トワイライト・ゾーンの”Four O’Clock”

トワイライト・ゾーンの”Four O’Clock”を観ました。どうもこの話の主人公は頭がおかしいとしか思えない男で、そういう話を書くべきでは無いと私は思います。オリヴァー・クラングルというのは、とにかく「悪を告発する」のを自分の使命だと思い込んでいて、手紙・電話等で勝手に悪人だと思い込んだ人の上司などに告発を続けます。その中には病院の医師で、交通事故で運び込まれた老婆が手遅れで死んでしまったのに、人殺しと彼に呼ばれて何通も病院に手紙が届いているというのがあります。その医師の妻が抗議に彼の所に来ますが、彼は悪人を告発して何が悪い、とまったく取り合いません。ついにはFBIにまで告発状を送りつけ、調査官がやって来ますが、その調査官も「精神科医の所に行ったことがあるか」と聞く始末です。彼は何故かその日の4時になると、悪人どもは身長が2フィート(60cm)になってしまう、と思い込みます。そして誰にも予想出来る結末ですが、4時になると彼の身長が2フィートに縮んでしまいます。まあ今の日本にもバスの運転手が昼食を取っているのをさぼっているとか告発する人がいますので、現代的なお話ではあります。

ChatGPTは使う側の無知を暴く

岩波書店の雑誌「世界」のツィートで、「ChatGPTの特集をしたのに、ChatGPTに雑誌『世界』って何ですか」と聞いたら、まさかの回答…というのがありました。

これは聞き方が悪いのであり、ChatGPTは英語に直してから調べますから、雑誌「世界」は”World”として検索されます。言うまでもなく、Worldが付く雑誌は多数あり、また新聞ですがドイツのdie Weltやフランスのル・モンドもすべて「世界」という意味です。この場合、次のように聞けば、どこまで正しい説明かは別としてちゃんと回答します。ChatGPTがダメと言っている人の多くは自分の質問の仕方のまずさを棚に上げています。
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岩波書店の雑誌「世界」について教えてください。
ChatGPT
岩波書店の雑誌「世界」は、日本の出版社である岩波書店が発行している総合的な国際情報誌です。この雑誌は、世界の政治、経済、文化、社会などの幅広いテーマに関する記事を掲載しています。
「世界」は、日本の読者に対して国際的な視点を提供することを目的としており、世界各地の重要な出来事や動向、国際関係、地域紛争、経済動向、文化・芸術、環境問題などについての情報を取り上げています。また、特集記事や対談、エッセイなどを通じて、専門家や著名人の意見や洞察を紹介しています。
「世界」は月刊誌として発行されており、一般の読者だけでなく、国際関係や国際ビジネスに関わる人々や学術研究者にも利用されています。岩波書店は、学術的な厳密さと広範な情報を提供することに力を入れており、「世界」もその理念に基づいた内容で読者に情報を提供しています。
「世界」は、日本語の記事だけでなく、時折、外国語の記事も掲載されることもあります。また、オンライン版も提供されており、雑誌の内容や関連記事をウェブサイト上で閲覧することも可能です。
岩波書店の雑誌「世界」は、幅広い国際情報を提供することで、読者により深い理解と広い視野をもたらす貴重な情報源となっています。

「帰ってきたウルトラマン」の「毒ガス怪獣出現」

「帰ってきたウルトラマン」の「毒ガス怪獣出現」を観ました。山の中に怪獣が出て、その怪獣は毒ガスを吐きます。その毒ガスは実は岸田隊員の亡父が戦争中に開発して、途中で開発中止になって山崩れの中に捨てたのを怪獣が食べて、という話です。いつも上から目線の岸田隊員が今回ばかりは亡父の罪は自分が償うとばかりに単独で怪獣を攻撃し、やられて不時着します。続いて郷が怪獣に口輪をはめて毒ガスをはけないようにしたまでは良かったですが、調子に乗って毒ガス怪獣相手にガスマスクも無しに地上攻撃して、毒ガスにやられてウルトラマンになります。
ところが、この毒ガスはウルトラマンにも有効で、ということで旧日本軍恐るべしです。それでMATが可燃ガスのボンベを投下し、それをウルトラマンがスペシウム光線で点火して怪獣を火攻めにし、ようやく倒すという話です。金城哲夫の脚本ですが、ちょっと地味な気がします。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Datalore”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Datalore”を観ました。このエピソードではデータの作られた秘密が明かされ、同時にもう一人のデータである「ロアー」がデータの双子の兄弟のような感じで登場します。エンタープライズ号がデータが最初に発見された星に赴いた時、その地下の基地が無傷で残っているのを発見し、誰も生存者はいなかったものの、そこにバラバラに分解されたデータとそっくりなアンドロイドを発見します。それはエンタープライズ号に持ち帰られ、データの構造を参考に組み立てられ、ロアーと名乗ります。ロアーはデータが最初に作られたけど不完全だったので、それを修正したものとしてロアーが作られたと言います。しかし実際はロアーの傲慢な振る舞いが人々の怒りを誘って分解されたものでした。ロアーはしかし巨大な宇宙を彷徨う結晶体と交信してその植民星の人々を皆殺しにしてしまいます。ロアーはエンタープライズ号の中でデータに薬を飲ませて気絶させ成り代わり、同じく結晶体を呼び寄せ、エンタープライズ号のクルーを皆殺しにしようとします。例によってウェスレーがロアーがデータに成り代わっていることに気付いてデータを助け、データとウェスレーが協力してロアーを転送装置で宇宙空間に放り出す、という話です。
うーん、データの出生の話は興味深いですが、その後はイマイチです。なんで同じ人に作られたアンドロイドが片方だけ邪悪になるのかが不明でした。

スピーカーLS3/5Aの価格の今昔

私は1987年頃RogersのLS3/5Aというスピーカーを買いました。その時の資料が引っ越し(相模原に中古一戸建てを購入し、8月にそちらに移ります)による整理で出てきました。それによると定価でペアで14万円です。右は現在Joshinで売られている同じ型番のスピーカー(LS3/5AはBBCが設計・開発したもので、ライセンスを受ければどこでも製造出来ます、故にメーカーは違います)ですが(このファルコンのはオリジナルの3/5Aを忠実に再現したと言っています)、価格は税込みでペアで何と572,000円です。私が買った時に比べると実に4倍です。私はこのスピーカーを20年近く使いました。なので断言出来ますが、確かに名機ではありますが、50万円以上の価格で売られるようなスピーカーではありません。このスピーカーは非常にコンパクトで日本の住宅事情には良く合い、また見た目に比べると良く鳴りますが、決して万能型のスピーカーでも何でもなく、いわばサブ用に近いと思います。にも関わらず、過剰評価された結果として今はこのよう馬鹿高い価格で売られています。

NHK杯戦囲碁 洪爽義5段 対 鈴木伸二8段(2023年7月2日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が洪爽義5段、白番が鈴木伸二8段の対戦です。タスキの布石で始まりました。最初にポイントとなったのが左上隅の戦いで、白が最初に上辺を捨て気味に打ったのですが、白が5線を押したのが、普通は黒に膨らまれて好形を与えてしまうのですが、この場合後から(上から)覗いて黒に継がせた後、渡る手が生じ、白が中央と上辺の両方を打ったことになり、ここで白がリードしました。その後黒の左下隅と白の下辺右方の境界線争いで、黒のツケノビの後、白がじっと4線に並んで力を貯めたのが好判断でした。この結果、後で白が黒のツケノビの間を出た時に黒が押さえられず、下辺の白地が増えました。しかしその反動で中央の黒が厚くなって左辺の白のウスミが問題になりました。しかし黒はそれを咎めそこねて、白は無事に上辺からの石に連絡出来ました。最後に問題になったのが、黒が右辺の地を増やそうとしたことで、手をかけた割りにはあちこちで穴があって大きくはまとまらず、また白の中央の地も増えたのでここで白の勝勢になりました。結局白の5目半勝ちでした。

「帰ってきたウルトラマン」の「恐竜爆破指令」

「帰ってきたウルトラマン」の「恐竜爆破指令」を観ました。
化石化し長く仮死状態だったステゴンを、工事会社のダイナマイトが目覚めさせ、更にMATの爆薬が完全に蘇らせてしまいます。しかしMATの隊長の爆破命令は立場上当然と思いますが、それを郷が「隊長の今日の判断は間違っていました。反省してください。」とやります。いくらなんでもそれは言い過ぎでしょ。MATも一種の軍隊だと思うので、隊長の命令に一々逆らっていたら統制がまるで取れないと思いますが…大体私が隊長だったらこんな隊員は持ちたくないですね。今回のステゴンは、何だか初代マンのシーボーズに似ています。どことなく弱々しく、最後はウルトラマンが宇宙に連れて行くというのも同じです。

トワイライト・ゾーンの”The Little People”

トワイライト・ゾーンの”The Little People”を観ました。このタイトル、「巨人の惑星」では地球人がリトル・ピープルと呼ばれていました。このエピソードでは、ある星に不時着した二人の宇宙飛行士が、人間よりはるかに小さなヒューマノイドが文明を作っているのを発見し、その一人が彼らよりはるかに大きいことを利用して神になろうとし、足で彼らの町を踏みにじって恐怖による支配をします。そしてもう一人の宇宙飛行士を銃で脅して修理したロケットでこの星を離れさせ、自分だけが神だとうそぶきます。そこに、今度は逆に人間よりはるかに大きいエイリアンのヒューマノイドが二人やって来て、地球人宇宙飛行士をひねり潰してしまう、という話です。まあガリバー旅行記に小人国と巨人国の両方の話がありますから、アイデアとしては新しくありません。しかしこの宇宙飛行士の「神」には旧約聖書のヤーウェが投影されているように思います。私は一神教は嫌いです。

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Big Goodbye”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Big Goodbye”を観ました。タイトルはレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ(The Long Goodbye)」のもじりです。エンタープライズ号は昆虫型エイリアンのハラダとの会合の場に向かっています。彼らは気難しく、挨拶の言葉が少しでも間違っているとそれは彼らにとって侮辱となります。ピカード船長は緊張をほぐすため、船内のホロデッキに向かい、そこで1941年のアメリカ、探偵小説のディクソン・ヒルの世界を再現させ楽しみます。(ディクソン・ヒルはつまりフィリップ・マーロウです。)2度目にこの世界に行った時、ピカード船長は殺人犯として逮捕されます。そしてあるギャングに狙われます。この世界では撃たれてもそれは嘘事の筈でしたが、ピカード船長に付いてきた部下が撃たれて本当に死にそうになります。ピカード船長はすぐにその部下をシックベイに連れて行こうとしますが、出口が現れません。ハラダからの交信がエンタープライズ号のコンピューターに障害を発生させ、ピカード船長以下4名は架空の世界に閉じ込められます。結局例によってウェスリーがコンピューターを修理し、ピカード船長は戻ってハラダへの挨拶を無事にこなす、という話です。
しかしファーストのスター・トレックでも、似たような時代に行くという話が何話かありました。古き良き時代、ということなんでしょうね。

帰ってきたウルトラマン」の「怪獣島SOS」

「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣島SOS」を観ました。郷隊員が明日休暇で次郎の誕生日を祝ってやる筈だったのを、隊長から急遽ニューヨークに飛ぶように命令されたのを、南隊員が気を利かして隊長に無断で郷に代わってニューヨークにモンスターソナーを取りに行きます。帰りに暴風雨に襲われある島に不時着します。そこにダンガーという怪獣が現れ、南隊員は不時着時の怪我から破傷風を発症し、血清を至急届けないと、ということで郷は修理中のマットアローを片道分の燃料だけで無理矢理救出に向かって…という話です。
ダンガーとウルトラマンの戦いで、ウルトラマンがダンガーの首の周りのソーセージみたいなのを引きちぎって取ってしまいますが、旧ウルトラマンがジラースの襟を引きちぎってゴジラにしてしまったのと同じでした。
しかし今回の件で、MATはマットアローを2台もダメにしている訳でいいのかいな、と思います。