本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が志田達哉8段、白番が初出場の田中康湧3段の対戦でした。志田8段は棋風通り着実に実利を取って打ち進めていましたが、上辺で白に割り込んで節を付け、切って行ったのはいいかと思いますが、その切った石をあっさりシチョウで取らせたのはどうかと思います。確かにその後シチョウアタリを打てて右辺に展開出来ましたが、AIの評価もそれまでの黒優勢から白優勢に変わりました。白はその後右辺の黒への攻めを見ながら左辺に打ち込み、左辺の黒を2つに分断して結局1線を渡らせるなど寄り付き、中央の地こそ出来ませんでしたが、下辺を盛り上げ、黒もヨセで追い上げましたが届かず、白の1目半勝ちに終わりました。
NHK杯戦囲碁 志田達哉8段 対 田中康湧3段(2022年4月10日放送)
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