてほとんど無意味です)、カークを転送でようやく収容します。カークは最後の動画を見たか、と聞きますが、スポックとマッコイは忙しくて見ている暇が無かった、ととぼけます。しかし、トーリアンの網はほとんどどうでもいい話でした。

キャプテン・スカーレットの”Operation Time”

キャプテン・スカーレットの”Operation Time”を観ました。今回のミステロンズの予告は「時間を殺す(”kill time”)」というものでスペクトラム側はその意味するところが分からず、困惑します。その一方で脳外科医のマグナス博士は、患者の額に電極を付けてパルス波を流すことで患者の脳を治療する療法を開発して成功していましたが、車に乗っている所をミステロンズに操られているブラック大佐に追われ、タイヤを撃たれて車が道から外れて大破し死亡しますが、ミステロンズのロボットとして蘇ります。そうこうしている内にスペクトラムのマゼンタ大佐が、世界防衛軍のTiempo将軍が脳の手術を受けることを発見します。Tiempoはスペイン語で「時間」の意味であり、ミステロンズのターゲットはこのTiempo将軍の命であろうということになります。スペクトラムはこのためTiempo将軍の手術をスペクトラムの空中基地内の医療設備で行うことにしました。そして将軍の手術を行うのがミステロンズに操られたマグナス博士でした。手術中にマグナス博士はパルス波の電圧を規定よりはるかに上げて将軍を殺そうとします。その間に手術前に撮影したX線写真に偶然マグナス博士の手が入っており、それが最初は骨だけだったのが、普通の肉のある手に再生します。これによってマグナス博士がミステロンズだということが判明し、スペクトラムはすぐに手術を中止しようとします。しかし時遅く将軍は既に電流で死亡しました…と思いきや、将軍ではなくキャプテン・スカーレットが患者に成り代わっており、一度死んでもまた再生していました、というオチです。これでミステロンズの作戦は失敗しましたが、ミステロンズの肉体がX線を透過させないと

スター・トレックの第3シーズンの”For the World Is Hollow and I Have Touched the Sky”

スター・トレックの第3シーズンの”For the World Is Hollow and I Have Touched the Sky”を観ました。長いタイトルですが「世界は空洞で私はその空に触れた」という意味です。珍しくドクター・マッコイのラブストーリーです。カークは、マッコイからゼノポリシセミア(xenopolycythemia)という病気(架空の病名)にマッコイ自身がなっており、治療法は無く後1年の命だと告げられます。そこにエンタープライズ号は突然5発ぐらいのミサイルの攻撃を受けますが、それは原始的なもので、フェイザーで何無く爆破出来ました。そのミサイルの発射元を探ると、小惑星でしたが、奇妙なことにどの惑星の軌道にも従っておらず自立して動いていました。しかしこのままだと13ヵ月後にDaran Vという20億人が住む星と衝突します。カーク、スポック、マッコイは転送でその小惑星上に降り立ちますが、人工の筒のような建造物を発見します。生命反応は無いと思いきや、突然数人のヒューマノイドが現われ、3人を捕まえます。そのヒューマノイドのトップは女性でナティラと言いました。3人は神殿のような所に連れていかれ電撃を受けて気絶します。気絶から醒めると、3人は客人として歓迎され、何故かナティラがマッコイを気に入ります。3人だけになった時に老人が現われ、この世界の「山」に登ってこの世界が空洞で空も何かのシールドで触ることが出来たと告白しますが、こめかみに埋め込まれた何かの装置で衝撃を受けてそのまま息絶えます。スポックがそのこの世界の文字を解読し、この小惑星型の宇宙船は10,000年前に太陽が超新星と化して滅んだファブリーニのもので、おそらくそこの科学者がこの宇宙船を作って一部の人を載せ、他の星を目指して送り出したことを理解します。しかしナティラ達はこの世界をヨナダと呼び、それが宇宙船であることに気がつかず、神の役割を演じているコンピューターに盲従していました。ナティラはマッコイにパートナーになって欲しいと頼み、後1年の命のマッコイは承諾します。そしてカークとスポックは一旦エンタープライズ号に戻ります。マッコイはヨナダの住民になる条件としてこめかみに制裁装置を埋め込まれます。しかしマッコイは神殿を調査し、そこに聖書のようなこの世界の解説書を発見します。しかりそれを解読しようとしたマッコイは制御装置により罰を受け倒れます。マッコイに呼ばれたカークとスポックがその本を読み、この宇宙船のコントロール室に入り、コースを元々のものに戻します。その時にファブリーニの医療用情報ファイルが見つかり、そこにゼノポリシセミアの治療法も載っていて、マッコイは命が助かるという話です。ちなみに日本で放映された時のタイトルは「宇宙に漂う惑星型宇宙船」で思い切り中身をばらしてしまっています。

ヴェーバー本の売れ行き

今現在、Amazonで「マックス・ヴェーバー」で検索すると、何と私の「中世合名・合資会社成立史」がトップに出ます。
確かに国会図書館に2冊納本したり、複数の人に配ったりで、私が10冊くらい買ったんですが、そのくらいでトップになるということは、最近はヴェーバー関係の本はあまり売れていないということですね。かつては「ヴェーバー産業」とか揶揄する人もいましたが。

飛行機プラモのラスボス

飛行機のプラモ、まず今作ろうとしているのは、(1)流星改(2)フォッケウルフ Fw190A-4(3)月光ですが、この3種で錆び付いている腕を元の水準に戻してから挑戦しようと思っているのがこれ、タミヤの零式艦上戦闘機21型 1/32です。この零戦21型というのは私の飛行機プラモの原点ですが、今までは1/48と1/72しか作ったことがありません。この1/32はエンジン部だけでもかなりパーツが多く、またキャノピーの塗装用のマスクフィルムも最初から付いていますし、金属パーツも付いています。果たしてこれに取りかかれるのがいつになるか分かりませんが、エアブラシの腕も磨いて挑戦したいと思います。

キャプテン・スカーレットの”Manhunt”

キャプテン・スカーレットの”Manhunt”を観ました。今回はキャプテン・スカーレットの「あわや」は無く、危険な目に遭ったのは、パイロットのシンフォニーです。ミステロンズのロボットである、キャプテン・ブラックは原子力発電所に忍び込んだ時に警備の人間に見つかってしまい、隠しカメラで撮影され、スペクトラムに正体がばれます。おまけに原発の中を逃げる時に、被爆して放射線を浴びたため、彼自身が放射線を発する物体になり、48時間は超高感度ガイガーカウンターで追跡されることになります。ブラックは、彼を捕まえにやってきたスペクトラム・エンジェルスのパイロットのシンフォニーを逆に捕らえ、原発の中にまた戻ります。そこでブラックはシンフォニーに放射線を浴びせ、そしてシンフォニーを載せたSPVを原発から外に走らせます。そのSPVにブラックが載っていると思い込んだスペクトラムがまんまとひっかかるという話です。
はっきりいって駄作でした。スペクトラムが得た教訓というのが「ミステロンズもミスをすることが分かった。」でした。ミスをしたのはミステロンズというよりブラック本人だと思いますが。

NHK杯戦囲碁 洪爽義4段 対 大西竜平7段


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が洪爽義4段、白番が大西竜平7段の対戦です。布石で左上隅で白が実利、黒が厚みの分かれになりました。しかし黒の厚みはシチョウで白1子を抱えていることによるもので、シチョウアタリからの動き出しを狙われるという借金がありました。これが現実化したのが白が右下隅の黒の一間ジマリの左に付けていったのが、シチョウアタリでした。白が跳ね返したのに黒が当てたのが悪手で、白が継いで黒が下を継いだ後、シチョウが成立しなくなっており、白はすぐに左上隅の動き出しを決行しました。これについて黒は左上隅を受けずに右下隅を連打して白の3子を取り込みましたが、白は左上隅の黒の全てを取り込むという、派手な振り替わりになりました。この結果は明らかに白が良く白の優勢になりました。戦いは次に右辺に移り、右辺の白を黒は攻めましたが、右上隅の黒も眼が無く、白はさして苦労せず右辺で活きました。右上隅の黒は隅の白を劫を絡めながら圧迫しましたが、最終的に白は左辺からの大模様をまとめる手で妥協し、右上隅は黒地になりました。こうなるとほとんど碁盤を2分した100目レベルの巨大な地の対抗になりましたが、AIの形勢判断は常に白の優勢であり、ヨセで白がかなり妥協したり、手入れ不要の所に手を入れたりして堅く打って、結局白の2目半勝ちでした。