トワイライト・ゾーンの”The Changing of the Guard”を観ました。シーズン3の最後のエピソードで、久しぶりに泣かされる、そして私にとっては身につまされる話でもありました。
エリス・ファウラー教授は、あるプレップスクール(私立高校)の英文学の先生で、もう50年も教壇に立っていました。あるクリスマスの休暇の前に、学校の支配人に呼ばれたファウラーは、引退を言い渡されます。ファウラー自身は自分が100歳になるまで教え続ける気でいましたが、学校側は若返りを望んでいました。家に戻ったファウラーは、自分の教えて来たことは何だったのだろう、どの生徒にとっても退屈で、自分が感動した引用句は生徒には響かず、単に彼らにとって時間つぶしに過ぎなかったと思い、ピストルを取り出して、彼がいつも教えていたある詩人の像の前で自殺しようとします。その瞬間に奇妙なことに学校の授業開始のベルが鳴り始めます。訝って教室に入ってみると、そこに7人の生徒が現れました。その生徒は全てかつてファウラーの教え子であり、そして事故や戦争で皆死んだ筈の人でした。彼らは順番にファウラーに習った詩句を引用し、一人はその詩句のおかげで勇気を得ることが出来、硫黄島の戦いで戦死したけど死後勲章をもらうことが出来たと言い、また別の一人は真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナに乗艦しており、ボイラー室に残された仲間を助けようとして死亡していましたが、人を助けることの大切さをファウラーが教えてくれた詩句で学んだ、と言います。他の生徒も皆口々にファウラーの教えが有益であったことを証言します。授業の終わりの鐘が鳴ると、7人は消えてしまいました。しかしファウラーは自分の人生が無駄では無かったことを悟り、自殺を止めて生きていくことを決意しました…
トワイライト・ゾーンはまだシーズン4があるのですが、このエピソードは場合によっては打ち切られることも想定して作られたのではないかと想像します。
「Movie/ TV」カテゴリーアーカイブ
「帰ってきたウルトラマン」の「次郎くん怪獣に乗る」
「帰ってきたウルトラマン」の「次郎くん怪獣に乗る」を観ました。何と言うか今回の郷隊員はたるんでいて、次郎くんが友達のよし子ちゃんの家から勝手に持ち出した箱根細工の箱を持っていってしまい、あろうことかそれをスペースアローの中に持ち込み、勤務中に開けようとします。しかもそれを点検した無人宇宙ステーションの中に置き忘れる、というひどさの二乗くらいの体たらくです。そんないい加減な勤務態度のバチが当たったのか、宇宙ステーションからはデータが送信されなくなり、行方不明になります。それは何故か地表に降りてきていて、次郎がその中に閉じ込められます。そしてそこにヤドカリンというヤドカリそのままの怪獣が現れ…という話です。どうも郷隊員が最初の頃に比べると三枚目的になってきています。ヤドカリンとウルトラマンの戦いは、最後はブレスレットを槍(ウルトラランスとか言った筈)に変えザリガニンを刺して動けなくし、久し振りにスペシウム光線で仕留めます。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Arsenal of Freedom”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”The Arsenal of Freedom”を観ました。エンタープライズ号はある惑星に、行方不明のUSSドレークの捜索に行きます。その星はかつて「死の商人」の惑星として、戦争をしている双方に武器を売りつけていた星でした。今はその星の住民は滅びていましたが、コンピューター類はそのまま残っていて、エンタープライズ号が接近すると武器を売る宣伝の動画が入りました。ドレーク号の探索でライカー、データ、ヤールが地表に降り立ちますが、そこで彼らはライカーの親友の振りをしたホログラムにエンタープライズ号の武器について根掘り葉掘り聞かれ、また空中を浮遊する物体に襲われます。彼らの救援にピカードとクラッシャーがやって来ますが、二人も襲われ深い穴に落ち、クラッシャーが手足に深刻な怪我をしてしまいます。ピカードとライカーが不在でエンタープライズ号はラフォージュが指揮を執っていましたが、エンタープライズ号も謎の物体から攻撃を受けピンチに陥ります。ラフォージュは戦いには不慣れながらも、円盤部を切り離してスターベースの基地に送り、残った戦闘部を惑星に引き返させて上陸部隊を救援しようとします。ピカードは地下でコンソールを発見し、皆を襲っていたのが武器のデモであったことを発見し、その武器を買う、と言ってやっと攻撃を停止させます。一方ラフォージュはエンタープライズ号を惑星の大気圏に突っ込ませてそこで攻撃して来る物体をなんとか撃退します。という訳で久しぶりにエンタープライズ号の戦闘シーンがあり、またそれなりに危機もあってまあまあの話でした。
「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラ特攻大作戦」
「帰ってきたウルトラマン」の「ウルトラ特攻大作戦」を観ました。台風怪獣「バリケーン」が登場し、自由自在に台風を発生したり止めたりします。台風のエネルギーは核兵器何百発分だとか聞いたことがありますが、それを自由に操るのですから、最強の怪獣かも。それに対してベムスターと同じくスペシウム光線を簡単に吸収されたりして苦戦したウルトラマンは、怪獣が起す台風とは逆に回って風を相殺し、バリケーンを宇宙空間に飛ばしてやっつけます。なお、郷隊員がやたらと「自然の神秘」を口にしたり、伊吹隊長からウルトラマンに変身していた間どこに行っていたと聞かれて「神頼みしていました」と何か変なのですが、それもその筈、脚本が実相寺昭雄でした。怪獣が台風を起している間、東京のスモッグが無くなって空がきれいになったという逆説も実相寺昭雄氏らしいです。
「帰ってきたウルトラマン」の「この一発で地獄へ行け!」
「帰ってきたウルトラマン」の「この一発で地獄へ行け!」を観ました。何とキックボクサーの沢村忠が出てきて、しかも郷秀樹と対戦します。(いくらMATの隊員とはいえ、プロとアマチュアが対戦するなんてあり得ないですが。)ウルトラマンの能力を持つ郷隊員が本来負ける筈は無いのですが、ゲスト出演の沢村を立てるためか、郷隊員は真空飛び膝蹴りでノックアウトされます。それで最後の試合に勝とうとする中年キックボクサーが出てきて、勝ったらある女性にプロポーズしようとしています。その女性が何と郷隊員の彼女であるアキ。そのキックボクサーは郷からウルトラキックを教わりますが、結局アキの恋人が郷隊員であることを知り、意地でウルトラキックを使わず敗北します。それはいいんですが、この回ウルトラマンは怪獣グロンケンと何故かキックボクシングで戦い、最後既にブレスレットでグロンケンの首をはね、勝負はついているのにウルトラキックでダメ押しをします。変な話でした。なお、「帰ってきたウルトラマン」が始る前に同じTBSで沢村忠をモデルにした「キックの星」のアニメが放映されていました。今では沢村の試合はすべてプロレスと同じ八百長(あらかじめ勝敗が決まっているショー)だったことが分っています。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Heart of Glory”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Heart of Glory”を観ました。前にアンドロイドのデータが何故エンタープライズ号にいるか、という話がありましたが、今回はそのウォーフ版で、クリンゴン人であるウォーフが何故エンタープライズ号にいるかの謎が説明される回です。この物語の現在では連邦とクリンゴンは相互に協定を結び、お互いに平和裏に暮しています。しかし、クリンゴン人の本能には戦いがあり、平和に暮すことに耐えられない3人のクリンゴン人がタラリアン人の輸送船を奪い、新たな星の開拓を目指して逃走しようとし、その過程で追ってきたクリンゴンの宇宙船を撃墜します。エンタープライズ号はそういう経緯は知らず3人をエンタープライズ号に迎えます。しかし1人は傷ついていて亡くなります。ウォーフは同胞として残る2人の世話を買って出ます。2人はウォーフが何故エンタープライズ号で働いているのかを問い詰めますが、それは過去に戦いの中でウォーフが孤児になり、地球人に拾われて育てられスターフリート・アカデミーに入ってオフィサーとなったということでした。2人はウォーフにクリンゴン人の戦いの本能について説明し、仲間になるよう説得します。ウォーフは応じませんでしたが、結局2人は逃げ出し1人は撃たれて死にますが、もう一人は反物質エンジン室に入り、エンジンを破壊すると脅しながら脱出を図ります。ウォーフが説得に行き、結局その1人をフェイザーで撃ち殺すことになります。
まあ、ウォーフの葛藤は面白かったですが、もう少し深みが欲しいと思いました。ちょっとストーリーが単純過ぎるように思いました。
「帰ってきたウルトラマン」の「怪奇! 殺人甲虫事件」
「帰ってきたウルトラマン」の「怪奇! 殺人甲虫事件」を観ました。隕石と共に地球にやってきた宇宙昆虫ノコギリン、その姿は角が3本あるのを除けばクワガタムシです。これが電気カミソリやヘヤードライヤーのような音を出す機器を使っている人を、レーザー光線で襲います。郷の恋人のアキも、たまたまその宇宙昆虫が好きな口紅を付けていたため、2度襲われます。そして郷隊員がスペースレーザーガンで退治しようとしたら逆にそのエネルギーを吸収して巨大化します。初代ウルトラマンの時も2本角のアントラーに苦戦しましたが、今回もレーザーや角に苦戦します。しかし最後はブレスレットと光線技のコンビネーションでウルトラマンが勝ちます。
トワイライト・ゾーンの”I Sing the Body Electric”

「帰ってきたウルトラマン」の「ふるさと地球を去る」
「帰ってきたウルトラマン」の「ふるさと地球を去る」を観ました。南隊員が小さい頃「じゃみっ子」(糸を吐かない役立たずの蚕のこと)と呼ばれていじめられていた、先生からも叱られてばかりいた、という意外な過去が明らかにされます。それはいいんですが、怪獣ザゴラスが出現した村に、自分とおなじように「じゃみっ子」と呼ばれている六郎がいるのを見て、マットガンを盗んだ六郎に怪獣と戦わせようとする南隊員。しかも結局隕石が空中に飛び上がり、それに載っていた二人は墜落します。ウルトラマンがブレスレットで助けたから良かったものの、もし二人とも死んでいたら、MATの責任は重大と思いますが…
ザゴラスは隕石に含まれていた放射性物質で何かの生物(サンショウウオみたいな顔していますが)が巨大化したというゴジラみたいな設定です。ブレスレットは二人の救出用に使ってしまったので、どうやって倒すのかと思ったら、怪獣と隕石を高速で激突させるという裏技でした。どうも記憶ではブレスレットを得てからは無敵になったと思っていたんですが、実際に観直してみると、すっきり勝つ回はほとんどないですね。
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Coming of Age”
スター・トレック・ザ・ネクスト・ジェネレーションの”Coming of Age”を観ました。何と言うか良く分らないストーリーで、まずはピカードの長年の友人の提督のクィンが突然エンタープライズ号にやって来て、エンタープライズ号で何か不正が行われている可能性があるので調査を行う、と宣言します。そしてその部下のレミックがスタッフ一人一人に、ピカードの船長日誌の内容が正しいかどうか根掘り葉掘り聞いていきます。その高圧的な態度にスタッフはフラストレーションを募らせていきます。最終的には不正はまったく見つからなかったと、レミックはクィンに報告します。クィンの本当の目的は、最近連邦の中に様々な政治的な陰謀があるため、ピカードを提督に昇進させ、同時にスターフリートアカデミーの校長にし、自分の側に置いておこう、というものでした。しかしピカードはエンタープライズ号の現場に留まることを選びます。一方で、ウェスレーがスターフリートアカデミーの試験を受けますが、後一歩という所で落ちます。ピカードはウェスレーを慰めるため、実は自分も一回落ちた過去を打ち明けます。
という話ですが、ウェスレーがアカデミーの試験を受けるのと、ピカードが校長になるというのがまったく関連のない話になっているのがイマイチと思いました。校長を引き受けたら、ウェスレーを特例に合格にするとかいう裏取引がある、とかの方が話によりまとまりがあったと思います。