サンダーバードの新しいエピソードが日本で作られるようですが、サンダーバードのあまりにも有名なオープニングで、5から1までのカウントダウンに合わせて、サンダーバード5号、4号、3号、2号、が順番にアップになり、最後に1号が噴煙を上げて飛び立ちます。この時元の英語版ではナレーターが”Thunderbirds are go!”と言います。この文を文法的に説明出来ますか?最初に聴いた時すごく違和感がありました。だってbe動詞+動詞の原形というあり得ない組み合わせですから。Thunderbirds go, Thunderbirds are going, Thunderbirds are to goならどれも文法的には正しいです。最初は、to goのtoを省略したのかと思っていました。しかし辞書を調べてみたら、何とこのgoは動詞ではなく形容詞です!意味は「出動準備完了」ということで、ここではナレーターが「サンダーバードの各機の出動準備OK!」と言っている訳です。OEDを調べるとこのgoの形容詞用法のこの意味での初出は1961年と比較的新しい用法です。それもアメリカの宇宙開発で使われたのが最初だと説明されています。サンダーバードのTVが最初にイギリスで放映されたのが1965年ですから、当時最先端の言い方を取り入れたナレーションな訳です。日本にサンダーバードファンは多いでしょうが、このトリヴィアを知っている人は多くないと思って紹介しておきます。
Thunderbirds are go!の意味
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