Amazonで丸餅をゲット。うつから回復した後、ここ10年くらいは正月休みは温泉宿に行ってそこで過ごすのを恒例としていましたが、今回は新しい家に移って最初の正月なので家でのんびりと過ごしたいと思っています。温泉に行きたければ近くに藤野やまなみ温泉がありますし。それでお雑煮も今年は自分で作ろうと思っていますが、お餅が関東風の角餅だと気分が出ません。大体関東が角餅なのは江戸時代に人口が増えて、餅を丸める手間を省くために包丁で切り出したのが最初で、本来は丸餅です。川崎のスーパーでは丸餅も売っていましたが、上野原のスーパーでは売っていなかったのでAmazonで注文しました。西日本は全て丸餅(一部例外有り。例えば徳島では元々蜂須賀家で名古屋方面から来た人の家は今でも角餅を使うようです。)なので、新潟の餅メーカーも当然丸餅を販売しています。
ちなみにお雑煮は、亡母直伝のすまし汁+白菜+餅+カマボコ+昆布と干し椎茸の出汁というあっさりしたもので、どちらかというと関東風で下関あたりの標準ではなく、亡母が何かを見て作り出したものです。
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ウルトラマンAの「3億年超獣出現!」
ウルトラマンAの「3億年超獣出現!」を見ました。中学生の時に、美川隊員にラブレターを渡したけれど、その場で突き返されたという、漫画家久里虫太郎(小栗虫太郎ファンが怒るぞ!)の描いた絵がヤプール人に超獣化された、ガランが登場します。まあヤプール人が人間の欲望や妄想を利用したということで、虫太郎の描いた漫画通りのことが実際に起きますが、ウルトラマンAが光線技でガランの右腕を切り落としたのが、精神感応で虫太郎の右手も使えなくなり、結局Aの光線技3連発で倒されます。元が漫画だけあって、ガランもまさしく漫画的でいま一つ実在感が弱いです。しかし北斗隊員と南隊員、毎回無理矢理なタッチをします。今回は北斗隊員がアローから脱出して、地上からジャンプした南隊員とタッチします。脚本家も苦労しているように思えます。
NHK杯戦囲碁 福岡航太朗4段 対 一力遼三冠王(2023年12月24日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が福岡航太朗4段、白番が一力遼三冠王(棋聖・本因坊・天元)の対戦です。布石は何だか豆まき碁というか、相手の手に受けずにお互いが先を急ぐ展開で、左上隅の白の肩付きにさえ黒は手を抜きました。局面が動いたのは右下隅の攻防で、白が下辺の黒二間ビラキにいっぱいに詰めたのに対し、黒は白の隅のコスミのカドにまで迫りました。白は一つ押してから下辺からケイマに煽りました。黒はその石に付けて中央への脱出を図りましたが、白は強く抑え込んで劫付きながら黒を封鎖しました。結局ここで白は中央で黒2子をシチョウに抱え(序盤で打った左上隅の肩付きが丁度シチョウアタリになっていました)、また劫の関係で黒二子を抜いて厚くなりました。その厚みを生かして右辺に打込み、右辺下方の黒を攻め、結局黒を渡らせた代わりに黒の中央にケイマに飛んだ石を切離し、中央が白っぽくなりました。その後戦いは左下隅に移り、黒が三々に潜って振り替わりを目差したのに、白は全体を攻めようとしました。しかし結局白は黒を活かし、その代わりここでも中央が厚く、かなり中地が付きそうな状況になりました。ここで先ほどの黒二子をシチョウに抱えていたのが、左辺の攻防の結果黒の逃げ出しが可能になっており、実際に黒は逃げ出しを決行しました。しかしここでも白は深追いせずに黒を活かして打ちました。白はその後右上隅でわざと白二子を捨て、その代わり先手で上辺で黒1子を取り、上辺が安定しました。それを利用して今度は左上隅の黒をハサミツケから攻め立てました。黒は中央に逃げましたが、先ほど活きとなっていた中央の石がカラミとなり、結局最後は黒の左上隅も中央も全部死んでしまうということになり、黒の投了となりました。一力遼三冠王の緩急を付けた攻めの上手さが光った白の名局でした。
トワイライト・ゾーンの”The Parallel”
トワイライト・ゾーンの”The Parallel”を観ました。このタイトルはすぐに内容を予想させてしまい、その通りにパラレルワールドものでした。宇宙飛行士のロバート・ゲインズ少佐は、地球周回のロケットの飛行士として打ち上げに臨みます。打ち上げ後、突然本部との連絡が取れなくなり、彼は強い衝撃を受け、気を失います。彼が目を覚ますと、基地の病院のベッドの上でした。彼は6時間連絡不通だった後、打ち上げの場所のすぐ近くに、大気圏再突入時の高熱の痕跡もまったく無いカプセルに乗って無事着陸している所を発見されました。彼は家に戻されると、妻と娘が出迎えましたが、そこに何故か無かった筈のフェンスがあるのに気付きます。妻に聞くとそれは家を買った時からある、と言います。そしてゲインズは自分の帽子に少佐ではなく中佐の徽章が着いているのに気付きます。帽子を間違えたのかと思ったら、机の上の写真も中佐の徽章を付けていました。その内に彼の妻も娘も、ゲインズが別の人だということに気付き始めます。そして現在の大統領がケネディでは無いということも分ります。彼は百科事典をチェックしますが、そこには彼が知っている歴史とは微妙に異なる歴史が書いてありました。実は基地の方でもゲインズが乗って来たカプセルが、元々打ち上げたものと微妙に違うことに気付きます。ゲインズは自分がパラレルワールドに来ていることを自覚します。基地で取り調べを受けている時に彼はまた飛行中の宇宙船の中に戻ります。彼は基地に「今の大統領の名前は?」と聞きます。
結局ゲインズは元の世界に戻りましたが、彼がパラレルワールドにいたということを誰も信じてくれません。しかしその時基地のレーダーにUFOが現れ、それはゲインズのと同じようなカプセルで、その飛行士は自分が「ゲインズ中佐である」と言っていて、ゲインズが言っていたことが真実であったことが証明されます。
うーん、パラレルワールドと言っても、2つだけで、多元宇宙ではなく、まあSFを読んでいればすぐ出てくるアイデアのように思います。私だったら、ゲインズが現大統領の名前を聞いたらケネディだったけど、微妙に違うケネディにして、結局また別のパラレルワールドに来てしまったことにしますが。
氏家幹人の「武士道とエロス」
氏家幹人の「武士道とエロス」を読了。まあ日本のLGBTQ問題を考えるための資料としてです。タイトルは直接的には書いていませんが、要するに日本で戦国時代から江戸時代の最初の方までいかに衆道=男色がはびこっていたかという本です。まあ知識としては知っていましたが、その程度までは知らず、一時は女色よりもはるかに男色が盛んだったというのを知って、それはさすがに驚きました。またそもそも男色の始まりは寺院での僧侶が稚児を可愛がったことであり、当然のことながら仏教に同性愛を禁じる戒律はありません。また儒者では中江藤樹は、その僧侶の男色を嘆かわしいとして非難する一方で、その弟子の熊沢蕃山は、「あまり男色を厳しく排除すると、その経験のある若者が集まってこなくなる」と実にさばけた判断をしています。また神道に関する記述はありませんが、神道も男色を含む同性愛を禁じたというのは聞いたことがありません。またこの現象は東アジアに普遍ではなく、日本が一番程度がひどく、朝鮮通信使が雨森芳洲に苦情を言ったら、芳洲が「あなたも経験すればその楽しさが分ります」と答えてあきれられたという話もあります。
それでも17世紀になると次第に男色は禁じられていくのですが、それがまた明治になると薩摩藩の出身者がまたそれを東京に持ち込むということが行われます。薩摩のは「若衆宿」という、社会学で言うメンナーハウスというある意味戦士の養成機関での男色が盛んだったようです。そういえば衆道の話って「カムイ伝」にも出て来ますよね。
ちなみに江戸時代には、女性の同性愛も少しはあったようですが、ほとんど表に出てくることはなかったようです。
結論として日本における同性愛への差別は、17世紀くらいから出て来たようですが、元はといえばとても寛容な社会だったということが再確認出来ました。
「中世合名・合資会社成立史」の日本語訳売れ行き
アメリカのスチューデント・ローン問題の歴史的背景
オンライン英会話のレッスン用に、”What Caused the $1.8 Trillion Student Debt Crisis?“という記事を読みましたが、なかなか良かったです。
ウルトラマンAの「燃えろ!超獣地獄」
ウルトラマンAの「燃えろ!超獣地獄」を観ました。北斗隊員と南隊員はTACでは新顔であり(といってもTACは出来たばかりであってあまり先輩・後輩はない筈ですが)、新マンで郷隊員が岸田隊員にいろいろ批判されたように、ここでは山中隊員が二人の言うことを信じずきつく当たります。それに比べると自分が責任を取る、と言って南隊員の謹慎を解除する美川隊員はなかなか格好いいです。
それである離島での老夫婦の孫が、超獣バキシムが化けていたという設定ですが、何故にそんな辺鄙な離島でそんなことをする必然性があるのか不明ですが、まあ離島にTACを誘い出して、その隙にTACの本部を攻撃するため、ということなんでしょう。
今回のAはあまり苦戦せずに、強さが目立ちます。バキシム自体が超獣といっても普通の怪獣並みの大きさということもあるかもしれません。
筒井康隆の「カーテンコール」
筒井康隆の「カーテンコール」読了。8割方は読む価値のまったく無い駄作以下の代物。ただ確かにこれらは筒井康隆の作品であり、昔これにちょっと似たのがあったな、という感じがするのがいくつかありますが。最後の3つぐらいは楽しめるけど、それはこれまで筒井康隆の作品をある程度読んでいる人限定。要するにこの本は筒井康隆に対し、筒井康隆のファンがこれまでご苦労様、有り難うという意味でお布施またはおひねりを上げるという意味で買うもの。「プレイバック」で亡くなったSF作家以外に存命で豊田有恒が出てくるけど、先日亡くなったので複雑な気分。また小林信彦も出てくるけど、こちらもいつ亡くなってもおかしくないです。小林信彦は昭和7年生まれ、筒井康隆は昭和9年生まれです。それから「時をかける少女」の芳山和子が類型的過ぎる(男から見た都合の良い女性)という批判があったことが出て来ますが、それは筒井康隆に限ったことではなく、最近でいえば池井戸潤の「花咲舞」なんかもまったく同じ批判が当てはまります。
NHK杯戦囲碁 芝野虎丸名人 対 酒井佑規4段(2023年12月17日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が芝野虎丸名人、白番が酒井佑規4段の対戦でした。この碁では右下隅で白のカカリに黒が低く一間に挟み、白がかけたのに黒が出切っていったという所から全体の方向が最初から「戦い」という感じになりました。元々酒井4段が結城聡9段ばりの「武闘派」みたいです。また芝野名人もその辺りでは引けを取りません。酒井4段の真骨頂は、右辺右側でほぼ取られかけていた白1子を引っ張り出し、場合によっては1子ポン抜いている黒の一団を狙おうとしたのがそれらしかったです。ここの折衝で白は黒3子を取り込んで地を稼ぎましたが、その分中央の白3子が切離されたのと、かつ右辺下方から中央に延びる白の一団が非常に薄くなりました。黒はこれを本気で取りに行き、白からはどうやっても後手一眼しかない、ということになりました。その後白は下辺左方の黒を攻め立てこちらとの攻め合いを目指しましたが、残念ながら手数は黒の方が長いままでした。そこで白は中央にアヤを求めて黒を分断して行きましたが、黒は上辺の黒をあっさり捨てて中央を補強しました。その後黒が更に中央の白の種石2子を取ったため黒の石は全部活き、結局右辺下方からの白の大石は攻め合いにもならず全滅し、110目(?)レベルの大きな地が完成しました。普通はここで投了ですが、その後白はそれでも左上隅から上辺、左辺を全部まとめて地にしようと頑張りました。しかし黒が上辺に打ち込んだ石を活用してまずは取られていた上辺の黒が眼2つですが復活しました。その後黒が更に左上隅三々に打ち込んでいって、これが活きるかどうかが勝負になりました。結局ここは劫になり、白からは下辺の取られている石の復活を見せて劫材はそれなりにあるものの、黒からも左上隅で活きようとする手が全て劫材になるのと、たとえ劫に負けても劫立てで多少の白地を減らせれば勝ちという状況となり、白が投了しました。敗れたとはいえ、酒井4段の勝負を諦めない粘りは見事でした。