アウター・リミッツの”O.B.I.T.”

アウター・リミッツの”O.B.I.T.”を観ました。アメリカのある研究所で、何やら係員が怪しげな装置を操作しています。その装置では、研究所内の全ての人員が今何をしているか、何をしゃべっているかをモニター可能で、その係員はある研究者の反政府的発言を録音していました。突然その装置のディスプレイに怪物のようなものが映り、気がつけばその怪物は係員の後ろに回って、係員を絞め殺してしまいます。その研究所は今回の殺人事件以外にも自殺や争い等々の問題が多くあったため、その調査にオーヴィルという上院議員がやって来ます。彼は研究所の人員を尋問して、その怪しげな装置に気が付き、国防相関係者がマル秘と言い張るのを撥ね除け、それがO.B.I.T.と呼ばれる装置で、研究所内の監視に使われていたことを知ります。オーヴィルは所長が不在なのに気が付き、居場所を問い質しますが、その男は一種の精神障害的に扱われ隔離されていました。オーヴィルはその隔離場所を突き止め、所長にインタビューしますが、所長はある怪物、つまり最初に出てきた怪物を自身も目撃していたのですが、誰にも信じてもらえず、ここに隔離されていました。オーヴィルは所長を研究所に戻し、全員を集めて尋問を続けます。所長はO.B.I.T.を使って自分の妻を監視しており、最初はほんの少しだけのつもりがどんどん常習になって、ついにはその浮気現場を見てしまいます。尋問を続けていって、ついにローマックスという研究員が本体を現わし、O.B.I.T.のモニターにはあの怪物が映っていました。その怪物はエイリアンで地球征服のため、地球人同士に不和を与えるためにO.B.I.T.をばらまいていた、というオチでした。
うーん、ウルトラセブンにも似たような話がいくつかありましたが、セブンの場合はそのエイリアンをセブンが最終的に倒すのでカタルシスがありますが、このアウター・リミッツでは何だか後味の悪さが残ってすっきりしません。よくこんなに娯楽性が乏しいドラマが長続きしたな、と逆に感心します。