ウルトラマンAの「青春の星 ふたりの星」

ウルトラマンAの「青春の星 ふたりの星」を観ました。ウルトラマンAはこの辺り視聴率は低迷していたようで、例のブラックピジョンの回が15%で最低だったようです。そのせいなのか、もう脚本の質がとても低いです。このエピソードでも、北極星号という今は動かなくなってホテルとして使われている客船が何故か空を飛んでそれを偶然北斗が目撃するのですが、結局後で超獣が操って飛ばしていたことが判明しますが、ヤプール人がそれで何をしようとしていたのかはまったく説明されません。しかもレーダーに映らない理由も何も説明無しです。超獣も今回はセミの超獣ということですが、全体にセミらしい所はほとんど感じられませんでした。ただ一つの見所は、ウルトラマンタロウで東光太郎を演じる篠田三郎が、役名篠田一郎で出ているということだけです。しかしその篠田一郎も、おそらく船のオーナーでも無いのに、何故勝手に船を動かそうとしているのかが不明で(ホテルに使われているんだから当然オーナーがいる筈です)、最後に大学に戻る理由も説明不足です。要するに脚本がまるでダメということです。

また雪…

25日の午前中はこんな感じで雨が急に雪に変わって、車のフロントガラスにはそれなりに積もりました。午後になると雨に変わりました。26日の朝がどうなっているかちょっと心配です。

NHK杯戦囲碁 志田達哉8段 対 芝野虎丸名人(2024年2月25日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は、準決勝第一局で、黒番が志田達哉8段、白番が芝野虎丸名人の対戦でした。序盤で白が左上隅で早々と劫を仕掛け、右下隅に劫立てし、黒が受けずに劫を解消しました。しかしそれでいい勝負でした。しばらく進んでから黒は右下隅で動き出し活きた後、白の角を切って行きました。ここでまた戦いが始り、下辺の左右の黒、中央の白、右辺の白というもつれあいになりました。途中で下辺右の黒は白の手抜きを咎めて白2子を取ってつながりました。下辺左の黒も若干の犠牲打を放って中央が厚くなりました。残ったのは白の弱石2つで、特に中央は結局は眼2つでギリギリの活きでした。右辺は白が2子を犠牲に渡る形になりました。それからヨセになりましたが、AIの形勢判断がずっと6:4くらいで黒有利を示していたのですが、終わって作ってみれば白の半目勝ちで、AIもヨセの段階での形勢判断を間違うんだということが分りました。芝野虎丸名人は初の決勝進出で、井山裕太二冠と一力遼棋聖の勝者と優勝を賭けて戦います。

松田隆智の「戦士の詩」

久しぶりに、松田隆智さんのビデオが観たくなって(このVHSビデオはDVDとかBlu-rayになっていません)、フナイの5,980円のVHSビデオプレーヤー(新品)を買いました。音はモノラルでまたリモコンもありませんんが、ちゃんと再生出来ました。30歳の頃、週3回ぐらい筋トレしながら、このビデオで松田氏が演じている「総合八極拳」(ほぼ大八極の套路)を真似して練習していたことがあります。戦える力がついたかどうかは不明ですが、少なくとも多少の筋肉はついて健康にはなったと思います。

トワイライト・ゾーンの”The Bard”

トワイライト・ゾーンの”The Bard”を観ました。売れない脚本家のジュリアス・ムーマーは、色々なアイデアを出しても受け入れられず、他の脚本家が考えた「黒魔術」についての脚本を書かせてもらうようにディレクターに頼みます。ムーマーは書店に行って黒魔術の本を買って来て家で実践していたら、何とシェイクスピアを召喚してしまいました。シェイクスピアは彼の望む通りのことをすると言うので、早速脚本を書かせてそれを自分の脚本だとして売り込み、映画にして貰えることになりました。しかしシェイクスピアの脚本は言葉の使い方は面白いものの、設定があまりにも時代がかっているため、多くの箇所が改変されていました。それをスタジオに見学に来て察知したシェイクスピアは彼を馬鹿にした主役の男優を殴り倒して、元の世界に戻ってしまいます。懲りずにムーマーは今度は「アメリカの歴史」というドキュメンタリーの脚本を書くことになり、再度黒魔術で今度は、リー将軍、グラント将軍、リンカーン大統領、ポカホンタス、フランクリンなどのアメリカの歴史上の有名人を多数召喚して…という話です。残念ながら、シェイクスピアは英語で読んだことはほとんど無いので、彼が書いた新しい脚本がいかにもシェイクスピア風なのかかと、その辺りがもっと分ればより楽しめたのでしょうが、まあそれなりに面白いエピソードではありました。

ウルトラマンAの「河童屋敷の謎」

ウルトラマンAの「河童屋敷の謎」を観ました。ホタル、鳩と来て、今度は実在しない河童の超獣です。それに河童なら子供達の尻子玉を抜く筈が、何故かおへそを取ります。それは雷様でしょ、と突っ込みたくなります。物語はいつも嘘ばかりついている少年がたまたま超獣を目撃するけど誰も信じない、という良くあるパターンの話です。エースは河童の超獣に対し、頭部の上のプールの水をウルトラ水流の逆で吸い上げ空にしてから倒すということで、ここは確かに河童です。しかしヤプール人はいつも何かの地球の生物を使って超獣を作っていますが、存在しない河童でどうやって超獣を作ったのかという謎が残ります。
それからやっと気付いたんですが、星児はウルトラタッチの時、「夕子!」と呼び捨てですが、夕子の方は必ず「星児さん!」ですね。あー、昭和だなあ…

令和5年の確定申告完了

令和5年の確定申告を電子申請で完了しました。昨年は手持ち不動産を売って家賃収入は2月までしかなく、更に減価償却費がまだ38万円残っていたので、固定資産除却損を計上して、不動産収入は約30万円の赤字になりました。なので所得税の支払いはなく、予定納税で支払い済みの分も合わせて24万円ほど戻って来ます。といっても3月末か4月になってからだと思いますが。来年からは医療費控除だけなんで、もしかすると確定申告は年金生活になるまでやらないかもしれません。

塩野七生の「ギリシアの物語 [4] 新しき力」

塩野七生の「ギリシアの物語 [4] 新しき力」を読了。これが塩野七生の最後の作品(と本人が言っている)ですが、その最後の最後が大王と称されたマケドニアのアレクサンドロス。20歳で王になり、32歳でおそらくマラリアで倒れて亡くなるまで、「太く短く」をこれだけ体現した人はいません。また徹底した率先垂範の人で、後のカエサル、ハンニバル、ナポレオンに至るまで誰にも真似の出来ないスタイルでした。「最後に若い英雄を」という気持ちがあったようです。
巻末の「十七歳の夏――読者に」を読んで「あっ」と思ったのが、塩野七生の最初の編集者が塙嘉彦だったこと。私は小林信彦のファンでもあってほとんどの本を持っていますが、その中で文学作品としてもっともレベルが高いと思っている短篇集「袋小路の休日」が文芸誌「海」で塙嘉彦のアドバイスの下書かれたものです。人の縁というかつながりというのは不思議なものです。
塩野七生さんは最後に読者に対し「ほんとうにありがとう。」という言葉を残していますが、こちらこそ「ほんとうにありがとう。」と言いたいです。塩野七生の作品を読むことでそれだけ私の人生は豊かになったと思います。それにアレクサンドロスがやろうとした多民族共生の夢をローマ人が引き継いで完成させる、というのがこの本に出て来て、今やっているヴェーバーの「ローマ土地制度史」の翻訳にも役立ちます。丁度「ローマ市民 対 異人」という対立が「単一のローマ帝国民」に解消する、というのが出て来たばかりでしたから。

スター・トレック・TNGの”The Icarus Factor”

スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Icarus Factor”を観ました。何と言うか、しょうもないファミリードラマでした。ライカーが昇進のオファーを受け、彼はアライズの船長になって遠い外宇宙の探査の任務を与えられました。そのブリーフィングにやって来た民間人は何と彼の父親でした。しかし二人はライカーの母親の死を巡って何かの対立があり、とほとんど美味しんぼの山岡士郎と海原雄山です。しかもご都合主義で父親は女医のプラスキとかつて愛し合っていたという設定です。それで最後は二人はアンボジツというおかしな日本風(?)の武術で戦います。見た感じだとアンボではなくタンポ槍での戦いのようでした。それで結局父親はずっとライカーに勝っていたけど、実はルール違反で勝っていたことが分って、それで何でかしらないけど二人は和解し、そしてまた理由不明でライカーは昇進を断ります。それに取って付けたように、ウォーフがクリンゴンの一種の成人になる通過儀礼のようなものをクラッシャーがホロデッキで用意してあげるというのがくっつきます。どちらかというとこちらの方がマシでした。

NHK杯戦囲碁 志田達哉8段 対 藤沢里奈女流本因坊(2024年2月18日放送分)


本日のNHK杯戦の囲碁は準々決勝最後の対局で、黒番が志田達哉8段、白番が藤沢里奈女流本因坊の対戦です。この二人はどちらもヨセが得意で半目勝負を勝ちきってというパターンが多いので、この碁もそうなると予想しましたが、始ってみると志田8段が随所で積極的な打ち回しを見せ、中盤からはかなりの戦いの碁になりました。いくつかポイントはあって、まずは右辺の白に黒が利かしにいって、通常は黒先手と思いきや白が手を抜いて他に先行しました。ただ白はここである意味借金を抱えているようなもので、実際に黒が後で切りを敢行し、これが利かしにもなり、また後で働きました。黒はそこも頼りにして中央で白がケイマで煽っている所を切って行きました。この結果上辺の白はいじめられ眼2つで活きなければならなくなり、ここで黒がポイントを上げました。その後、黒が左辺の模様を拡げた所に白が進出して行きましたが、これに対して圧力をかけて中央が黒が厚くなり、先ほど中央で切られて中央で孤立している白が危なくなりました。ここで黒の先ほどの右辺の切りが効いて来て、中央の白は黒の包囲網の中でもがくことになりました。しかし白も逆に右辺の黒を切って行って攻め合いを目指しました。しかし白の手が2手ぐらい短く、また黒は左辺の黒模様に進出した白も取り込む手を打ちました。結局白は中で活きるのも攻め合いも上手く行かず全部取られてしまい、白の投了となりました。女性棋士初のベスト4進出はなりませんでした。