スター・トレックの第3シーズンの”The Savage Curtain”

スター・トレックの第3シーズンの”The Savage Curtain”を観ました。今回のは「今週の女優」パターンではなかったですが、何というかアーウィン・アレンのタイムトンネル的な話でした。ある星の探査に来たエンタープライズ号でしたが、その星の表面は溶けた溶岩で覆われており、空気中には毒ガスだらけで生物はいないだろうということで、探査を打ち切ろうとします。そこに突然エイブラハム・リンカーンのイメージがスクリーンに映し出されます。彼はエンタープライズ号に乗り込みたいと申し入れます。カークは半分それがエイリアンだろうと思いつつも、個人的にリンカーンに深い敬意を持っていたため、最高の礼を尽くして自称リンカーンを迎え入れます。そのリンカーンは19世紀より先の科学知識は持っておらず、まったくリンカーンそのものでした。リンカーンは星の表面に行こうと言います。そこでカークとスポックが、突然出来た地球に似た地表の部分の所に転送で降り立ちますが、フェイザーは何故か転送されず、通信も出来ませんでした。そこにはもう一人、ヴァルカン人の1世紀前に死んだ伝説の人スラックがいました。スラックはヴァルカンの世界に平和をもたらした人です。カークとスポックとリンカーンとスラックと対照的に、別にジンギスカンや、クリンゴン人や、21世紀の地球で悪辣な戦争を行った将軍や、人体実験を行ったマッドサイエンティストなどが現れます。そこに、体が岩で出来たエイリアンが現れ、地球の善と悪との哲学が良く理解出来ないので、カーク達善のグループとジンギスカンらの悪のグループを戦わせて、どちらがより強いかを試そうとしていました。善グループの内スラックは戦うことに反対で、悪グループを説得しに行きますが、あっさり殺されます。しかしクリンゴンが声真似でスラックが助けを求める声を出します。スポックはヴァルカン人がそのような助け声を出すことが無いことを知っていて、罠だと見抜きますが、リンカーンが二人が戦っている間に後ろに回ってスラックを助けると言います。しかし結局スラックもリンカーンも殺され、4:2になりますが、何故か最後は肉体で戦ってカークとスポックが勝つというものです。しかし岩石エイリアンは善悪どちらも同じ方法を取っただけではないかと批判しますが、カークが切れます。カークは戦わないとエンタープライズ号が破壊されるという脅迫を受けていました。という内容ですが、陳腐です。善側が悪側が考えもつかないような平和的でかつ効果的な何かで相手に勝つなら意味がありますが。また何故ジンギスカンが悪でリンカーンが善なのかも、人種差別的でおかしいです。やはり第3シーズンはイマイチですね。