シン・ゴジラ

gozilla01シン・ゴジラ観てきました。傑作というほどではなかったですが、まあまあ楽しめました。それに、第1作へのオマージュが感じられたのが良く、特に伊福部昭の音楽がそのまま使われているのが良かったです。伊福部のゴジラ第1作の音楽はあまりにも有名ですが、あの低音部の繰り返しは技法的にはバッソ・オスティナート(執拗なバス)と呼ばれ、バッハが受難曲で、キリストの十字架を背負っての道行きの場面で使っている技法です。つまり伊福部昭はキリストの十字架を背負ってとぼとぼ歩く場面に使われた音楽をゴジラの歩みに転用したのです!

全体に悪くはなかったですが、よく振り返って見ると、結局第1作のリメイクに過ぎないような気がしてきました。確かにマニアが評価するのは第1作だけなので、それしかないような気もしますけど。
結局新しい何かを付け加えたかというと、
(1)ゴジラが段階的に進化していくという設定
(2)JRの列車(新幹線と在来線)を使った攻撃
の2点ぐらいかな、と。

三遊亭金馬の「転失気」

jpeg000 185今日の落語、三代目三遊亭金馬の「転失気(てんしき)」。
転失気とは、放屁のことで、何でも傷寒論という書物に出てくる言葉だそうです。医者が和尚さんに、坊さんなら知っているだろうと「転失気はありますか」と尋ね、和尚が「転失気」という言葉を知らないのに、見栄を張って「ない」と答えたが、後で気になって小僧に色々探らせて、結局恥をかく噺です。私もよく知らない単語に会議中に遭遇したりしますが、そういう時はこっそりスマホで調べたりできるので、今は便利です。