本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が結城聡9段、白番が酒井佑規4段の対戦です。結城9段は言うまでもなく「武闘派」、そして酒井4段は初出場ですが、こちらも徹底した戦いの碁ということなので、激しい戦いが予想されました。序盤は黒が実利、白が厚みという進行で、黒が左辺の白模様に打ち込んで、3子を捨て石にして中央に頭を出し、なおかつ右辺から中央の模様形成に上手くつなげました。白がこの黒模様を削減しようとする時に下辺右から中央に延びる黒に利かしを打った時、黒が右下隅の白に切りを入れたのが上手い返し技で、黒はここを先手で切り抜けました。それで黒が優勢になったのですが白は途中まで自分が優勢と錯覚していたようで固い手を打っていましたが、その内気がついてからは一杯の手を打ち続け、黒を追走しました。そして小ヨセで黒が小さい手を打ち、見合いだった所を両方白に打たれ、これで逆転し白がわずかに優勢になりました。最後黒から劫を仕掛ける手がありましたが、劫材は白の方が多くて黒は決行出来ず、結局白の1目半勝ちに終わりました。
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トワイライト・ゾーンの”The Fugitive”
トワイライト・ゾーンの”The Fugitive”を観ました。久しぶりのほのぼの系で良かったです。アウター・リミッツは暗い話がほとんどですが、トワイライト・ゾーンはたまにこういう話があるのがいいです。オールド・ベンと呼ばれる老人は不思議な力を持っていて子供達にそれを示しますが、特にジェニーいう左足の悪い女の子が大の仲良しでした。ジェニーはベンにどうして私の足を治してくれないの?と聞きますが、ベンはそれは出来ないと答えます。しかしベンを追って二人の刑事のような男達がやって来ます。しかしベンはアブに姿を変えてやり過ごします。ベンはジェニーに自分は一種の犯罪者であの二人は自分を捕まえにやって来たので、別の世界に行かなければならないと言います。しかしその前にベンはジェニーの足を治してやります。二人の男はベンが逃げたのを知り、最後の手段でこれしかないと言い、ベンがジェニーを治すのに使ったのと同じ装置で、ジェニーを気絶させます。医者はジェニーは今にも死にそうだと言います。結局ベンはジェニーを元に戻すためにまたやって来ます。ベンは実はある星の王様で何千年もその星を平和に治めていましたが、その暮らしが嫌になって地球に逃げて来たのでした。二人は刑事ではなく、ベンの臣下でした。ベンは本当に良い王様なので戻って欲しいと二人は言います。すっかり元気になったジェニーはでは私も連れて行って、と言いますが、二人の臣下は審議官がダメだと言うだろうと言います。そこでジェニーはある作戦を思いついてベンに耳打ちし、ベンは二人に一分間席を外すように言います。二人が戻ってくるとそこには二人のジェニーがいました。二人にはどちらがベンだか分らず、間違った方を連れて帰ると彼らの責任となるため、結局二人とも連れて行くしかない、ということになります。ベンの正体は実はハンサムな王でした、というお話です。
ジェニー役の子役が実に可愛らしいのですが、スーザン・ゴードンという女優で、「五つの硬貨」という映画にも出ていた人のようです。18歳で芸能界を引退したので子役としてのみ記憶されているようです。
ChatGPTの英文メール作成
こういう風に使うんだったら、生成された英文を日本語にしてもらって十分内容を確認した方が良いです。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Battle”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Battle”を観ました。何話前に登場したフェロンギが再登場し、ボックという艦長がピカードと話し合いを求めて来ます。しかしその場所に行ったエンタープライズ号は2日間ただ待機させられます。最終的にフェロンギがコンタクトして来て、友好関係を示すためにピカード船長に贈り物をしたいと言います。それはピカードが以前キャプテンとして載っていたスターゲイザーでした。その船はある宇宙船から攻撃を受けたため、やむを得ずフェイザーで攻撃して撃破したのですが、スターゲイザー自体も損傷して放棄せざるを得なかったものです。ボックはその時の宇宙船がフェロンギのものだったといい、その「戦争」の記念にスターゲイザーを進呈すると言います。ピカードはここ数日原因不明の頭痛に悩まされていましたが、彼がスターゲイザーに移るとその痛みが激しくなります。ピカードはスターゲイザーに残っていた自分の荷物をエンタープライズ号に持ち帰ります。ピカードの頭痛はいよいよ激しくなり、彼はそれに操られるようにスターゲイザーに移動します。そこで待っていたのはボックで、ピカードが前に撃破した船の艦長はボックの一人息子であり、今回の件はその復讐だと言います。ボックはフェロンギで禁止されている人の精神を操る装置でピカードの脳をコントロールし復讐しようとし、またピカードの当時の行動についての偽のログまででっち上げます。しかしウェンズリーがフェロンギの宇宙船からの怪しい電波のパターンがピカードの脳波のパターンと一致していることを発見し、またヤールやウォルフがピカードが持ち帰った荷物の中から球体のアンプを発見します。最後はライカーがスターゲイザーにいてエンタープライズ号を当時の宇宙船と誤認して攻撃しようとしていたピカードに球体をフェイザーで破壊するよう強く言い、ピカードが少し正気に戻ってそれを実行して普通に戻る、という話です。
これまでの話の中では一番楽しめた話で、ピカードの過去が少し分ったのも有意義でした。ただフェロンギというエイリアンはオリジナルのクリンゴン他に比べると魅力的ではないです。
「帰ってきたウルトラマン」の「必殺!流星キック」
「帰ってきたウルトラマン」の「必殺!流星キック」を観ました。怪獣はキングザウルス三世(一世と二世がなく何故いきなり三世なのかは不明)で、第4話にして早くもウルトラマンを倒します。最大の特徴はカーテン状のバリアを360度に張り巡らすことが出来ることで、ウルトラマンの光線技を全部跳ね返します。それで負けたウルトラマン=郷秀樹が何をするかと言えば、当時まだスポ根ブームの名残があり、「特訓」します。それで身に付けたのが「流星キック」で、見事バリアを飛び越えてバリア発生源である角を蹴り折ります。って最初から飛行して上から攻撃すればいいだけ…ついでにMATも特訓して、こっちはまさに垂直降下して上から攻撃で理にかなっています。スポ根路線はいいんだけど、「帰ってきたウルトラマン」はこのエピソードもそうですが、結構負けるケースが多くて、初代に比べると弱っちいというイメージがあります。なお、主題歌中には「大地を蹴って流星パンチ」と何故かキックではなくパンチになっています。私の知る限り「流星パンチ」というのは一度も登場しません。
それから、この怪獣は原発を襲うのですが、MATの隊長は「東京が停電になる」という心配だけで、放射性物質が撒散らされるということについてはまったく心配していません。
トワイライト・ゾーンの”To Serve Man”
トワイライト・ゾーンの”To Serve Man”を観ました。
冒頭のシーンは宇宙船の中である男が退屈を持て余しているのに対し、それを監視している何かが色々と指示をしています。
シーンは地球に変わり、ある日突然カナマイトと自称するエイリアンが地球に円盤でやって来ます。彼らは国連総会にやって来て、地球にやって来たのは地球人に彼らの技術を教えて飢餓や戦争などの悲惨なことから地球を救うためだと言います。実際にカナマイトの技術でのある種の肥料により食料生産は爆発的に増え、飢餓が無くなります。また同じくその技術であるフォースフィールドを全ての国が使うことで核兵器を含む全ての兵器が無意味になり戦争も無くなります。カナマイトは、我々が地球にやって来た意図はこれだと言って、本を出します。その表紙を解読すると、”To Serve Man”でした。これを「地球人に仕える」と解釈すればこれまでのカナマイトの行動が理解出来ます。しかしある女性学者がその本の後半部を解読すると、それは「地球人を使ったクックブック」でした。カナマイトは既に多くの地球人を自分の星に送っていましたが、地球に残った人も結局は彼らの家畜になってしまいます。つまり”To Serve Man”の本当の意味は「地球人を食材として供す」でした。
という久々に捻りが利いたエピソードでした。原作があるみたいですが、SFでは良くありそうな設定だと思いました。
アウター・リミッツのProsとCons
1963-1965年に放送された、アウター・リミッツの全49話を観終わりましたので例によってProsとConsを。
Pros
・トワイライト・ゾーンの30分枠と違い、60分枠(実質50分)という長さを活かし、短編映画のような複雑なストーリーが使われているエピソードが多かったです。
・様々なSF的なテーマが使われ、それも単純なものではなく、結構考えさせるような深いものが多く印象に残りました。
Cons
・トワイライト・ゾーンと比べ、全体に暗くおどろおどろしいです。また出てくるエイリアン等がグロいのが多かったです。Eigoxの英語の先生(ネイティブ)が子供の時観て怖かった、と言ってましたが、それは良く理解出来ました。
・科学に対するネガティブな見方が強かったように思います。まあ核戦争の危機が叫ばれていた時代なので分らないではないですが。
トワイライト・ゾーンだと、話の内容で印象に残るエピソードがいくつかあるのですが、アウター・リミッツだとグロさや怖さの印象がどうしても先に立ってしまいます。しかし全体には視聴率は良かったらしく、1995年になって新編が作られています。
NHK杯戦囲碁 山城宏9段 対 河野臨9段(2023年6月4日放送分)
本日のNHK杯戦の囲碁は、黒番が山城宏9段、白番が河野臨9段の対戦です。展開は白が実利を稼ぎ、黒が厚みという対抗になりました。左上隅で黒は三々に入りましたが、黒が上辺を重視したので、白は黒1子を噛み取って隅に10目に近い地を持って治まりました。この碁の焦点は白が黒の左辺と下辺方面の模様を消すために、左下隅の小ゲイマジマリに肩付きしてからの展開です。黒は途中で下辺右で下がって右下隅の白に受けさせようとしました。しかしながら白は手を抜いて左下隅に肩付きした後の一団の白を一間に飛んで強化しました。右下隅を白が受けなかったので黒は三々に打ち込んで行き、結局4目の地を持って活きましたが、白も右辺への連絡を見ながら活きており、結果的には白が上手く立ち回ったように思います。その後黒は左下隅の白への攻めを再開しましたが、下辺で白は活き、上方の白も尻尾を捨ててかつ左辺の黒を攻めながら巧みに凌ぎました。黒は更に下辺で3子を取り込まれる手が残っており、ここで白が優勢になり、盤面でも白のリードとなりました。更にヨセで左下隅の取られた石を攻め取りにさせ更に地合いの差を広げたため、ここで黒の投了となりました。白の名局で、河野9段の打つ手は時にAIが示す候補よりも厳しかった場合が多かったと思います。
アウター・リミッツの”The Probe”
アウター・リミッツの”The Probe”を観ました。これが最終話になります。ある飛行機が台風に巻き込まれ、海に不時着を余儀なくされます。救命ボートでパイロットらを含む4人が助かりましたが、ほどなく彼らは海の上ではなく、何かの固体の床の上にいることに気が付きます。そこでは天井から不思議なライトが降ってきて、濡れた服を乾かしたり、あるいはそこにいる生物を凍り付かしたりします。また何かの巨大アメーバみたいな生物が現れ、一人はおそらくそいつに食べられてしまいます。残った3人は色々と中を調べ、その装置が巨大な顕微鏡ではないかと思い当たります。同時に彼らがいるハウジングみたいなものは、異星人による探査装置(Probe)ではないかと考え始めました。やがて中に通信装置のようなものを見つけたので、何とか通信を試みますが、その間にもう一人が消えてしまいます。またその探査装置は地球を離れて水星に向かおうとしていることが分り、このままだと全員死んでしまいます。それで結局最後はこちらの意図が向こうに伝わったようで、相手のエイリアンは残った人間をその探査装置の中から出します。そこでは先ほど消えた2人も無事でした。そしてやがて救助機がやってきて4人は助かります。彼らの無線装置は故障していましたので、それもおそらくエイリアンの配慮でした。こうして寛大なエイリアンのお陰で命拾いした、という話でした。
うーん、ずーっと暗くてエイリアンというと地球を侵略するとかが多かったので最後はこういう希望を持たせるような話にしたのかもしれません。
ロバート・ワイズの”Star Trek: The Motion Picture”
スター・トレックの最初の映画である、”Star Trek: The Motion Picture”を観ました。まず、ネクスト・ジェネレーションのテーマ音楽が、この映画版で使われたものであることが分りました。そのネクスト・ジェネレーションと違って、エンタープライズ号のクルーはほぼオリジナルのままで、カーク、スポック、マッコイ、チェコフ、スールー、ウフーラ、スコットなどです。映画上はオリジナルでの5年間の調査飛行が終って、カークは2年半提督として地上勤務だったという設定ですが、実際の時間はオリジナルが終って10年ちょっと経っていますので、演じている俳優はそれぞれそれなりに老けています。まず、カークがエンタープライズ号に久し振りに戻って来てというのが、何だか「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達」みたいでした。はるか宇宙の彼方から地球を目がけて何かがやって来て、それに立ち向かうという設定も一緒です。
カークがやって来て、それまで艦長だったデッカーが副に格下げになって、その二人の心理的対立とかの細かい描写をするのが、スター・トレックらしくて良いです。お話は、1970年代のボイジャー計画を使ったもので、実際にはなかったボイジャー6号というのが、話の中心に使われています。映画としてストーリーは良く練られていると思いましたが、オリジナルのシリーズの内容を大きく超えるものではないと思います。(というか元ネタは、オリジナルのシーズン2の”The Changeling”だと思います。)ただ特撮という意味では、まだCGがまだ一般的ではなかった1979年の段階で、結構頑張っているなと思いました。