旧約聖書の内容はどのくらい正しい歴史か?

「古代イスラエル史: 「ミニマリズム論争」の後で:最新の時代史 」という本を買って読み始めています。どうも最近旧約聖書に書いてあることは実際の歴史とかなり違うんじゃないか、例えば古代イスラエルで純粋にヤハウェだけを信仰していた人なんて、おそらくほんの1割もいなかったのではないか、実態は現在の日本に似て、バアル信仰、アシェラ信仰、エジプトの神の信仰、等々にヤハウェ信仰が古くからの部族神として信仰されていた多宗教社会じゃないのかと思い始めました。そう考えないと列王記に出てくる代々の王で、ヤハウェだけを信じていた人が少なすぎます。
このミニマリズムというのは、旧約聖書に書いてある歴史で実際の歴史と一致する部分はミニマルであると主張することです。反対がマキシマリズムです。
ちなみにミニマリズムが正しいとすると、原則的にはほぼ旧約聖書の記述を分析して書かれたヴェーバーの「古代ユダヤ教」もほぼ虚構ということになります。日本の学者は古代ユダヤというとヴェーバーの「古代ユダヤ教」に書いてあることを語る人が多いのですが、それが根底から崩壊するということです。

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