スター・トレックの第2シーズンの”Wolf in the Fold”

スター・トレックの第2シーズンの”Wolf in the Fold”(「羊の群れの中の狼」の意)を観ました。カーク船長ら一行はアルゲリウス2という星で一時的な休暇を取っています。この星の人は平和的で快楽主義者です。スコットはダンサーの女性と束の間のデートをすることをカークに許可されますが、すぐにその後女性の悲鳴が鳴り響き、その女性がナイフで何度も刺された死体となり、側に血だらけのナイフを持ったスコットが立っていました。スコットは頭を強く打っていて、自分が何をやったかまるで覚えていませんでした。ライジェル4から捜査官としてやって来ているヘンギストがスコットを取り調べますが、最終的な判断はその星の司法の責任者であるジャリスが行います。ジャリスの妻はある種の霊的能力を持っていて、何が起きたかを再現することが出来ます。その妻が準備している間にカークはエンタープライズ号から心理分析装置を持った女性スタッフを転送装置で呼び寄せ、スコットの過去の行動を確認しようとします。しかしそこでもまたその女性スタッフがナイフで殺され、側にはナイフを持ったスコットが立っていました。そしてジャリスの妻による調査が始まりますが、「レジャック、ベラティス、ケラス」という名前と、恐怖を食べて活きている生物のようなものの存在を叫んだ後、またも刺されて死に、スコットがナイフを持っていました。カークはスコットをエンタープライズ号に戻してそこで嘘発見装置とコンピュータを使って調査することを主張し認められ一行はエンタープライズ号に移動します。スコットが嘘を言っていないことは証明されました。しかし、殺されたダンサーの恋人でいつもダンサーと争っていた男性も、無実であることが分かりました。そこでスポックが「レジャック」という名前をコンピューターに調べさせると、何といわゆる切り裂きジャックの別名であると言います。「ベラティス」と「ケラス」もその後起きた女性大量殺人の犯人とされている名前でした。そしてすべての女性殺人が地球とライジェル4の間で起きていることが分かります。殺しに使われたナイフをコンピューターが分析すると、それはライジェル4で作られたものでした。そうです、ヘンギストこそが殺人鬼でした。性格が平和的なアルゲリウス2は、悪霊にとっては羊の群れで、捜査官という立場は隠れ蓑として最適でした。ヘンギストは事実が暴かれると暴れ出しますが、カークが一発殴っただけで死んでしまいます。その後、エンタープライズ号のコンピューターはその殺人鬼の悪霊みたいなのに支配されてしまいます。カークはその悪霊が人間の恐怖心を食べていることを理解し、全スタッフに恐れないように言い、かつトランキライザーを全員に注射します。(スポックとカーク以外)カークはコンピューターに非常に時間がかかる計算をさせ、その間に悪霊が使えないようにすることを思いつき、スポックはコンピューターにπの値を計算させます。(ご承知の通り、計算は無限に続きます。)その結果悪霊は再びヘンギストに乗り移りますが、カークはヘンギストを気絶させ、転送装置で宇宙空間の転送装置で送れるもっとも遠い所まで悪霊を転送しました。これで一件落着ですが、トランキライザーの最大量を注射されたクルー達は、皆ラリってしまっているのが笑えました。