TelamのPCL86

ここ一年間くらいずっとPCL86という真空管を、オークションで買っています。元の目的は超三結アンプ用ですが、それ以外にPCL86のプッシュプルを作ってみたくて4本クワッドとして扱える特性の揃ったのを探しています。しかし買ったものをetarcerで測定すると、そのばらつきの大きさにうんざりします。結局4本揃ったのを入手するには、ある程度量を買ってその中から選ぶしかないということで、今回たまたま大箱に入って売っていたTelamというブランドのPCL86を10本買ってみました。その結果、PCL86という真空管は三極管と五極管が両方入っている複合管なんですが、三極部と五極部でそれぞれで4本揃いはなんとか見つかりました。しかし、問題は三極部で揃っているものが、五極部で揃っているとは限らない、ということで、どちらを優先すべきなのか悩んでいます。ちなみに内部の構造を調べたら、このTelamというブランドのPCL86は、ゲッターのリングを支える支柱の形状が違う以外は、後はPolampのPCL86とまったく同じでした。調べてみたら、どちらのブランドもポーランドのZakłady Wytwórcze Lamp Elektrycznychという会社(ポーランドの国営電球会社で1922年創立、元々はフィリップス系だったようです。今はありません。)のものでした。外から見た感じではあまり作りは丁寧とは言えませんが、ネットの評判では品質は悪くないようです。