「帰ってきたウルトラマン」の「狙われた女」を観ました。紅一点の丘隊員をフィーチャーした話です。いつも本部の留守を守るだけの丘隊員を隊長が気遣います。そう言っている内に、丘隊員が何故か通信器のスイッチを切ってしまうというミスを犯し、その間に南隊員と郷隊員の乗るマットアローが操縦不能になり、二人は海の上に脱出します。更に丘隊員は二人を探しに行ったマットアロー二機の誘導中に今度はレーダーのスイッチを切ってしまい、マットアローが危うく民間の旅客機に衝突しかけます。隊長は丘隊員に一ヶ月の休暇を与えます。しかしその直後千葉のコンビナートに怪獣が出現します。結局丘隊員はその怪獣フェミゴンに乗り移られて操られていたということですが、その怪獣が自分でMAT基地を破壊しようとするのはちょっと変です。またこの回はMATの隊員がやたらと酒を飲んでいるシーンが目立ちます。制服着ていて明らかに勤務中なのにいいのか?という感じです。しかも飲んでるのはジョニ赤で、今だと安っぽい感じです。
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トワイライト・ゾーンの”Jess-Belle”
トワイライト・ゾーンの”Jess-Belle”を観ました。SFというより、古典的魔女もの。二人の女性が同じ男性を巡って争い、敗れた方が町で魔女という噂のある女性のところに行き、男の愛を得る方法を尋ねます。それは本当の魔女でしたが、それにはかなりのお金がかかると言います。お金の無いジェス・ベルは結局自分の身体と魂を売ることになり、その代償にビリー・ベン・ターナーの愛を得ることが出来ましたが、実は彼女自身が魔女になっており、夜の12時になると彼女の身体は女豹に変わります。そのためビリーの愛を得ることが出来ても、結婚することが出来ません。そして夜女豹でいる時に町の人から追われ、ビリー自身からライフルで撃たれて姿を消します。それで魔法が消えたビリーは、もう一人の女性エリー・グローバーと結婚します。しかし魔女となったジェス・ベルは死んでおらず、二人につきまといます。ビリーはジェスを魔女にした魔女の所に行き、魔女を殺す方法をお金で買い求めます。それでビリーは魔女となったジェス・ベルを殺して、ようやく二人は魔女から解放される、というお話です。ちょっとジェス・ベルが可哀想でした。ジェス・ベルを演じていた女優は以前、このトワイライト・ゾーンでデパートのマネキンを演じていた人です。
「帰ってきたウルトラマン」の「この一撃に怒りをこめて」
「帰ってきたウルトラマン」の「この一撃に怒りをこめて」を観ました。ズール星人の化けた紙芝居屋によって、子供を車ではねたという濡れ衣を着せられた郷隊員。そして何故か紙芝居のストーリー通りに、怪獣レッドキラーが登場し、MATに一度は敗れたように見えたものの、すぐに復活し子供と郷隊員のいる病院毎二人を殺そうとします。しかし、すんでの所で子供が意識を取り戻し、紙芝居屋がズール星人だと証言します。それで「怒りの」郷隊員がウルトラマンになり、レッドキラーの2本のブーメランに苦戦しますが、最後はそのブーメランを奪い取り(ウルトラセブンのパンドンがアイスラッガーを奪い取ったのと逆のパターンです)、ウルトラセブンの時はパンドンの投げたアイスラッガーをセブンが遠隔操作で逆にパンドンに返して倒しますが、こちらの場合はレッドキラーはそのまま自分の武器で十字に切られてあえなく倒れます。しかし郷隊員に濡れ衣着せるだけだったらもっと簡単な方法がありそうですが。前半には無かった地球侵略を企む宇宙人が怪獣を使って、というパターンが後半はかなり増えています。
「帰ってきたウルトラマン」の「郷秀樹を暗殺せよ!」
「帰ってきたウルトラマン」の「郷秀樹を暗殺せよ!」を観ました。ロボネズというネズミ型ロボット怪獣をウルトラマンに倒されたメシエ星人が、白鳥レイカという白鳥座からメシエ星人に拉致された少女を使って郷秀樹を暗殺しようとする話です。考えてみれば、ウルトラマンを倒すより郷秀樹の時を狙った方が楽なので頭が良いようにも思えますが、さらに考えれば郷秀樹が生命の危機に陥るとそのままウルトラマンに変身するので、意味が無いように思います。それでもメシエ星人は医者と再度白鳥レイカを操って郷をおびき寄せ、麻酔薬を注射することに成功しますが、そこまでするなら即死するくらいの毒を注射すればいいのにと思います。それで意識が無い状態の郷秀樹の上に、巨大化したメシエ星人が暴れたことでビルが崩壊し、無事(?)ウルトラマンに変身してメシエ星人を倒します。初代マンの時も、地底人にハヤタ隊員が催眠術をかけられたけど、ウルトラマンに変身したらそんな催眠術なんか効かないもんね、というのがありました。しかし、ウルトラマン対宇宙人の一対一バトルは、新マンで初めてのように思います。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Where Silence Has Lease”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Where Silence Has Lease”を観ました。これもまた脚本が良くないワケワカの話でした。エンタープライズ号がある未調査の宇宙空域で、エネルギーも生命反応もまったくない、宇宙の穴みたいなものに遭遇します。近くで観察するだけだった筈が、エンタープライズ号はいつの間にかその中に捉えられてしまっていました。そこにはロミュランの宇宙船が出現して来てエンタープライズ号を攻撃して来ましたが、光子魚雷一発で向こうは跡形も無くなりました。その次に、エンタープライズ号と同型艦のその名も「ヤマト」(tomatoの発音みたいに、「マ」にアクセントがある変な発音でした)に遭遇します。その船に転送で入ったライカーとウォーフは、その船の材質が連邦のものではないことを発見し、またその船のブリッジが2つも3つもあるのを知ります。結局、何かの生命体の実験台にされ、ネズミを迷路に入れたようにエンタープライズ号もその穴の中に入れられて反応を観察されていました。その生命体は人間の死というものに興味を持ちます。そこでピカードは一計を案じ、エンタープライズ号を20分間で自爆させるモードに入ることを命令します。そしてクルー達の死に対する恐怖が十分観察されたということで、その生命体は満足してエンタープライズ号を解放します。
まあSFだから何でもありと言えばそうですが、SFであっても支離滅裂な話は止めて欲しいです。
「帰ってきたウルトラマン」の「星空に愛をこめて」
「帰ってきたウルトラマン」の「星空に愛をこめて」を観ました。「富士に立つ影」「大魔神」と来て、この回は「ロミオとジュリエット」です。軍人の息子でいつも郷と対立して上から目線の岸田隊員が、たまたま助けた女性に恋をして結婚まで考えます。しかしその女性がよりによって、岸田隊員が長年かけて開発してきた高性能レーダーを破壊する使命を持って、怪獣グラナダスと一緒に地球にやって来たケンタウルス星人でした。その女性は地球が好きになってしまい、自分の星を裏切ります。そして結局ウルトラマンが倒せなかったグラナドスを自らの体内の爆弾で一緒に自爆して倒します。いつも思うんですが、「帰ってきたウルトラマン」の中では、常に宇宙人/地球人という二項対立です。ですが本当は地球は宇宙の片隅の小さな星に過ぎないのであり、地球人以外は宇宙人という考え方はおかしいのですが、この頃の日本の特撮はそういう宇宙観(?)からまだ抜けられていません。16世紀のイタリアの異端者ジョルダノ・ブルーノは、そんな中世の時代において、宇宙には太陽のような星が無数にある、という主張をしていたのですが、それと比べて何と遅れているのかと思います。
トワイライト・ゾーンの”Death Ship”
トワイライト・ゾーンの”Death Ship”を観ました。キャプテンのポール、部下のテッドとマイクの3人の宇宙飛行士は空飛ぶ円盤形の宇宙船である惑星を調査していました。マイクが地上で何か光るものを見つけたため、円盤は地上に着陸します。3人がそこで見たのは、彼らの円盤と同形の円盤がクラッシュしていたもので、中を探ると、何と3人の死体がありました。ポールはこれは何かのはずみに未来に来てしまったのだと解釈します。その内テッドは故郷に帰った夢を見ますが、そこでは既に死んだ筈の人がいて、彼の家には奥さんはおらず、そのベッドには喪服が置かれ、政府からテッドが死んだという通知の電報がありました。マイクもやはり故郷に帰った夢を見て、そこで交通事故で死んだ奥さんと娘と会います。ポールは結局それらは全てこの星のエイリアンが幻影を見せているだと解釈します。それで彼らは一度この星を後にしようとしますが、そこで何の事故も起きなかったため、ポールは再度この星に着陸を主張し、断行します。ポールの理屈だとクラッシュした円盤は消えている筈でしたが、それはやはりありました。結局彼ら3人は着陸に失敗して死んでいるのに、それに気付かず同じ時間のループを繰り返しているだけでした。
うーん、何だかありがちの話でした。まあさまよえるオランダ人の宇宙版です。
「帰ってきたウルトラマン」の「魔神 月に咆える」
「帰ってきたウルトラマン」の「魔神 月に咆える」を観ました。脚本は前回と同じ石堂淑郎です。そして前回は「富士に立つ影」でしたが、今回は明らかに大魔神シリーズのパロディーみたいな話です。伊吹隊長が隊員に勧められて休暇を取り、奥さんの実家である諏訪湖?の畔に行きます。そこで御神渡りを見に行った奥さんと娘がグロテス星人に捕まって人質になり、という話です。それで暴れるのが諏訪神社?のご神体で、要するに大魔神です。この伊吹隊長の奥さんを演じているのが、レインボーマンで主人公タケシのお母さんを演じていた人で、レインボーマンではそのお母さんとタケシの妹のシーンが良くありましたが、伊吹隊長の子は娘なんで、ほとんどレインボーマンかと思われるようなシーンが続きます。
最後はウルトラマンがグロテス星人の方をブレスレットでやっつけると魔神も消える、というものです。うーん、イマイチ。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Child”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Child”を観ました。このエピソードがシーズン2の第1話です。しかし何と言うか成功したとは言い難いエピソードで、ある深刻な毒性の強いウィルスのワクチン開発のため、そのウィルスをエンタープライズ号で運ぶという話と、エンタープライズ号に突然光みたいなものが侵入し、それがトロイの身体の中に入ってトロイが妊娠する、という話が同時並行で進行し、最後にそれが唐突に関連付けられます。トロイの妊娠は処女懐胎(?)みたいですが、トロイはライカーといい仲なので処女かどうかは怪しいですが…それでトロイの子はわずか1日で生まれ、次の日にはもう10歳くらいの少年に成長します。それで最後に何故かこの子供がエンタープライズ号にいるお陰で、エンタープライズ号が運んでいるウィルスの一部が異常に増殖し始め、このままでは保護カプセルを破壊して外に出てエンタープライズ号のクルーが全員感染して死ぬ、という危機に陥ります。それでトロイの子が自分が原因だと言い、あっさり死んでしまう、という話です。
シーズンが変わったので少しは期待しましたが、やはり脚本がダメダメですね。なお、エンタープライズ号の医師がクラッシャーから同じく女医のプラスキーに変わりました。
「帰ってきたウルトラマン」の「富士に立つ怪獣」
「帰ってきたウルトラマン」の「富士に立つ怪獣」を観ました。今回は何と言ってもこのタイトルがいいです!どう考えても「富士に立つ影」のもじりです。しかも、富士山兆に出た怪獣パラゴンの姿が実は蜃気楼で実体は別の所にいるという、この怪獣=影なのでまさしく「富士に立つ影」な訳です。脚本を書いているのは石堂淑郎で、1932年生まれです。私が白井喬二の「富士に立つ影」を知ったのは、同じく1932年生まれの小林信彦が書いた「小説世界のロビンソン」によってですから、同年生まれの石堂が「富士に立つ影」を知っていると仮定しても間違いではないでしょう。しかし伊吹隊長が目視だと光を曲げられてしまうから、レーダーで探査して攻撃しようと言うのに、郷隊員が「電波も曲げられるのではないでしょうか」ととても真っ当な指摘をするのに、岸田隊員が例によって「MATの科学力を疑うのか!」と意味不明なことを言います。そしてこの岸田隊員が間違っているレーダーを信じてあろうことか他のMAT隊員や村人を攻撃してしまう、という前代未聞のミスを犯します。で最後はウルトラマンがブレスレットで光りを振動させ(またも何でもありのブレスレット)、蜃気楼を消して怪獣の実体を出して破ります。そして伊吹隊長のセリフが「やっぱりウルトラマンは強いなあ」で、今回はMATが点数を大幅に下げた回でした。