小林信彦の極東セレナーデ、30年ぶりに再読。小林信彦は時代を読む力に長けている作家ですが、この小説には脱帽です。今日は奇しくもチェルノブイリ原発事故の30年目の日ですが、小林信彦がこの小説を朝日新聞に連載していた時にまさにチェルノブイリ原発事故が起きています。小林信彦はそれをすぐに連載に取り入れ、アイドルになったヒロインの朝倉利奈が意に染まない原発安全キャンペーンを無理矢理やらされそうになります。それを巡ってお話は急転直下しますが、この時点で原発安全キャンペーンを小説に取り入れた先見性に脱帽です。アイドルによる原発安全キャンペーンは実際にその後現れます。
それ以外にもAKB48のような「ファンが育てていくアイドル」を1986年の段階で出しているのもすごいです。
他にも、日航機墜落事故、阪神淡路大震災の前の神戸ポートアイランドが出てきたりして、その当時の時代(バブル前期)というものが生き生きと描写されています。
月別アーカイブ: 2016年4月
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夫婦岩
三重旅行
今日から2泊3日で、三重に行ってきます。主目的はお伊勢参りです。
K-1とImage Transmitter 2によるテザー撮影
K-1を購入する前に、テザー撮影に必要なImage Transmitter 2を購入しましたが、現状ではまだこの2つの組み合わせによるテザー撮影はできません。K-1のファームウェアのアップデートと、Image Transmitter 2のアップデートが必要で、どちらもまだ準備中だということです。
K-1のギミック
PENTAX K-1到着
PENTAXのフルサイズデジタル一眼レフのK-1が到着しました。左がK-1で右がK-5IIsです。写真で見ると大きさはそれほど変わらないようにも見えますが、手に持つとずっしりと来ます。操作系で、前ボタン、後ろボタンに加え、もう一つボタンが追加になったので、これで絞り、ISO値、露出補正を行うことができて便利です。別売りのImage Transmitter 2も購入済みで、早速テザー撮影をやってみようとしたのですが、ソフトのアップデートが必要でまだアップデーターが公開されていないようです。
タンポポの綿毛
ツツジ
桜は八重桜を含めて完全に終わり、今はツツジの季節になっています。雨に濡れたツツジの花です。
アイスランドポピー
小林信彦の「衰亡記」
小林信彦の作品で、最初に直木賞候補になった「衰亡記」が「唐獅子惑星戦争」に収録されていたので、古書で取り寄せて読みました。読んでみたら、小林信彦の父親が亡くなる時の話で、「監禁」に含まれる「川からの声」とほぼ同じ内容でした。また、「日本橋バビロン」にもこの時のことが出てきますので、短期間に同じような話を3回読まされました。読んでみて、何故これが直木賞候補になったのか(内容が悪いというのではなく、直木賞的な大衆的要素が少ないという意味で)不思議でした。