


PCL86シングル超三結アンプキットは、土曜日にポストした通り完成して問題なく音は出ていました。しかしながら各部の電圧チェックの内一箇所で本来35Vぐらいであるべきなのが80V以上出ており、気持ち悪いので販売元に聞きました。その結果、定電圧制御のツェナーダイオードの一つが壊れているということでした。こういうのがあるので部品総取っ替えをやっているのですが、半導体関係は知識が無いので付いて来たのをそのまま使ったらこれです。
それで、このツェナーダイオードとまた近傍で高い電圧がかかっていた電解コンデンサーとオペアンプを交換することになりました。交換部品は無償で送ってもらいました。
その作業に先行して今付いている部品を取り除きましたが、電解コンデンサーとツェナーダイオードは問題なく取り外せましたが、8本足のDIPであるオペアンプが、私が持っているツールでは全部一度に半田を溶かして引き抜くなんて出来ないので、ニッパーで足を切り、それから残った端子を取り除こうとしました。しかし今回オーディオ用銀はんだを使ったのが誤算で、通常の半田付け作業は問題無いんですが、リペア性が悪く、銅網で出来た半田吸い取り線でかなり時間をかけないと吸い取りがうまく行きません。それで半田ごてを当てすぎて、パターンの一部とランドを剥がしてしまいました。
それで今日、朝から補修をやりました。Amazonから届いたプリント配線板補修用具を使いました。
最初カーボン入り導電ペーストを使って、短い距離だから抵抗値が多少あってももいいかと思っていたのですが、よく考えたらカーボンペーストには半田が乗らないので、ランド部で電気的な接続を取ることが出来ません。なのでカーボンペーストはすぐエチルアルコールで拭き取りました。(単純にパターン切れの補修とかだったらカーボンペーストでもOKです。)
次に使ったのが写真の銅箔テープで、これがなかなか良かったです。裏に接着剤が付いていて、その接着強度が不安だったのですが、どうしてどうして短時間半田付けしたぐらいでは剥がれません。このテープと接続するパターンについて、ソルダーレジストを一部カッターで削って銅箔を露出させ、そこにこの銅箔テープを貼り、ただそのままだと裏面の接着剤のために導通しませんから、元のパターンの表面と銅箔テープの表面を半田でつなげて導通させました。テスターで導通を確認しました。
最後はサンハヤトのソルダーレジスト補修液を銅箔が露出している箇所に塗っておしまいです。我ながら器用に出来ました。昔銅張積層板を売っていてプリント配線板について身につけた知識が役に立ちました。




「巨人の惑星」の”The Mechanical Man”を観ました。確か「原子力潜水艦シービュー号」にも同じタイトルの話があったように思います。そのタイトル通り巨人の科学者が、なんと油圧かなんかで動くロボットを作って、それが命令通り動かなくて勝手な行動をするのをエンジニアのダンが手助けして、という話です。原子力潜水艦シービュー号の時も、背中に電子部品がそのまま実装されているというチャチな人造人間でしたが、こちらのも体の中はすかすかで、うまく動かないのは絶縁不良で、ダンが絶縁テープで修理するというチープさです。結局最後は予想通りロボットが暴走して、それを作ったマッドサイエンティストを殺してという話です。ただバリーだけが、そのロボットが何故か犬のチッパーが流砂にはまったのを助けたということで、あのロボットは本当はいい奴だったんじゃないかと思う、というチープな筋立てでした。それにしてもこのマッドサイエンティスト、ロボットを作って何をさせようとしていたのかが不明です。テストでは鞍馬とかの運動をやっていましたが。


