吉川祐介の「限界分譲地」

吉川祐介の「限界分譲地」を読みました。タイトルは「限界集落」からの派生語で、主としてバブル時代などに不便な場所に作られた分譲地が投機目的で売られ、それがその後バブル崩壊などで価格が暴落して誰も住まなくなって荒れ果てた分譲地のことです。またスキーブームの全盛期に作られた越後湯沢のリゾートマンションなどの現状についてのリポートもあります。この本を読んでみたのは、私も今は半分くらい「限界集落」に近い所に中古住宅を買って住んでいるからです。もっとも私の所は近所にゴルフ場がいくつもあり、相模湖のキャンプ場などもあって、まったく人が来ない過疎地域ではありません。しかし車が無いとほとんど生活出来ないという点は同じです。個人的には、アメリカに住んでいると思えばいいというのが私の考えですが、年取って免許を返納しなければならなくなったらどうしよう、とは考えます。限界分譲地で思い出すのは、バブル時代に会社の同期の親父さんが買ったという千葉の東金の近くの分譲住宅に同期の10人くらいで行ってバーベキューをしたことです。この本読んで、ああ、あれがそうなのね、と思い当たりました。まあ東金の近くはそこまで過疎ではありませんが、都心に通勤可能というのがかなりの誇張だという点は同じかと。後、中学生の時、福岡県宗像市の日の里団地という所に住んでいました。ここは業者が投機目的のために開発したものではなく、れっきとした住宅公団が福岡市と北九州市の中間にあるベッドタウンとして開発した、その当時西日本で最大の住宅団地でしたが、ともかく引っ越し当初は不便以外の何物でもありませんでした。駅まで歩いて30分くらいかかるのにバスすらありませんでした。今はこの団地、住んでいるのは高齢者だけで、かつてあった大型ショッピングセンターも閉店になり、という現状のようです。それも思い出しました。まあ不動産投資でだまされないようにするためには読んでおくといい本だと思います。

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