NHK杯戦囲碁 伊田篤史9段 対 関航太郎天元(2022年8月14日放送)


8月14日のNHK杯戦囲碁は、黒番が伊田篤史9段、白番が関航太郎天元です。実は伊田9段は天元戦の挑戦者に決まったので、この戦いはその前哨戦です。また今をときめく一力遼棋聖を倒して20歳にして天元位を取った関天元がどのような碁を打つのか興味がありました。布石は伊田9段が得意としているかなりの変則布石で、右上隅が三々、右下隅は目外しから普通の小ゲイマジマリより一路高く構えるというものです。黒が左下隅に下辺からかかったのを白がはさんだことにより、ここから戦いが始りました。途中の競い合いで、黒が下辺から一転して左辺に展開し、白は当然その間を裂いていったので、下辺から中央に延びる黒の石は弱くなり、その後ずっと攻め続けられるという、二人の棋風からすると反対の展開になりました。白はこの黒を攻めた代償に中央が非常に厚くなりました。また黒を攻めながら上辺にも地を確保した後、更に右下隅の黒の変則構えに付けていってここを活き、地合で先行していた黒を追い上げます。右辺で劫争いが起き、黒が右下隅に劫立てしたのに白は受けずに劫を解消し、黒模様だった右辺に白が居座り、この別れは白が良かったようです。白は結局厚みを活かして中央にも地を作り、黒はコミを出せない形勢となり投了となりました。関天元の自在の打ち回しが冴え、これなら一力遼棋聖に勝ったのはまぐれではないなと思いました。この二人の天元戦が楽しみです。タイトルは防衛してこそ一人前と言われますので、関天元にとっても大事なタイトル戦です。

山本五十六記念館

新潟に来ています。越後湯沢のNASPAニューオータニに泊まっています。長岡市の県立近代美術館に行った後、ここは地元だからあるだろうと探して山本五十六記念館に行きました。展示は一部屋だけで、一代の英傑としては寂しい限りでした。撃墜された時の一式陸攻の片翼の残骸が展示されていました。

2A3ロフチンホワイトシングルアンプ 続報

2A3ロフチンホワイトシングルアンプは動作がおかしい原因は、ハムバランサーの中点にかかる電圧が195Vでなければならないのに30Vしかかかっていないことでした。この電圧を上げるためには途中の抵抗を大幅に下げる必要がありそうです。現時点では一応音が出ていますが音量が非常に小さくかつ歪んでいます。要するに2A3の増幅率が非常に小さいです。

P.S. 結局問題があったのは、2A3のソケットへの配線を180°逆にしていたからでした。

2A3ロフチンホワイト、後少し

今日から6連休で、徹夜して一気に2A3ロフチンホワイトシングルアンプの組み立てを完了させました。ですが、音が非常に小さくて、前段だけで2A3が上手く動いていないようです。多分配線ミスか半田外れのどっちかだと思います。明日から2泊3日で旅行なので、それまでに動くかは微妙。

トワイライト・ゾーンの”The Big Tall Wish”

トワイライト・ゾーンの”The Big Tall Wish”を観ました。ボリー・ジャクソンは一度引退したボクサーでしたが、再帰をかけてまた戦おうとしています。ボリーの隣人の子供であるヘンリーは、自分がボリーのために祈るから、きっと試合は上手く行くと言います。試合の始まる直前にボリーはマネージャーとの口論からコンクリートの壁に右拳を打ち付けてしまい、その右拳は骨折して使えなくなります。当然のことながら試合は相手の一方的なペースの展開になり、ついにボリーはダウンし、レフェリーに9まで数えられます。ヘンリーがその瞬間強く祈った結果、奇跡が起こり時が止まります。時が再び動き出すとダウンしているのは相手のボクサーでボリーは勝利者になります。家に戻ったボリーは、ヘンリーを問い詰めます。ヘンリーは魔法によって奇跡が起きたんだと説明します。しかしボリーは魔法なんか信じないといいます。ヘンリーは信じないものには魔法の効力は及ばない、と言い、その瞬間ボリーはまたリングの中央でダウンしている状態に戻り、テンカウントを聞きます。ボリーは家に戻ってヘンリーに手を怪我して戦えなかったと言い訳しますが、ヘンリーはボリーは虎のように戦ったと言います。そしてもう魔法を信じる歳ではなくなったと言います。
というストーリーですが、この時代にアフリカ系アメリカ人が主人公というのは珍しいかなと思いました。

ジョー90の”Lone Handed 90″

ジョー90の”Lone Handed 90″を観ました。何というか今までで一番しょうもない話でしたが、楽しめることは楽しめました。ビッグラットは今週は壊れていて、それについてWINの2人とマクレーン教授が口論しています。すっかり普通の少年のままのジョーは西部劇に夢中でそれを見ながら寝てしまいます。そこから急に西部劇に変わり、WINの2人とマクレーン教授は、何故かWINギャングというお尋ね者になっていて、Joesvilleという町の金塊を強奪しようとします。そこには西部一の早撃ちのジョー保安官がいて、という本当にしょうもない話です。言うまでもなく夢オチでした。WINの2人とマクレーン教授の悪漢振りがまあ面白かったというだけです。

2A3ロフチンホワイトシングルアンプ製作中(2)

2A3ロフチンホワイトシングルアンプ、配線作業は2/3くらい終りました。後おそらく6時間くらいです。
真空管のヒーターの点灯試験をしていてBUSSMANNの高いフューズを2つ飛ばしました。なんでかというと、電源トランスの端子の表示がひとつずつずれていて、間違った配線をしてしまったからです。安全に関わるだけに、このトランスの表示は非道いです。

NHK杯戦囲碁 上野愛咲美女流立葵杯 対 一力遼棋聖


本日のNHK杯戦囲碁は、黒番が上野愛咲美女流立葵杯、白番が一力遼棋聖の対戦です。この碁が動いたのは上辺と右上隅の攻防で、白が右上隅に置いていって、どちらかの白に渡る手を見せた時、黒は上辺に渡る手を打ちました。白は右上隅の地をえぐって右辺の白に連絡しました。黒はそれに対し、上辺の白を下から地を取りながら追い立てました。その後黒が上辺の白の一間飛びに覗きましたが、白は継がず右側から中央に飛出たので、黒は覗きを生かして白を2つに分断して攻める姿勢を見せました。この結果、上辺で黒と白で眼がない石が4つ絡み合うという展開になりました。黒がここでハンマーパンチと呼ばれる強烈な攻めを見せようとした時、白はまず左側の一団を左辺に展開してくつろがせました。それでは、ということで黒が右側の白を包囲する手を見せた時に、白は黒のケイマの連絡の薄みを付きながら巧みにしのぎ、右側の一団も包囲網を破ってほぼ安泰になりました。そこで黒は今度は左辺にまるでハサミのような打ち込みを決行しました。白はこの黒を包囲し、黒は活きに行きましたが、白の置きが利かしになっていて、場合によっては劫を決行すると脅かしながら、中央をうまく打ち回し、地合では白のリードになりました。最後下辺の攻防で、白はあちらこちらが薄い黒を割いていく手を打ち、黒は何とか下辺は活きたもの、中央のL字型の6子が結局飲み込まれてしまい、地合で大差となりここで黒の投了となりました。一力棋聖のハンマーピンチのかわし方が巧みでした。

真空管アンプ用電源トランスの電源ON時の突入電流の実測

真空管アンプの突入電流がどうなるのか、趣味的にも仕事的にも気になりますので、日置電機のクランプメーターを購入して、真空管アンプ用の電源トランスを用いて突入電流を簡易的に測定しました。


真空管アンプ用電源トランスでの突入電流の実測

以下の実験はあくまで目安程度のものです。誘導負荷での(励磁)突入電流は、電源電流のスイッチON時の位相によって変わります。(位相で電流が0の時にスイッチが投入された場合が最大になります。)
以下の測定の時、突入電流が観測出来なかったもの(5回に1回くらい)は除いています。(なので統計的な意味はあまりありません。)

試験仕様
電源トランス:春日無線変圧器KmB250F2
(1次側 0V-100V、2次側 0V-30V-170V-230V AC 290mA DC 180mA
0V-6.3V-12.6V-14.5V-16.0V AC 2.0A、静電シールド付き)
電源スイッチ:NKK S-331トグルスイッチ、定格20A 125V/250VAC
クランプメーター:日置電機 CM4371-50
トランスの2次側負荷:0-30V端子に270Ω50Wのメタルケース抵抗を接続(計算上で0.11A)

10回測定(上記のように突入電流が観測出来なかった場合を除く)結果

1次側定常電流:0.12A(電源投入後約20秒くらいでの安定値)
突入電流:最大2.93A、最小0.47A、平均1.69A
突入電流の定常電流に対する倍率:最高24倍、最低4倍、平均14倍

ちなみに、2A3無帰還シングルアンプの電源トランス1次側の定常電流を実測したら約1Aでした。(このアンプにはスパークキラーが入っているので突入電流の実測は出来ません。)
上記の突入電流の倍率がそのまま適用出来るとすると、スパークキラーや遅延リレーで対策していない素の状態では平均で14A、最大で24Aの突入電流が発生する計算になります。

なおスイッチOFFの時の突入電流(電源が急激に減少することによる逆誘導起電圧による)は今回の方法ではまったく発生しませんでした。よく考えたら、電源回路の高容量のコンデンサーがあるので、スイッチOFF時は急激に電流が0になることはなく、逆誘導起電圧はほとんど発生しないと考えるべきでしょう。

トワイライト・ゾーンの”Execution”

トワイライト・ゾーンの”Execution”を観ました。時と場所は西部劇の時代の西部です。ジョー・カスウェルというカーボーイが、首にロープをかけられ馬の背中に反対向きに乗せられて今にも処刑されようとしています。牧師が彼に最後の悔い改めを迫りますが鼻先で笑って拒否します。その後処刑され木に吊されましたが、その瞬間彼の姿は消えてしまいます。彼が目を覚ましたのは、1950年代のある科学者の実験室で、その科学者はタイムトラベルの実験をしていて、カスウェルが人類最初のタイムトラベラーになったのでした。しかし彼はカスウェルの人相の悪さと首についた縄の後から、とんでもない極悪人を転送したことに気がつきます。やがてカスウェルと科学者は口論になり、カスウェルは20人以上を殺したといい、結局科学者は殺されます。町に飛び出たカスウェルでしたが、当然見るものも聞くものも彼が見知らぬものばかりで、ようやくあるバーにたどり着きます。そこでジュークボックスに驚いてそれを壊し、またバーテンダーが点けたテレビでたまたま西部劇の決闘のシーンだったのを現実と勘違いし、科学者から奪っていた拳銃でテレビを撃って壊します。弁償しろ、と迫るバーテンダーから逃げて、また元の科学者の部屋に戻ります。するとそこに拳銃を持った強盗が入って来て、カスウェルとまた争いになります。今度はカスウェルがやられます。強盗は部屋の中を物色し、誤ってタイムマシンの装置を作動させてしまいます。転送装置の中に入った彼は閉じ込められ、そのままカスウェルが来た時代に転送され、カスウェルの代わりに絞首刑になって死んでしまいます。
正義というのは時代が変わっても変わらずに適用されるんだ、というトワイライト・ゾーンにしては珍しく教訓的な話でした。